1週間最後のエピソードとなった今日の「舞いあがれ」
予想はしていたけど、まるで絵に描いたようなハッピーエンド。
しかし、この物語の最初からのテーマだった空を飛ぶことにじわりと近づくような予告編。
今日描かれた中では、昨日結果だけ発表された融資先が悠人なことの詳しい説明がなされていた。
めぐみと悠人の経営者同士の仕事の話。
よくビジネスライクと言われることが物語の中でもしっかりと描かれた気がする。
物語の中で表立っては出てこないけど、お金に縛られる我々の暮らしぶりが克明に表現されていたような。
サラリーマンは毎月もらう給料に大きく依存するしかない。
会社は、銀行等と取引をして資金その他の調達を大きく依存することになる。
それらはどれも皆、お金のやりとり。
この煩わしい仕組み債なくすことができるなら、どれほど暮らしやすいのかと思わないでもない。
物語の中では、昨日IWAKURAに恩返しすると言って手伝ってくれた章は再びIWAKURAに舞い戻ってきた。
さらには、パイロットになることを封印した舞は営業マンとしてさらなる実績を積み重ねるような雰囲気。
会社は、経営者が変わってピンチに見舞われたがめぐみと舞、そして社員たちのチームワークによって新たな道を歩み始める。
目次
めぐみと悠人
昨日のエピソードと前後する形でめぐみと悠人のやりとりが描かれていた。
IWAKURAは前途有望な会社であることを力説するめぐみ。
そして、社屋を買い取ることで投資をしてほしいと直球勝負。
わかった😌
これは、ビジネス。
返済が滞ればすぐに売り払う
対する悠人は凄腕の投資家としてIWAKURAを評価したようだ。
融資してもらったお金は借金返済に回すことになり、さらには必要と思われる従業員も迎えることができる。
お金に支配されるなんて誰もが望まないことだが、使い方を間違えればお金に支配されるのが世の常。
指1本で億の金を動かすと豪語していた悠人。
彼の言葉は決して誇張ではない。
その通りのことが今起こっているので。
めぐみも悠人も今は親子なことから離れて経営者同士の対話を。
IWAKURAの底力
浩太が作り上げてきたIWAKURAの持ち味は大きな工場、優秀な機械だけではない。
今日、描かれた物語の中で真っ先に思いついたのは、働いている従業員たち。
働き手こそが「会社の本当の宝物なんだ」と思い知らされるのに十分な描かれ方。
試作品を作るのに、かなりの時間を使わざるを得なかった。
出来上がったのが、納期まであと1週間となったときの事。
試作品が無事合格すると、同時にまとまった量の注文も舞い込んでくる。
それらの準備は、社員全員が一丸となって、チームワークでやり遂げる。
それぞれのメンバーが自分が何をすべきかよくわかっているからこそできる。
材料を準備する者、機械の周りを片付けて掃除をする者。
仕事を始めるとなれば、やるべき事は次から次へと。
工場の経営がどんなふうに作られていくのかを、こと細かく描くことによってこの物語は出来上がっている。
同じような経験をしてきた私にも、あちこち思い当たる部分が。
みんな同じ仕事をやっているわけではない。
それぞれが分担して手分けしてやっている仕事で、さらにはそれぞれに得意不得意があって、得意なもの中心で全体の流れが成立するように配慮するのが、上に立つ者の采配。
ここでも、かつて社長だった浩太がどんなふうにみんなを引っ張っていたのかがよく伝わってきた。
復活IWAKURAの経営戦略
IWAKURAはすべての借金を返済し終わったことで、これからは今までとは違った視点で仕事をすることになる。
借金の返済はなくなったが、自分たちの会社は家賃を払って仕事をさせてもらっている。
その家賃の支払い先に対して責任があるわけで、めぐみは悠人にも今までと違って責任を感じると語っていた。
悠人は、もし家賃が滞るようなことがあればすぐに会社を売り払うと明言。
もちろん、物語のストーリーから言ってそんな事はありえないとは思うけど。
彼は投資家として、IWAKURAが優良物件なのかどうかその辺が思案のしどころ。
悠人自身はIWAKURAへの投資はハイリスクと感じていたかもしれない。
しかし、彼も岩倉家の一員。
自分の実家のために、彼なりの優しさで応援してくれているんだろうと。
そうでなければ、今までの物語の流れから行ってIWAKURAへの投資はかなり危険な賭けの部分だってあると言える。
デラシネ再開
デラシネの八木のおっちゃんがふらりと、舞い戻ってくる。
それは貴司の詩を新聞で見たから。
おっちゃんはデラシネはこれからは貴司に“頼む”と言ってまた旅に出るような。
どうやら、物語に大きく花を添えるような存在になってきた貴司。
舞いあがれのこれからは、舞の相手となる人だって描かれなければならないだろう。
柏木とは別れてしまったので、その後は誰がなるんだとなれば、今の段階では貴司?
ミーハーな視聴者としては、そっちの方が興味津々で見ている。
五島
久しぶりに五島の様子も描かれていた。
ばんばに電話した舞は、朝陽君が学校へ通えるようになったことを知らされる。
みんなそれぞれ自分なりのやり方で成長を遂げている。
どうやら五島では、家族単位での移住で、子育てなどをきちんとできるようなシステムを作ろうと。
地域の発展のためには、とりあえずの目標として人口が減らないこと、できれば増えるようなシステムが望ましい。
正直なところ、成功例は今現在でもほとんどごくわずかじゃなかろうか。
貴司はここから再び東大阪へ戻ってきた。
来週はいよいよ航空産業への参入が描かれるような。
物語の設定は4年後なので、2013年頃と思われる。