今週から始まるらんまんストーリーは、今まで物語を牽引してきた重要人物がついに退場することになる。
私がブラック田邊と名付けた、東大の最高実力者だった彼。
大学を追放された後、全くのフリーとしてわずかな年月活躍したが、モデルとなった史実の通り、溺れ死ぬことになった。
さて、物語の設定は1893年つまり明治26年に相当する。
先週からは、およそ2年が経過したことに。
田邊は、家族とともに仲良く暮らしていた。
夫婦と娘2人、そして妻聡子のお腹には生まれてくるだろう子供が宿っている。
田邊は大学から追放された後は全くの無職になって過ごしていたようだ。
そして十徳長屋の万太郎たちも家族に変化が。
まず、万太郎と寿恵子。
そして長女の千歳、長男の百喜、さらには次男の大喜が加わっていた。
なるほど、賑やかな暮らしなことが伝わってくる。
長屋ではかつてのメンバーはもういなくなっていて、ほとんどが万太郎の植物学の研究のための様々な部屋に割り振りされている。
特に福地のいた部屋は資料室に変わっていたね。
今日の物語に登場してきたのは藤丸。
彼は大学を卒業してからはなかなか植物学教室には足が向かないと語っていた。
そして、槙野家の相変わらずの貧乏はここへ来て限界に達しようとしていた。
目次
田邊家
物語の冒頭で描かれていた田邊家の様子。
私がブラック田邊と名付けた彼は植物学からは、全て遠ざかる決意をしたように描かれていた。
そして妻聡子はかなりお腹が大きくなっている。
夫婦の会話がなんとも切なく感じる。
自分の妻へ一言
きれいだ❣️
この言葉には、不思議な実感がこもっていたね。
ここへきて田邊は歳の離れた後妻を本当にいとおしいと感じているような。
物語の中では家族総出で海へ行こうと。
おそらくこのときの海水浴で彼は溺死してしまうんだろうと思う。
物語の中では田邊が自ら海へ行きたいと語っていたね。
らんまん後の朝イチでもこのエピソードの話題が語られていた。
ネットでも田邊のモデルとなった谷田部良吉が溺死しているので、その通りに描かれていることが確認されていたね。
槙野家
万太郎たち家族も子供が3人になって5人家族。
子役たちも新しい子役に刷新されて皆それぞれに年頃に見合った演技を。
千歳も大喜も今は活発に長屋の中で遊びまわっている。
今日描かれたのはかくれんぼの様子。
確かに物語に出てくる長屋では隠れるところがいっぱいあって、格好の遊び場になっている事は間違いない。
今日はたまたま藤丸がやってきて、当時のご時世に即した現状報告をしていた。
どうやら東大を卒業してみても、働き口は意外と少ないような様子。
植物学の専門家とは言っても、学校の先生にもなりにくいんだそうだ。
要するに、他になり手がいっぱいいるってことだよね。
大抵の場合英語の先生とかを細々と続けるしかないような説明だったと思う。
特に槙野家で特徴的なのは生活費にも事欠く大変な貧乏ぶり。
財布の中には、わずかな小銭だけ。
万太郎を支えることこそが、自分の大冒険と悟っている寿恵子だが、ここへきて彼女の頑張りも子育てと内職と万太郎の世話でもう後がなくなっているような様子。
東大の植物学教室今昔
東大の植物学教室は、現在は徳永教授が仕切っている。
徳永が今、力を入れて行っているのは田邊色を教室から一掃すること。
田邊が発行していた雑誌も全て廃刊。
今まで田邊が独断でやってきた事柄を全て排斥するような。
徳永流の植物学を確立しようと奮闘している様子が伝わってくる。
寿恵子の奥の手
寿恵子は家族の暮らしを守るために、全力で頑張ってきたがそろそろ限界は近い。
おそらく、物語の中では語られていないけど、借金も増えているような予感さえする。
そして、家にあるものをことごとく中尾質店で換金。
お金が入ったときに、再び取り戻してみたりと質屋さんとはずいぶん付き合いが長いような。
質入れするものが、最後に残った里見八犬伝。
これは寿恵子にとっては、虎の子のお守りだろうと思うのだが。
もう換金できそうなものは、家の中には何もないと言うことで。
それでも、少ない金額で、質入れしながら語っていた。
古本屋には預けたくない。
これは必ず取り戻しに来るので、預かってほしいと。
なるほど、事情はよくわかる。
里見八犬伝で描かれた大冒険こそが寿恵子の目指すべき人生。
中尾のおじさんの所のやり取りでとんでもない新聞記事を発見する。
今日のエピソードはここで終了。
植物学から離れた田邊は物語からも退場することになる。
ひょっとして家族に何か遺言でもなかっただろうか。
突然の死なんだからそんな暇は無いか😰