比嘉家の子供たちにはそれぞれ悩みがある。
長男の賢秀は性格が災いして定職に就くこともままならない。
そして、働かない事は妹たちから厳しくダメ出しされる。
本人はなにやかんやと理由をつけて、逃げ回ってはいるが、内心はなんとかしなきゃと考えているようだ。
暢子は兄のせいで内定が取り消されそうに。
1人で内定先まで謝罪しに行かなければならなかった。
姉の良子は同僚の先生に好意を抱いていて、色々と気になることが。
理由をつけて、家を出て彼に会いに行こうとする。
さらには、いつものつぎはぎだらけの洋服も新調しようと。
歌子は相変わらず体調不良な時があって、たまに熱が出たりもする。
3姉妹の中では実は1番他の人の心の機微によく気がつく子。
自分以外の人たちが何を考え、何が好きなのか嫌いなのかを瞬時に判断する優れた感受性が。
4人の子供の母親 優子はどの子供にも優しく接している。
年月が経っても家計をやりくりするための苦労はほぼ変わらないと言えるかも。
目次
賢秀と暢子
喧嘩っぱやい賢秀はそれだけ生一本な性格。
たまたま町で、女の子に絡んでいたチンピラを撃退したぐらいの感覚だったろう。
実はそのチンピラこそ、暢子の内定先の社長の御曹司。
ちむどんどんは物語に登場するキャラクターが、皆デフォルメされている。
賢秀などを見ていると、よくわかるが、生一本で不器用、融通がきかない。
人並み以上の優しさを持ち合わせていながら、なかなか発揮する場を見出せない。
さて、私の目から見て暢子は賢秀によく似た性格だなと。
おいしいものが食べたい気持ちが前面に出て、ドキドキワクワクするようなことが大好き。
相手の気持ちを思いやる優しさも人並み以上に備わっていながら、空気を読めない天然な部分も。
この兄と妹は本当に兄弟だなと思うほどよく似ているんじゃなかろうか。
良子と歌子が女の子らしく、異性を気にするようなしとやかさがあるのに対して、暢子は表現は悪いが野生児そのもの。
演じている黒島結菜はとても魅力的な女優さんだけど、物語の中で短パン姿の部屋着の様子を見ると、ごぼうみたいな足は筋肉ムキムキで色っぽさとは程遠い。
おしとやかということにはおよそ程遠い。
しかし、暢子とはそういったキャラクターで描かれる。
今は物語の手前、男勝りの部分だけが強調されているが、これから先は年頃の娘らしいシーンも増えてくるのでは。
良子は気もそぞろ
麒麟がくるの帰蝶の演技がどうしても今でも被ってくる。
良子を演じる川口春奈は、等身大の自然な演技がとても魅力的だなと改めて感じる。
時代劇を演じていた時も、彼女らしさが前面に出ていて魅力的に見えたが、今回のキャラクターは年頃の頭は良いけれど、男女関係にはちょっと不器用なところが画面からも伝わってくる。
現代ドラマでの川口春奈も時代劇以上に魅力的に映る。
何せ、好きな人がいるので普通に生活していても気がそぞろの部分が。
この当時の若者らしい反応の仕方ってこんなんだったかなと胸に手を当てて考えてしまうような演技が彼から伝わってくる。
彼自身も良子が大好きで好意を抱いている様子がありあり。
ドラマの脚本家羽原大介は、恋人同士の描き方に関してはかなりベタだなと。
歌子と智
歌子は、自分が体が弱く、家族に迷惑をかけていることに引け目を感じている。
そして、自分が心から音楽好きなことも大いに自覚。
歌子の特徴は、よく研ぎ澄まされた感性。
これは三線の弾き語りが得意だった父親譲りかもしれない。
普通に生活していても自然と歌を口ずさんでいるような。
正直なところ日常生活で鼻歌を歌うような時はかなり気分が良い時だと自覚するが、年頃の娘だとこんなこともあるのかな。
特にお母さんの前だからそんな風な振る舞いになるのかも。
今日のエピソードの中で熱を出して横になっていたところ智が訪問。
智に詰め寄る。
暢ねぇねぇが好きなんでしょ❣️
そんなことないしょ😅
慌てふためいて必死で否定する智。
演技を見ていてもわかるけれど智は暢子に好意を抱いている。
そんな2人のやりとりを傍で見ている歌子は、2人の心がしっかり把握できている。
この2人は本当はお互いのことが好きなんだと。
幼なじみから結婚に至る話は意外とよく聞くけど、どこから男と女として意識し始めるんだろうかと考えたこともあるんだが。
経験のない私にはなかなかコメントしにくい。
同級生とか幼なじみと結婚する人の話は実は知り合いの中にも意外と多かったりして。
暢子が抱く悩み
暢子は賢秀が起こした事件によって、自分が働こうとしている会社がどれほどのものなのかをはっきりさとることになった。
そして、自分の家では兄賢秀が働いていないこととか、母親が朝から晩まで働いていることとか彼女なりに思うところがあったのだろう。
仮に仕事をするにしても、自分が熱意を込められるような職場でなければ果たして働いてもうまくいくのかどうか。
彼女の中には漠然としながらも自分の進むべき道について疑問が。
さて卒業間近の暢子はこの先どんな進路が待ち受けていると言うのだろう。