くわちゃんの独り言

音楽や映画が大好きな爺さん。長年の経験から知りえたことを発信します。

ブギウギ 舞台人で居続けるために

今週のエピソードはまだ2日目なので、この先どのような展開になるかはわからない部分が多い。

「ブギウギ」の大きな特徴として、ストーリー展開がキビキビしていて、素早いこと。

しっかり見張っていないと次々と新しいことが起こってくる。

先週から描かれ続けたのはスズ子の愛子の子育てと仕事の両立についての物語。

仕事をしながら子育ても同時進行なのは誰の目にも大変なのは明らか。

大野さんというお手伝いさんを迎え入れることができて、子育ては何とか一息つける状態に。

そんな中飛び込んできたのが舞台や映画でお世話になったタナケンが入院したニュース。

早速見舞いに駆けつけた場で、タナケンの舞台にかける凄まじい執念を見せつけられる。

舞台人としてどれほどの矜持を背負っているか思い知らされたスズ子。

自分も負けてはいられない。

ブギの女王として次々と作品を提供し続けなければいけない。

作曲家羽鳥善一の元を訪ねたスズ子には“ブギがネタ切れになってしまった”とツレない素振りの善一。

何とか次の作品をそれぞれアイディアを出しながら準備したいと頑張るスズ子。

仕事に邁進しようとするスズ子のところに届いた知らせは、驚愕の内容。

愛助の母トミが結核で亡くなってしまったという。

トミのモデル吉本せいも息子吉本穎右が結核で死んだ後3年経たずに亡くなった。

ブギウギはモデルたちの人生をそのまま踏襲する形で描かれている。

スズ子にとって最愛の人の母親であり、愛子にとってはおばあちゃん。

波瀾万丈の人生はここへ来てさらに新たな別れが描かれる。

オフショット トミとスズ子😅

目次

タナケン 舞台人の矜持

古傷が再発 立っているのがやっとでセリフもままならない

タナケンのモデルはエノケンで、そのままの運命を踏襲しているように描かれる。

右足を太ももから切断したまではニュースなどで見かけるので間違いないと思うが、病気について少し深掘りして調べてみた。

バージャー病と言って動脈や静脈が詰まってしまう病気のようだ。

最近は研究も進んで原因も特定されつつある。

びっくりしたのは原因は歯周病菌らしいのだ。

おそらくタバコを吸う人にリスクが高いのではと推察。

エノケンはこの病気で右足を太ももから切断する浮き目に。

目的に応じて義足を複数使い分けたようだ。 57歳で罹患、65歳没。

ブギウギで描かれた通り、舞台人としては命がけだったことが思い知らされる。

みんなが復帰を待っているなんてことを一切信用していなかったことも語られていた。

厳しい世界で自分がいなくなればすぐに誰かがとって代わると。

常に、自分の世界を自分で管理しなければすぐに失われてしまう。

物語で描かれたタナケンの危機感はすなわちエノケン本人のものだとわかる。

スズ子は同じように舞台に立つものとしてタナケンの心意気が痛いほど伝わったに違いない。

お客さんに何かを提供する事は、命がけの心意気がなければ到底伝わらないと改めて思い知らされたような。

羽鳥家の様子

カツオ君のピアノの腕前もかなりなもの

スズ子は愛子の子育てが一息つけることを確信して自分の仕事に邁進するしかないと考えた。

スズ子の本業は歌手。

明るく楽しく歌うことでみんなに元気になってもらう。

それこそがスズ子の1番の目標となるべきもの。

ブギの女王として新曲の依頼に羽鳥家を訪れてみたところ。

長男のカツオ君のピアノの巧みなこと。

しかし真剣に聞いている善一のダメ出しは容赦ない。

そこは違う‼️

作曲家として音楽に関わる感性は他の追随を許さない善一。

あたかもスズ子が「ラッパと娘」の訓練を受けたときさながらに厳しく指導しようとしていた。

物語のカツオ君は服部良一の息子、服部克久と思われる。

ブギウギの音楽担当がさらにその息子、服部隆之なので。

善一はスズ子の新曲依頼に今ひとつ乗ってこない。

ブギは残念ながらもうネタ切れだとそっけない。

スズ子にしてみれば一大事。

タナケン同様、お客さんに元気を届けるためには、新曲が是が非でも欲しいところ。

善一に何とかアイデアを受け取ってもらおうと頑張っては見るがそんな簡単なことではなさそう。

とりあえず少しは時間をかけて腰を据えて楽譜と向き合うしかなさそう。

スズ子が目指すべきもの

歌手としても、俳優としても全力投球

スズ子はタナケンの舞台人の姿勢を自分も取り入れようと考えた。

まず本業の歌手で楽しさをみんなに届ける。

そしてオファーがあれば映画にも出演。

ここでもみんなに元気を届けるために精一杯のことを。

スズ子の目標はどこまで行っても全力投球。

手加減することなく全てをさらけ出して喜びや楽しさを届ける。

タナケンの舞台姿勢はそっくり受け継がれていると言える。

村山トミ 死す

この時から3年経たずに亡くなったことになる

突然届いた村山トミの死亡報告

愛助と同じ結核とのこと。

この時代は治らない病気の代表だったかもしれないから。

そして周りのものに知らせなかったこともあったかも。

愛子が生まれた時に引き取りたいと申し入れをしたトミ。

きっぱりと断ったスズ子を大いに評価していた。

そしてスズ子の潔さを褒め讃えてもいた。

困った時は助けてくださいとのスズ子の申し入れに

当たり前や 孫やで

スズ子とトミのゆるぎない信頼関係が生まれた瞬間でもある。

そのトミが亡くなってしまった。

物語はさらに加速度を増して突き進んでいく。