くわちゃんの独り言

音楽や映画が大好きな爺さん。長年の経験から知りえたことを発信します。

麒麟がくる 幕府再興のために様々な思惑が行き交う

 

足利義昭は織田信長の助けを借りて無事上洛を果たす。

時を同じくして14代義栄は病没。

ついに15代将軍義昭が室町幕府の征夷大将軍に任ぜられることに。

しかし簡単に幕府をを再興すると言っても一筋縄で行く話ではない。

京都では以前から長く支配していた三好衆など、幕府の反対勢力も暗躍していたのだ。

そんな中、明智光秀は将軍のお側係として大抜擢されることに。

足利義昭は将軍とは言え、にわか仕込みの武将。

およそ武士としての素養があるわけではなく、様々な陳情や采配など、全て誰かの助けを借りなければ何一つ行えなかった。

そこで大きく力を発揮したのは織田信長

戦でのし上がった信長の実力は他の追随を許さないほどの迫力が。

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武士としての実力知名度は誰も口出しできなかった

目次

新幕府を支える屋台骨

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摂津春門 旧幕府の厄介者⁉️

幕府を刷新するにあたり、将軍からたっての頼みで起用されたのが

片岡鶴太郎扮する摂津春門

彼は室町幕府に長く使えてきた官僚で、様々な不正にも関わっているとされていた。

にわか仕込みの将軍義昭は周りに頼りになるものがないゆえに、旧態依然とした組織の構築を許してしまうことに。

そして、三好衆との戦いで信長側に味方した松永久秀の扱いも新幕府の重大な案件になっていて、激しい意見のやりとりが交錯。

結局、信長の意見が通ることになって松永久秀を味方に加え入れることになるのだ。

歴史から見ると松永は織田信長に2回反旗を翻し、二度とも許されているが3度目は許されなかった。

この頃の歴史は武将同士の腹の探り合い。

特に室町幕府の末期では様々な不正や搾取が暗躍していて、下々の暮らしは決して安泰なものではなかったのだ。

物語を支える新俳優たち

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大抜擢細川ガラシャ役芦田愛菜 細川忠興役望月歩

これからの物語に登場する様々な役柄が発表になった。

誰もが皆注目していたのは明智光秀の三女玉を誰が演じるかだろう。

様々な要素がネットで賑わっていたが、なんとあの芦田愛菜ちゃんからオーケーを取り付けている。

ちなみに夫となる細川忠興と結婚したのは15歳の時なので、今16歳の愛菜ちゃんなら年齢的にもどんぴしゃりだろう。

読書家の彼女のことなのでおそらく歴史書などを参考にきっちりと下調べをしてくるに違いない。

また興味があったのは武田信玄

彼を演じるのが石橋凌

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かつて織田信長を演じたことも

さて、いよいよ物語は佳境に入ってくるのだが、様々な新しい俳優たちも暫時決まっていくことに。

どの役者をとっても皆芸達者。

物語に花を添えてくるに違いないのだ。

特に今日描かれた麒麟がくるは1568年から1569年にかけて

本能寺の変までもう13年ほどしかないではないか。

そして明智光秀は未だ織田信長の家臣にはなっていない。

ただし、物語の中では2人は十分にお互いを理解しており、また信頼関係も生まれていると見る。

特に物語の設定では信長の正室帰蝶と光秀がいとこ同士の設定はかなりものを言っているような気がする。

戦への対応力を遺憾なく発揮する光秀

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戦に対応しつつ幕府内の様々な不正行為などを洗い出す

将軍義昭の逗留しているお寺が三好衆の襲撃を受けることに。

しかし、光秀のとっさの判断で将軍を隠し部屋に案内し、また細川藤孝等の軍勢が三好衆を駆逐した。

この一件で光秀が戦にも柔軟に対応できることを示すと同時に、様々な文書を発見。

そこで摂津春門らの様々な不正を発見する。

将軍義昭はそういった裏のことをまるで知らない。

物語を見ていて、とにかく登場人物のキャラクターが際立つように描かれている。

将軍様といえども元はお寺のお坊さん。

様々な雑用係りなども難なくこなすのだ。

それは言って見れば、将軍らしからぬとも。

織田信長の思惑

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信長の迫力の前では将軍の影も薄い

織田信長を演じている染谷将太の信長らしさが今日初めて演じられたのでは。

摂津春門を恫喝するシーン。

織田信長ってきっとこうだったんだろうなと思わせるに十分な迫力。

実際の信長もきっとあんな感じだったのではとみんな思ったんじゃなかろうか。

私もあの迫力を見て、信長はやはりこうでなきゃなと思うことしきり。

そんな魔王のような信長をひたすら崇める義昭。

これは信長にとっては思う壺だったのでは。

光秀はいよいよその実力が認められ始める。

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NHKの公式ページから

こちらは光秀を演じている長谷川博己のインタビュー記事。

ここからいくつかの手柄を立てて表舞台に出ていくのだが、今日の最後のほうの数分間で信長に対する光秀の抱く違和感を布石として打っていたのでは。

京都の2条御所の普請に石垣用の材料として石仏や墓石など手当たり次第に集められた。

石仏を見るにつけ激しく違和感を感じる光秀。

しかし信長はそれを見ても全く意に介さないばかりかニヤニヤ笑うばかり。

その笑顔にいささかながら恐怖を覚えたであろう光秀。

とにかくこの2人は最後には本能寺の変で1大敵視事件を起こすのだ。

心の中のどこかに隙間ができたとしか言いようがないのだが、そのことの説明だと思えば今日の物語は大いに納得できる。

ただし、歴史的に見れば明智光秀も自分の城を作るときに墓石などを逆さまにして城壁に使用。

それは逆さまにすることによってむしろ縁起の悪さを逆手に取る意味があったようだ。

昨年あたりからよく見ていた歴史番組の知識がなんとなく生きているような気もする。

この10数年の物語で麒麟がくるは完全に終わってしまうのだ。