くわちゃんの独り言

音楽や映画が大好きな爺さん。長年の経験から知りえたことを発信します。

ブギウギ 初舞台稽古開始

いよいよタナケンとの舞台共演が決まって稽古初日。

スズ子はしっくりこないまま稽古に参加することに。

タナケンは舞台や映画で見る時と違って、普段はとっつきにくい。

無口で言葉少な。

さらにはっきりしない、煮え切らない。

こんな人がと思うけど、出演する作品はどれもが大ヒットで間違いなく大スター。

愛助とのやりとりの中で役者たちの様子が紹介されていた。

もともと役者など舞台に登場する人たちは、普段は舞台とは真逆の様子を見せる場合がとても多いらしい。

それは今も昔もどうやら変わらない。

もう亡くなってしまったが、志村けんなどコメディアンとしての彼と普段の生活ではやはり大きな差があったようだ。

彼は様々なキャラクターを演じてきたが、実際はとても心優しい人間だったと話に伝わる。

物語に登場するタナケンはエノケンがモデル。

エノケンは笠置シズ子を相手役にしてヒット作品を何作も世に出してきた。

今日描かれたのは初稽古のときの様子。

大スターが自ら主役を演じ、演出その他全てを取り仕切る。

ひょっとして今も似たような状況なのかも。

今日は他にもかつてのUSKの後輩秋山や行方不明になった小夜も登場

物語に花を添えていた。

これからの物語は、スズ子とタナケンのストーリー展開が中心になるはずだが、ブギウギは必ず伏線として様々な他のエピソードが盛り込まれる。

いくつかの物語が同時進行で起こる複雑さはこの物語の真骨頂でもあるだろう。

タナケンの稽古の様子

目次

タナケンとスズ子の稽古開始

タナケン語録 なるほど🤔

稽古中の様子が語られていた。

台本を持っての稽古なのでほとんど顔合わせみたいなものだろうけど、タナケンの気難しさが際立っていたと思う。

自分でも演技をしながら他の人の演技にも注目する。

何よりも誰がどんな演技をしてくれるのかは1番気になるところだろう。

私は自他共に認める映画好きだが、同じような作品作りをする現代のアーティストとして

クリントイーストウッドと北野武をあげたい。

2人とも映画監督には違いないが、自ら主役を演じることが多いと思う。

特に北野武は必ずと言っていいほど自ら主役を演じる。

彼のインタビューを聞いたことがある。

本番前のリハーサルは極力行わないんだそうな。

普通我々が考えるのは何度もリハーサルを重ねて練り上げることを想像すると思うが、北野武は何度もやっていくうちに演技はマンネリ化していってつまらなくなる。

だから集中して必ず最初の1回で決めるんだと語っていた。

タナケンとは少し違うと思うが、芸術家のポリシーなのかもしれないね。

小夜とサム

なんで黙っていなくなったんや😓

街で偶然出会ったサムと小夜。

実は彼女に出会う前スズ子はUSKの秋山と久しぶりに会っていたよね。

わざわざ大阪からダンスを習いに来たと語っていた秋山。

こちらはオフショット 仲良くお団子を食べていた😋

大阪のUSKのメンバーは相変わらずらしい。

皆元気にしていると語っていたが、和希だけは家の事情で退団したと語っていたね。

他は男役のトップは秋山で、女役のトップがリリーだと語っていた。

そして部長は相変わらず大乗り気でがんばっているらしい。

秋山は予定があるらしく、すぐにその場所を離れていて、スズ子は直後に小夜とサムに再会している。

小夜ちゃん😓‼️

小夜の言葉によると、サムは恋人とのこと。

すかさずスズ子がまくしたてる。

この人は軍人だから、やがて日本からいなくなる。

小夜はもて遊ばされてるだけ。

そしてサムに向かっても

アンタが小夜ちゃんをタブラかしたんか🤬

小夜がだされていることを前提に話していた。

小夜は今は工場で住み込みで働いているとの事。

仕事の合間を縫って逢びきを重ねているようだ。

しかし、スズ子の剣幕に恐れをなした小夜は決して詳しい事情を話そうとはしなかった。

この物語はまだいくつかの語られていないエピソードがあるような気がする。

「舞台よ踊れ」の舞台裏

ワテどうでっしゃろう? さてどうだろうね😑

稽古の最中にアドリブが出るとは思いにくいが、スズ子が聞いたの答えの内容はアドリブっぽかったね。

タナケンはスズ子には何を求めているのかいまひとつはっきりしない。

口さがない他の団員たちは、歌手は突っ立ってるだけでいいんだからいいよなぁと皮肉を。

稽古の時のシーンで1番記憶に残ったのはスズ子のマネージャー山下の受け答え。

スズ子を絶賛していた。

スズ子が皮肉を言われたことを語り出すと、もともと役者たちは余裕など持っていない。

本音が出ただけだから気にする必要は無いと。

自分の抱える役者を大切に守ること、さらに良い演技ができるように上手に誘導する。

おそらく今も昔も同じだろうと思う。

モデルのエノケンと笠置シズ子のコンビも同じような背景で共演していた可能性が。

エノケンは笠置シズ子のことを、とぼけた演技をするけどとても味わい深いのでそのまま続けるようにとアドバイスしていたらしい。

笠置には

自由に演じてもらって構わない。

どんな演技をしようが必ず受け止めるからと語ったようだ。

さすがに舞台役者といえど喜劇俳優なので、一発勝負の面白さをよく理解していたんだろう。

入念に打ち合わせをしてリハーサルを繰り返すものと、その時の突発的な一発芸を巧みに融合させることをよく知っていたんだろうと思うね。

ブギウギの時代背景

セブンガールズ 戦後の街娼を描いた映画

この時代、米兵相手の売春婦をパンパン(パンパンガールとも)と呼んだ。

女の子が1人で生きるにはあまりにも過酷な時代。

東京を始め、多くの都市部で外人相手のこんな商売が成り立っていたはず。

特にアメリカ兵は沖縄など全国あちこちに駐屯地があって配属されていた。

兵隊🟰若い男の子たち。

当然のことながら、異性を求めるのはごく自然なことだと言える。

全国あちこちで米兵と日本女性の間に子供が生まれたのもこの時代。

事実関係をあまりよく知らないので多くを語ることはできないが、生まれた子供たちがたとえ苦労はしても結果として幸せになれたのなら私はそれもありだなと考えている。