今週から描かれる設定は2013年。
舞たち幼なじみも27歳になる。
一昔前と違って、このくらいの世代だとお年頃と言われ、結婚なども考える頃。
しかし、航空学校時代の恋人柏木と別れた舞はいまだにシングル。
舞は実家のIWAKURA再建のために精魂込めて仕事を。
舞は営業として様々な実績を積み上げてつつある中、父浩太がずっと抱いていた夢実現に向けてひっそりと行動を起こしていた。
それは航空機産業の裾野を広げるためのセミナーに参加すること。
母親のめぐみ社長を説得して、2人で赴くことに。
そこで、出会った菱崎工業のお偉いさん荒金さんがこれからのIWAKURAの運命を決める大切な役割を担う。
セミナーで堂々と発言した舞は荒金さんの注目を引くことになった。
それは、航空機産業に小さな町工場が参入するためには、クリアしなければならない様々な課題が。
それをどうやって乗り越えるべきか。
舞は単純に、みんなで協力し合えば。必ず目的は達成させられると断言。
荒金さんは舞の発言に大いに興味を持った結果、IWAKURAに新しい航空機エンジンの部品となるボルトの試作を依頼してきた。
目次
航空機産業セミナー
セミナーに参加するのは、父浩太が働きながらずっと夢見ていたこと。
いつか、自分の作った部品を飛行機に乗せる。
その夢は、娘の舞にもしっかりと受け継がれていた。
実は、飛行機に使う部品は材質も強度も一般的なものとはまるで異なる。
そのためには、厳しい条件をクリアすると同時に、航空機用の部品として特殊な企画も取得する必要があった。
物語の中で使われていた、様々な工業規格の中身も詳しく説明されることになる。
世の中全体を見回したときに、日本の工業生産は世界的にもトップレベルにある。
そして、主な技術は、大企業ではなく、中小企業の側にある場合も多いと聞く。
私が知る例だと、携帯電話の中に入っているバッテリーケースなどは、中小企業が作ったものだと思う。
金属加工の技術になるので、デリケートさ、さらにはものづくりに対する熱意がなければ、到底なし得るところではない。
飛行機に部品を載せると一言で言ってしまうのは簡単なことだが、実際はクリアしなければならない様々な約束事が。
荒金さんとの出会い
舞は東大阪には、様々な工場があって、それぞれ独自の技術を持っていると発表。
新しいこれからのものづくりは、それらの会社が協力し合うことで今以上に良いものができるのではと。
実は、驚くほど単純なものの言い方だったけど、荒金さんは若い女性の発言であることと、彼女の岩倉の苗字にも反応。
めぐみの話によれば父浩太がIWAKURAを継ぐ前に働いていた会社がこちらだったとのこと。
さらには荒金さんは岩倉の名前に反応していたわけだから、父親ときっと一緒に働いたことがあるに違いないと推察する。
ただし、今週のエピソードでは、まだ本人の口からその辺の事情は開かされていない。
IWAKURAの底力
荒金さんはIWAKURAに新しい航空機エンジンの部品となるボルト製作を依頼してきた。
それは、菱崎工業が抱えている仕事だったが、なかなか試作作業が進まずに、代わりの企業を探していたところ。
当然のことながら、試作がうまくいくようなら今後まとまった注文として成立する可能性も。
そのためには、どうしても試作を成功させる必要が。
ここで舞と職人たちのチームワークが発揮される。
IWAKURAの機械や技術力で不可能なことも、よその会社なら可能な可能性も。
そのために、あちこち声かけ回って様々な協力を受けることに。
物語の中で特徴として描かれていたのは、4年前 IWAKURAが経営不振の頂点にいた頃、やむを得ずリストラしたメンバーの出向先の会社が登場していた。
その会社が、快く協力を受け入れてくれて、さらにはその時引き受けた職人小森を再びIWAKURAで雇い入れると言うエピソード。
物語的には、この辺が一番感動的な描かれ方だったと思う。
メンバーが揃ったところで、新しいプロジェクトは着々と目的に向かって動き出す。
職人魂
笠巻さんの師匠とも言うべき職人が登場していた。
昔から笠巻さんは手際が良く、機械の操作も抜群の才能を発揮していたらしい。
舞の言葉によればIWAKURAの宝物だと。
出来上がった製品もさることながら、目的を成し遂げるための力こそが宝物なんだと思う発想は、いかにも舞いあがれにふさわしい。
物語の信憑性は、新しくチャレンジしている部品の素材、ニッケル基合金を加工する様々なテクニックを描くことで、よりリアルなものとして伝わってきた。
この製品を作るために、IWAKURAの社員たちは、他の会社にまで赴いて未経験の機械も駆使していた。
それらのお膳立てをしていたのが舞。
彼女があちこち根回しをして、作業が継続するように尽力していた。
考えてみれば舞がプロジェクトリーダーを務めていた。
まとめと来週からの展開
試作品ができたとは言っても、それは厳しい審査を受ける必要がある。
それに合格して初めて注文が確定するようだ。
さらには、幼なじみたちの結婚問題もクローズアップ。
舞も貴司も久留美も間違いなくお年頃。
彼らのエピソードが物語全体にどれだけ大きく関わってくるのか、見てみなければ何もわからないのが今の気持ち。