昨日の最後の方を受けて、双浦環さんからの厳しい指摘。
あなたの歌からは何も伝わってこなかった。
物語の世界観をどこまで理解しているのかしら?
なるほど強烈だわ。
君の歌では使い物にならないと言われたのに等しい。
バンブーに舞い戻った音ちゃん。
やけ食いしつつ、物語の状況を久志君に相談してみることに。
目次
バンブー梶取劇場
双浦環さんから厳しい指摘を受けた帰りバンブーにて周りの意見を聞いてみることに。
まず椿姫の世界観を学ぼうということになって。
ここで登場するのがエールお馴染みの小劇場。
梶取夫婦を主演にざっくりとしたドラマ仕立てで椿姫を上演。
これが思いのほかコメディータッチで、ちょっと凝った作りにも感じる。
わざとらしくちょっと下手っぴに演じて見せるところがドラマの演出のうまいところ。
相手のことを思って、心にもないことを言って自分から遠ざけようとする女心。
しかし最後にそういった困難さえも乗り越えて2人が再会したときにはもう女性は命尽きる。
悲恋の物語。
椿姫は舞台ではかなり有名な演目。
青年アルフレードと娼婦ヴィオレッタの物語。
この場合の女性が娼婦であることがこの物語の重要な設定になる。
つまり男にそれなりに思わせぶりなことをして、そこでお金を貢いでもらうのが仕事。
男をその気にさせなければ仕事にならないので、この世界では本当の恋愛はご法度とされてはいるが、この物語では本気で愛し合ってしまうのだ。
そこで登場するのが男の父親。
父親が女の下に出向いて息子と別れるように通達する。
女は男の立場を理解して自ら身を引くのだが、その後は場末の娼館で身を持ち崩してしまう。
結果として再会したときには息耐えている設定に。
至るところで心にもない思わせぶりな演技をしなければならないのがヒロインヴィオレッタの役どころ。
恋愛経験は祐一君しかない音ちゃん。
こういった複雑な乙女心を演じるにはちょっと厳しいのかもね。
恋愛の機微を理解しない音ちゃん
恋愛経験の少なさを恋愛小説を読むことでなんとか理解しようとする音ちゃん。
しかし、お母さん譲りの男前な性格のお父ちゃんにとってめんどくさい男女の機微など全く理解することができず、ひたすらダメ出しをして反発をするばかり。
なんでこんなめんどくさいことをするのかな?
はっきりと意思表示すればいいじゃん!
まぁこんなふうに考えているうちはおよそ男女の心の機微何かわかるはずもなく。
このままでは何にもわからないまま時間がズルズル過ぎていくことを納得できなかった音ちゃん。
残る手はひとつ、実地に経験をして学ぼうと。
なんと、祐一君にお願いをして木枯君行きつけのカフェで1週間限定で働かせてもらうことを頼み込んじゃう。
ここへきてその行動力は遺憾なく発揮される。
なるほどさすが音ちゃん。
祐一君と鉄男君
鉄男君は福島の新聞社での働きっぷりもとても良いらしく、周りからも信頼を得ている。
そしてどうやら社長の娘さんからも好意を持たれている様子。
本当はこちらで手を打ったほうが鉄男君には良い縁談なはずなんだけど。
しかしそうはいかないのが男女の中。
鉄男君には思い焦がれた相手がいる。
しょっちゅう東京へ出張するが、それはほかならぬかつて付き合っていて別れてしまった彼女を探しに行くため。
それが昨日紹介した彼女。
彼女を探すために東京へしょっちゅう理由をつけて出向いていた鉄男君。
紺碧の空を作曲した祐一君は横浜小唄の作曲を依頼されている。
ご当地ソングというヤツで、歌詞の内容にほとんど意味は無い。
様は横浜を盛り上げるためのお囃子ソングのようなもの。
なかなか作曲には取り掛かれずにいた。
この歌は何を言いたいんだろう?
誰を思い浮かべて作曲すればいいのかな?
まぁそう言われてしまえばどうしようもないね。
しかし職業作曲家はそうしたもの。
自分の心情とかポリシーは関係なく依頼された曲をきちんと作り上げる。
これもまたちょっと切ない話だね。
ついにカフェデビュー
なんとか頼み込んでカフェで働くことになった音ちゃん。
合理的精神を持ち味とする音ちゃんにとってはお世辞とおべんちゃらで出来上がったかりそめの社交場は学ぶべきことがたくさん。
お客さんにもうまいこととりつくれることもできず、ついつい本音でものを言ってしまう。
どうすれば男心をくすぐるなんて夢のまた夢で、全く理解するに至っていない。
そんな中、あの鉄男君の彼女希穂子さんと会話をすることに。
ここは男の人に夢を売るのが商売。
つまり、いかに相手をその気にさせられるか。
それで女給さんの値打ちが決まるとのこと。
直球勝負でまっすぐしか目に入らない音ちゃん。
どうやら前途多難。