浅田真央ちゃんは、1990年生まれで今年9月の誕生日で30歳を迎える。
彼女が10代の頃から知っていてその頃のイメージが強く、今でもまだ20代半ばの印象でいたが、やっぱり年月は容赦なく過ぎていくんだよね。
たまたまテレビのハイビジョン放送で彼女のスケート人生を振り返る番組があった。
彼女自身のインタビューもあったので、なんとなく見始めて結局最後まで見ることに。
彼女が大活躍していて、20歳を過ぎたあたりで調子を崩していたことがあった。
実は、私もその時に母親が末期のガンで入院したり、会社の倒産にあったりと、散々な人生を送っていた時期。
今思えばテレビで見かける真央ちゃんの頑張りで元気をもらっていた
フシもある。
目次
女子フィギアスケーター浅田真央の戦績


彼女の戦績をもう一度調べてみると世界選手権で3回優勝。
フィギアスケート特有の大会でグランプリファイナルで4度優勝。
また4大陸選手権でも3度優勝。
全日本選手権に至っては6度の優勝を誇る。
ただしオリンピックではバンクーバーで銀メダル
ソチオリンピックで6位入賞と振るわなかった。
しかしオリンピックは4年に1度で、私の印象では時の運もかなり加味されなければ一概には批評できない。
この戦績を見る限り第一級のフィギアスケーターだが、悲運のスケーターとも言えるのかも。
それはやっぱりオリンピックの優勝がものを言うので。
どうしても他の大会と比べたときにその時の成績を高く評価しがち。
しかし、彼女の演技はそういった成績とは掛け値なしにチャレンジ精神に溢れるものだったと記憶。
特に、彼女と同世代の強力なライバルたちが多数存在する中で、守りに入っていたのではとてもあのような成績を残す事はできなかったはず。
そして競技の性質上、驚くほどデリケートでシビアな世界。
特に10代の女子フィギアスケーターにとって17歳前後に体型が決まってくる時期、その時の急激な体の成長などが演技にもろに影響する。
調べたところでは500g体重が増えただけで、ジャンプを飛べないんだそうだ。
あのザギトワ選手がオリンピックで金メダルを取った直後から急激な身体の成長にスケーティングをすっかり崩してしまって引退騒ぎにまで話が広まったのは有名なこと。
これだけ大勢の人から支持され、ファンも多い中でこれほど過酷な競技も少ないかも。
肉体的な制約があまりに大きいから。
国民のアイドル
日本中でアイドルとしてずいぶん人気者になっていたはず。
今でも浅田真央の名前を知らない人はいないくらい。
もしどこかのオリンピックで金メダルを受賞していたならば国民栄誉賞の対象になった可能性も。
しかしこのアイドル状態は真央ちゃんにとってはおそらく苦痛だったのでは。
演技がうまくいかなくて、どんなに厳しい状況でもインタビューには丁寧に答えていた姿が今でも目に浮かぶ。
競技やトレーニング以上にこういった周りのプレッシャーは驚くほどのストレスになっていたのでは。
一体いつ休みがあるんだろうかと思うくらい、ストイックに自分をいじめなければ競技そのものが成立しない。
彼女はそういった競技人生を物心ついた時からスタートさせて、引退に至るまで全力疾走で駆け抜けたと言えるだろう。
しかし基本的にはスケート大好き人間みたいで、完全にリタイヤするわけではなくアイスショーなどで今でもリンクに立っている。
オリンピックにそっぽ向かれた悲運


やはりオリンピックは魔物が潜んでいるのかも。
フィギアスケートの場合2種類の演技で採点される。
SPとフリープログラム。
最近の傾向としては片側失敗してしまうともう入賞は難しい位レベルは高くなっている。
真央ちゃんの時代はSPで多少出遅れたとしても、フリーで取り戻すことも可能だったような。
それは点数を考えてみるとよくわかるのだが真央ちゃんの時代では2種類の演技を合わせた総合得点はせいぜい200点。
最近の傾向としては220点をはるかに超えてこないと優勝には届かない。
それは演技の中に取り入れられる様々な技術が
真央ちゃんの代名詞トリプルアクセル以上のものが組み込まれ始めたから。
最近のロシアの10代の若い選手たちは4回転ジャンプを軽々こなす。
実際にこれだけの技術をこなすとなれば今までの持っていた技術で点数を稼ぐ事は難しいのかも。
まだまだ若い 人生これからだよね
真央ちゃんも20歳ちょっと前くらいから体型が急激に成長して、そのことが演技に大きく影響していたような。
この時期をうまくクリアできなければ女子のフィギアスケートの選手は長く競技生活を続けることはできない。
どうしてもスリムな体型でないとジャンプがうまく飛べない傾向にあるから。
あのザギトワ選手は体重の管理に厳格を極めるようだ。
確か200g程度体重が増えたぐらいでその日の飲食は一切禁止すると聞いた。
様々なデリケートな競技はあるだろうけど、ここまでストイックな競技も少ない。
日本の今の女子選手。
彼女たちも同じように厳しい管理をしていると聞く。
しかし、現役を離れた真央ちゃんはこれからはもっとのびのびとスケートを楽しむべきだろうと。
とにかく、スケートはもっと楽しく朗らかなものであっても良いのでは。
長年携わってきたフィギアスケートの世界なので、今でもアイスショーなどで全国を回る生活のようだ。
チャンスがあれば1度見てみたいと誰しもが思うだろう。