舞と貴司の感動の結婚式から一夜明けて見ると、もう新生活の様々なエピソードが描かれる。
夫婦2人で、3人分の弁当を作るところから。
どうやら、夫婦と母親めぐみの分ということらしい。
普通なら、新婚で熱々な物語を描いても良さそうだけど、この夫婦はどこまでいってもほんわかした雰囲気が続く。
似た者夫婦とはよく言ったもの。
さて、それぞれ仕事を持っていて、役割分担は異なるので舞たちの暮らしは、今のところ
手の空いた人が家事をすれば良いというルール設定らしい。
IWAKURAでは笠巻さんが仕事中にぎっくり腰でリタイヤ。
そのまま退職の意思を申し出ていた。
この頃は振り返ってみると、様々な業種で世代交代と同時に古いものは淘汰されつつある時代だったと思う。
私は会社の倒産を経験したが、2010年以降はあちこちで会社の倒産が相次いだ気がする。
木工関係だった私の業種でも町そっくり消えてなくなった話をよく聞かされた。
こういった業界はどんな仕事でも似たような会社がある程度まとまっている場合が多い。
1つ撤退すると、芋づる式に次々と抜け落ちてしまう。
その結果、広大な空き地ができることになるので、そこに普通の住宅地が準備されたりする。
描かれたエピソードの中ではIWAKURA周辺の騒音問題が話題に上っていた。
工場は基本的に騒音とセット。
IWAKURAの65dBはかなり静かな印象を受けた。
目次
新婚生活
こちらの家庭は舞とめぐみがIWAKURA勤務。
貴司がデラシネ勤務になる。
3人とも家に戻ってゆっくりお昼休みを取れるわけではないので、弁当持参らしい。
弁当はとても簡便でありがたい存在だけど、これを毎日準備するのは実は相当大変。
幼稚園とか学校などで弁当を作ったことがある人はよくわかると思う。
私も今でこそフルタイムで仕事をしているわけではないが、仕事に行く時は弁当持参になるので、意外と何を準備するか結構大変なのはよくわかる。
若夫婦はこういったことも楽しみのうちになるんだろうと思うね。
朝ご飯は一緒に食べた後、昼は弁当で夜のご飯がまた3人一緒。
どうやら、物語の中では、夜ご飯の準備は貴司がすることが多いようだ。
めぐみは家族の様々な役割分担を考えなければと思い始めていた。
どんな生活をしていても、大切なのはへ毎日変わらないルーティーンをどれだけ楽しめるかによる。
はるか昔の日本は、子供が多すぎたりすることもあって、家族の食料を調達するのに苦しんでいた時代も。
最近そんな事はまるでなくなったと思う。
平均的な家庭では、子供が2人いるところはむしろ少数派かも。
いつの頃からか、家族の構成メンバーはずいぶんと少なくなった。
IWAKURAの世代交代
笠巻さんの家庭の事情も少し話題に上っていたね。
昨年奥さんをなくしたとのこと、そして一人娘がいるらしい。
結婚していて孫もいるようだが、笠巻さんの一人暮らしの実家にはほとんどやってこないとのこと。
子育てを亡くなった奥さんに任せきりにしていた笠巻さんは娘と一緒にいても何を話せばいいのか分からないとの事。
ちなみに、笠巻さんは私と全く同じ世代。
この世代ははっきり言えば、“仕事こそ人生”みたいなところがあったと思う。
私自身、当時結婚していたけど、夫婦の会話なんてほぼなかったかも。
人生の終盤にかかって、落ち込む体力やこれからの生きがいなどを考えると、何をしていいのかわからないっていうのが本音かも。
この辺のやりとりが、私的には、あまりにも自分と被ってしまっちゃった。
工場と住宅地
IWAKURAの周りの工場も倒産したりであちこちなくなってしまったようだ。
広い跡地は大抵住宅地に造成される。
そこで、起こってくるのが騒音問題。
うるさい!と声がかかるのだ。
IWAKURAはどうやら法律で決まった規定値を超えていないような状況だが、いずれこれらの問題はさらに大きく関わってくるはず。
今は学校などでも親が子供の教育に平然と口出しをしてくる。
言葉に効く、モンスターペアラント。
私が子供の頃にはなかったけどね、こんなものは。
今は近所付き合いもなかなかデリケートで、田舎でも結構気を使ったりする。
私の場合は、冬(今がまさにそれ)除雪をする時の除雪機の音がかなり大きいので、それなりに気をつかっている。
それでも計測した事は無いけれど90dBぐらいかなと思う。
暖房をかけて窓を締め切っているので、外の音はそれほど室内には入らないと思うので、ある程度安心して作業している部分はあるけど。
それでも昔のように好き勝手なことにはならないと思っている。
デラシネの日々
貴司の歌集はびっくりするぐらい売れ行きがいいんだそうな。
リュー北條が貴司に聞いていたね。
自由に全国を放浪して詩を詠んででみたいとは思わないの?
思いません(即答)
貴司は舞との暮らしに満足している。
どうやら、彼のスタンスでは、昔の歌人のようなライフスタイルは全く視野に入っていない。
さて、IWAKURAのネットでのアピールは順調に成果を上げつつある。
いろいろなエピソードが交錯する中で、この先どんな風にそれぞれが関わっていくのか
興味津々。