ブギウギは主人公スズ子のモデルが笠置シヅ子ではっきりした参考になるストーリーが、あらかじめ用意されたようなもの。
スズ子の物語は、昭和2年から昭和8年までが最初の2週間で描かれたことになる。
2週間の子役たちの時代も見所満載。
充分楽しめる内容になっていたと思う。
そして来週3週目からは、いよいよ本来の配役趣里が主役を演じていく。
物語はレビューガールの歌劇団として花咲を受験したスズ子が、不合格を受けて梅丸少女歌劇団を受験して合格したところから出発。
厳しい訓練と先輩達の猛烈な指導にも耐え生き残った仲間たち研究生は、3名ほど。
3人が反目し合い、そして最後は力を合わせて舞台を作り上げるところまでが、今週の見所として描かれた。
最初はすこぶる中の悪かったスズ子の仲間桜庭と白川。
2人はスズ子が倒れたことによっていがみあっている暇もなくなるほど忙しくなった。
怪我の功名で仲間たちをまとめあげることになったスズ子。
3人は梅丸の単独公演の時、1人だけデビューできる話をもらっていた。
3人が力を合わせて努力した結果、なんと3人ともデビューが決まる。
普通ではありえないようなありがたい話だが、3人1セットで評価してくれた歌劇団の演出陣たちも物語的に素晴らしい配慮をしてくれたなと。
そして最初の単独講演は大成功のうちに終了、来週はいよいよ主役が梨丘ちゃんから趣里ちゃんにバトンタッチ。
目次
研究生3人組
やはり訓練というかレッスンはかなり厳しい。
先輩たちも容赦なく、様々な用事を言いつける。
まだ、10代の少女たちにとっては、それは辛い体験になっただろう。
ここで生き残れるものは最初からそれなりの根性が座っていたと言える。
桜庭は家が貧しく、ここでお金を稼いで家計を助けたいと思っていた。
白川は親から反対されているのを無理に入団した。
この2人については逆風の中 頑張らなければならないと言う思いが周りよりもはるかに強かったのかもしれない。
スズ子の場合、どこまで行っても梅丸愛の強さで勝負。
決して譲れない気持ちで望んでいる。
3人に林部長から言い渡されたのは1人だけ次の公演でデビューできるってこと。
力を合わせて頑張らなければいけない3人は、途端にライバルとなって立場が微妙なものに。
梅丸少女歌劇団
こちらの歌劇団は、当初映画の幕にわずかなステージをこなすだけの集団だった。
しかし、それなりに人気も出てきたことで、単独公演をしようと言う話に。
特に二大看板の1人大和礼子の人気は不動のものと思われた。
対する橘あおいの人気も筋金入り。
この2人の集客効果は梅丸にとっては欠かせない。
単独公演に向けて、2人はいよいよ結束を強く努力精進することを誓う。
3人同時デビュー
研究生3人に言い渡されたのは1人だけデビューできると言う事実。
今まで一緒に頑張ってきたが、突然それぞれがライバルとなってしまう。
しかし、3人の中で唯一遅れをとっていると思われたスズ子は公演前に過労がたたって倒れてしまう。
このことがきっかけで、3人は思いがけないチームワークを発揮することになる。
誰がデビューできても、3人の努力はひた向きで純粋なもの。
この物語が素敵だなと思うのは、3人が力を合わせる様子を周りの者たちがしっかり見ていて、きちんと評価してくれていたこと。
驚くことに1人だけデビューが撤回されて3人同時にデビューすることが決まった。
この物語の脚本の最も愛すべきところがこの辺なのかもしれない。
頑張ったことが報われるほど世の中に喜び溢れる出来事は無いだろう。
また当初反目しあっていた3人だったが、ここへ来て絆は確固たるものに。
子役たち3人だが、舞台では主役を演じられるほどの大変な実力の持ち主たち。
調べてみてわかったことだが、舞台に上がる上でのポテンシャルは驚くほど高いようだ。
普段から活躍している実力がNHKに評価されているんだろう。
来週に向けて
来週からは主な配役はがらりと変わる。
特に主人公を始めとする周りの人たちも大幅にチェンジするので、誰もが注目するだろう。
また、それぞれの家庭の家族たちも新メンバーにチェンジすることが予想される。
物語の大まかな流れは変わらないと思うが、配役が変われば当然のことながら味わいもがらりと変わってくるだろう。
とりあえず、物語の展開の様子を注目していくしかない。