先週の流れを受けて、物語は暢子がシェフとしてどれだけ成長するかを中心に描かれることに。
フォンターナの料理長二ツ橋シェフは物語の冒頭から海岸で両足骨折の大怪我を負ってしまったことが明らかに。
聞けば全治1ヵ月とのこと。
とても仕事ができるような話ではなく、フォンターナでは店の1番重要な役どころに穴が開く。
そんな中、オーナー房子は二ツ橋の代わりにシェフ代行を立てる。
フォンターナの厨房は、一体誰が選ばれるのかと皆興味津々で見守っていたところが。
なんと選ばれたのは1番年下で、しかも女子の暢子。
実は、ここに至るにはそれなりのいきさつと理由が。
オーナーも含めて、厨房のメンバーたちはまさか暢子が選ばれるとは思ってもみなかった。
まず、
オーナーの親戚なこと。
一番年下で、しかも女性。
二ツ橋の代わりが務まるはずない。
誰もがそう思った中で、二ツ橋本人が自分の代わりを務められるのは
暢子しかいないと断言。
1週間の物語はここからの奮闘ぶりが中心に描かれた。
東京での物語中心なので東洋新聞社内の軋轢なども描かれる。
そして、比嘉家の兄妹たち、賢秀と良子。
家族にもそれぞれドラマが。
目次
二ツ橋シェフの大怪我から始まる物語
ちむどんどんはストーリーが展開するときの特徴として何かしらのアクシデントが用意されている。
今週冒頭で描かれたのは料理長二ツ橋シェフが朝、港まで釣りに行ったところ誤って転落。
その時に両足骨折の大怪我を負うと言うもの。
きっかけは意外なことが出発点になるが、物語の中で重要な役どころの料理長がいなくなることで、暢子の身辺にも大きな転換点が訪れることになる。
フォンターナは二ツ橋シェフの確かな技術力と、料理のセンス、そして最も大切なのはフォンターナのスタッフから寄せられる全面的な信頼感。
周りの誰もが信頼する料理長として、彼の存在は欠かせないもの。
最も大切な人がいなくなった時、主人公を含め店はどんな対応をするのか?
フォンターナでのそれぞれの想い
二ツ橋シェフの長期離脱がわかった今、フォンターナではシェフ代行を立てることになった。
すべての決定はオーナー房子から。
しかし、二ツ橋シェフの代わりを厨房スタッフで誰が勤められるかの議論は、オーナーといえども難題だったようだ。
結局、二ツ橋シェフ本人の意見が尊重されることに。
オーナーはすぐには賛成しなかった経緯も描かれていたね。
暢子はオーナーの親戚
メンバーの中で1番年下
重責を担うことに耐えられないのでは
実は、そのことも二ツ橋シェフは承知した上で推薦していたね。
暢子さんらしさを失わなければ、彼女の料理のセンス、持ち合わせた実力から見て最適なんだと。
さらに、ここでみんなが力を合わせて緊急事態を乗り越えることができれば、フォンターナ自体がさらに進化できる。
思いのほか奥深いやりとりで決まったようだ。
おそらく、最初からうまくいくとは誰もが考えてはいなかった。
物語的には、ユニークで見ごたえのあるエピソードだが暢子にとっては厳しい試練となったのには違いない。
賢秀と良子
比嘉家の中では賢秀と良子についても新しい動きが。
賢秀はなんとなくお似合いの彼女が。
物語がかなりデフォルメされて描かれるので、ずいぶん仲の悪い2人に描かれつつも、いくつかのエピソードを繰り返すうち、お互いのことがなんとなく気になる存在に。
そして、良子は博夫との夫婦関係に悩みを深めていた。
この時代の働く女性にとって、大きな壁になっていたのが家庭の事、とりわけ子育てがうまくいくかどうかにかかっていたはず。
何よりも家族の理解と協力が必要な中で、良子の家庭は超がつくほど封建的。
そのエピソードがユーモアも交えて描かれていたね。
物語を外から眺めている私にとっては、この夫婦はこの先うまくいく事はないなと勝手にダメ出ししていたが、物語の流れでは2人が協力しあっている様子も描かれていた。
暢子が発揮する実力の種明かし
暢子らしさについて後半で詳しく語られていたね。
ドラマを見ていて感じるのは暢子には彼女のために骨折ってくれるたくさんの仲間がいること。
暢子は子供の頃から、
人に感謝の気持ちを伝えること、
きちんと謝罪できる子供だった。
それを明るく屈託なく行うことで、周りの誰からも信頼され愛される存在に。
そのことに気づいた暢子はフォンターナのスタッフの中にいて、本来の持ち味を発揮できるようになった。
実は、このエピソードが描かれたのは1週間5回の放送のウチの最終日。
わずかな時間で描くにはちょっと厳しい部分も感じないわけではない。
そして、暢子が考えが及ばなかった部分、そのことに早々と気づいていたオーナーと二ツ橋。
こういった対比も物語の中では大切なポイントになったかもしれない。
物語は若者たちの成長記録だから。
物語は来週へ
来週はいよいよ登場人物たちの恋バナが描かれるような感じ。
このドラマの脚本羽原大介さんが得意なのはこの辺かなとも感じつつ。
物語全体を見渡したときに、おそらく今が折り返し地点くらいかなと感じる。
当然のことながら、誰かと結婚して子供ができてなんてことも想像しちゃうよね😅