くわちゃんの独り言

音楽や映画が大好きな爺さん。長年の経験から知りえたことを発信します。

新作ワンダーウーマン コロナ禍を励ます映画

 

今年の夏以来になるが久しぶりに4 DXで映画を鑑賞。

コロナ騒動のおかげで予定していた封切り作品は全く上映されることなく最近では唯一この映画だけがリストに上がっていた状況。

ワンダーウーマン1984

2017年に封切られたワンダーウーマンの続編とのこと。

実は、この手の映画は映画館で楽しむばかりで詳しく調べることなどなかったが、今回改めて主役を演じたイスラエルの女優ガル・ガヴォットがとても魅力的だったし、監督を務めていた

パテジェンキンスが女性の映画監督としては知る限りでは第一人者と言える。

彼女のかつての業績ももちろん、今もだが素晴らしいものがあるのでそれをちょっと調べることに。

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今回の映画 戦闘モードのプロフィール

目次

イスラエル女優ガルガヴォット

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1985年生まれ イスラエルの元ミスユニバース代表

ワンダーウーマンと言えば彼女のビジュアルがすぐに思い浮かぶ。

ほかではとても勤まらないと思えるくらいぴったりはまっている。

変わった名前だなと思って調べてみたところ彼女はイスラエル人

役柄とは無関係だがユダヤ教の信徒だろうと推察。

実は今日見た映画の内容はネタバレになるのであまりたくさんを語る事はしないが、要するにおとぎ話風の設定になっている。

今、世界全体が新型コロナで揺れ動いていることを考えると、今日見た映画の内容は大いに励ましになったと言えるだろう。

映画のテーマは見たところ、人間の欲望と人間社会への賛歌。

世の中を素晴らしいと締めくくっていた主人公ダイアナのセリフには熱がこもっていた。

そして心の中に願いを持つ事はもちろん大切だが、その願いが自分の力で達成したものでないことには必ず代償が伴って、それを考えれば願いそのものを見直す必要があるのかもと。

映画は言わずと知れたSFXを多用するアクション映画の領域に属する。

しかしながら、設定は驚くほどベタ。

あえて言わないけれどとにかくわかりやすい。

前回見たのがテネットだったので難しくて死に物狂いで考えさせられたけれど、結局はよくわからないで終わっちゃったことがあるので、今回の映画はとにかく納得できた点で大いに評価。

2017年のワンダーウーマンからの続編

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まさにはまり役だね

彼女、身長178センチでしかもかなり高いヒールを履いていた。

セリフの中にもあったがアマゾン族の女性。

魔法とも言うべき不思議なアイテムをいくつか駆使すること、と同時に時間の経過が普通の人とは違うようになっている。

一体何年生きられるのかわからないが、普通の人よりははるかに長生きか不死か。

今回の物語では、前作で亡くなった恋人のスティーブが生き返る。

これは本人がそのまま復活するわけではなく、誰か別の似たような人がスティーブの心をそのまま持ち合わせて今の世の中に出現する設定になっていた。

それはまぁよくある設定なので、普通に納得できたし、また他の設定もなんとなくおとぎ話のようでもありまたSF作品のようでもあり。

一貫して分かりやすかったよね。

作品の中で繰り返し説かれていたのは世界が素晴らしいこと、そしてその素晴らしさを誰もがきちんと享受できること。

そういったことのためにわざわざ2時間以上の上映で描かれた。

およそ2時間半かかったと思う。

最近の映画としてはかなり長い部類になるのでは。

とにかく監督が3時間ほどの映画を作ったとしても映画を配給する部門が短くカットすることを要求する。

この間見たテネットなども、実際は3時間以上の作品だったものを40分ぐらいはカットしたと聞いた。

それでは作品として成立するかどうかも曖昧になってしまうではないか。

今回のワンダーウーマンはその辺の事情は詳しくは知らないが、映画的にはきちんと整合性が取れた物語設定になっていたと思う。

監督パティジェンキンス

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パティジェンキンス2003年のあのモンスターの映画監督

この監督を調べてみてびっくりすることが1つ。

現在49歳でまだかなり若いのだが、今から17年前シャーリーズ・セロンを主役にしてモンスターなる映画を撮影している。

この映画、実はアカデミー賞の各賞を総なめにした。

主役を演じたシャーリーズ・セロンは体重を20キロ近く増量して醜悪なメイクを施して殺人鬼の役柄を好演。

主演女優賞を受賞している

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左側普通のシャーリーズ・セロン右側メイクを施したもの

正直なところこのメイクにはそれほど驚きはない。

大きく評価するのは映画の撮影のためにシャーリーズ・セロンは食べまくって体重を20キログラム近く増量したのだ。

そして撮影が終わると同時におよそ1〜2ヶ月で体重をもとに戻した。

ちなみに撮影に合わせてこのように体重を大幅に増減させるのをデニーロ方式と呼ぶんだそう。

ロバートデニーロが撮影に合わせてこんなことをしょっちゅうやっていたと聞いている。

日本でもそういった俳優は意外と多いのだ。

俳優という職業をストイックに受け止めているんだろうなと推察する。

さて、このジェンキンス監督はモンスターの時もそうだったけれど人物の描写が特にうまいと感じる。

俳優たちに存分に演技をさせてその胸の内をしっかりと描かせる。

そして私が大歓迎するのはとにかくわかりやすい映画を作ってくれること。

モンスターの時も納得の出来栄えだったと思う。

私は映画館では見ていなくて確かwowowで見たと記憶。

シャーリーズセロンが本当に凄いなと感心してみた記憶がある。

さて今回のワンダーウーマンはハマり役の俳優を得て、娯楽映画でありながらとてもメッセージ性の高い仕上がりになっていたなと。

これは言ってみれば世の中を称賛するための映画。

見終わって大いに納得できたのは私だけではあるまい。