くわちゃんの独り言

音楽や映画が大好きな爺さん。長年の経験から知りえたことを発信します。

おちょやん 好きな人の為やったら死ねる⁉️

 

先週はミツエちゃんと福助君の結婚物語で随分盛り上がった。

今週はその流れを受けてさらに結婚後、1ヵ月経ったとの設定。

福富にはなぜか岡安の旦さんが毎日通いつめている。

娘のことを心配するあまり。

さらにそこには千代ちゃんも居てる。

この2人のエピソードをヒントに一平君がこしらえた新しい脚本

若旦那のハイキング

仲の悪い大店の息子と娘が何故か恋仲になって一騒動起こるという物語。

一平君曰く

人間の心の奥底の情念を描きたかったとのこと。

ちなみに公演のトリは千之助兄貴に一任とのことで。

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一緒にならへんのやったらいっそ死のか😰

目次

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結婚と書いて“にんたい”と読む

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ミツエちゃんはしっかり福富に馴染んでいる

物語はちょうど福富の喫茶店でミツエちゃんが福助君からトランペットを習っているシーン。

そこに居合わせたのが岡安の旦さんと千代ちゃん。

2人とも渋い顔で若い夫婦のやりとりを遠目で見ているのだが。

周りから見るとやっぱり興味津々な感じで。

とても仲の良い様子なのでまるで問題は無いのだが、ある程度時間が経ったところでお菊さんが食事の支度をするようにミツエちゃんを促す。

岡安と違って福富は女中たちは全くいないので生活に関わる事は全て自分たちでやらなければならない。

ここでお菊さんとミツエちゃんは周りが思う以上に仲良しで、まるで問題なく生活しているらしい。

ちなみに誰かが悪者になる必要があるが、その役目は福助君

彼の周りに対する態度が全てダメ出しの対象に。

ミツエちゃんも周りとの付き合い方を巧みに心得ていて、必ず誰かを味方に引き入れるような上手な立ち回り。

要するに女性たちは皆うまくやっているのに対し、男性たちが皆苦労するような描き方。

それは福富も岡安も旦さんたちは共通して感じていること。

そのことを称して結婚と書いて“にんたい”と呼ぶ発言になった。

新しい脚本では主役は一平君と千代ちゃん

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千代ちゃんは弟ヨシヲの為なら一緒に死ねるかもと

一平君の新しい脚本は前座の出し物で出すことが決定。

トリは千之助兄貴がすべて取り仕切ることに。

新しい脚本の主役に抜擢されるのが一平君と千代ちゃん

この物語は大店の若い息子と娘がお互い好きになったばっかりに、家同士のいがみ合いがもとでなかなか一緒になれない。

一計を案じた若旦那が心中することを相手に持ちかける。

実は、これは嘘で相手の気持ちを確かめるために仕組んだこと。

お互いのそれぞれのせつない胸の内が2幕の舞台で演じられる。

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若旦那のハイキング

実はこういった物語を作ることにはヒントが。

それはほかならぬミツエちゃんと福助君のエピソード

先週からの2人のやりとりが参考に作られたと。

一応喜劇なので、それなりに笑える部分とかも考えてはあるんだろうけれど、練習風景を見ていてもそんな風には感じなかったね。

一平君のぼやきが描かれていた。

こんな演技では何にも伝わらん!

千代ちゃんと2人で演じてはみるもののいまひとつ心がこもらない。

千代ちゃんにしてみれば好きな人のために死ねる感覚がいまひとつピンとこないとのこと。

言われてみれば彼女は恋愛経験がほぼ皆無に等しいので。

ただ彼女が言うには、たった一人の弟ヨシヲのためならば死ねるかもと。

弟に死のうと声をかけられたらきっと納得するんだろうなと。

こんな議論が出ているあたり、いまひとつ2人の演技が噛み合わないのも何となく理解できる。

脚本には検閲が

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見せ場のええところ みんな削られてるやん

実は、この時期の演劇や映画などすべてのものが検閲が入って思い通りにはできなかった経緯がある。

一平君の台本も、基本は男女の恋物語なので、それなりにチェックが入ってここはと思う見せ場のシーンは全て改ざんされていた。

2人で抱き合うシーンとかも用意されていたらしいのだが、全て書き直しをされている。

やはり戦争に向かう時代なので、文民統制はかなり厳しかったんだよね。

音楽や作家活動なども思い通りにはならなかった時代。

舞台の脚本も全てはいったん審査をされて、上演できるかどうかが判定される。

もちろん好き勝手に手直しもさせられる。

この苦しい制約の中でみんな物語を作るしかないのだ。

今の前の朝ドラエールでも検閲の厳しい様子が描かれていた。

音楽家が作曲した曲も、軟弱の一言で却下されたり、簡単に採用されることにはならなかったんだよね。

苦労したのは作詞家や脚本家など

音楽は音の連なりなのでまだ何とか理解してもらえる要素がありそうだが、文章はそのままストレートに受け止められるので、その分どうしても検閲は厳しくなる。

舞台で熱の入ったあまり

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本来は無いキスシーンをやらかす

さて初公演で演じてはみるものの、お客さんはいまひとつ盛り上がっていないような雰囲気。

舞台上で演じている千代ちゃんも一平君も心を込めて演じているのだが。

実はここでちょっとしたアクシデントが。

千代ちゃんが毒が入っているとされている酒を飲んで苦しむだろうと想定されるシーンで、実際は毒など入っていないので、死ぬことにはならない。

彼女の一途な心を知っていよいよ愛しい気持ちが募る一平君。

必死で演技するあまり、千代ちゃんに台本にはないキスをすることに。

実は今日の物語はここまでで終了。

確か客席には検閲する警察が1人座っていたような。

実はこのキスシーンはお客さんも、舞台袖にいる他の座員たちも誰よりも千代ちゃんがびっくりしている。

考えてみれば千代ちゃんの初キスだったかもね。

そんなシーンは今までどこにもなかったので。

さてここから明日はどんな展開になるのやら?