テレビのコマーシャルでずっとやっていたので、とりあえず録画にはしておいたんだけれど、結局はリアルタイムで見ることに。
2時間枠で、しかも物語は2話分。
ドラマの外で、なつと泰樹さんが進行役を務める。
やっぱり、人気のドラマだっただけに、こういった別な味付けで再現するとどうしても見たい気持ちが。
さて、見た人も多いと思うので感想なんかを。
目次
とよおばあちゃんの物語
なんと雪月の大女将 とよおばあちゃんが何を思い立ったのか声優になろうと上京するのだ。
最初に尋ねたのがなつの仕事場“マコプロダクション”
そこでのメンバーは、北海道の取材旅行でもお馴染みだったアニメーターたち。
さて、ここから物語は、マコプロダクションが、現在取り上げているテレビアニメのワンポイントリリーフでおばあちゃん役の声優に抜擢されることに。
女優高畑淳子の底力
もともとは劇団所属(青年座)で舞台女優もこなしているので、女優としては筋金入り。
本格的な実力派の俳優と言える。
仮面ライダーのような番組から、シリアスな役どころ、また時代劇なども器用にこなす。
彼女は私より1つ年下で現在65歳。
なつぞらの中では93歳のおばあちゃんを演じていたが、普段は年齢よりはずっと若く見える。
泰樹さん役の草刈正雄と並んで、この物語の中で開拓者を演じる物語のキーポイントとも言えた。
今回のとよおばあちゃん。
実は声優として風車プロダクションに雇ってもらう話。
新しいアニメーションのおばあちゃん猫役で応募をするのだ。
この辺の描き方は、物語を実際に見ないとなかなか伝わりにくい部分があるが、要するに高畑淳子の演技力が遺憾なく発揮され、特に驚きなのはコテコテの北海道弁でセリフをまくし立てる部分。
驚くほど様になっているのだ。
北海道弁をかなり練習したであろうと、想像する。
何といっても彼女は四国の香川県の生まれなので、どちらかと言えば土佐弁の方が得意だろうに。
夕実子ちゃんの男たちへの想い
2話目の物語は 、登場している男性俳優たちのエピソードに雪月の若女将夕実子ちゃんが、例の調子でダメ出しをする話。
十勝で仲間として暮らす男性諸氏に、女房自慢をそれぞれしてもらう。
その上で、もし奥さんからオーケーを取り付けなければ、そのまま婚姻関係は解消とすること。
ちょっと恐ろしい企画ではあるが、戦々恐々の男性たちに対して女性たちもそれぞれ夫のパフォーマンスを見聞することに。
それぞれの夫婦関係が、マンネリ化する中で、何か新しいきっかけを見つけてこれからも一緒に頑張ろうとお互い確認し合うストーリー。
物語自体は、意外とどこにでもありそうな話で、わざわざ品評会のようなパフォーマンスをこしらえるところが、根強い人気を誇るなつぞらならではのこと。
今回、出演俳優たちの、様々なパフォーマンスが披露されたがその中でも、菊助さん役の音尾琢真のギターの弾き語りがどうやら初披露のようで、かなりユニークさを感じたね。
普段から趣味でやっているんだろうと思う。
チームナックスの俳優は今回は3人が出演。
それぞれが役柄に応じて自分たちのパフォーマンスを。
1番最後に登場したのが夕実子ちゃんの夫 雪次郎。
一波乱ありそうな内容だったけれど、こちらもうまい具合に落ち着いたと言える。
物語は全てがハッピーエンドなので、ドラマとしての面白さを追求するならば、物足りないと感じる人はいるかもしれないね。
この2話分の物語の中で、特徴があるとすれば泰樹さんが亡くなっていたこと。
実は、脚本家の意向で亡くなるところは悲しくなりすぎるので、あえて描かなかったとのこと。
気がついてみたら写真の中に収まっていて、おまんじゅうとお茶がお供えされている。
そこで初めて“死んじゃったんだ”とみんなが気がつく。
もし、亡くなるシーンとしてエピソードをこしらえたならば、これはそれだけでかなり詳しく描かなければ、収まりがつかなくなることは目に見えているので。
なつぞらは、北海道開拓の第一世代と、東京へ行って女性アニメーターとしての第一歩を踏み出した“なつ”を対比するストーリーでもあった。
奥原なつの物語と普通は認識されがちだが、この物語のベースは北海道。
北海道の開拓者魂のエピソードとも取れるだろう。
物語を見て感じたのは、人気があればたいていの試みは興味を持ってみんなに受け入れられるんだろうなと、改めて実感。
名場面の数々
物語の所々で、様々な名場面が紹介されていた。
この物語では子役たちも大活躍していたし、女優たちも思いのほか人気者になった人たちが多いと言える。
特に感じたのは、歴代の朝ドラの主人公たちが大挙して出演してくれたこと。
印象的だったのは現在“おしん”を再放送でやっているが、その時の主役“田中裕子”
そして物語の中でも特に重要とされたのは“山口智子”
他にも数え上げればきりがないくらい、歴代のヒロインたちが出演していたのだ。
NHKの肝いりの作品との理由は、ひしひしと伝わってきた。
そういった歴代のヒロインたちが随所に出演したところを改めて紹介していた。
さて、昨日の放送はどうやら昨日限りのもののようだが、人気が、もしいっぱいあるようなら地上波でも再放送するかもしれない。
録画にして2度ほど見たので、とりあえずは納得したが、リアルタイムの放送があったならばまた見てしまうかも。