万太郎はなんとしても研究を続けなければならないと必死だった。
しかしブラック田邊の意固地な態度では、全く取り付く島もなし。
田邊以外で何とか頼れる道は無いかと考えた万太郎は上京した時お世話になった植物園を訪ねて2人の先生に相談を。
そして、自分の置かれた立場と現状を説明。
里中先生野田先生も、万太郎の切ない事情をよくわかってくれて励ましてくれたが。
万太郎は、虫の良い頼みだと知りつつ博物館で働かせてもらえないかを打診する。
実は、ここからが八方塞がりの真骨頂。
東京大学と博物館は連携した組織らしい。
東京大学が万太郎と同じように、植物図鑑を発行するとなれば国費を使って行うれっきとした国家事業になる。
厳しい守秘義務や諸々の政治的な約束事も守られなければならない。
東大が拒否した万太郎を雇い入れることにはならなかったのだ。
万太郎は万事休すとなった。
ただ、話し合いの最後で、野田先生が誰もが考えもつかない励ましを。
今や植物学者槙野万太郎は、世界に名だたる大変な著名人。
万太郎の値打ちを本当に理解しているのは、国内ではなくむしろ外国なんだと諭してくれた。
特に、ロシアのマキシモヴィッチ博士は万太郎を絶賛していた。
さらには博士から直接手紙も届いていた。
その中では、ムジナモの精緻な図柄は世界中に衝撃を与えるとの内容で。
今日のエピソードの最後で、
語られたのは万太郎が家族とともにロシア行を決意すること。
寿恵子の心意気を考えたならば、あながち無理な話ではない。
しかし、そんなに世の中うまくいくんだろうか?
モデルの牧野富太郎博士は外国には行っていない。
目次
槙野家
こちらの過程はちょっと不思議なルーティーンで動いている。
万太郎は大学を出入り禁止になったので、基本的には自宅待機の状態。
寿恵子が身重ながら外に出て内職をしたりよ。その仕事を手伝ったりで生活費を賄っているようだ。
それでも、生活の中心は園子。
物語の設定で、2歳にも満たない園子が絵筆を持って絵を描くという。
親バカを差っ引いても、将来がちょっと楽しみかも。
博物館にて
東大の植物学教室に出入り禁止になったことを伝えざるを得なかった。
そして、ブラック田邊が自分と同じ植物図鑑を作り上げることを語っていたと説明。
東大で図鑑を作るとなると、当然国費を使った国家事業と言うことに。
部外者の関わりは大きく制限され、万太郎の出入り禁止も理解できるとの事。
さらには、東大と博物館が協力関係にある事実が、万太郎の行動に著しく制限をかけることに。
野田先生も里中先生も大威張りで万太郎に協力することができない。
正直、彼ら2人をもってしても、打つ手がないのが実情。
万太郎の願い
万太郎の願いは、言わずと知れた研究を継続すること、そして新種の植物の名付け親になること。
それこそが全てだが、どうしても必要なものがある。
研究の主な内容は検定作業になるが、そのために膨大な量の植物標本と参考文献がどうしても欠かせない。
そして、それは東大の植物学教室にしかないのだ。
標本、書籍ともに国費を使ってブラック田邊がここ5年間で全力で集めたもの。
なるほど、軽々しく使うわけにいかない理由ももっともかもしれない。
野田先生の励まし
博物館が万太郎の応援をできない事情がよくわかった。
しかし、野田先生はこう語っていた。
私にとって、君は大切な友人。
今までもこれからも変わらぬ。
そして、君を評価するのは、日本だけではない。
ロシアのマキシモヴィッチ博士を始め、世界中の植物学者香君を大絶賛している事実を忘れてはいけない。
君は日本ではなく外国で研究した方が良いのではと。
里中先生も語っていた。
槙野君 やめるんじゃないぞ😭
万太郎は寿恵子や園子のことを考えて、日本を離れられないと思いながらも、研究を続けるためには、どうしてもロシア行が必要だと思うに至る。
マキシモヴィッチ博士からの手紙
自宅に戻ってみたら、なんとマキシモヴィッチ博士から直接礼状が届いていた。
それは、昨年、ムジナモの研究成果を発表した書籍と標本を送ったことに由来する。
寿恵子に全力でお願いしてみる。
ロシアにいかせてくれ
少し間をおいて寿恵子が答えていた。
確かに大冒険になる😨
でも、ロシアにも子供はいて、きっと長屋もあるはず。
私たちも一緒に行く。
ただし、条件が3つあったね。
お腹の子供はここで生む
母親に挨拶してきたい。
何があっても、私たちを離さないで。
さて、凄いことになってきたが、思い通りにいくかどうかはどうなんだろう?
ネタバレ情報として、あらかたの内容は把握しているが、すごいことになりそう。