昨日の物語の最後の方でとうとう遭難するみたいになっちゃって。
山で小学校3年生の圭輔君と取り残されたところが、雷はなるし大雨は降ってくるし。
ほとんど身動き取れないような絶体絶命に近いピンチ。
しかも圭輔君は足を挫いたらしく動くことができそうにない。
二人っきりでしっかりしなければならないのはモネちゃん。
物語の大きな特徴だけれど、ピンチのときには必ず誰か適切なアドバイスをくれる人がいたり、また様々な応援がもらえたりする。
今回モネちゃんがとった行動はなんとあの気象予報士の朝岡さんに直接連絡を取ること。
携帯の電話番号、そういえば教えてもらっていた。
うまい具合につながって状況説明をするとさすが気象予報士。
適切なアドバイスを得られて最初のピンチは切り抜けられる。
しかし、そこで終わらないのが物語の奥深いところ。
一体どうなっちゃう?
目次
思いあまって電話した先は?
山の中でトラブルに見舞われたモネちゃんは何とかして子供を助けるのと自分も助かるために取った行動。
この雨さえやめば山小屋などに避難できると考えた。
そこで気象予報士に電話をすることに。
この発想が見事にはまって電話が通じて具体的な解決策を探してくれたのだ。
朝岡氏はまずコンピューター画面でモネちゃんたちのいる場所とその地域の雲の流れなど総合的に判断。
雷を伴った雨雲はどうやら10分後位に一旦晴れ間が出るとの判断。
10分先を予測することがローカル天気予報の真骨頂かもしれない。
その時の指示の仕方が秀逸だった。
まず風を感じること、そしてわずかな晴れ間を感じ取ること。
その微妙な変化で晴れ間がわずかな時間存在することを感じ取る。
作戦は見事に的中。
怪我をした圭輔君を背負って山小屋まで必死に走る。
山小屋につきさえすればとりあえずびしょ濡れな状態からは解放される。
後は危険のないようにして救助を待つばかりになるから。
山で雷に出会った時に、大きな木の影に隠れるのは絶対にやってはいけないこととされる。
落雷があった時、その木をつたって側雷と呼ばれる現象が起こる。
テレビなどで実験映像を見たことのある人がいるかもしれない。
枝分かれして周りのものに稲妻が伝搬していく。
もしそんな事態になればほぼ命は無い。
姿勢を低くしていること、2人くっついていないこと、とりあえずはその辺のルールを守って雷が過ぎるのを辛抱してやり過ごす。
ドラマのこの辺の描き方が状況がよく伝わって、15分のわずかな時間枠の中で緊張感が伝わってきたよね。
適切なアドバイス
2人くっついていないのは雷が落ちるリスクをギリギリまで減らすため。
姿勢を低くするのはもちろん。
さらに地面に手をつかないことも挙げられる。
もし近くに落雷があった時は地面をつたって手から感電する恐れがあるから。
とっさの時はなかなか行動できないことも多いが、モネちゃんの場合平森林組合の職員とか朝岡氏の電話で適切な情報を得ることができた。
1番の情報は雨のわずかな晴れ間を見逃さずに山小屋まで走って避難するタイミングを的確に教えてもらえたこと。
もし雨の中にそのまま留まってしまえば2人とも低体温症その他で命の危険が。
時代を反映していて、ちょうどスマホとか携帯とかが出始めた頃なので、皆さんそれぞれ手元に連絡用のアイテムを所持するのが当たり前になりつつあった時代。
またうまく電話がつながる位置にいたのも不幸中の幸い。
場所によっては圏外となって電波が通じない場所もあったりするので。
しかし様々な人からもらえたアドバイスがこの後モネちゃんと圭輔君の命を救うことになる。
山小屋の中は安全?


山小屋に避難してから雨はさらにひどく降り始める。
朝岡氏の予想通りの事態に、胸を撫で下ろすモネちゃん。
とりあえずは雨はしのげるので後は救助を待つばかりになった。
さて、予報では再び降り始めた雨が止むのはどうやら夕暮れが過ぎてから。
つまり暗くならなければこの雨が止む事は無い。
それまでに救助が入ってくれればいいけれど、確かドラマの中で車は通れないと。
そうなると人力で助けが来るのを待つしかないが、大抵こういった遭難事件の場合は消防団が活躍して探してくれることが多いだろう。
その場合も、求められるのは可能な限り早く救出してもらうこと。
時間が経てば経つほど疲労は溜まるのだ。
ピンチの後にまたピンチ
山小屋に入ってあちこちの連絡が済んでほっとしていたモネちゃんに診療所の菅波先生から電話が入る。
先生は9歳の圭輔君の体調を心配していた。
10歳以下の子供が雨でずぶ濡れになると低体温症で命に関わることになる。
症状として一番気をつけなければならないのは体の深部体温が下がり始めると意識が混濁して眠るような感じになってしまう。
周りに誰かいたなら、必死で声をかけたり叩いたりして何とか覚醒させなければいけない。
そういった重要な事柄を的確に指示していったのだ。
まず濡れた服を脱がせて乾いた布で体を包むこと。
そしてストーブがあればすぐに火をつけて暖かくすること。
と同時に必死で声をかけて眠らないようにさせる。
さらに体の末端をこすって体温が下がらないようにまた血の巡りが悪くならないようにケアをする。
今日のドラマはここまでで明日に続くとなった。
明日このエピソードの決着がつくけれど、流れから行ってもどうやら助かってはくれるんだよね。
よく映画の中で冬山の遭難で、体温が下がって眠ろうとする人を必死に励ましあって目を覚ますシーンなどが描かれることがあった。
今日の物語もまさにそういった状況が克明に描かれていて、朝ドラながらそれなりに緊張感を伴って描かれていたよね。
清原伽耶は透明なゆりかごで看護婦の役もやったので、こういった人のお世話をする演技は経験済みだったかもしれないね。
違和感なく見えたから。
今日最後の方で必死に電話で指示をしていた菅波先生。
彼との関係がとても気になるところ。