ブギウギの設定は、昭和8年から9年にかけて。
この頃、日本では、年号が変わったことや世界的な不景気の影響を受けて、大きな困難に直面していた。
スズ子の所属する梅丸少女歌劇団は、劇団の生き残りをかけて、大幅な賃金カットと人員削減を提案してきた。
激しく反発した団員たちは、ストライキを敢行し会社と争う姿勢を示した。
世間では桃色争議と呼ばれる。
世論の後押しを受けた少女たちは、見事に会社側に要求を飲ませることに成功する。
しかし、その引き換えの代償として、歌劇団のトップスター
大和礼子と橘あおいが責任を取る形で退団することに。
そのことに激しく感情を揺さぶられるスズ子。
しかし、決定した事柄は、情け容赦なく実行された。
リーダーだった礼子のお土産とも言えるラインダンスはスズ子たちの努力もあって、お客さんから大きく支持されることになる。
そして、桃色争議から少し経った後、スズ子の親の実家の香川から法事に出てほしいとの手紙が届く。
今週の1番の見所がラスト1日で語られることになった。
それはスズ子の出生の秘密が明らかになること。
モデルとなった笠置シヅ子の生い立ちそのままに、スズ子が今の両親の子供でないことが判明する。
目次
桃色争議の顛末
今週の前半かなり長い時間をかけて描かれていたのが礼子と大熊社長のエピソード。
礼子は家を飛び出す形でダンスをやるつもりでいたようだ。
それだけ歌や踊りが大好きだったことはわかるがその頃はお金もほとんど持っていなくて、花咲や梅丸を受験する費用も用立てられなかった。
その時面倒を見てくれたのが大熊社長。
その時の様子も物語の中で詳しく語られていた。
梅丸にはとても大きな恩義があるはずの礼子だったが、会社が出した削減案はどうしても承服できなかったのだ。
覚悟の上のストライキを敢行することになった。
会社は全て要求を飲むと約束したが、責任を取って礼子とあおいが退団させられることに。
残ったメンバーでもアピールできる出し物は何かと考えたとき、礼子がやろうとしていたラインダンスが最もふさわしいと皆が考える。
決意のラインダンス
礼子とあおいが退団した後、厳しい訓練を積んだ団員たちは、ついにラインダンスの出し物を完成させる。
お客さんからも大人気の催し物で、梅丸の代がわりはここで無事終了することになる。
花田家の実家は香川県
香川の実家では今までずっと隠してきた秘密があるようだ。
それは他ならぬスズ子の生い立ちに関わること。
スズ子の今の両親はどうやら育ての親で実際の親は別にいる。
スズ子の実父は既になくなっていて、母親だけは存命。
スズ子にはずっと隠されてきたことのようだ。
予告編を見る限りでは、来週すぐにすべての事実が明らかになるような雰囲気。
スズ子の弟六郎が物語にユーモラスな花を添えている。
そしてこの物語は、今までの朝ドラのオマージュのようなシーンもたくさん。
さらには鶏のシーンも過去作から思い当たるものが
ブギウギの六郎の場合
朝ドラスタッフの遊び心と言えるかも。
そういえば思い出すなぁと思う人も多いだろう。
法事
法事で明らかになった内容が少し整理できると思う。
スズ子の実父はこちらの次郎丸家の跡取り息子だった。
今回スズ子が参加した法事はその実の父親のためのもの。
そして、スズ子の両親は育ての親と言うことになるが、彼らの過去も知っている事実とは微妙な差が。
父親の跡を追いかけて、ツヤがついていって駆け落ちする形になったようだ。
物語の中で描かれる2人は明らかにカカァ殿下だけど。
来週の予告編などを総合すると、スズ子は何事もなかったかのように大阪に戻る。
そして物語はスズ子の東京について語られるように。
登場人物が目まぐるしく変化して物語の展開をきちんと理解するためには何度か見返すしかない。
スズ子は踊りもさることながら、歌で人気が出るような雰囲気。
モデルの笠置シズ子を考えてみてもれっきとした歌手なのでよく理解できる。
ただ、笠置シズ子は途中からぱったりと歌うことをやめて、女優業に専念することになるが。
物語はよく見張ってないと登場人物が目まぐるしくしかも複雑に入り込むので理解しないまま先へ進んでしまう可能性が。
しばらくは目の離せない展開が続くと思う。