くわちゃんの独り言

音楽や映画が大好きな爺さん。長年の経験から知りえたことを発信します。

虎に翼1週間振り返り 進むべきはこの道

この朝ドラの物語の方向が明確になった1週間。

お嬢様育ちの寅子はお見合いするのが嫌で、逃げ道として法律を学ぶことを選んだ。

明律大学女子部法科の2期生として入学した寅子には大勢の仲間ができることになる。

しかしそこは驚くほどの茨の道。

寅子をして言わしめる地獄の道

内訳は1期生が現在7名

寅子たち2期生が60名

1期生は実は80名入学したが、1年後残ったのは7名とのこと。

どうやら先へあるけど進む事はとりわけ厳しいような。

女子部は1期生が一班と2期生3班で構成。

寅子のグループは取り分け扱いが難しい人たちの集まりと思われた。

特に

山田よね

櫻川涼子

猪爪寅子

この3人が、付き合いにくいことで周りから距離を置かれているような。

ある時、よねの気難しさから彼女と共に裁判を傍聴することになった寅子。

結婚に関わる物品返還請求が裁判の趣旨になるが、夫側妻側では明らかに妻側の方に理があると思われた。

しかし、この時代の民法では結婚した女性は、無能力者として法律的には何の権限も持たない。

結婚すれば、妻の持ち物や人格すらも夫の所有物とされる。

妻から嫁入り道具の返還請求がなされたが、法律的には勝ち目のない訴訟と思われた。

裁判を傍聴した結果、女子部の生徒たちで裁判の判決について考察することに。

ほぼすべての意見が変換請求は却下との事。

寅子1人だけが裁判長の心証で勝訴のわずかな可能性に期待したい。

さて、1週間の目玉となる判決は昨日明らかになったばかり。

オフショット 撮影を離れればこんなもの😅

目次

明律大学女子部法科

裁判所にて よねと寅子は案外よく似てる

大学に入学するいきさつが先週のエピソードで詳しく語られたが、ほとんどまぐれのようなもの。

学校での勉強は法律の説明によるものがほぼ全て。

退屈なことこの上もなし。

憲法 民法 刑法 商法 刑事訴訟法 民事訴訟法

これらを合わせて六法と呼ぶ。

そして、物語の流れの中でいくつかわかってきた事は、これらの法律の解釈にはどうやら正解と呼べるものはないらしい。

事案に応じた解釈がその都度求められるので、一概に決めつけることにはならないとされる。

山田よねと仲良しグループ

よねはいつも1人 でも寅子だけはしつこく食い下がる

常に男装で過ごしている山田よね。

物語の中で彼女は常に気難しく周りのものに対しても辛辣。

誰もが彼女にはあまり近寄りたがらない。

よねに傍若無人に近づいていくのは寅子1人だけ。

相容れない2人だったが、物語の中ではどうやら似たもの同士。

よねと寅子の法律家を目指す気持ちは他の生徒たちを超えるようにも感じる。

才能溢れる涼子とは違って他の学生たちは、法学の勉強に片手間に取り組んでもモノはならない。

全力投球が求められた。

よねの法律への思い入れは並々ならないものがある。

いつも不機嫌なよねの跡をつけた寅子。

そこには裁判を傍聴する彼女の姿が。

法律の勉強はどんなものでもそうだが、具体例があるとなしでは結果が大きく異なってくるものと思う。

男装には理由がありそう

寅子のチームは様々なメンバーの寄せ集めだが、少しずつみんな同じ方向を向くような感じで描かれる。

みんなで弁当を食べ合う仲

それぞれに思うところあって勉強に励んでいる。

しかしここにいるメンバー全員が弁護士になれるわけではない。

あ裁判傍聴

穂高博士以下 大勢の女性徒たちが傍聴

よねと寅子はとある裁判を傍聴。

妻の離婚申し立てが認められながら夫は控訴して離婚しようとしない。

そんな中妻側から起こされた嫁入り道具の返還請求。

法律的には夫の側に返還義務は無い。

物語の方向性を決める大切な案件になる。

授業で事情を発表した寅子の説明を受けて穂高博士は全員で判決について考察するように宿題を。

なかなか答えは出にくくさらに勝ち目のない訴訟ということで、全員の意見は申し立て却下の意見がほとんど。

穂高博士の提案で実際の裁判を傍聴することに。

普段この手の民事訴訟では、傍聴人は誰もいない場合が多いと聞く。

しかし今回ばかりは女子部法科の生徒がたくさん。

これからの判決に大いに注目が集まる。

判決から見えてくる物語の方向

法律を守る事の意味

裁判長の判決は、常識的に見ても思いがけないもの。

妻側の言い分を全面的に認めていた。

さらに秀逸だったのは、法定内にいる人の全てに判決の趣旨をきちんと説明したこと。

実は物語全体を通しても法律に関わる者の姿勢として大切な心得が説かれていたように思う。

与えられた権利を濫用したり悪用したりする事は許されない。

夫はいたずらに妻を苦しめるためだけの目的で権利を主張しようとしていた。

妻に殴りかかろうとする夫との間に割って入る寅子

法律は正義をどのように定義するかが本質だろう。

今回物語で語られたエピソードは明らかに夫の側に正義はなかったよね。

そのことに対して激しく怒るよね

弱者をしっかり守り盾になろうとする寅子

よねも寅子も法律と向かい合う姿勢にいささかの迷いもない。

2人の立ち位置や視点は若干の差こそあれ、それぞれ似たもの同士。

これからが楽しみになってくる。

さて、来週はそれぞれのメンバーたちのさらに奥深い面が描かれるような。