くわちゃんの独り言

音楽や映画が大好きな爺さん。長年の経験から知りえたことを発信します。

おちょやん1週間振り返り 生まれ変わる道頓堀

 

この1週間おちょやんでは次々と新しいエピソードが書き加えられて、物語はどんどん進んだ感がある。

終戦直後と言うことで、物資が何もないまま劇団を続けていこうとする一平君たち。

この時を待っていたかのように、

鶴亀の大山社長は新しい劇団を立ち上げようとしていた。

そして、それと同時に古い世代がこの世界から旅立ち、次の世代を担う若者たちへ引き継ぐべく今のメンバーが骨折る時代がやってくるのだ。

特に中心となるストーリーは、あの須賀廼家万太郎が病魔に犯されて全く声が出ない状態で最後の芝居を演じること。

さらには今まで同じように頑張ってきてくれた千之助兄貴も現場から立ち去っていく。

終戦後、大勢が戦死した中でも無事生きて戦地から戻った者たちもそれなりにいたのだ。

生き残った人たちが次の世代のために全力で務めを果たそうとする1週間。

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かつての鶴亀家庭劇は鶴亀新喜劇として再出発

目次

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鶴亀新喜劇

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旧万太郎一座のメンバーも加わって新しく結成される

戦後すぐに大山社長は新しい劇団を結成するべくその準備を進めていた。

新社屋と新劇場、総力を挙げて準備した後に 新喜劇と銘打って新しい劇団の結成に動く。

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新劇団結成を受け入れるのに若干の時間がかかった

戦前、観客の入りが全く悪くなったときに無慈悲に切り捨てられた家庭劇。

それが今また再結成と言われたところで素直に“はい分りました”とは言い難い。

鶴亀のために芝居をするなんてまっぴらごめんて思いがみんなの中に渦巻いていたのだ。

しかし、新しい時代のことを考えると未来に生きる人たちのために自分たちは今をきちんと引き継がなければならないと考えるように。

何をどうやるかも全く分からない状態ながら、新劇団の話を引き受けることにした。

再出発には新しいメンバーとして万太郎一座の生き残り2人と、歌劇団で女優をしていた1人が加わった。

この3人を加えてこけら落としのための準備が始まる。

万太郎の死

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最後の講演の後満足げに微笑みながら…

戦後すぐの万太郎は実は末期のガンに犯されていて、声が全く出ないことになっていた。

それでも何とかして最後の舞台にだけは立ちたいと必死で社長に頼み込む。

そうして出来た最後の作品はかつての須賀廼家兄弟劇の復活となる斬新なもの。

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セリフの全ては千之助が。しかし芝居は間違いなく2人の共同作品

おちょやんではいくつか人が亡くなるシーンが描かれているが、このシーンも記憶に残る素敵なシーンだなと。

チャップリンのライムライトに重ねてツイートしている人の意見はとても斬新だった。

映画好きな人なら絶対に外さないシーンだと思うのでね。

万太郎がいなくなった後、一座は解散。

残ったメンバーの2人が新喜劇に加わることに。

寛治君の帰還

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満州ではあのヨシヲ君に救われた

寛治君の帰還についてのエピソードも物語的にかなりひねってあったなと。

満州でなんと千代ちゃんの生き別れた弟ヨシヲ君に出会っていたのだ。

最後はお互いの身分がきちんと納得できた形で日本に帰ってくることが語られていたね。

このときの事件がもとでヨシヲ君は命を落としたとの報告が。

寛治君のモデルはあの藤山寛美。

寛美自身が出征してその引き上げ経験がある故に、このエピソードには不思議な説得力があったと思う。

この若者2人は誰かのために役立つこそが自分の務めだとしっかり自覚していたようだ。

それはほかならぬ千代ちゃんから受け継いだ真心。

この時代を生きる上で最も大切なものを彼らはきちんと引き継いでいたと言える。

発表された予告編では衝撃の事実が

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一平君 離縁を申し込む

さて物語の最後の方ではあの千之助が自ら主役の座を千代ちゃんに譲って自分は劇団を去ることに。

千之助は自分の果たすべき役割をしっかり果たすことができたと確信を持っていた。

自分がいなくてもこの劇団は素晴らしい舞台を作ることができる。

それは2代目天海天海が一人前になった証で初代天海天海に義理を果たすことができることでもある。

そう思うと肩の荷がおりたに違いない。

さて最後にわずかに流れた来週の予告編。

ここではどうやら一平君がお約束で浮気をすることが描かれるらしい。

そのことに狼狽する千代ちゃんが一体どんな反応するのか。

モデルとなった浪花千栄子さんも全く同じ目にあっているので、その時のエピソードは全国的に有名なスキャンダルだったのでおそらくモデルに即した描かれ方をするのでは。

この時、千代ちゃんはあと少しで40代半ばと言うところだったね。

幼い頃から苦労を重ねてきたけれど、最後ダメ押しのように苦労が上書きされる。

あと残り20話分となったおちょやん。

締めくくりの物語に大いに興味が湧くところ。