今週は比嘉家の姉妹たちの様子が詳しく語られる。
彼女たちはそれぞれ思いを秘めて暮らしているが、その胸の内が今回初めて本人の口から語られることになった。
良子、暢子、歌子は全く違う環境にいても、心根において共通項が多い。
正直
彼女たちの性格を一言で表現するならこの言葉に尽きる。
最後に主人公暢子のエピソードが描かれたが、彼女は就職を控えていて3姉妹の中では1番デリケートな存在なのかも。
彼女の進路には、どうやら大きな方向転換がありそうな雰囲気にも。
3姉妹の共通した性格は、やっぱり両親から受け継いでいるんだと今日改めて納得。
社会に出て様々な経験を積めば、それなりに人との付き合い方も学んでいく。
ともすればその中で、自分を見失うことも多かったと振り返る人も多いのでは。
今日は、私自身の半世紀ほど前の記憶もかぶって、懐かしい記憶が蘇る。
目次
良子の良心
川口春奈の演技がぐっと胸に迫った素敵なシーン。
良子は自分のことが恥ずかしいとお母さんに告げた。
母親と娘は父親と息子とは違った関係だと常々思ってきたけど、ここで見事に証明されたなと感じた。
母と娘はある意味ライバルでもある。
しかし、間違いなく戦友であり、自分を隠すことなく晒すことができる唯一の味方なのだ。
良子は自分が給料からこっそり洋服と靴を買ったことを告白。
さらに貧しいことが恥ずかしいと思った自分が情けないと。
このことを涙ながらに母親に告白したのだ。
さらに素晴らしいシーンがこの後続く。
母親の優子は正直に育ってくれた娘が誇らしくて仕方がない。
彼女にとっても間違いなく自慢の娘であり、いざと言う時は心から信頼できる仲間が得られたと感じたはず。
歌子
歌この引っ込み思案は今も昔も変わらず。
音楽好きな彼女は、父親譲りもあって様々な音楽に興味津々。
最近の興味はピアノ。
母親に素朴な質問を。
家にピアノがある家はどのくらいのお金持ちなんだろう?
母親の答えも現実的だった。
畑をたくさん持っている。
船を何隻も持っている漁師さん。
会社の経営者。
比嘉家には程遠い世界だね。
高校での音楽の授業の最中、音楽担当の先生に目をつけられる。
その先生は、音楽の才能ある若者を見つけるのが得意。
どうやら歌子には他の人にはない優れた音楽的才能がありそう。
ただし、気がついたのは先生だけで本人も周りの人たちもそんなこととはつゆ知らず。
暢子の初体験
食べることにかけては誰にも引けを取らない食いしん坊の暢子。
生まれて初めてハンバーガーなるものを食べる。
初めて食べたときのおいしさは格別だろう。
そして食べることについての探究心はハンバーガーに添える食べ物はフライドポテトが最適なことも瞬時に見抜く。
正直なところ街でよく見るハンバーガーにはセットとしてポテトフライが付く事は多いけど。
私はこの取り合わせは正直なところ、モソモソして喉に詰まるような気がしてあまりオススメはしない。
両方別々に食べるほうがいいよなと勝手に思ってしまう。
まぁ、成り行きで両方食べちゃうけどね。
やっぱり飲み物もセットであったほうがいいに決まってる。
定番はコーラだろう。
一言言わせてもらえば、健康には絶対悪いからね。
この手の食べ物はファーストフードと言って、健康志向の人に言わせれば、ほとんど毒みたいな評価しかされていない。
私も体に悪いと知りつつ、でもこのおいしさは絶対に評価しなきゃと思う。
私の持論だが、おいしいものは体に悪いのさ。
進むべき進路
実ははじめてのハンバーガーを食べたときにちょっとした事件があった。
内定先の社長の息子と遭遇してしまったのだ。
物語のベタな設定だけど、このドラ息子が暢子が貧乏なことを揶揄する。
賢秀とそっくりな暢子はすぐにカチンときて切れてしまうのだ。
女だてらに勝ち目もないのに立ち向かっていこうとする。
これは兄賢秀とともに父親から受け継いだ正義感かもしれない。
自分を侮辱したり、他人を侮辱するその行為が許せないと思ってしまうのだ。
賢秀はクズ兄貴としてネットでもずいぶん叩かれているけど、この兄と妹は私の目には同じタイプの人間に映る。
それはそれで、評価すべきことなんだろうと勝手に考えるけど。
暢子は自分が就職する会社に本当にこのまま働いていいのかと大きな疑問を抱くように。
昔から、会社勤めをするときには長い物には巻かれろ方式のやり方が上手な処世術と言われたことも。
私にも経験があるので。
しかし、暢子の場合まだ就職前だからやり直しがきくような気がする。
ただし、いろんな状況を考え合わせるんだよね。
自分のポリシーだけを押し通して世の中生きていけることもないので、必ずどこかで妥協する必要が。
妥協点をどこに設定するかでその人の人生は大きく変わってくる。
暢子の未来がどうなるかを暗示するような物語だった。