さて物語は大阪編が始まって2日目。
既に承知の通りヒロインは安子からるいへ。
昨日はせっかく合格しかけたホテルの面接試験に不合格。
その理由も実力がなかったわけではなく、額に刻まれた過去からの傷跡が原因で、どうしてもそれを見せたくなかった。
今更だが母親を憎んでここまで育ってきたるい。
忌まわしい過去をなんとか精算しようと大阪で一人暮らしを始めてみたものの、過去のしがらみは簡単に拭いきれるものではない。
本当は雉真のおじいちゃんから再三治療をするように進められていたのをを決して受け入れなかった。
大っ嫌いになった母親を決して許したくない気持ちの表れだったかもしれないが、そんなものを抱えた状態では、簡単に未来に向かえるはずもなく。
しかし、たまたまたどり着いた大阪での新しい就職先は、昨日突然のアクシデントがもとで知り合ったクリーニング店のご夫婦。
妙齢の育ちの良さそうなお嬢さんが新しい働き手としてクリーニング店の店員になってくれる、お互い願ってもない形で受け入れられることになる。
しがないクリーニング屋さんといえども、仕事はびっくりするほど奥が深い。
目次
住む場所と仕事が同時に決まる
周りには控えめでおとなしくて清楚な印象のるいちゃん。
クリーニング店では人を募集していた。
この時代 都会では、アルバイトが本格的に世の中に登場してきた頃だろうと推察する。
戦後15年以上が経って、主な都市はほぼおもだったところの復興は済んだような様子。
ちょうど東京オリンピックの頃の大阪だろうと思う。
既にテレビ放送も順調に発展していて、さらには映画産業も盛ん。
街には様々な映画館があって、昭和世代の私にも記憶にくっきりと残る。
おもだった娯楽がこの時代ほぼ揃い始めてきた頃だと。
るいちゃんはホテルの面接試験は自ら辞退した形になったが、クリーニング店には自分からお願いをして住まわせてもらえることに。
仕事は新しい取り組みだが、物語のやり取りの中で、お客さんに喜んでいただく仕事との認識は、この仕事がどうやら務まるような雰囲気。
竹村クリーニング店ご夫婦
大阪を地で行くような夫婦の会話。
いわゆる漫才でノリツッコミがあるように夫婦の会話もそんな風なもの。
セリフの至るところに大阪のギャグがちりばめられている。
正直言ってカムカムエヴリバディは安子編とは描き方にも差があるような気がする。
るいちゃんが心に抱えているトラウマのようなものが多少物語の中で重く感じるかもしれない。
ただし、舞台はとにかく大阪なのだ。
食い倒れの街、ギャグの街、笑の街。
私の中ではそんな印象が圧倒的につよい。
ヒロイン3代の物語の第二部がこれからどんな展開を迎えるのかは、大阪の土地柄をどんなふうに表現するかに大きく関わってくるね。
仕事はお客さんの顔を思い浮かべながら
クリーニング店の仕事は典型的な客商売。
もちろんお得意さんもいれば、はじめてのお客さんもいる。
そんな中、働いている奥さんは持ち込まれた洗濯物から持ち主がどんな人生を送っているのかを瞬時に察することができるのだ。
例えば赤ん坊を抱えながら仕事をする職業婦人とか、また結婚式帰りだろうと思われる男性が泥だらけの服を持ち込む場合など、裏にある物語を推察するようになるのだ。
夫婦の仕事の様子を見ながら一つ一つ学んでいくるいちゃん。
お客さんから預かった服は、服の片隅に赤い糸で名前を刺繍しておく。
今ならばタグをつけるところだけれど、この時代はまだそんな気の利いたものはなかったようだ。
そういえば私の若い頃のクリーニング屋さんは今日の物語のように赤い糸で私の名前が刺繍されていたかもしれないね。
昔の事だけどうっすら記憶に残る。
毎日店に立ちながら少しずつ仕事を覚えていくるいちゃん。
昔、岡山で感じたような切なさとか不安とかはどうやら無縁。
宇宙人登場
ある時やってきた若い男性のお客さん。
持ち込んだのは大量の洗濯物。
店のご夫婦がやっているように、この洗濯物の持ち主がどんな背景で生きているのかを全力で想像しようとするるいちゃん。
しかし、あまりに大量にあって、内容に何の互換性も脈絡も感じられない有様。
いったいこの人はどんな人なんだろう?
さて、あまりの量の多さにびっくりするるいちゃんだが、洗濯物一つ一つ確認していくうちに重要なことを忘れていることに。
名前を聞くのを忘れてしまった。
困ったあげく彼女は最初に感じたイメージをそのまま預かった洗濯物に赤く刺繍していく
宇宙人
そんな名前はないだろうと思うが、るいちゃんにはそんなふうに感じたってことかな。
今日初めて登場するオダギリジョーはこれからの物語の中でかなり重要な役割を果たすことになる。
また他にも番組のページで新しい登場人物の紹介がなされていた。
まだストーリーは明らかになっていないので、どんな役柄なのかはハッキリしてこないけど。
なんとなく岡山のときのストーリー展開とは違っている。
物語はかなりの明るさを目指しているんじゃなかろうか。