ブギウギの今週のエピソードは始まったばかり。
モデル笠置シズ子の人生そのままに描かれてるのが1番のウリになるのかも。
笠置はこの時代の娼婦たちと懇意にしていた。
彼女は職業で人を差別しなかったことで知られる。
その人が選んだ仕事を他人がとやかく言う資格はないと考えていた。
物語のスズ子のところにはラクチョウのおミネを名乗る1人の娼婦が怒鳴り込んでくる。
スズ子が語ったとされる週刊誌の記事に激怒。
バカにするな! とスゴい剣幕。
どうやらこの間取材に応じた鮫島のいい加減な記事が原因らしい。
確かに鮫島は口先だけでいかにも胡散臭い。
今も昔も3流タブロイド誌はこんなものなのかも。
記事の内容はパンパンガールの面倒は福来スズ子がみるというもの。
ずいぶんと先走ったものの言い方で、いかにもスズ子がパンパンガールたちのリーダーにでもなったような表現で誤解されても仕方ない。
必死で弁明しようとしてもおミネの剣幕に圧倒されたスズ子は返す言葉もない。
おミネが帰ったあと、彼女を訪ねて話をしようとするスズ子。
マネージャー山下はスズ子の考えに厳しくクギを刺す。
絶対に関わってはいけない🙅🏻♂️
おミネが縄張りにしてたのは有楽町のガード下。
当時でも普通の日本人は立ち入らない場所とされてた。
しかし、忠告を無視してスズ子は単身乗り込む。
目次
ラクチョウのおミネ
物語で描かれたこのエピソードは、笠置シズ子の実際のエピソードをそのまま採用しているらしい。
笠置は自分自身ファンの仕事についてコメントする事はなかったと聞く。
自分の歌やステージを支持してくれる人は等しく自分の支持者だと解釈していたように伝わる。
さらには普段から他人の悪口を口にする事はほぼなかったと伝わる笠置。
笠置シズ子について、様々な噂噂話なども現在には伝わっているが、調べてみると、それらは全て週刊誌や新聞などのいい加減な報道に基づくものと聞いた。
描かれているスズ子の反応はスズ子らしい生一本なもの。
今回の週刊誌記事も明らかに捏造だと言える。
スズ子の言葉として紹介されていたのは、
パンパンガールは私が守るといったかなり突っ込んだ発言。
もちろんそんな発言はしておらず、記事を見せられたスズ子本人が驚くばかり
3流タブロイド誌の記事
物語の中でも話題になっていたのが記事の表題の付け方。
コブ付きの言葉にはどちらかと言えば人を揶揄するイメージが強いい。
暖かい目で見守るといった優しさはどこへやら。
ゴシップ好きの一般人の興味を引くような下世話な語り口。
この時代、肖像権や個人情報等といった概念は今とは比較にならないほどゆるゆる。
大抵の情報はダダ漏れで、私が子供の頃は芸能人の自宅なども普通に週刊誌などに載っていたと記憶する。
もちろん写真付きでプライバシーも何もあったものではない。
さらには、名誉棄損等の言葉もほとんど意味をなさなかったのでは。
笠置は事実無根の内容を書き立てられても、そのことにいちいち腹を立てる事はなかったようだ。
有名人としての自覚が充分備わっていた。
秋山との再会
久しぶりに登場してきたUSK秋山。
スズ子の後輩だが、舞台にかける姿勢は2人とも共通するものがある。
かつて同僚だったリリーが結婚したとのこと。
リリーが来ていたきれいなドレスをお土産として持参してくれたようだ。
2人のやりとりはいかにも大阪風のドタバタ喜劇のように描かれていたね。
愛子を前にしたやりとりはどたばた喜劇を見ているような。
パンパンガールたち
スズ子は周りから厳しく止められていたにもかかわらず、単身ガード下まで乗り込むことにした。
どうしても腹を割っておミネと話して誤解を解きたい。
物語の中で描かれたのはいかにも娼婦街といったいでたちの場所。
アメリカ兵を中心に春を買いたい男たちがたむろし、売る女たちも多数。
有楽町ガード下の戦争直後の賑わいは今も伝統として残っている。
物語の中では、1人で乗り込んでは見たものの周りのあまりの迫力にとりあえず帰ろうとしたスズ子が逆に呼び止められる形で囚われの身となってしまった。
この手の物語あるあるで、最初はホンモノの福来スズ子とは思われなかったような。
緊張のあまり、自らを証明するための歌声も全く調子が出ずにホンモノと信用されない。
そんな中たまたま登場したおミネに奥に引きずり込まれる。
今日の物語はここまで。
詳しいエピソードの説明は明日以降の話になりそう。
福来スズ子のピンチのようにも映るが、パンパンガールたちがのちのスズ子のの味方になることを我々ははよく知っている。