くわちゃんの独り言

音楽や映画が大好きな爺さん。長年の経験から知りえたことを発信します。

らんまん 新しい家族

今週の締めくくりとなるエピソードで、

ついに万太郎と寿恵子の間に子供が生まれることになる。

生まれてくる子供は女の子。

実はあらかじめ調べていてわかったことだが、モデルとなった牧野富太郎博士と寿衛さんの間には13人の子供が設けられていた。

この頃の平均的な夫婦の子供の数が、5人から6人。

今とは比較にならないほどの子沢山。

実はいろいろ調べてわかったことだが、これだけ多くの子供が生まれながら現代とは事情がまるで異なっていた。

それは医療レベルの差と、一言で片付けられない切実な問題もあったかもしれない。

平均値だが、10人生まれた子供で無事育つのは7人ほどとされた。

さらに、

お産をした女性10人のうち1人がその場で命を落としていた

らしい。

今とは違って、お産は命がけだということが数字からもよくわかる。

そして、医療レベルの違いは、感染症との戦いでもある。

衛生観念が今とはまるで違う。

子供がうまく育たないことが当たり前の時代。

寿衛さんの13人の子供のうち、無事育ったのは7名ほどと聞いた。

あまりネタバレもできないが、最初に生まれた女の子は4歳で亡くなる運命にある。

万太郎と寿恵子の家庭も植物学研究の名を借りつつ、実際は厳しい現実を突きつけられながら、家族みんなで苦労していたことが偲ばれる。

藤丸とはいいコンビ🤣

目次

臨月の寿恵子

大畑印刷所の内職

万太郎は藤丸とともに植物採集の旅。

寿恵子は1人、自宅で内職をしながら留守番の日々。

どうやら、手紙のやりとりはしょっちゅうらしいが、ほとんど万太郎が送ってくるものが全て。

生まれてくる子供の名前などが記されているらしい。

名前の候補はどうやら女の子に集中しているような雰囲気。

初めから女の子が生まれるようなつもりでいるんじゃなかろうか。

寿恵子の生活はやはりギリギリなようで、以前にも描かれたが質屋通いをしている。

質屋の主人とは、茶飲み友達のような関係で、わずかながら便宜を図ってもらったりも。

そんな中、大畑印刷所の女将さんと娘がやってきて、内職の世話をしてくれた。

マッチ箱を作る仕事。

そういえば、明治のこの頃からこういったアイテムも出回ってきたかもしれない。

しかし、2部屋を合体させた住まいは、植物学に関わる書籍や印刷機が並んでいるために、自分の寝る場所を確保するのも一苦労。

寿恵子のお腹を見る限りは、いつ生まれても不思議は無いような様子。

明治のお産

命がけ😱

今ならば、女性が妊娠すれば家庭があるなしにかかわらず、行政の手厚い保護が受けられる。

明治の頃は、そんなシステムなどまるで存在しないので普通妊娠した場合、大抵産婆さんを頼ることになる。

今までそんな様子は素振りもなかったので、今日初めて何秒間か、おばあちゃんが産婆の役をやっていた。

この時代は、帝王切開を始め現代の医療とは程遠い。

女性の妊娠出産は命がけの行為になると思うので、前述した通り運が悪ければ命を落とすこともあり得る。

寿恵子は今回初産。

何度かお産を経験していれば、それほどうろたえることもないだろうが、はじめての時は最初の陣痛から出産に至るまでかなりの時間耐えなければいけない。

口で言うのは簡単だが、大体は1日がかりとかそんな話になると思う。

陣痛が始まって数時間で生まれるなんて事は稀なんじゃなかろうか。

詳しくはわからないが、日中の時間帯に生まれることも稀なような気がする。

大抵、夜中とか明け方とかに終始するような。

現代の医療ならば、医者の都合に合わせて出産時期をコントロールすることもあるんだろうけど。

長屋の女性陣

周りの仲間たちがみんな助けてくれる😭

お産が始まった時、普通一人暮らしの女性は誰かに助けを求めなければ到底無理なんだろうと思う。

寿恵子の場合は、最初に倉木が気がついた。

真っ先に女性陣を呼んで差配人のおりんとおゆうが長屋の住人たちにてきぱきと指示をする。

考えてみれば、小さな子供以外の女性たちはみんなお産を経験していると思う。

実際、子供たちもたくさんいるので寿恵子のお産が始まってみても間違いなく周りの人たちが助けてくれる。

遅いぞ😤万太郎!

しっかり役目を果たせ😤

肝心な時に、男があまり役に立たないのは、今も昔も変わらないのかもしれない。

遅れてやってきた万太郎は寿恵子の出産には立ち会えない。

ましてや、泥だらけの顔では、子供を抱き、抱えることもかなわないだろう。

しかし、寿恵子のお産は無事終了。

物語の中でも元気な初声が聞こえて、て安産だったことがなんとなく想像できる。

命名 園子😍❣️

元気な赤ちゃんが生まれたことで、万太郎たち家族は3人になった。

植物学の研究も順調に進んでいて、新種の発表もどうやら継続しそうな雰囲気。

万太郎は自ら目標としていた新しい植物の名づけ親になることを達成できている。

ただし、気になるのは槙野家の懐具合。

寿恵子があんなにも質屋通いをしていると言う事はお金はかなり厳しいことが容易に想像できる。

こんなことで、これから継続的に研究生活が続けられるかどうかも甚だ疑問。

さて、来週は3人家族になった万太郎たちが描かれることになる。

と同時に植物学のほうも新たな発見がありそうな雰囲気。

植物学の新たな道を切り開いた槙野万太郎は、今や日本だけにとどまらず世界的な有名人に。

物語はいよいよ佳境に入っていく。