今週は脚本家が変わったことで、ストーリーの展開にも一味違った味付けが。
再び物語の中心に出てきた幼なじみ3人組。
その中でも、とりわけ中心に描かれるのが久留美。
彼女の結婚話がうまくいかなくなるような。
母親の大反対を受けていたけれど、実際は父親からも反対されているらしい。
残念なことだが、どうやらこの結婚話はお流れになりそう。
相手を思いやる気持ちや、それぞれの幸せ感は、実は全く違うことが物語の中で描かれている。
久留美の父佳晴は定職に就くこともなく、フラフラしていることを咎められた。
本人も認めるところだが、ちゃんとしなきゃならないと思っている。
自分のせいで娘を不幸にはできないと必死になる佳晴。
誰かの幸せのために頑張ろうとする気持ちは、ともすれば空回り。
周りが考えるほど久留美は父親をだめな人間とは考えていなかった。
むしろ、父と娘の2人の暮らしを楽しんでいる。
その様子を周りは不幸だと判断。
すれ違いのそもそもの原因はこの辺。
佳晴さえ仕事についてきちんとすれば、結婚は必ずうまくいくと信じた久留美の周りの人たち。
それは全くの見当はずれだった。
目次
久留美をみる周りの目
望月家は父佳晴と久留美の父娘の2人暮らし。
父親は無職でいまだに定職にはついていない。
暮らしを支えているのは看護師になった娘。
そんな2人の様子を周りは、娘がかわいそうだと見ているようだ。
そして、いい加減な父親のもとで育った娘はきっとまともには育っていないだろうと勝手に思い込んでいるような。
実はこの辺から既に誤解が生じている。
久留美は父親の世話を焼くことを苦労とは受け止めてない。
むしろ楽しんでいるような様子。
それは、子供の頃から変わっていなかったはず。
飛行機を手作りして飛ばす時にも、父親を呼んでいたよね。
佳晴と蓮太郎
今回の物語で3文役者を演じていたのが蓮太郎。
彼は、両親に結婚を大反対されて、この間のノーサイドの食事会も参加する事はなく、父親に結婚を思いとどまるように説得されていたらしい。
彼自身、久留美はいい加減な父親を抱えて苦労していると思い込んでいたような。
佳晴さえちゃんとした仕事ができていれば、久留美も苦労することなく、結婚を両親に認めてもらえると考えたようだ。
そして、それは佳晴も同じように考えていた。
佳晴に仕事を世話して、世間的な形を作ろうと必死になる蓮太郎。
相手のことを思えばこその行動だったが、実は大きくピントがずれていた。
結婚を反対された理由が久留美の父親だと思い込んだところに物語の真相が隠れている。
自分さえちゃんとすれば娘は幸せになれると考えた佳晴。
事実は違った。
久留美親子
娘の幸せを願わない父親なんてどこにもいないだろう。
佳晴は蓮太郎に紹介された面接への帰り、彼に連絡を入れたところ、娘が婚約を破棄したと聞かされる。
佳晴にとっては寝耳に水の話。
久留美は自分の大切な父親を侮辱されたと
痛烈に受け止めていた。
それは、この先久留美と蓮太郎が結婚しても、お互いの心の底は相容れないことを意味していた。
そんな人と一緒になるわけにはいかない。
蓮太郎に別れてくれと頼み込む久留美。
自分のせいだと、激しく自分を責める佳晴。
物語ではさらりと描かれていたけど、朝ドラにしては驚くほど重たい。
決断
自分の大切な父親を侮辱された事はどうしたって許せない。
そんな人と一緒になったところで、幸せになれるはずがない。
久留美には別れる選択しかなかった。
今週3日目にして重大な事実が明かされることになる。
週の初めでは久留美もいよいよ結婚かと思ってはみたが、どうやらそれはエピソードの通過点でしかなかったようだ。
他の人の幸せなんて、周りの人が決められるものじゃないんだよね。
しあわせのカタチは、人それぞれ。
好き勝手な思い込みで行動すると大きくあてが外れる。
今回はそんなことも語っているような。
さて、今週のエピソードは、明日と明後日で決着がつくはずだが、久留美と蓮太郎は確か同じ職場のはずだから、2人とも仕事するときは気まずいだろうなと勝手に考えている。