くわちゃんの独り言

音楽や映画が大好きな爺さん。長年の経験から知りえたことを発信します。

麒麟がくる 決戦!桶狭間 歴史が変わっていく瞬間

 

さて大河ドラマ麒麟がくるは今日の放送で一旦休みとなる。

今日はその区切りとなるエピソード。

桶狭間の戦いの一部始終が描かれた

私が子供の頃 習ったのは、織田信長が今川義元に奇襲をかけて不意打ちで勝利をもぎ取ったと聞いたが、最新の研究ではどうやらそうでは無いことが明らかに。

地元の利を生かして情報を駆使し、正面突破に近い形で勝利をもぎ取っている。

そこに至る巧みな心理合戦がドラマの中で克明に描かれていたのは秀逸。

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簡単に清洲城を出ようとはしていなかった信長

目次

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今川義元の進撃

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尾張国に侵攻したのは砦を奪還するため

子供の頃習ったのは今川義元は京都に進軍して全国に号令を出すために尾張国に侵攻したと教えられたが、実際はそうでは無いようだ。

三河国、尾張国に配置した今川軍の砦を奪還するためにわざわざ進軍したとの事。

そしてそのついでと言ってはなんだが織田信長を討ち果たすことを考えたようだ。

そのためにわざわざ自らが出向いて出陣したのである。

その数およそ2万5000

当時でも全国有数の大軍勢。

対する織田信長は、かき集めてみてもせいぜい2500が限度

うまくいけば3000に届くかどうかといったところで。

この当時の戦いの常として数の多い方が勝つ傾向に。

多勢に無勢では戦にならないのだ。

物語の描かれ方の中で義元が輿に乗っている様子だが、ここも歴史的な事実に基づいて描かれている。

今川義元は朝廷から輿に乗ることを許された数少ない武将の1人のようだ。

桶狭間の戦いでも信長は輿に乗った義元を目印に攻撃を加えていた。

当時としてはそれがステータスだったのだろう。

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松平元康の行動

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松平元康 砦を1つ攻め落としただけでその後は動かず

松平元康は兵糧を大高城に運び入れた後、丸根砦を落とすことを命ぜられ、その命令に従って、砦を落としている。

しかしその後今川軍からの様々な要請をことごとく突っぱねている。

確かに三河軍は今川軍の使いっ走りのようなもの。

ぞんざいな扱いを受けていたことがよくわかる。

先週のエピソードで母親於大の方からの手紙で戦いに加わらないことを要請されていた元康。

当初は今川軍で仕事をしたものの、結局は母親の意見を取り入れた形になった。

状況が全く読めない中、驚くほどの決断力だったと言える。

桶狭間の戦いは情報合戦

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今川軍を分断することに成功した織田信長の策略

桶狭間の戦いを中心とする織田軍と今川軍。

それぞれいかにして情報を操るかにかかっていたが、信長は自分自身の軍議の場においても今川に情報が漏れることを警戒していた。

自分の家臣たちにも籠城と嘘をついていたくらい。

そして気にしていたのは織田軍の様々な砦に今川軍が多数の兵力を割いてくること。

そうすることによって、今川軍本体がどの程度の戦力になるかを常に気にしていた。

実際のところ2万5000の兵隊とは言っていたが、機能していた兵力はその当時の情報で1万数千と見ていたようだ。

そしてあちこちの砦を攻略するために少しずつ兵力が少なくなっていくのを着実に把握していた。

そして今川軍が5000ほどになったときに桶狭間の戦いとなるのだ。

今川義元は織田軍の1人の若い兵士毛利新助によって討たれる

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毛利新助が今川義元を討ち果たしたときの様子

義元は討たれたとき、毛利新助のての指に噛み付いて食いちぎったとも言われている。

やはり武将としても強者であったことには間違いない。

この時今川義元41歳

戦国時代の武将たちは皆おしなべて短命だ。

おそらくそのうち描かれると思うが信長の妹お市の方の最初の旦那さん浅井長政など29歳で亡くなっている。

しかし歴史的な戦いは、直前に激しい雷雨が降ると言う幸運にも恵まれて、信長は義元本体の軍勢を直接対決で駆逐している。

信長勝利

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雨の中今川の本陣をついてついに義元を討ちとる

巧みな情報戦を勝利した信長。

世の中の下馬評では圧倒的に今川有利だったはず。

この大番狂わせとも思える戦いで織田信長は一気に全国に勇名を馳せる。

この辺の状況は、信長公記にも詳しく語られている。

もちろん幸運も味方していただろうが、歴史はここから織田信長を中心に動き始めることに。

しかしこの後の信長の戦振りを見てみると、必ずしも桶狭間の戦いが大ピンチの戦いというわけでもなさそう。

他にももっともっと厳しい戦いをいくつも経験することに。

桶狭間の戦いが1560年。

本能寺の変が1582年。

ここに至るまで20年ちょっとだがほぼ戦いに明け暮れた一生を送っている。

そしてこの後、明智光秀がいよいよ信長の家臣として向かい入れられることに。

そして今日のエピソードでなかなか面白いと思ったのは、側室に子供を産ませていた事実をあっさりと報告していた。

生駒吉乃という女性に3人の子供をもうけさせている

正室帰蝶をさし置いてである。

その子供までもが今回の放送で紹介されていたね。

奇妙丸の名前で出ていた。

後の織田信忠だが、養育係として帰蝶が配置されているのは歴史的にも事実。

今後の見通しは?

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光秀が信長の家臣になるまではあともう少し

今日の放送の中では明智光秀が活躍する場面などほとんどなかった。

それぐらい桶狭間の戦いは重大なエピソードとして描かれる。

さて予告編としていくつかの映像は流れてはいたがまだ次のエピソードとしてまとまっているには至ってない。

撮影は4月以降止まったまま。

再開されれば放送のめども立つだろうが少なくとも8月中の再開になるかどうかといったところ。

この後足利家将軍義輝の暗殺事件など重大な事件が目白押しとなる。

また明智光秀が主人公なので、比叡山の焼き討ちなども当然念入りに描かれるはず。

光秀自身は当事者なので様々な歴史的な事件に関わっているから。

とりあえず今日の物語はここまでで、次の放送が再開されるのを待つばかりとなった。