くわちゃんの独り言

音楽や映画が大好きな爺さん。長年の経験から知りえたことを発信します。

銃社会アメリカが抱える憂鬱 新型コロナウィルス対応をめぐって

 

いつものようにネットのニュースをあちこち覗いていたら、

今アメリカでは銃本体とか弾薬とかの売れ行きがいつもの倍近いんだそう。

それも調べてみると東洋系のアメリカ人たちがよく購入しているとの事。

理由がアメリカ的だなと。

なんとなく東洋人に対する差別的な見方とか、また噂など白人社会から疑いの目を向けられているんだそうだ。

それはほかならぬ新型コロナウィルスの対応をめぐってアメリカ政府が出した非常事態宣言

アメリカもネット社会なので、様々な情報が社会に蔓延している。

その中でも特に中国に関する情報が、うそか本当かは別として、かなり受け入れがたい内容のものも含まれているのだ。

今回の新型コロナウィルスは中国の武漢から出発

実はそれだけでかなり中国への印象が悪くなっている事は否めない。

銃社会アメリカが建国の時から抱えてきている憂鬱が今また顕在化しそう。

目次

お名前.com

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銃乱射事件が起こった後、追悼の集まりで涙を流す人たち

銃社会アメリカの憂鬱

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アメリカ南部の子供たちは小さい頃から銃の取り扱いを習うようだ

アメリカは建国の時からニューフロンティア精神で開拓者魂が心の奥底に刷り込まれている。

開拓の歴史はすなわち銃の所有を意味した 。

それはイギリスから渡った人たちは、アメリカに住むにあたって自分の身は自分で守らねばならない厳しい自覚のもとに移民してきたのだ。

例えば、野生の大型の動物からも、またアメリカンネイティブと言われるインディアンの人たちとも軋轢を生んでいて、その都度銃によって力ずくで問題解決を図った歴史がある。

銃器は人殺しの道具である。

当然所有していれば、それなりに自分や家族を守ることももちろんできるが、所有しているが故の様々なリスクも背負い込むことに。

1番は誤射してしまうことだろう。

本当は発射しなくても良いところを発射してしまって事故を起こしてしまう。

初めから所有していなければそんな事は起こらないのに。

アメリカには全米ライフル協会があって、ここはアメリカで1番権威があってしかも影響力絶大な銃の所有を認めている団体

政治的な力もかなりのものがあって、歴代の大統領は有無を言わさずに名誉会員か何かに登録されると聞いている。

銃規制の法律は昔から議会に提出されることもあるが、すべてはこちらの団体が踏み潰してしまってきたようだ。

そういった事の良し悪しは外国人の私がどうこう論評できるものではない。

そーゆーお国柄なのだと納得するしかないから。

とにかく、大統領が銃で暗殺されるお国柄。

私的にはとても信じられないことなのだが。

本当は持たないほうがいいに決まってる。

私の偽らざる意見。

だって、人殺しの道具だよ。

外国人の私が抱くこの疑問は、アメリカ人の中にもどうやらあるらしくて、いまだに銃規制の議論は尽きることがない。

驚くほど簡単に手に入る

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いつもの倍ぐらい売れているそうな

銃を購入するためには許可証その他の手続きもあるようだが、私が調べたところでは

普通の一般市民ならば問題なく買えそうだ。

要はお金。 

拳銃の場合、1番お安いもので200ドル以下で買える。

日本円でいくらになるのだろうか。

一般的に人気のあるモデルだと、大抵 購入する場合は300ドルから500ドル程度のものを求める人が多いらしい。

それと、弾丸。

こちらもピンキリだが、1番安いやつだと50発で10ドルほど

はっきり言ってあまりにもお手軽。

日本でもしこういったお手軽な感じで買えるものといえば自転車だろうか。

安いものは10,000円以下で使い捨てのように買うことが可能

しかしちょっと気の利いたものを買いたいと思えば、20,000円から50,000円以内のものを買う人が多いのでは。

私が抱いた印象ではこんな感じで買い求めることが可能。

やっぱり資本主義経済なので、銃器メーカーも販売店も工夫を凝らして売り上げを上げればならない。

その結果と言ってしまえばちょっと悲しい気がしないでもない。

だってこれらの道具を使えば、最悪命がなくなるんだから。

自分の身は自分で守る精神

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銃や弾丸を買い求める東洋系のアメリカ人

中国系のアメリカ人は自分の身を守るために銃器を買い求めているようだ 。

背景にはどうしてもヘイト思想がついて回る。

いいことも悪いことも本当も嘘も情報が社会の中に蔓延している。

当たり前のことだが

現代人の1番学ばなければいけないのは情報をきちんと精査する力

いい加減な適当なものを信用してはいけないのだ。

しかし、ここも実は悲しいところで、人は簡単に何でも信じてしまうのだ。

しかも、アメリカはフロンティア精神(恐怖心の裏返し)なるものがあって、身に降りかかるもの、降りかかってきそうなものはあらかじめ排除する精神が染み付いている。

端から見ていて気の毒な気がしないでもない。

日本のように平和と安全がとりあえず担保されているお国柄では絶対にありえないが。

銃規制も経済活動も

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群衆心理だけでは片付けられないだろう

 大統領が新型コロナウィルスについて非常事態宣言を発令

その直後のスーパーマーケットの棚からは様々な日用品が売り切れたようだ。

これは日本もアメリカも同じ群集心理が働いたと言える。

しかし、人ごとだとは言っていられない。

品物が十分にあるにもかかわらずどうしても手元に買い溜めておかないと納得できない性格は日本もアメリカも変わらないようだ。

トイレットペーパーなどをめぐって品物の取り合いで喧嘩まで起きる始末。

アメリカの場合はその上にさらに銃器の購入が挙げられる

必要な品物を自分の家に買い貯めるだけでは納得できないのだろう。

自分の身を守ること、家族を守ること。

これはただ単に規制がどうの言う問題じゃないよね。

アメリカ人の心の奥底には自分の周りは敵だらけという認識が刷り込まれているのでは。

想像すればするほど気の毒で哀れな気がする。

まさか日本ではこんなひどい事は起こらないと思いつつも、ミクロの世界のウィルスがこんなにも人間を使役してしまうのだ。

早くこの騒動が終わって欲しいのは山々だが、せっかく家に引きこもる時間が多くなっているのだ。

これを機会にいろんなことを勉強してみたいと思うのは不遜かな?