いよいよ、戦争歌謡が世の中で広く浸透することになる。
実は今回はあの名曲暁に祈るの制作秘話が中心となって描かれるエピソード。
この曲は吟ちゃんの夫鏑木さんの依頼で制作するもの。
わざわざ夫婦で古山家を訪れて作曲依頼をすることに。
そこからいくつかの条件が提示されて、とうとう福島三羽ガラスで曲作りに励むことになったのだ。
目次
音ちゃんの音楽教室
戦時色が濃くなった中での音楽教室は 、生徒集めにも苦労することが多かった。
そんな中、力を貸してくれたのがバンブーの恵さん。
彼女はポスターを始めとするポップアートがお得意のようで、周りの助けもあって数人の生徒が集まることに。
そんな中お母さんからのたっての希望で生徒が来ることもあったようだ。
音楽教室のエピソードは軍国主義が蔓延する中で、明らかに時代の流れにはそぐわない内容になってしまいがち。
しかし、誰もが同じ方向向いてしまう世の中は、それはやっぱりおかしなことだと言わざるを得ない。
当時は軍国婦人の会になるものがあって、誰もが参加を強制されたような経緯があった 。
音ちゃんはそういった集まりが苦手との設定で。
音楽は特に子供にとっては感じる心を育てる上で最も効果が期待できる教育手段だと言えるだろう。
ショーペンハウアーじゃないがすべての芸術は音楽の状態に憧れるのだ。
吟ちゃんと音ちゃんの会話
吟ちゃんは化粧をしていないらしい。
撮影用の化粧は多分しているとは思うが、物語の設定ではすっぴんとのこと。
つまり、軍国主義をより盛り上げるためには化粧なんかしていられないってことか。
ちなみに、音楽教室をやろうとしている音ちゃんは明らかに時代に逆らったような印象。
無料の音楽教室を始める事は、周りの目にはどう映ったのだろうね。
古山家は人の出入りが多くなるような雰囲気。
時代は戦争に突入する頃で、国中のあらゆるものが戦争に向かう傾向にあった。
音楽といえども、戦争の道具として用いられるのだ。
要するに国威発揚。
確かに様々なモチーフに基づいていろんな曲を作ってみんなで歌えばそれは気持ちは1つにまとまる。
祐一君も音ちゃんも知らず知らずに戦争突入への片棒を担ぐがされていたのかも。
暁に祈るは映画の主題歌
暁に祈るは映画が先に撮影となるようだ。
祐一君への依頼は主題歌を作って欲しいとの事。
作曲家の選定はできたのだが作詞家も歌手もまだ決まっていないとの事。
祐一君の提案で作詞と歌手はこちらの提示する人でどうかと。
そこで福島三羽ガラスの登場となる。
鉄男君の作詞 祐一君の作曲で作った曲は久志君が歌うことに。
オリジナルのものが音源として残っているので聞いてみたい。
《戦時歌謡》暁に祈る("Akatsuki Ni Inoru")with Eng/Sub
当時の映像もバックに流れるので状況がよくわかるのかなと。
何度か陸軍からダメ出しをされたこの曲は今我々が聞くことのできる内容で決定したようだ。
伝わってくる臨場感は半端でなく凄まじいものを感じる。
こういったものを作ったのだと改めて感じる。
今日の物語では最初の原稿が軟弱だと却下されるところまで。
いったい何度書き直しをさせられたのだろうか。