描かれる物語は、2つの異なるストーリーが同時進行。
タナケンとのシビアな稽古の様子。
そして、もう一つは、予告編にもあった小夜との再会。
予告編では、断片的な描かれ方しかされてなかったので、物語の展開を理解するまでには至らなかったと思う。
しかし、今日の15分を見てスズ子の人となりがよく伝わってきた。
自分の果たす役割をしっかり果たしたい。
自分が守るべき相手を全力で守りたい。
福来スズ子は女ながらなんと男前な性格なんだろう。
演じてる趣里もさることながら、周りで絡む人たちもスズ子の魅力を大いに引き出しているのでは。
タナケンは批評を必死に求めるスズ子に
特に言う事は無い
マネージャー山下の言葉にも驚くほどそっけない。
しかし、今回オファーを受けた時から山下はスズ子の気持ちとは裏腹に強引なやり方を貫いている。
山下なりに思うところが。
福来スズ子には言葉では表せない独自の魅力がある。
魅力を大勢の人に届けたい。
マネージャーとして最大限どんなアドバイスができるのか。
さらにはどれだけのサポートができるのか。
山下はスズ子の意見を聞き入れて舞台を降板する事に反対。
そしてもう一つの見所小夜とサムの一件。
サムに問答無用で詰めよるスズ子。
そして穏やかに事情聴取をしてくれた愛助。
スズ子が気がつかない隠れた事実が明らかになる。
目次
タナケンとスズ子
さすがに喜劇王となれば、自分が思う通りに俳優のチェンジなどやってしまいそう。
俳優たちにしてみれば、自分が簡単に役柄を外されたりしてたまったものではない。
物語の中で逆恨みのようにスズ子に食ってかかる団員の様子が。
明らかに言いがかりなのでスズ子が気にすることでは無いのだが。
スズ子にしてみれば、タナケンが求める芝居を自分がきちんとできているかどうか心配で仕方がない。
その確認のために必死で助言を求めようとする。
マネージャーの山下も同様に助言を求めるが、タナケンの答えはあまりに簡単。
特にない😏
全く噛み合うことのないセリフ
マネージャー山下のサポート
自分の芝居に自信が持てないスズ子は最悪の場合舞台降板も考えていた。
スズ子が思い悩む様子を必死で引き止めていた山下。
もう少し頑張って稽古をしてみましょう。
山下はスズ子のマネージャーになってからずっと考えていたんだそうな。
スズ子より歌の上手い歌手はいっぱいいるにもかかわらず、なぜ福来スズ子の舞台には大勢の人が集うのか。
それは歌の上手い下手を超越した魅力がスズ子にある。
その魅力を大勢の人に届けたい。
それは言葉を返せば、スズ子の人間としての魅力とも言えるだろう。
小夜の帰還
スズ子がタナケンとの共演に心血を注いでいた時に、突然小夜が泣きながら尋ねてくる。
サムに捨てられたと涙ながらに訴えてきた。
思わず怒りがこみ上げて外へ飛び出すスズ子。
サムを見つけるやいなや、つかみかからんばかりに激しく詰め寄る。
ウチの小夜になんてことをしてくれたんや💢
そばにいた愛助と小夜が止めなければそのまま殴りかかっていたかも。
困惑したサムはおももろに小夜に告白。
結婚してほしい。
一緒にアメリカに。
呆然自失する小夜。
スズ子もやり取りの言葉を失ってしまう。
そして小夜の手を引いてその場を離れる。
その後をサポートしたのは愛助。
サムにきちんと英語で質問をしていたようだ。
サムブラウンは真面目な兵士で、アメリカに帰って自分の実家の農園を手伝うと語っていた。
そして、小夜を一緒に連れて行って結婚したいと。
女の華奢な体で、6尺をはるかに超える大男に問答無用でかかっていくスズ子。
周りのものが、あっけに取られるほどの剣幕。
サムが小夜をどれだけ気に入っているかをきちんと聞き出してくれたのは愛助。
スズ子の本音
スズ子は帰ってきた愛助から詳しい事情を聞くことができた。
サムはどうやら真面目な青年で本気で小夜を愛しているようだ。
愛助がさらに続ける。
2人のことをもう一度考え直してみてあげたらどうか?
愛助の言葉にスズ子も本音が漏れる。
本当は小夜をとられたくなかった。
小夜を取られることが悔しい。
スズ子も小夜も周りのものから見れば似たもの同士。
2人はまるで姉妹のようであり、親子のようでもある。
血の通ったもののように離れることが苦しくて仕方がない。
物語の中では、2人の胸の内が絶妙に表現されていて物語をより奥深いものに高めていたような気さえする。
登場人物それぞれにはモデルのいる話らしいので小夜の後日談も紹介できるのかもしれない。
今週1週間かけてこの物語はさらに詳しいエピソードが語られることになる。
ブギウギは最近の朝ドラではかなりの人気作品と聞いた。
演じている役者たちの熱演もさることながら、しっかりとモデルのいる話で、彼らの波瀾万丈の人生は平和な時代を生きる我々にとっても手本にするべき点が多いのかも。