くわちゃんの独り言

音楽や映画が大好きな爺さん。長年の経験から知りえたことを発信します。

ブギウギ それぞれの終戦

今回の朝ドラブギウギを見ていて感じるのは、物語のスピード感。

てきぱきと次々にストーリーが展開する内容は大いに好感が持てる。

今日からはいよいよ終戦後の福来スズ子の物語が描かれることに。

モデルの笠置シズ子の人生そのままに波瀾万丈の戦後を生き抜いた主人公の物語。

今日はスズ子や茨田りつ子、そして2人の師匠とも言うべき作曲家、羽鳥善一のそれぞれの終戦の時の様子が詳しく描かれた。

この時代の事は私の両親の世代がまさにリアルタイムで経験している。

私自身が昭和28年生まれなので、戦後から8年経った頃の様子は、既に戦争を感じさせるようなものは周りには何もなかったと記憶する。

そして、両親はともかく私の祖父母の世代は、終戦の頃の様子をなぜかほとんど語らずにいたような。

おそらく世の中でしっかり働いていた世代なので思い出したくない過去なのかもしれない。

様々なことが交錯しつつ、「ブギウギ」が語る終戦直後の頃の様子。

何もないとはこのことで、貧しさを通り越していた時代。

その日に食べる物さえこと欠く、典型的なその日暮らしの生活。

ここから日本は再出発することになった。

ただいま😭生きてた‼️

目次

終戦

みんなで聴く玉音放送

昭和20年8月15日。

日本人なら誰もが知っている記念日。

この年 私の母親は13歳になったばかり。

父親は18歳だった。

父親はその時陸軍に志願していて、配属先の新潟で玉音放送を聞いたと語っていた。

もしこの時まだ戦争が継続するなら、父親は南方方面に配属が決まっていたようだ。

そのまま戦争に向かったならば、生きて帰って来れた可能性はかなり低いと思われて私がこの世に生まれる可能性もほぼなくなる。

母親は中学校1年生の時にこの放送をラジオで聞いたと語っていた。

正直なところ何を言っているか全く理解できなかったとも。

確かにあの放送は私も何度か聞いたことがあるが、あまりよく理解できないような。

当時の日本としては、敗戦国になったことが受け入れられない人が多かったと聞いている。

日本の男性はすべて奴隷にされて、女性は皆 慰み者にされるとも言われたようだ。

ブギウギの中でも少し触れられていたが、それは単なるデマだったような様子。

アメリカの兵隊たちにも家族や恋人がいるわけで、その人たちが許すはずなかろうというのが物語のオチ。

しかし、負けた事実は極めて重い。

そしてアメリカ兵が身長6尺を超えるとあったので、180cmオーバーの大男たち。

身長160cmそこそこの日本人にはとてつもない威圧感を感じただろう事は容易に想像できる。

特に女性たちもかつてないほどの恐怖を感じていたこともなんとなく理解できる。

スズ子とその楽団

オフショット 公演は全て中止、東京へ戻ることに。

スズ子たちのこれからの公演予定は全て中止になるだろうとのこと。

今までのような慰問活動など成立するはずもなく。

これからどのように生きるべきかそのことだけで皆頭がいっぱい。

物語の中では、スズ子が東京へ帰ろうと言い出した。

さしたる用事もないのに、旅先にずっととどまるわけにはいかない。

1度東京に戻ってこれからの活動方針など改めて計画を練り直す必要が。

旅先の旅館での様子 この子の母親は戦争未亡人の設定

戦争前も戦争中も、そして戦後に至るまで日本が心休まる時はなかったと言える。

福来スズ子とその楽団はスズ子のお抱えなのでどうしても活動してお金を稼ぐ必要が。

しかし、ここから先は今までとは全く違う。

しっかりと肝を据えてかからねば楽団の存続そのものが危うくなったと言っていい。

愛助とスズ子

オフショット スズ子と小夜は野草調達 愛助はじゃがいも栽培

愛助の無事を確認して思わず抱きついてしまうスズ子。

この2人が本当に愛し合っていたことがこの場面からもよく伝わってくる。

愛助と坂口は2人で三鷹の住宅にいたようだ。

スズ子たちの帰還にびっくり。

物語を見ていて気がついたことが1つ。

愛助もスズ子も結婚を許してもらえたわけでは無いけど、物語の中では夫婦として振る舞っている。

何気ない描写だが、2人とも同じ寝室で床を並べて寝ていた。

これで2人の関係が容易に想像できる。

幸せな時間を過ごしているんだと勝手な解釈。

オフショット くつろいでいる様子が絵になる

モデルの笠置シズ子の人生に照らし合わせれば、この後わずかな時間で愛助は亡くなってしまうようだ。

子供も生まれるが、子供と父親の面会は果たせないまま。

ブギウギがどのような設定で描くのかは知らないが、子供が間違いなく生まれてスズ子がシングルマザーとして活躍することが描かれると思う。

上海での羽鳥善一

善一は中国軍に捕まってしまう

物語の最後で描かれた羽鳥善一の様子。

彼は音楽家なので、日本人の中でも特別だとは思うけどどうやらそんな扱いにはなっていない。

物語の中では中国軍に捉えられてしまう様子が描かれていた。

実際に調べてみると、モデルとなった服部良一は上海で終戦を迎えて12月に帰国とあった。

長期間の勾留でなかったことがせめてもの幸いだと思うが、それでも相応の苦労は強いられたような様子。

また物語の中では茨田りつ子の様子も。

彼女は戦争中 想像を絶する苦労を味わっていた。

戦争が終わったときの彼女の本音が物語の中で語られていた。

ずいぶん時間がかかったわね😓

オフショット 舞台での打ち合わせ中

今週のエピソードは始まったばかり。

いよいよ明日から本格的に様々な物語が展開することになる。