先週の最後の方でも描かれた通り、1番あってはならないことが起こったかも。
万太郎は、東大の植物学教室への出入りを禁止された。
それだけではない、土佐の植物目録500点分と標本を大学に寄贈しろとまで宣告された。
植物学者の研究は、標本と実際の植物の検定作業にある。
必要なのは、植物そのものと後は膨大な書籍。
それらのすべてが最も揃っているのが、東大の植物学教室。
そこに行かなければ、万太郎は研究そのものができなくなってしまう。
田邊教授はまさにブラック田邊の本領発揮。
彼は、何のために植物学をやっているのか何となくわかったような気がする。
大切なのは、誰がいかにして手柄を立てるか。
今回はたまたま植物学と銘打ってきたが、彼にとってはアイテムは何でもよかったのでは。
あまりの出来事に呆然自失して立ち尽くしてしまう万太郎。
彼は自分の身に何が起こったのか、最後まで理解できなかったのかもしれない。
ブラック田邊とは明らかに植物に向き合う立ち位置が違っているし、今までの過去の出来事を振り返ってみてもみんなが思うような存在ではなかった。
今日のエピソードは、今週の始まりにしてはあまりに重たい。
失意の万太郎と激こうするブラック田邊。
理不尽なやり方に必死で取り繕うとする大窪や教室の仲間たち。
そして寿恵子の反応。
物語のこれからはなんとも読めなくなってしまった。
目次
ブラック田邊
ブラック田邊の本心が明かされていたね。
彼が興味があったのは万太郎が持っていた土佐の植物目録と標本500点分の資料。
それゆえに、大学への出入りを許可したのだと。
そして、大学の資料や標本などを使って自分自身の名声だけを世の中に問うていた。
なんとも、自分勝手な言い分。
結論から言えば、ブラック田邊は万太郎の才能や研究心、好奇心が自分をはるかに超えるものだと羨ましくて仕方がなかったんだろう。
さらには、自分自身のものにしようと、自分専属の植物ハンターになることを持ちかけたが、あっさり拒否され その後さらに自分も関わったはずの新種発表が独り占めされてしまった。
あえて万太郎の落ち度を指摘するとすれば、共著の部分に名前を載せなかったことぐらい。
我々視聴者も含めた一般人なら、些細なことに思えるかもしれないが、ブラック田邊にしてみれば絶対に許せないことだったんだろう。
今まで万太郎うらやましいと思ってきたが、ここへきてその感情は一気に爆発。
憎しみと怒りに変化してしまった。
分析すれば、こんなことかなと。
植物学教室
教授のあまりの剣幕に周りの者みんながたじろいでしまう。
特に大窪助教授は万太郎を強く諫める形で、教授と万太郎の関係を修復しようとしていた。
大窪の対応は、万太郎をけなすためのものではない。
むしろあのやり方でなければ、へそを曲げてしまった教授の心を溶かすことにはならないと考えたんだろう。
大窪流の優しさの表れだったような気がする。
それは藤丸も羽多野も同じ。
万太郎を必死でかばっていたよね。
万太郎のとるべき道
太郎は大窪に言われるまま、論文を書き直すこと、印刷し直す事を進言していた。
しかし、ブラック田邊の溜飲は下がらない。
それどころか、泥棒と称して今までの精算として土佐の植物目録、さらには標本500点をすべて大学に寄贈しろとさえ、言い放った。
ここまでくると、自分の憎しみのための敵討ちをしているとしか思えない。
ブラック田邊は残念ながら、自分の名声だけが全てで、一番気の毒だと思うのは、周りの人間も自分と同じだろうと思い込んでいること。
万太郎はそういった枠には全くはまらない別のタイプの研究者。
それは、以前のエピソードで描かれた画工の野宮が語っていた事と被る。
槙野万太郎は天真爛漫な純粋な研究者。
彼のような人こそが、この大学には必要だと必死で訴えていたけど、それも届かなかったことになる。
寿恵子の反応
家に帰ってくると寿恵子が園子をあやしている。
寿恵子のお腹の中には次の子供も。
茫然自失した万太郎を見て、思わず声をかけてしまう。
どうかしたのですか?
万太郎は思わず大学であったことをそのまま正直に話すしかなかった。
それを聞いた寿恵子の反応。
寿恵子でなくてもみんな思う。
ブラック田邊は思い通りにならなくてヒステリーを起こしているんだと。
この2人 年恰好も似ているので何かとウマが合っていた。
寿恵子は身重の体を押して田邊家まで行こうとしていたが、万太郎が必死に遮る。
今行っても火に油を注ぐだけ
ブラック田邊の反応が、あまりに理不尽な事は誰の目にも明らかだが、ここは少し時間をおいた方が良いのかもしれない。
それにしても、週の初めは驚くほどの内容でちょっとびっくり。
ちなみに「らんまん」の撮影と大河ドラマ「どうする家康」の撮影現場は近いようだ。
セットで撮影すると、こういうことがあるんだね。
NHKあるあるということで🤣