カムカムエヴリバディの物語の設定の中に、2番目のヒロインるいちゃんは母親を憎んでいるとあった。
その理由の一端がそろそろ語られるようになるのでは。
戦争が終わったとは言え、アメリカ軍を味方と考える人は少なかっただろう。
特に、戦地に行った家族がまだ帰らなかったり、戦死した家族を抱える家庭では、アメリカは敵以外の何物でもない。
物語は、外でおはぎ売りをする安子ちゃんがるいちゃんを連れて行かなくなり、留守番をするるいちゃんは子供心になぜ?と思うに至る。
様々なエピソードが交錯しつつ、物語は親娘の気持ちに少しずつ隙間風が吹き始め、周りの人たちがどんな気持ちで今を生きているのかが語られることになる。
目次
通じる英会話😅
昨日勇気を出してはじめての英会話を試みた安子ちゃん。
今日のエピソードから、上白石萌音の本来のネイティブ英語の発音が少し紹介されたかも。
たどたどしい様子を装ってはいたけれど、発音の隅々にネイティブらしさがちらっと見えていた。
もともと英語力はかなりのものと聞いた。
物語の中ではアメリカ軍将校はただ花を1輪買いたかっただけらしいと。
花売りのおばちゃんは叱られていると勘違い。
進駐軍の米軍兵士には逆らえないと思うのも無理からぬこと。
しかし、安子ちゃんの通訳でお互いの気持ちがはっきり分かることに。
自分の英語が通じた事は嬉しい気持ちとびっくりしたのと半々だろうか。
個人的なことになるが、私もかなり長期間学校で英語を学んだが、全く聞き取れないし話せないし。
私自身の熱意も決定的に欠けていた事は否めないが、学校で習う英語はつまらん。
今更、言えた義理じゃないけどね。
るいちゃんの疑問


るいちゃんは留守番をしながらお母さんの帰りを待っているが、子供心に素朴な疑問を抱いている。
どうして私は一緒に行ってはいけないんだろう?
雪衣さん知ってる?
実はこの後のやりとりが物語的にも衝撃な内容だったよね。
よくはわからないとしながらも雪衣さんの意見として、
安子さんはるいちゃんを女手1人で育てることを諦めた
るいちゃんを雉真に返すつもりでは
この意味は、子供にはちょっと理解しにくいかもしれないが、親子の間を引き裂くには充分なコメントだろう。
子供の理解力で感じるのは、自分は捨てられるのかもしれないと。
複雑で詳しい事情等分かるはずもなく。
雪衣さんは物語の様子を見ると、親娘の関係に亀裂を入れようと、邪心の匂いが。
ディッパーマウスブルース


街でおはぎを売っていて偶然出会った、かつて通った喫茶店のマスター定一さん。
どうやら懐かしい喫茶店は復活していて、今は進駐軍相手のバンドメンバーを斡旋する仕事も兼任しているようだ。
戦後すぐの時、進駐軍相手のジャズバンドはかなりな人気。
ジャズの愛好者は戦前から廃れることなく日本にもたくさん。
それぞれ近況報告をしながら定一さんは自分の今の仕事に疑問も感じている。
稔や健一を殺したかもしれない国の音楽を紹介しているなんて。


昼間っからバーボンを煽りつつ、おはぎにパクつく。
戦後すぐの頃なので、日本人の生活はまだまだもの不足でかろうじて何とか生きながらえているレベル。
対する進駐軍は、いわゆる占領軍なのでその生活レベルはまるで違っていただろう。
米軍基地は、当時もキャンプと呼ばれていて出入りできる日本人は限られていたかも。
そこは、戦争に勝った側、負けた側の歴然とした差が。
カムカムエヴリバディーのエピソードの中では、今日通訳できた米軍将校との交流がこの先詳しく描かれることになる。
おそらく、明日以降のエピソードでは、その辺のいきさつも詳しく語られる。
親娘の心はどうなっちゃう?
るいちゃんの額の傷は安子ちゃんにとっても拭い切れない後悔。
自分が守ることのできなかった責任を何とかして果たそうとした結果のおはぎ売り。
それは、物語の中では貧しく大変だけど、親子が心を通い合わせる大切な時間だった。
大阪時代は2人で自転車とリヤカーでおはぎ売りを。
今日のエピソードで、安子ちゃんがなぜるいちゃんに留守番をさせざるをえないのか、そこから始まる憶測が描かれていたように思う。
安子ちゃんがるいちゃんを連れて行かなくなったのは千吉さんのダメ出しがあったから。
雉真繊維はこの先の仕事のことを考えると、変な噂など建てられたくない。
長男の嫁とその娘を外で働かせている!
世間ではそんなふうに見るかもしれない。
それはいかん😤
確かこんなやりとりがあったよね。
それぞれの思いが、疑心暗鬼を呼び込む形で心が離れ離れになっていく。
番組が始まる前の説明ではるいちゃんは母親に捨てられたと思い込んで、母親を憎んでいるとあった。
そうなれば、この先に用意されているエピソードも何となく想像がつく。
物語が戦争を描くテイストは驚くほど辛く苦い。