いよいよ核心部分に近づきつつあるらんまん。
今週も見所満載なシーンが多かったと思う。
真っ先に思い出されるのは植物学教室の田邊教授。
彼の本性が明らかになった。
私はあえて彼のことを
ブラック田邊と名づけさせてもらった。
彼は留学帰りの植物学の権威として、東大にはなくてはならない存在。
万太郎が初めて東大を訪ねた時にたった1人味方になってくれた恩人のはずだったけれど。
演じていたのが 要潤。
最近の彼は、端正な姿かたちとは裏腹に悪役を演じることも多くなってきたね。
その都度、存在感をアピールするので私の中では評価が爆上がりしている俳優でもある。
彼の家族についても、今週明らかになる部分が多かった。
そしてとても似つかわしくないと思われる十徳長屋での新婚生活も描かれることになる。
万太郎と寿恵子はままごとのような生活だと思いきや、しっかり者の寿恵子が以前の万太郎の付き人竹雄からの申し送り事項をきちんと履行していて、しっかりと手綱をとっている。
今日の総集編は来週の予告編もわずかだが紹介。
どうやら物語の初めの頃、万太郎に敵対していた人たちが逆に味方になっているような雰囲気。
さらには寿恵子が万太郎をサポートすべく、持ち前の行動力を発揮する。
目次
ブラック田邊の本性
今週特に目を引いたのは、万太郎の唯一の味方だと思われた田邊教授が実はそうではなかったと言う驚きの事実。
彼は、東大の植物学教室を任されるほどの実力者で、しかも留学帰りで英語が堪能。
明治政府からも信頼の厚い人物なので、何かと忙しい身の上ではあるようだ。
この時代の植物学は、ロシアのマキシモヴィッチ博士と連絡を取り合うことのみで、肝心の日本国内では誰もイニシアチブを取れるものがいなかったのだ。
誰が日本の植物学を牽引するか田邊教授にとってもスタッフ集めから始めなければならない厳しい事情があったものと思われる。
万太郎の存在は、その中で特別なものだったに違いない。
まったくの無学歴でありながら、植物学への造詣は世界的なレベルに達しているものと思われた。
田邊教授は万太郎を自分の手足のように使役しようと考えた。
先週の予告編でも衝撃的なセリフだった。
私のものになりなさい
このやりとりが物語のキーパーソンだったなと改めて実感。
これ以降私は彼のことをブラック田邊と名付けることにした。
万太郎の下した決断
万太郎の植物に対する愛着は、自分の愛妻寿恵子への思いと全く同じ。
自分の愛する妻を誰かの手に委ねることなど万太郎にとってはありえないこと。
ブラック田邊の申し入れを敢然と拒否する。
ブラック田邊は万太郎のことを
小学校も出ていない虫けらと見下していた。
つまり、無学歴の無頼漢など植物学の権威として認められる事はありえないのだと。
ブラック田邊は万太郎の生活を保障することで、自分自身のプラントハンターとして彼を雇い入れようと目論んでいた。
その魂胆が見事に外れたわけで。
と同時に、万太郎はイバラの道を進むことを自ら選び取った。
寿恵子と聡子
夫たちが壮大な夢を持ち、その実現に向けてがんばっている中、ウラ若い妻たちは女同士の会話で盛り上がる。
2人の会話の中から、ブラック田邊の家族構成も明らかになったね。
彼の妻聡子は後妻で彼は先妻との間に2人の女の子を設けていた。
2人の子供はなかなかなついてくれないが聡子は夫にはかわいいところがあると屈託ない。
それは寿恵子も同じ。
寿恵子も万太郎のことが可愛くて仕方がない様子。
2人とも夫よりは年下のはずだけど、夫婦としては夫とは違ったイニシアチブをとっているのかも。
親友のアドバイス
万太郎の夢は、日本の様々な植物の名付け親になること。
そのためには、日本の植物全てを網羅した標本をきちんと保持すること、さらには、植物学会でしっかりと認められるような業績を持つこと。
1番の近道が東大の植物学教室と思われたが、万太郎はそこでの活動を自ら放棄したかもしれない。
味方だと思われた田邊教授は、残念ながらそうではなかったような。
どうしても他の道を模索する必要に駆られていた。
たまたま万太郎の本を訪ねてきた旧友祐一郎は東大だけが活動の全てではないと力説。
博物館でも、同様の活動ができるはずだと万太郎を励ます。
万太郎は、これからは、自分自身で植物学に関わる新たな道を模索するしかない。
これからのらんまん
番組の最後でわずかに来週の様子が描かれていた。
万太郎がどんな行動をとるか、想像できると言うもの。
どうやら、自ら石版印刷を行うような雰囲気。
今週の最後で描かれたのは、万太郎がこれからするべき事は、自分の本を出版して、それを世の中に認めさせること。
そのための方法が来週とき明かされることになる。
寿恵子の発言も、驚くべきものが。
さらには、植物学教室の今まで敵だと思われた人たちが味方となって戻ってきてくれること。
どうやら物語は、急転な直下な展開が待ち受ける。