祐一君 音ちゃんの一人娘華ちゃん。
今日からは彼女のエピソードが始まるようだ。
エールのモデル古関裕而さんは一男二女のお子さんがおられたがこの物語では一人娘の設定。
華ちゃんは音楽で活躍している両親とは違って、ごく普通の女の子。
今日はその彼女をめぐる物語が語られる。
目次
お父さんをいたわる華ちゃん
物語は昨日の続き。
家に帰ってみたところ書斎で毛布に包まったままたたずんでいるお父さんを発見。
顔に手を当ててみたところ結構な熱が出ているみたいで。
どうやらお母さんはいないようなので、自分がお世話をしてあげようと思いたつ華ちゃん。
小さい頃から色々とお手伝いをすることもあったので、簡単な料理などはお手の物。
お父さんに寝床を用意してお粥を食べさせてあげる。
世話をしてもらうことが嬉しくて仕方のない祐一君。
もう中学生になっているから、自分のことばっかりでなく周りのこともそれなりに気を使えるお年頃。
そして、そろそろ恋人ができてもおかしくない年頃でもある。
この時代は戦後の復興期で、世の中の仕組みも人々の考え方も大きく変わろうとしていた時だった。
音楽や小説などの芸術活動ももちろん盛ん。
新たな時代が始まろうとしていた。
音ちゃんと華ちゃんのすれ違い
華ちゃんが祐一君のお世話をしていたところにちょうど帰ってきた音ちゃん。
すぐさま状況を判断して、華ちゃんからお世話の役をとってしまうことに。
後は私がやるからあなたは好きなことをなさい
実はこんな声をかけられることに前から違和感を感じていた華ちゃん。
ついに心の中で抑えていた気持ちが表に出てしまう。
やりたいことがある事はそんなにえらいことなの?
打ち込めることがあるってそんな立派なことかな?
私は特に何かをやりたいわけではない。
そんな事は考えられない。
お母さんは私のことを何にもわかっていない。
これは心の中から出た叫び。
やりたいことを見つけて打ち込みなさいと言われるのはプレッシャーそのものだった。
それはこれをやりなさいと具体例を示されるよりも辛いことかもしれない。
普通に平凡に生きていくことをよしとはしないように仕向けられる。
華ちゃんにとってその事は、つらく厳しく受け止めざるを得なかった。
おばさんを頼る華ちゃん
お母さんに想いの丈を告げた後、家を出る華ちゃん。
向かった先はおばさんの家。
考えてみれば他に行くあてなどもあるはずはなく。
出迎えてくれたおばさん吟ちゃんはドラマのやりとりを見ていると華ちゃんの良い相談相手になっていたね。
それは吟ちゃんの昔からのことをよく知っているドラマのファンから見ると、
吟ちゃんと華ちゃんは共通する部分が多い。
吟ちゃんは音ちゃんや梅ちゃんを見ていて彼女たちのようにはなれない自分を悔しいと思ったこともあるらしい。。
でも今はそんな事は考えてはいない。
その人のやりたいこととかあらかじめ持ち合わせている才能なんて簡単に推し量れることではないよと華ちゃんに諭す。
どんなところでどんな風に生き生きと生きていけるかなんて、やってみなければわからない部分だってあるわけだし、祐一君や音ちゃんの場合たまたま音楽がそれだっただけで。
親がそうだから子供もそうだろうと言うのは当てはまらない。
そのように説明すると華ちゃんはほっと安心するのだ。
このやりとりを見ていて、お互いみんな助け合える素敵な家族だなと改めて認識。
特に、華ちゃんと吟ちゃんのやりとりは、子育てで共感する人も多かったかも。
音ちゃんはオーディションで頭がいっぱい
音ちゃんは懐かしい再会を果たしたが、このオーディションに何とか合格したいと必死で努力を重ねる。
合格するかどうかは別として、お父ちゃんの場合家庭の主婦も兼ねているのでそちらのほうもおろそかにするわけにはいかない。
彼女にもちょっとしたトラウマがあって、娘に決して不自由な思いはさせたくないとの強い決意がある。
実はこの意識が娘を苦しめていたことを知らなかった部分もあったりして。
今回はミュージカルのオーディションに挑戦しつつ、 華ちゃんとのふれあいにも気づかされる部分があったようだ。
どんな状況の人でも自分1人で何もかもできる事はごく稀か、いないか。
音ちゃんの場合は、華ちゃんの助けも借りて家の中のことをやればベスト。
自分の責任で何もかもしなければと頭から思い込んで疑わなかった。
今日のエピソードはそう遠くない時期に決着がつきそう。
吟ちゃんがいいタイミングで登場してきたことが物語を上手に引き締めていたなと。