正直なところ待ち望んでいた今週今日から始まるエピソード。
らんまんはこれからが本格的に面白いんだろうなと勝手に期待が高まり盛り上がっている。
さて、万太郎のもとへ駆けつけた寿恵子。
そこで初めて万太郎の生活ぶりが理解できた。
およそ人が住めるような住まいではない。
まるでたぬきでも出てきそうなとんでもない散らかりよう。
今日は、この場面でのエピソードが15分枠全て使って描かれた。
丁寧だと言ってしまえば、それまでだが、このスピードで物語が進行して果たして大丈夫なのかと心配になってしまう。
モデルの牧野富太郎博士は、植物学の権威として、とても有名な人だけど様々な業績を考えるとここから起こるだろうことが物語の中心になるような気もする。
寿恵子は万太郎のところに来て、やりとりをするうちに彼女なりの覚悟が心に決まっていく。
十徳長屋のメンバーが見守る中、
万太郎はついに寿恵子を射止めることに成功。
これからの人生、前途多難が予想されるところだけどそこを2人で乗り越えるからこそ、望むところなんだと寿恵子。
大変な覚悟と、江戸っ子らしい男前な性格。
ユニークで面白いエピソードだけど、これは物語のほんの1部を切り取っただけに過ぎない。
目次
お姫様はご立腹
十徳長屋の子供たちが寿恵子のことをユウガオのお姫様と称していた。
確かに演じている浜辺美波の白い洋装はお姫様そのものに見えたとしても、何ら不思議ではない。
しかし、先週の流れを振り返ってみると、彼女は高藤家で妾になることを毅然とした態度で断ってここにやってきた。
彼女自身もそれなりの覚悟を持って行動を起こしてきたので、今まで数ヶ月間ほったらかしにされた事はかなり不愉快だったに違いない。
このシーンの最初のセリフ
槙野さん、私きました😍😅
この部分が、今日のエピソードのすべてだったかもしれない。
長屋の万太郎の住まいをみて、自問自答したに違いない。
私の大好きな人は一体何をやろうとしているんだろう?
万太郎の住まいも、およそ人が住めるような雰囲気ではないんだよね。
十徳長屋
今日のエピソードには、物語の中にたくさんのギャラリーが存在していた。
それは十徳長屋に万太郎と一緒に住んでいる住民たち。
彼らが状況の一部始終を見学しつつ、そしてことの成り行きを固唾を飲んで見守っている。
とりあえず寿恵子は腹を立てている事はなんとなくわかるが、しかし住民たちに対する寿恵子はにっこりと微笑んで
西村寿恵子です。
よろしくお願いします。
浜辺美波の江戸っ子風のセリフ回しがなんとも心地よい。
お姫様っぽいふにゃふにゃしたセリフなら、全く気持ちは伝わってこないだろうけど、今回は多少地味ながらも、新しい境地に挑戦している気がしないでもない。
やはり、万太郎の釣書のことも話題に上っていた。
今日のエピソードで活躍していたのが万年書生堀井丈之助。
彼が自分流の講釈で万太郎たちの会話に乱入。
それというのも寿恵子が馬琴の「里見八犬伝」を引き合いに出していたから。
しかし、今日語られた中で重要な事は、万太郎がとてつもなく大変な自分自身の目標に気がついたこと。
そんな万太郎を全力で支えようとする寿恵子がしっかり意気投合したことに集約する。
寿恵子の覚悟
万太郎の説明を聞くと、どうやらこれから先の人生は大変なことになるらしい。
草花のことを研究して図鑑にまとめる。
それは日本全国津々浦々を示している。
さらに、図鑑を作るためには莫大な費用が必要でそれも自前で用意しなければならない。
始まる前から苦労は目に見えていた。
それでも万太郎が好きな気持ちを貫き通せるのかどうか。
寿恵子には多少のしゅん巡はあったかもしれない
それでも、万太郎が好きな気持ちを上回ることにはならない。
この2人は一緒になるべくして一緒になるんだろうとそう思わせるのに十分なエピソード。
寿恵子は直接話をすることで、その覚悟ができた。
万太郎と寿恵子
お互いの気持ちを確認しあえた万太郎と寿恵子。
なるほどそういう設定かと納得させられた私たち視聴者。
とにかく、たった15分しかない中で、この2人のこのやりとりだけで物語が終わってしまうとは何と言う大胆な描き方。
しかし、これで2人の絆が間違いなく固まったと思えば、それは喜ばしいことなのかも。