くわちゃんの独り言

音楽や映画が大好きな爺さん。長年の経験から知りえたことを発信します。

ブギウギ 困難を乗り越えるために

昭和初期の設定でこの頃ニュースにもなったが、桃色争議と呼ばれた1連の事件が、エピソードとして描かれた。

梅丸少女歌劇団は、世界恐慌の煽りを受けて厳しい経営不振に陥っていた。

経営状況を改善するためには、今でも当たり前のように行われるが、人員削減と賃金カット。

厳しい条件を団員たちに突きつけてきた。

今日描かれたエピソードでは、会社に嘆願書提出した団員たちと会社側の対応ぶりが描かれる。

賃金カットの内容は給料を3分の2にまで減らすと言うもの。

この当時それほど多くは無い給料で団員たちは生活していたようだ。

それを3分の1も削られててしまっては暮らしていけないものも出てくる。

特に、スズ子の親友和希は暮らしていけないと涙ぐんでしまう。

やっぱり止める以外に方法は無いのか。

そんな中、劇団員の中心的存在、大和礼子は会社に嘆願書を突きつける

重苦しい空気の中、稽古にも身が入らない団員たち。

礼子は会社と話し合う決意で、今できることは稽古だと仲間に呼びかける。

しかし、老獪な会社は団員たちの分断と切り崩しにかかった。

銭湯ではみんなが心配してくれる

目次

桃色争議

社長宛に嘆願書を提出

この頃、新聞紙場も賑わしたらしい。

当時トップスターだった水の江瀧子は懲戒解雇された

調べてみると、この頃団員だった笠置シヅ子もしっかり名前が載っていたね。

結構世の中を賑わせた事件だったようだ。

ゆずれない団員たち

団員たちは受け入れられない

描かれた物語によると、1部の団員たちは解雇。

そして他の団員たちも給料を3分の2まで減らされることに。

今のように労働三法など全く整っていない時代。

会社は思い通りのことができたと思う。

梅丸歌劇団の大和礼子は中心的メンバーとしてみんなをまとめあげ、公演日が近いこともあって、演目の完成に近づけなければならない。 

賃金カットされてしまっては暮らしていけなくなる者も発生したようだ。

もともとレビューガールはそれほどギャランティーの多い商売ではない。

トップスターならばそれなりの報酬は得られただろうが、研究生に至っては月謝を払って学んでいる状態。

劇団員に採用されて初めて給料が発生する。

それを3分の2まで減らすと言う。

しかし、まだ採用を継続された者たちは良い。

ここで解雇されたものも数名いたようだ。

その時の様子も描かれていた。

ピアニストはしっかり残ることができたが、他の楽団員たちは数名解雇されていたね。

オフショットだからみんなニコニコ和気あいあい😘😍

大和礼子が心配するのは演奏そのものが成り立たなくなってしまうこと。

賃金カットはもちろん大変な事態だが、それ以前に果たして舞台公演ができるかどうかの瀬戸際に立たされてしまっている。

どうしても譲れないと思う気持ちがあったとしても不思議は無い。

厳しく悲しい現実

賃金カットされたら和希は暮らしていけなくなる

桜庭和希は今でもギリギリの給料で生活していた。

彼女は家の事情もあって、ここで得られる給料をとてもあてにしていた。

それが一気に3分の2まで減らされるとあれば、生活そのものが成り立たなくなってしまう。

よほどお金に余裕のある人ならばあまり関係ないかもしれないが、どうしてもギリギリで生活するものだってたくさんいただろうにと思う。

涙ながらに語る和希の様子は切なさがひしひしと伝わってくる。

本当はやめたくない続けたい😭

スズ子にとってもにわかに受け入れられることではなかった。

仲間と一緒に舞台に立つことこそが、彼女の1番の望み。

和希はスズ子にとってまさに戦友。

仲良し3人組 研究生の頃から苦労を共にしてきた

世の中の状況を考えると、経営陣のやろうとしていることも理解できないこともない。

ここまで作り上げた会社を守らなければならないのだ。

そのことを考えると、それぞれが自分の言い分だけを言っていたのでは、まとまるものもまとまらないだろうと思うが。

しかし、最低限の生活ぐらい賄えるようなシステムが出発点として担保されなければ、梅丸の存続はとても叶わないものだと思ってしまう。

たどり着いた先

労働争議を止めてくれたら一時金を支払う

会社は、老獪な方法で事件の収束を図ってきた。

今回の労働争議に関わったものをたちを1人ずつ狙いうち。

労働争議に参加しなければ一時金を支払うとの提示。

ほとんどの団員たちがお断りをしたようだ。

ピアニストの彼だけは受けたと語っていたけど。

それでもこの当時は世の中でかなり話題になったニュースのようだ。

ブギウギのドラマではこの先どんな描かれ方をするんだろうか?

今週のエピソードとしては、明日決着が。

スズ子たちは果たして思うような条件で舞台に立つことができるのか否か。