万太郎はついに憧れの先生、2人に会うことができる。
らんまんはここからが本当の物語が始まると言って良いのかもしれない。
万太郎が何をなすべきか、その目的、到達地点が今日のエピソードではっきり示されたような。
ただし、誰もが知っている通り万太郎は峰屋の当主。
自分のやりたいことを優先して、この先も生活が成立するのはちと厳しいかもしれない。
そのことを誰よりも早く気がついたのが竹雄。
彼は万太郎について東京までやって来ていた。
万太郎の本来の東京行脚の目的も、植物学の先生に会うことだと鼻からお見通しだった。
植物学の先生、植物分類の書籍の著者2人。
野田基善
里中芳生
出会いは突然訪れることになるが、いざ会ってみると万太郎には納得と満足以外何もなく、ひたすら憧れの人に会えたことが嬉しくてたまらない。
万太郎の様子を見るにつけ、不安を隠しきれない竹雄。
このまま植物学に没頭してしまっては、肝心の峰屋の当主としての仕事には身が入らないことが明らか。
万太郎に激しく詰め寄る竹雄。
対する万太郎は決して譲ろうとしない。
自分がなすべきことに目覚めた万太郎が簡単に方針転換することなどあり得なかったのだ。
果たして、この先どんな展開が待ち受けるのか。
目次
野田基善 里中芳生
万太郎が小学校時代から憧れの先生だった2人。
この2人の書籍を持っていて自分で書き写したレプリカを常に所有。
植物の様々な仕分け作業がこの書籍によって培われていたね。
2人の先生は、どうやら東大の植物研究所に在籍しているようだ。
この2人の先生の業績が日本でははじめての植物学研究とされている。
本当は、漢方などのお医者さんが薬草に関して、様々な知識を集積していたので、正確なところは不明な部分も。
昔から片言の生活に言うような植物は、様々な形で分類され利用されてきた伝統があるだろう。
考えてみれば農作物だって立派な植物で分類されてしかるべき。
物語はそんなことを考えつつ、万太郎の感動に満ちた出会いが描かれる
植物学の現実
野田先生が語っていたが、日本の植物学は欧米に比べると決定的に遅れているとの事。
そして、植物の命名などもどんな仕組みで行われているかが詳しく語られていた。
世界で通用する植物の名前は、発見者の名前が付けられている。
そしてそれはどうやらラテン語表記のようだ。
この2人の間に生まれた子供が楠本イネさんと言って、日本人初の女医。
その子供が高子さん
この辺の人たちは、歴史的にもかなり有名なので、知っている人も多いはず。
牧野富太郎の物語にこの人たちが関係してくるとは思わなかった。
植物学では、最初に植物を発見した人の名前が採用されるとのこと。
そしてラテン語で命名された名前とともに発表は英語で学術論文として行われると聞いた。
納得していた万太郎。
日本ではまだ世界に通用する植物命名の人は出ていないとの事。
万太郎
憧れの先生、2人に出会ったことで、万太郎が今ライフワークとして取り掛かっていることが、まさに理にかなったことだと勇気づけられる。
彼がやっていた事は、まさに植物分類学。
彼は標本作成もさることながら、植物を克明に書き写す美術的なセンスがあって、それは2人の先生にも褒められていたよね。
万太郎の探究心に再び火がついた瞬間でもある。
こうなると蔵元の当主としての仕事は、そっちのけになる事は火を見るより明らか💦
竹雄
竹雄が万太郎に激しく、詰め寄る様子が描かれていたね。
酒造り以外は全て遊びだと言ってください😭
竹雄は万太郎が、このまま植物研究に取り込まれてしまうことを危惧していた。
その不安は、はっきり言ってズバリ的中。
万太郎は、もう蔵元の当主には戻ってこなくなるような。
峰屋としては一大事には違いない。
この先蔵元としてやっていけるのかどうかは物語の展開を見るしかない。
しかし、牧野富太郎先生の実家である蔵元は倒産したことが知られている。
果たして物語はそこら辺の事情をきちんと反映するのかどうか。
それよりも先に万太郎が寿恵子ちゃんといつ一緒になれるかの方がはるかに興味津々。