70年代のテレビドラマは思い出してみても面白いものがずいぶんあったような気がする。
その中の1本がこれ。
スペース1999
このドラマは月に設置された宇宙基地で事故が起こり、なんと月が軌道を離れて宇宙の彼方へ飛んでいってしまう物語。
ちょうど私が内地から北海道へ渡って移り住んだ頃に放送があったような記憶。
1975年から77年ごろに放送があったと記憶。
YouTubeで改めて発見したので少し調べてみることに。
目次
主役を演じていたのはこちらの2人。調べてみるとご夫婦だったなんて!


イギリス発の物語と言うわけでもないけれど、
子供向けの正義の味方対悪の構図で描かれる物語ではない。
不可抗力で発生した事故によって様々なトラブルに遭遇する。
そしてどのように対応するかが物語の中心。
月面基地で発生した事故は核爆発に匹敵するほどの推力を発生し、月がそのまま軌道を離れて宇宙空間を漂う設定になっていた。
当初の目的では、月面基地から別の惑星を目指す設定になっていたかと思う。
実はYouTubeを覗いてみたらシリーズの何回分かがヒットしたので鑑賞してみることに。
こちらは日本語バージョンで見つかったもの。
見てみるとわかるが引き込まれるような設定に。
この物語のコンセプトがよくわかるように作られているね。
SFXにこだわりがあったと記憶


このテレビドラマが作られたとき、世界的なレベルで言えば2001年宇宙の旅が既に封切られていた。
あの映画で使われていたSFXは誰もが衝撃を受けただろう。
それほど強烈なインパクトがあったので、やっぱりその影響を大きく受けていると思う。
しかしそれと同時に、アポロ計画でアポロ11号などの月面着陸等で得られた様々な画像はそのままドラマの中に巧みに取り入れられた。
ここで紹介している右側の画像はおそらくアポロ8号か何かで月面から地球を見たときの画像にコンピューターグラフィックで画像を重ねたもの。
画像として作ってしまえばほとんど違和感なく見られてしまうのがこういった映像の凄いところ。
イギリスのドラマの特徴として映像よりはストーリーのエキセントリックさで見せたいようだと感じる。
つまりストーリーにどれだけ信憑性を持たせられるか、このような特撮映像がその信憑性に裏付けを与えることになる。
やはり、最初にお手本となる作品があった事は多分間違いないと思う。
イギリスのドラマではこの作品のほぼ10年ほど前にサンダーバードがあった。
あの人形劇も日本では驚くほど人気だったと思う。
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イギリスの作品はなかなか凝ったものが多かったなと


サンダーバードは物語の斬新さもさることながらキャラクターデザインでずいぶん浸透していたのでは。
イギリスのSFドラマや映画の草分けとなるべき作品で、ここから様々な作品が派生的にできてきたと思う。
どの作品も感じるのはしっかりしたコンセプトのもとにストーリーがきちんと作り上げられていること。
物語のディティールがとにかく詳しく描かれきっている。
もう半世紀近くも経っているにもかかわらず記憶の中にしっかり残っているので、当時夢中になって見ていたんだなと改めて思い出す。
これからもこういったテレビドラマに期待


イギリス初のテレビドラマもとても魅力だが、やはり本家となるものはアメリカなのかもしれない。
アメリカはテレビソースだけではなくアメコミなどの書籍によるキャリアが大きい。
宇宙家族ロビンソンはちょうど日本ではウルトラマンがテレビ放送された頃の作品だと思った。
そしてタイムトンネルがおよそその数年後と思った。
面白いなと思うのは、これらの作品は勧善懲悪ものではない。
つまりストーリーはより人間的で、内面的な世界をよく描いていた気がする。
だから多くの人に支持されたのでは。
最近はこのようなテレビドラマは皆無といっていい位なくなってしまった。
傾向としては予算のことがあるのだろうと思うが、こういった作品にあまり視聴者がつかないこともその理由かもしれない。
今はインターネットでYouTubeなどの簡略化された映像が好まれる傾向にある。
私もその愛好者の1人。
YouTubeをダラダラ見始めれば半日ぐらいすぐ立ってしまうので、体には良くないね。
さて、テレビ放送でのしっかりした物語を愛でるのはやっぱり私がおじさんだからか。