今週は鉄男君が主役で描かれていると思ったが、
今日とうとう幼い頃生き別れになっていた弟の典男君との再会。
この部分の物語は全てフィクションで、番組として制作されているとは知りつつ。
継続して番組を見ているとどうしても感情移入しちゃうよね。
特に2人が再会してお互いの人生を振り返って、生きていたことを確認し合う部分。
物語としてもとても作りやすかっただろうけれど、人としての温かみとか優しさとかを感じて
優れた作りだなと感心して見ていられた。
目次
再会鉄男と典男
実は番組の脚本の中では 床屋さんの父親が作詞家に会いに行こうとするのを息子が勧めたとあったようだ。
最初は合うかどうか悩んだらしいが、作詞家は明日には帰ってしまうとのことで、早く行かなければ会えないよと。
実はこれ、ネタバレ情報の中のピックアップ。
そんなシーンはどこにもなかったけれど
祐一君と鉄男君が藤堂先生の墓参りから帰ってみると、突然お客さんとして典男君が喜多一に。
もう何十年も会っていなかったはずだけれど、さすがに肉親。
見た瞬間にお互いが誰だか瞬時にわかってしまう。
もう生きていないかもと思ったこともあった。
そんな中での再会だから感動もひとしお。
みんなやむにやまれず家を出ることに
鉄男君典男君ともにつらく苦しい思い出。
この家ではお父さんが酒を飲んでは荒れている毎日。
お母さんと鉄男君がお父さんから殴る蹴るの暴行を毎日受けていたようだ。
そんな中、とても我慢できないと思った弟の典男君が家出。
どこか遠くへ行こうと思って盛岡まで無賃乗車で足を伸ばすことに。
すぐに駅員につかまって困っていたところを親切な床屋さんご夫婦に助けられたとのこと。
その家に長くお世話になって、床屋さんの技術も習得して、どうやら養子になったような気配。
今の彼の名前が三上典男。
苗字が違うからね、養子縁組の可能性大だと思う。
子供の頃の話に戻すと、弟がいなくなった後兄の鉄男君も母親から言い渡される。
鉄男君の気持ちの中では、自分が受け持つ役目を捨てて家を出てしまったとのこと。
母親は自分の分も含めて父親と行動を共にすることになったようだ。
鉄男君としては本当は守ってあげなければならない母親を見捨ててしまった。
彼はそうやってずっと今までの人生後悔を引きずっていた。
弟の典男君は兄ばかりに苦労をさせて自分は楽して今まで生きてきたと。
この兄弟はお互いを思いやるまれに見る良い人たち。
なかなかそんな風には考えにくいんだけどね。
お母さんの思いを語る
兄も弟も母親や家族を捨ててしまったと思い込み、お互い悲嘆の涙に暮れてしまう。
この場面でこの2人を作ったのは実は、祐一君のお母さん。
母親としての気持ちを同じ立場から語ってくれた。
どこに生きていても、子供たちが自分の進むべき道をしっかりと歩んでくれたなら母親としてこれ以上の幸せは無い。
あなたたちは今ここに生きているだけで充分親孝行しているじゃない。
この言葉は自分たちを責め続けてきた鉄男君と典男君を救うことに。
さすがに母親。
親の立場になってみると、さらに年齢を重ねてみると様々なことがわかってくる。
特にこの2人の親の気持ちを考えてみたら自分でも納得できる部分があったのでは。
この兄弟、ネットの書き込みを見ていると雰囲気がよく似ているともっぱら。
確かに、ニュアンスがなんとなく共通しているよなと思うことしきり。
俳優泉澤祐希は中村蒼と比べても顔形といい、セリフ等の言い回しといい自然に兄弟っぽく見えてしまうのがこの配役の妙と言うかね。
新しい家族の出発
その夜は家族で宴会が催される。
鉄男君は弟家族と共に幸せをかみしめる瞬間でもあった。
兄も弟も自分たちの今の人生があるのは家族がいたからだと実感している。
モデルとなった野村俊夫はこの後もヒット曲を出し続け、家族をテーマにした詩をたくさん書くように。
有名なところでは、東京だよおっかさん
島倉千代子の歌で誰もが知っているだろう。
南極越冬隊員が日本から持っていったレコードには島倉千代子がたくさん含まれていたと聞いたことが。
日本人らしい郷愁を誘う音楽は彼女の声がぴったりだったかもしれない。
いよいよエールの物語は明日と明後日で、祐一君の弟浩二君のエピソードが語られるようだ。
福島の地元の物語なので、みんな知り合いばかり。
どんなエピソードが用意されているのか今から楽しみではあるね。