4年ぶりに道頓堀へ帰ってきたところから今週の物語は始まる。
当時は映画が最新のアイテムとして世の中に浸透しつつあったけれど、根強い人気なのは直接俳優たちを見ることができる舞台。
千代ちゃんは所属している鶴亀撮影所の大山社長の命令によって舞台女優として再出発するように仰せ付かった。
千代ちゃんにしてみれば故郷に帰ってくるのと同じこと。
懐かしいのと嬉しいのと、会う人会う人が皆親切で優しいと胸踊らせていたのだが。
目次
■□━━ 急げ、ドメインは早い者勝ち! ━━□■
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道頓堀すなわち岡安
道頓堀に帰ってきて、岡安で大歓迎を受ける。
ごりょんさんからおかえりと声をかけられて思わずほっこりする千代ちゃん。
自分の帰る故郷はないので、ここ岡安が千代ちゃんの帰る家。
さて、積もる話はともかく、千代ちゃんはこれから女優として身を立てていくのだ。
大山社長によれば千代ちゃんの魅力を遺憾なく発揮するには映画のスクリーンではなく本人の姿かたちを直接見てもらう舞台が1番との判断。
目利きのプロがそう判断するならその通りなのかも。
道頓堀の劇場で新しい劇団も立ち上げるらしい。
千代ちゃんをはじめ、女優さん達も何人か参加。
メンバーの顔ぶれを見ていると以前の天海一座の人たちが多いと言える。
天海一座は中心的なスター須賀廼家千之助がいなくなって以来、だんだん客足が遠のき 結局解散するに至ったようだ。
それが大山社長の鶴の一声で再びチャンスが与えられることに。
社長の思惑ではこの当時喜劇界の第一人者と言われている須賀廼家万太郎一座を超えるだけの劇団を作りたい。
その結果メンバーが集められた。
新しく召集された新劇団の面々
新しくメンバーがお披露目された時に肝心の千之助兄貴は参加していない。
実は顔見せで全員集まってはみたものの、かつての天海一座のメンバーは千之助がいないことを理由に次々と座を立ってしまう。
要するに千之助がいなければ何をやったって舞台にならんと言う判断。
ここで座長としてみんなの前で話していた一平君。
決して呼び止めることもなく、出ていくままにそのままたたずんでいた。
彼は自分の一座が解散して以来、脚本その他の勉強を4年間ずっとやってきていた。
彼自身も自分なりのポリシーを持って演劇に取り組んでいた。
本当はメンバーに残って欲しかったのだけれど、去るものは追わずでそのままやり過ごしていたのだ。
新しく召集された劇団の当面の目標は不参加の千之助を何とかして説得して参加してもらうこと。
今週のおちょやんはこのエピソードが後半、中心に描かれる。
須賀廼家千之助をめぐるエピソード


須賀廼家千之助はもともと須賀廼家万太郎と兄弟劇団として大活躍していたのだが、新たに万太郎が一座を立ち上げる時に追い出されてしまった経緯がある。
浪人となってしまった千之助を救い出す形で舞台をやろうと持ちかけてくれたのが天海天海。
彼がこのワシを笑かしてみ🤣
その何気ない一言が2人を結びつけ、万太郎一座に匹敵する喜劇集団を作り上げた。
しかし千之助を救った天海は早くに亡くなってしまう。
そのことを思えば今でも涙してしまう千之助。
彼にとっては大恩人なのだろう。
そして息子の一平は大恩人の跡継ぎ。
憎かろうはずもなく、できることなら何とかして助けて劇団を盛り上げたい。
だがそこには喜劇役者として、決してゆずれないこだわりがあった。
笑かしてなんぼだろう‼️
千之助の役者魂はとにかく笑えないものは価値がないと言う考え。
一平君の舞台はまだスタートラインにも立てていないような評価。
参加をする第一の条件は、まず自分を笑わせてみろと。
千代ちゃんも必死
女優杉咲花にここまでさせるなんてね🤣
新劇団に千之助が必要な事は誰もが認めるところ。
みんなが全力でがんばっても千之助をわらかす事はできなかった。
彼をわらかすことができたのはなんと一平君。
実は彼が千之助兄貴のところに来る前に女形漆原にボコボコにされた経緯があった。
その時の変形した顔のまま行ったところが、その顔を見た途端千之助は堪えきれずに大笑い。
この直後、包帯がハラッと解けて変形した顔がさらされる。
まさかここが笑の元だなんてね。
女形から転向漆原要次郎
一平君をボコボコにしたのはほかならぬ漆原。
ずっと長いこと女形しかやってこなかったが、天海天海の喜劇に出会ってからはずっとこの劇団で演じてきたのだ。
それが劇団の新しい方針に基づいて男役として再出発することに決断をした。
もともとイケメンなので、かなりかっこいい。
千代ちゃんが思わず挨拶をするのもうなずける
男役としてやってきた漆原だが、千之助が参加していることにもちょっとした驚き。
よくあの男を説得できたなぁ😳
実はこのエピソードの出発点に漆畑がいるんだけど本人は知る由もない。
さていよいよ役者が揃ったところで来週は新劇団の出し物の稽古となる。
やっぱり千之助兄貴の厳しさはダントツなので簡単にオーケーなんかでない。
みんなそれぞれ苦労するけれど、新しく入った女優たちの演技にも注目が集まるだろう。
来週は千代ちゃんも交えて、こういった人たちの演技にも注目。