花田スズ子は12歳。
いよいよ自分が進むべき進路を選ばなければならない。
当の本人は稼業の銭湯を手伝うものとぼんやり思っていたが。
親友のタイ子ちゃん曰く、
スズちゃんみたいに歌がうまかったら私なら絶対花咲に行く
それまで考えてもみなかったことだが、自分が何をしたいかを考えてみると、
歌って踊っている時が何よりも楽しい。
もしそこで頑張れるんなら言う事は無い。
花咲女学院
そこは今で言うとこの宝塚のような芸能学校だろうか。
難関の入学試験があって、合格した後もそれなりのお金が必要になるらしい。
スズ子はいろいろ悩み考えた結果、挑戦してみたいと思うように。
今日のエピソードで描かれたのはスズ子が家の手伝いをしながらも、自分が何をしたいのかをはっきりと自覚するまでのことが詳しく語られた。
父親は進路などその時になって考えれば良いとそっけなかったが、いざスズ子がやりたいと宣言したときには、諸手を挙げて賛成。
もちろん母親も同じ。
両親の大賛成を受けてからは、試験に向けてスズ子のひたむきな努力が続く。
そして迎えた試験当日。
スズ子は今まで練習した通り自分の実力を遺憾なく発揮できたと手ごたえを感じた。
さて、試験結果はどうやらその日のうちに発表されるようだ。
果たして運命やいかに
目次
スズ子の決意
わずか12 3歳で自分の進路を考えられるような子供は今のご時世では多分いないような気がする。
自分のこととして考えても、せいぜい普通に進学することぐらいしか考えていなかった。
スズ子は自分の進路と思った時に、様々な人からの意見を改めて振り返ってみる。
父親はともかく、母親はこれはと思うものをやるのが1番と語っていた。
そして親友のタイ子は
歌がうまいんだから、花咲に行くべきだと。
タイ子は自分は音痴だから無理なんだと語っていたよね。
考えてみると、歌って踊ることが何よりも楽しいと考えているスズ子にとっては願ってもない進むべき道がそこにあると思われた。
宣言
いろいろ悩んだ結果、両親に宣言する。
歌って踊れることを将来も続けたい。
そのために花咲に行きたい。
そしてその時、自分なりに試験のことを報告。
試験は学科と歌唱と舞踊がある。
これらに合格しなければ、入学は許されない。
合格するかどうかは別として挑戦してみたいと告白する。
もし、うまい具合に合格した後も、勉強のための学費が必要になるとのことも報告。
スズ子の告白に両親の反応が秀逸だった。
初めはそっけなかった父親が二つ返事で快諾。
母親も諸手を挙げて賛成。
両親からの了解を得られたことで、スズ子は期待に胸が高なる。
憧れの花咲
試験当日、いざ会場に行ってみたところ、みんな体も大きく見栄えもする。
たじろいでしまうスズ子。
舞台に立つことを想定するわけだから、あまり小柄な子は歓迎されないかもしれないが、考えてみれば大きすぎる子もどうなんだろうか。
例えばバスケットボールやバレーボールの選手などかなり大きい子が多いと思うけど。
モデルの世界でも身長180cmぐらいの子もそれなりにいるので、スズ子のような小柄な子供が果たして受かるのかどうかってところ。
それでも、この時代の芸能学校はそれなりに人気があったのかもしれない。
今のようにテレビもラジオもない時代では娯楽と言えば舞台ぐらいしかなかっただろう。
のことを考えると、一末の不安がよぎらないでもない。
親友の発言も決意に至る大きな後押しになったはず。
この頃、様々な文化は発展途上で様々なジャンルのものが出回り始めた頃。
結果は?
試験は相当緊張していたんだろう、終わった後はぐったり疲れてしまったスズ子。
さらに試験結果が試験日の当日に発表されると言うのもかなりすごいことだと思う。
今日は試験の発表の時の様子もしっかり描かれていた。
どうやら不合格。
母親の あかんかったか?の言葉は思いのほか優しく響いた。
スズ子は振り返ってみても、自分より歌も踊りも下手な子が合格しているなんてと訴えていた。
そして、自分がチビだから不合格になったのかとも。
その辺は種明かしされていないけど、彼女は何がしかの形で芸能学校に通うことになるんだよね。
予告編でもそんなシーンがいっぱい出てたから、生徒として留学するには違いない。
ただ、こちらの花咲かどうかはわからないけど。
いずれにしても物語は始まったばかりで、今週の決着は明日つくことになる。