「ブギウギ」の後を継いだ物語はどうやら主人公となる女性のモデルは、前回の笠置シズ子と同い年なことがわかった。
つまり、大正の生まれで、昭和を生きた人ということになるだろうか。
物語の主人公「猪爪寅子」は銀行員の父親と母親、さらには兄と弟が1人ずつ。
5人家族の中の長女と言うことに。
物語の中での彼女の年齢は19歳。
設定では学業優秀で、学年でも1、2を争う成績らしい。
しかし、この時代女性の幸せは結婚して家庭を持って子供を産み育てることこそが1番だと誰もが信じていた。
寅子は世の中の一般的な考えに全く承服できずにいた。
一体そんな人生のどこに幸せがあるんだろうか?
自分の両親や周りの人たちを見るととても幸せそうには見えない。
もっと正直に自分のやりたいことをやる人生こそが幸せなはずだと考える。
彼女は周りの人たちとの関わりももちろん強く、特に彼女の親友花江と自分の兄が結婚する手はずになっていた。
さらにはひょんなことから明律大学女子部法科に願書を出すことになる。
兄の結婚式の時に大学で出会った穂高教授が両親の知り合いだったこと、さらには寅子の疑問に明確な思考方法を教えてくれたのが、こちらの先生。
出会いは、寅子の暗中模索の人生をしっかりとした目標を抱けるまでに導いてくれた。
今週描かれたのは、日本の女性初の弁護士三淵嘉子さんをモデルにした女性の奮闘記。
目次
主人公猪爪寅子とその家族
家族構成はとてもわかりやすく語られるが、寅子に全く甘い父親に対して、母親はしっかり者。
父親が娘がやりたいことを最優先させる性格なのに対して、母親は女の幸せは結婚して家庭を持つことだと信じて疑わない。
娘の気持ちも尊重しつつも、自分自身のポリシーを曲げないのは母親も寅子もこの家の女性は頑固一徹。
全くやる気の乗らないお見合いをやらされた寅子はお見合いの最中に居眠りをする始末。
寅子は自分の気持ちをきちんと表現することが相手に対しても求められることだと常に解釈。
寅子の話を聞かされるものは、ありがた迷惑の場合がほとんどのようだ。
頭の良い寅子は相手を上回るだけの知識があったりもするので、発言は場合によっては相手を侮辱することになりかねない。
物語の中では都合3回お見合いが行われてことごとく失敗😓
親友米谷花江と兄の結婚
寅子の親友にして、義姉になる花江。
寅子ほど聡明な印象は受けないが、世の中でちゃっかり生きていくことに関しては、寅子の数段上。
今自分に何が求められているかを的確に判断し、自分が何をすべきかを熟知。
同じ19歳とは思えない位、世渡り上手。
寅子とは真逆の立ち位置で物語を面白く盛り立てる。
寅子にとって、彼女は何でも話せる間ながら寅子の明らかに不足の部分を補ってくれる大切な身内になるのかも。
これからの物語の展開が楽しみではある。
明律大学女子部法科
新しく創設された女子部法科。
将来法律家を目指す人たちのための女性用のゼミみたいな感じかな。
既に予告編が公開されているので、事情はよくわかるが70名の新入生に対して残ったのは7名とのこと。
かなり厳しいことが想像される。
寅子が優秀であったとしても、かなり手強いことには違いない。
世の中に出ることを想定すれば、男達と対等にやり合わなければならないわけで、考えてみればこの時代の女性たちは参政権すらなかったのだ。
寅子が女性弁護士の草分けとして注目されるのも理解できる。
進むべき道
寅子が女子部法科に願書を出すまでに紆余曲折があって、そのきっかけを作ってくれた博士がいる
彼は頭ごなしに人を罵倒すると言うことをしない。
必ず相手の言い分を十分に聞いた上で丁寧な説明をする。
話を聞いてもらえた相手はそれだけで納得できる部分も多いそうな。
寅子は穂高氏に触れたことで入学願書を出すに至る。
そして思い出しても思わず納得できるようなユニークなエピソードが加わって、母親の入学許可も取り付けることになる。
1週間怒涛のように過ぎ去った虎に翼
来週からはいよいよ学ぶための様々な様子が描かれることになる。
女子部ということで、主なメンバーはほぼ全て女性。
若い女優たちは知っている顔もたくさん。
それぞれがどんなキャラクターでどんな個性があるのか、今から興味津々。
さらには弁護士になるためには、厳しい試験を突破する必要が。
何人のメンバーが難関を突破して法律家になることができるのか。
これからの話題も尽きないところ。