くわちゃんの独り言

音楽や映画が大好きな爺さん。長年の経験から知りえたことを発信します。

舞いあがれ 決断‼️

 

年明けの放送はわずか三日間だけで来週へ持ち越しとなる。

今日描かれたエピソードはうすうすわかっていたけど、驚くべき内容。

舞の父浩太がついに物語から退場してしまう。

どうやら、病名は癌ではなかった。

物語の内容から、心筋梗塞らしい。

医者の話では、バイパス手術までは終わったけど、心臓が復活する事はなかったと。

それにしても、こんな形で浩太が亡くなることを、この物語の視聴者の誰が想像できただろうか。

主人公舞の様々な挑戦の記録だと思って、たわいもなく毎日眺めていたが、そんなミーハーな気持ちを破壊し尽くすほどの強烈なインパクト。

リーマンショック前後の苦しい時代を生き延びた日本人の心の傷跡とも言えるべき設定が容赦なく進む。

来週の予告編も流れたので、おおよその見当がつくけど、1人残された妻めぐみの去就もこれからのテーマになってくるはず。

私にしても冷や汗の出るような会社倒産劇を経験した身の上。

自分の記憶とも大いにかぶってくる。

浩太を追い詰めるもの

目次

IWAKURAの誤算

短い納期を考えると、見込み生産をせざるをえない💦

実は、今も昔も変わらないとは思うが、注文主って傍若無人な振る舞いをする。

品物さえ納品してもらえれば、相手の都合などお構いなし。

IWAKURAの受けた今回の注文は、およそ2週間ほどで100万本の特殊ネジを作る必要が。

これは、工場の能力のほぼ限界と思われた。

さらに注文が確定するのはまだもう少し先とのこと。

先方の話では、注文が確定次第発注するとの話だった。

IWAKURAとしては、注文は確定していないが、納期を考えれば今から生産する必要があると判断。

見込みで生産を始めてしまう。

そして、これは見事に外れる。

この時代、注文を出す側は殿様のように振る舞ったと思う。

私も注文を受ける側の会社にいたので、よくわかるが、とにかく無理難題を平気で言ってくる。

それは、納期ばかりではなく品質、さらには値段。

どうしようもないものは、営業の方で断ったと思うが、やむを得ず受けてしまうものも多々あったような。

この時代は、よほどのことがない限り、品物を納入する業者はどこもみんな生き残ることで精一杯だった。

浩太

注文なし😱 そな殺生な😭

見込み生産を始めた以上、それが中止になるとなれば、売れない在庫を山ほど抱えることになる。

それは、会社が倒産することを意味した。

ただでさえ胃潰瘍でやっとの思いで仕事をしている浩太。

取引先に必死で頭を下げるも見込み生産したのはそちらの勝手だとつれない返事。

こういう事は、全国どこでも起こっていたと思う。

この、最後のしくじりが浩太の息の根を止めることになる。

よく、身も心もずたずたと言う言い方をするが、彼の場合遠の昔に限界を超えていたはず。

めぐみと浩太

夫を支えるしかないのだが💦

めぐみにとって浩太こそ生きがいだった。

夫を支えることが彼女のすべてだったと言える。

夫が見込み生産をすることを決めた時も、同じように不安を感じていたはず。

もちろん、不安もあっただろうに。

しかし、物語の結末はとんでもない落とし前をつけることになった。

なかなか自宅に戻ってこない浩太を工場に迎えに行ったところ、発見したのは、事務所の床にうつぶせに倒れ込んでいた夫の姿。

すぐに救急車で病院に運んで緊急手術を受けることになったが、残念ながら間に合わなかったようだ。

急性の心筋梗塞、心不全と言うやつで、毎年何人もの人が命を落としている。

この病気の引き金は、最近の研究ではストレスだと言われる。

この時代は働く事はストレスだった。

そのストレスをやり過ごすことができた者だけが今も生きながらえている。

私の記憶

廃墟となったかつて私が勤めた会社の残骸

私は30年、勤めた会社の倒産劇を経験している。

後から知った話だが、1年前から倒産する事は決まっていたようだ。

しかし、それは厳しく報道管制が敷かれていて知っていたのは取締役たちだけ。

今思い出してみても、そのやり方はかなりずるさを感じた。

もう潰れてしまった会社の事なので、今更どうこう言うこともないけど、あの時の自分の気持ちを振り返ってみるとどうやって生きていくか、毎日不安で仕方がなかったと思う。

とりあえず、今も生きながらえているので、何とかなっていることには違いないが。

会社が危機的な状況にあるとき、従業員に事情をきちんと説明できる会社と、ひたすら隠し通す会社と2種類あると思う。

ほとんどは隠し通すのでは?

IWAKURAは従業員に現状をきちんと説明していた。

この時代、珍しいくらいの優良企業だったと思う。

一般的に従業員たちは、はっきり言わせてもらうが、使い捨ての部品のような扱われ方をしていたと思う。

いざとなればいつでも切り捨てられる。

会社の経営者たちはそのように考えていたのかもしれない。

今さら、そんな人たちを責めるつもりはないが、思い出すのも辛い現実だったなぁと感慨深い。

まとめ

万策尽きた😭

力尽きた浩太。

既にこの世にはいない。

来週の予告編では、めぐみが次期、社長として会社を引き継ぐような。

舞はパイロットになる。以前に、実家を助けようと頑張るに違いない。

物語は大きく方向転換するような。