忘れられない歌手がいる。
すでに半世紀以上も前からテレビやラジオでお馴染みだったメンバーたち。
ついこの間も、ラジオを聴きながらふと聞き覚えのある歌声だと思ってみたところが。
それはマヘリアジャクソンのゴスペルだった。
私が音楽に親しんだのはレコードの時代。
その後に出たカセットやCDや今のようなネットなど当時では知る由もない。
思い出してみると何人かはすぐに記憶をたぐることができる。
目次
ゴスペル歌手 マヘリアジャクソン
もう何年も前の歌手なので、どれくらいの人が知っているだろうか。
日本にも何度か来ている。
ゴスペルって合唱を想像するかもしれないが、彼女はソロの歌い手。
ゴスペルの女王とよばれた歴史が。
紹介したこの2曲が有名かも。
のびのびと力強い歌声は多くの人に勇気を与えた。
私が初めて知ったのは小学校5年生のころで、もう半世紀以上前のこと。
NHKのテレビでみたのだが、キーボードの伴奏 それだけで口からつばを飛ばしながら歌う。不思議な印象の歌手、そのような記憶が。
ジャニスジョプリン
この人はR&Bの女王と呼ばれた。
彼女はマへリアジャクソンを尊敬していたことでも知られる。
ジャニス・ジョプリン サマータイム Janis Joplin Summertime
ほかにも紹介すべき曲はあるが、これが有名だと認識。
ソウルフルという言葉はまさに彼女のためにあると、いっていい。
心に残る歌声。
エディットピアフ
シャンソン歌手の大御所中の大御所。
フランスの歌謡界では私の知るかぎり、この人がNO.1 。
数奇な運命にもてあそばれ、歌手としての成功はおさめるが、決して幸せな人生が送れたわけではない。
唄にかける情熱は半端なく、常に並々ならぬ覚悟をもってステージに立っていた。
晩年はステージで歌っている最中に、ステージの上でお漏らしをしながら歌っていたこともあるそうな。
おそらく世界中で知らない人がいないくらい超有名な歌。
この歌を発表する前後のエピソードは、多くの人の涙を誘う。
彼女が自分の最愛の恋人を失ったときに作った曲。
ビリーホリデー
ジャズボーカリストとしてはNO.1と言っていいくらいの人気を博した。
私的には凄腕のブルースシンガーとしての認識。
このレフトアローンは日本では浅川マキが紹介して有名だった。
あまり寂しい曲なので、ビリーホリデー自身が歌いたがらなかったことでも知られている。
YouTubeでよく発見できたと思う。
ブルースシンガーなので少しけだるく歌うのだが、じっくり聞いてみるとかなり力強く聞こえる。
ほかにも有名な歌手はいっぱいいるが、今取り上げた女性シンガーたちはどれもみな素晴らしい。
正直なところ思い出にひたるのは、決して趣味ではないのだが、本当にいいものはどれだけ時間がたっても琴線に触れてくるのである。
まとめ
我が家にまだラジオしかなかった時代から、興味を惹かれた歌手たちと言えばたいていは外人だったことを思い出す。
もちろん日本の歌手たちもこの人は凄いと思う人がいっぱいいるが、少なくても高校生の頃まではほとんど気になるような人はいなかったと思う。
日本の歌手の中でも美空ひばりや、加藤登紀子などお気に入りはいっぱいいるのだが実は彼女たちのことを気に入り始めたのは20歳位になってから。
それ以前の私はもっぱら洋楽の歌い手ばかりが好みだったと思う。
初めて買ったレコードがこちらだった。
多分ラジオから何度も流れてきて耳の中で刷り込まれた可能性が。
ナンシー・シナトラ リトル・バード 1968 / This Little Bird
YouTubeにあったので今聞き直してみたけれど、さすがに今は特にどうってこともないかな?
なぜお気に入りになったのか、不思議な気持ちになるね。
彼女は名前が示す通り、あのフランクシナトラの娘さん。
自分の歴史を振り返るようで懐かしい気持ちは大いに湧いてくる。
今だから白状できるけど、当時から音楽が趣味だった私はクラシック音楽以外ははっきり言って自分にはふさわしくないとあえて遠ざけていた気がする。
理由は、クラシック以外の音楽に心惹かれるような自分はひょっとしたら不良なのかもと思うようなところがあった。
今なら全く抱くことのない偏見だと言える。
音楽は聴くものが素敵だと思えばそれが全て。
特に北海道から内地に渡ってからは、様々なジャンルの音楽行脚が始まったかも。
神田の古本屋街の隣に古い中古のレコードなどを売っている店があったと記憶。
何度か足を運んでクラシックの名盤などを漁った。
LPが1枚2000円以上した時代、1000円以下で買えるのがとても魅力だったのだ。
今はそんなことをする人はおそらくマニア以外いないはず。
ある意味とても良い時代を過ごしてきたなとこの年にしてわずかばかりの優越感を感じる。