1週間締めくくりのエピソードがどんなものになるのか興味津々で拝見。
やはり、渋谷こそが寿恵子の求めた場所。
みえおばさんからのお勧めがあった通り、ここで待合茶屋を開くことに。
15分の枠でこれだけの物語を語るのはかなり窮屈だと思いきや、意外なほどさっぱりと見させてもらえる。
初めて訪れた渋谷は、はきだめのような場所だったが寿恵子は万太郎にならって詳しく観察。
今まで見えなかった素晴らしい部分があちこちにあることがわかってくる。
それは、食べ物であったり、住んでいる人であったり、既存の弘法の湯であったり。
どれもが知れば知るほど魅力的。
特に、渋谷で芸者2人とやりとりをするシーン。
この芸者2人ははっきり言って、朝ドラではお馴染みの顔だよね。
この頃、あちこちのドラマでよく見かけるメンバー。
この2人が寿恵子に更なるヒントを与える形で物語が進んでいく。
そして、昨日から登場していた飲んだくれの親父山谷。
彼もどうやら外せないメンバーなことが改めて認識される。
さらには朝ドラでは複数回お目にかかっている井上順。
なるほど、配役のユニークさも申し分ない。
寿恵子が開いたヤマモモはどうやらツウが通う店として、有名店に成長しそうな雰囲気。
目次
寿恵子の渋谷
まず、自分で納得のいくまで調べあげた上で計画を実行する。
当たり前の事のようで、意外とこれができなかったりする。
自分で話しながら耳が痛いが、たいていは思いつきで行き当たりばったりで行動して失敗することが多数。
寿恵子は万太郎の研究する姿をつぶさに眺めながら、自分が何をどうすべきかをじっくりと考えてまず万太郎に説明してみることにした。
商売のことになれば、万太郎は素人同然なので寿恵子の説明には、1も2もなく賛成したようだ。
様々な人との出会い
自分で納得のいくまで調べあげなければ気がすまない寿恵子。
様々な人たちのネットワークを駆使しながら、どこに渋谷の魅力が隠されているのかを全て明らかにする。
ドラマの登場人物たちも、お馴染みの人たち。
結構な有名人だなと思う。
そしてもう1人を演じていたのが入山法子
この芸者2人から教えてもらったのが、お茶とボーロ。
今では、ごく普通のお菓子だけれど、この当時は珍しかったのかもしれない。
ボーロは小さめの軽焼きにも見えた。
お茶は物語の説明によれば、茶所の狭山から持ってきたと語られていたね。
なるほど、言われてみればこの時代は渋谷は初めてづくしが多かったかもしれない。
再発見渋谷
自分の目で歩いてみると知らなかった渋谷がたくさん発見できる。
寿恵子は母親譲りで、基本的に客商売が向いているのかもしれない。
出会った人に屈託なく話しかけることができて、さらには様々な情報も教えてもらえる。
こういった人たちに共通の特徴は、誰からも可愛がられること。
そういえばみえおばさんも寿恵子が可愛くて仕方がなかった。
今回のエピソードも、そこからの出発に間違いない。
朝ドラだからできる遊び心かもしれないね。
他のドラマでは、ここまで思い切った起用は無理なんじゃないかと思う。
おもてなしはヤマモモで
渋谷で店を経営している人たちを招いて寿恵子は食事会を開いていた。
プレゼンテーションはとりあえず万太郎で実証済み。
寿恵子はこの場所で待合茶屋をやりたいと集まった人たちに持ちかける。
人集めは単なる思いつきではうまくいかない事は昔も今も同じ。
寿恵子は自分の妄想という形で、アイデアを披露。
寿恵子の口上が、思いのほかみんなに通じたようだ。
どうやら、あちこちに声をかけてくれるような話に。
この物語の流れを受けて、来週はいよいよヤマモモでのエピソードが描かれるようになるのだろう。
渋谷はこの当時どうしようもない田舎という認識だったけど、寿恵子の妄想ではやがて日本一の繁華街になるとの事。
それは図らずも当たっていた。
今では、渋谷は東京を代表する大繁華街になっている。
特に、車を運転する人は国道246号線を神奈川から都心へ向かって走らせた時に渋谷の次に六本木があって、その先に赤坂があることをよくご存知だろう。
私は若い頃、この辺で仕事をしたことがあってしかも道路の仕事だったから路線に関しては、いやがおうでも詳しくなった。
渋谷のデパートで恥ずかしながら買い物をしたこともある。
自分の思い出とも被る渋谷がこんなふうに発展してきたとなかなか味わい深いものがある。
さて、らんまんはいよいよ残り3週間。
今赤ちゃんの千鶴ちゃんも成長した姿が見られるはず。