モデル笠置シズ子の人生にもあった通り、誘拐事件が物語で取り上げられるように。
昨日から描かれた事件の内容は、脅迫電話とつぎはぎの文字で作った脅迫状。
笠置シズ子の場合はこの物語の設定よりも早い時代に起こっている。
この時代、プライバシーなる考え方は存在しなかったようで有名人といえども家の情報を始めとする個人情報の全てが簡単に公開されてた。
笠置シズ子は自宅はおろか、家族構成や生活全般が筒抜け状態だった。
物語の主人公スズ子も同様に描かれる。
愛子の誘拐事件が持ち上がるが慌てふためくスズ子の様子とや冷静な大野さんの対応。
そして朝ドラには久しぶりに俳優、内藤剛志が登場
物語は、福来スズ子の音楽中心に描かれそうだが、ここへ来て一気に刑事ドラマの味付けに。
愛子は小学校2年生になったが、学校で繰り返されるいじめで憂鬱な日々を過ごしていた。
あるとき学校帰りで出会った薄汚れた身なりの1人の少年。
初めて友達らしい友達ができて嬉しい愛子。
誘拐事件とちょうど重なる時期でスズ子たちは心が張り裂けそうなぐらい心配。
愛子とスズ子は思いがけない事件に遭遇したことで、さらにすれ違いの時間を過ごすしかなくなってしまった。
目次
誘拐事件は有名人を狙う
物語は、昭和30年6月に設定されている。
昨日もこちらのブログで紹介したが、この時代の個人情報の扱いは全くでたらめと言って良い。
プライバシーなんてものが存在しなかった時代。
私が小学校4〜5年生だった頃、つまり昭和37年8年頃になるが、週刊誌などには、著名人様々な情報がごく普通に紹介されていた。
お気に入りのプロ野球選手の住所等を調べ上げてファンレターを送ったこともある。
この頃 著名人と言うだけで誘拐事件が多発していたこともあったと思う。
記憶では、トニー谷の子供とか津川雅彦の子供とか、今でもうっすら覚えてる。
戦後はこういった時代を経て日本は発展してきた。
高橋刑事の登場で緊張感を増すスズ子たち
俳優の内藤剛志は刑事物番組であまりに有名。
特に十津川警部の役柄では彼の代名詞になるくらい知名度があると思う。
落ち着いた刑事たちの対応とは裏腹にスズ子の慌て振り。
犯人は物語の中でしっかり紹介されているが、うまい具合に辻褄が合うように登場人物たちと関連付けられていた。
スズ子が愛子の8歳の誕生日パーティーに呼んだ1人の少年の父親が犯人。
物語はそれほど複雑な作りにはなっていない。
しかし、ご時世を背景にしていること。
スズ子や愛子の知り合いの可能性も示唆されていた。
物語の中で語られていた3万円の身代金は現在の500万円程度の価値になるものと思われる。
モデルの笠置シズ子が誘拐犯に脅された金額は6万円だったので、半分と言うことに。
有名人だからそれくらいのお金はすぐに用意できると思ったようだ。
確かにこの頃の福来スズ子なら年収ベースで億単位の収入があったと思われる。
それを思えばあまりに少ない金額で、誘拐事件があまりメジャーでなかったことも納得できる。
これだけの金額はいくらでも提示できるが、誘拐する場合お金の受け渡しは犯人逮捕の1番有力なチャンス。
笠置シズ子の場合も身代金受け渡しの時に犯人は捕縛されている。
様々な犯罪ドラマの中で、この辺が1番手の込んだ仕掛けが施される。
愛子のはじめての友達
今日描かれたブギウギで一番が描きたいのは愛子とスズ子のすれ違いの様子だろう。
愛子は学校でいじめを受けていた。
その内容が母親の関西弁を馬鹿にされるってこと。
自分の母親がイジられるのは小学校低学年の愛子にとって簡単に受け入れられることではない。
学校に行けばいじめられる。
愛子は少なくとも楽しい学校生活が送れていたわけではない。
そして母親のせいでいじめられる。
子供社会は大人のものとはまるで違う。
今なら投稿拒否とか様々な子供からのアピールがあって、大人も悩みが深い。
思うに1番の事件の原因は世の中にプライバシーが存在しえなかったこと。
今なら考えられないほどいい加減すぎる。
と同時にスズ子の行動にもやや問題が。
愛子可愛いさあまりに自分勝手に様々なイベントを企画していた。
子供のためを思えばこそだが、愛子のペースはお構いなし。
スズ子は自分をアピールすることが仕事なので、愛子の成長をじっと見守ることには向いていなかったのかも。
事件の裏で起こっていること
愛子が暗い表情での学校帰り。
空き地で1人の少年と出会うことに。
彼は愛子をからかうことなく誕生パーティーで食べた鶏肉がおいしかったと。
学校での友達とはまるで違う少年の様子に心を開きかける愛子。
次の日も合う約束をしたところまではよかったが、家に帰ってみると明日の学校は休めと。
少年と会いたい愛子は激しく反発。
学校に行きたいと言い出す。
以前とは真逆の反応にさらにうろたえるスズ子。
愛子とスズ子のすれ違いはさらに深まる。