くわちゃんの独り言

音楽や映画が大好きな爺さん。長年の経験から知りえたことを発信します。

ブギウギ 求められる決断

いよいよ佳境に入ってきた物語。

学徒出陣がついに始まって、いよいよ日本は国を挙げての戦争状態。

戦争に向かう気持ちに逆らうことなど絶対にありえない時代。

スズ子は愛助との関係にきちんとしたけじめが必要と考え始めた。

向かった愛助の住まいでは村山興業の東京支社長の坂口と鉢合わせ。

お互い相手に対しては良い印象を持っていない。

部屋に怒鳴り込んだスズ子は大阪弁で激しくまくし立てる。

ワテは話があってきた。

当然、坂口も負けてはいない。

ここで決着をつけよう。

ボンはウチの大事な跡取り。

2人の激しい剣幕にたじろぎながらも割って入る愛助。

お互い譲れないと思われた話だったが、とりあえずはじっくり考えようということで、一旦は収まりを見せる。

しかしこの物語がそんな穏便に済むはずもなく。

愛助はスズ子に告白しては見たものの、自分が学徒出陣に応じられないことが後ろめたくて仕方がなかった。

そんな自分が女にうつつを抜かすと後ろ指刺されれば、自分だけでなく周りの人にも迷惑がかかる。

愛助の気持ちに激しく同意するスズ子。

六郎が亡くなった後、戦争は他人事ではない。

悩ましい気持ちがそのままでも、愛助への気持ちには応えたい自分が。

愛助と恋人同士になりたい。

2人が燃え上がる中、伝蔵の屋台は店じまいせざるをえなくなっていた。

オフショット とある日の雑炊だがこの頃卵は既に高級品

目次

愛助の部屋 スズ子対坂口

激しい言い争いの後沈黙😨

2人のやりとりは真っ向から意見が食い違っていたね。

坂口曰く、スズ子は自分のキャリアのためにボンを利用してる

見かけによらず相当なやり手。

多分女性を蔑む言葉としてはこれ以上のものはないと言う位痛烈な一言。

対するスズ子も黙ってはいない。

“ウチのボンは言うてはる”が我々2人の問題であんたはんには関係ないやろ?

聞くところによると、主役の趣里は今回の関西弁がやや苦手なんだそう。

しかし、今日ベランメェでまくし立てるスズ子は見事に大阪のおばちゃんだった気がする。

笠置シヅ子も私の世代でもドラマでしか見かけなかったが、こんな感じだったと記憶。

テレビのコマーシャルでもお馴染みだったような。

2人はつかみかからんばかりに激しく罵り合っていて、愛助が止めに入らなければどんなことになっていたやら。

愛助の本音

自分が徴集されないことが悔しい😰

愛助の胸のウチは当時の召集されなかった学生たち誰にも共通の思いだったに違いない。

普通招集礼状は甲種合格のものからかかることになる。

愛助はおそらく乙か丙だったものと推察。

私の知っている人でとある宗教教団の創始者の方がおられたが、その方もスポーツ万能で頭脳明晰運動神経も申し分ないとされていたが、結核を患ったために兵役検査は丙種。

その時悔しさと激しい屈辱感で、毎日悲嘆の涙に暮れていたと聞いた。

当時の若者の1部に不合格になった人たちがいたのはよくわかる。

その悔しさなればこそ、男女交際がまともに許されないことも理解できる。

限りなく後ろめたく感じたに違いない。

スズ子の本心

きちんと交際したいです😍

スズ子はけじめをつけてきちんと交際したかった。

愛助の正直な告白を激しく受け止める。

弟の六郎は甲種合格をこの上もなく喜んでいた。

初めて褒められたと思ったようだ。

戦争に行けば命だって危うい。

しかし自分が認められた喜びは何物にも変え難かった。

結局戦死してしまう😭

戦争で弟を失った悲しみからスズ子が立ち直れているのかどうかも、正直なところ不明な点が多い。

スズ子が今頑張っているのは六郎のお弔いとも思えるのだ。

スズ子には供養を向けるべき人がたくさんいるのだ。

その上で愛助との交際を受け入れる。

もちろん、反対があるのは100も承知。

物語を見ていて、うすうす感じるのはスズ子は自分の運命を感じているに違いないってこと。

まさかとは思うけど、愛助との交際が六郎の供養のつもりでもあるかのように困難な道を選ぼうとしている。

厳しさを増す周りの状況

オフショット伝蔵がついに退場 隣にいるのは脚本家足立伸

昭和18年から19年にかけて、日本国内はいよいよ厳しい状況に陥っていた。

生活するのに必要な物資がまるで届かない。

スズ子たちの憩いの場だった伝蔵の屋台もいよいよ店じまいすることになった。

ご時世とは言え、なかなか厳しい。

スズ子が愛助との関係を語るときに唯一親身になって相談に乗ってくれたのが伝蔵。

これがスズ子の付き人の小夜だとそうはいかない。

小夜を演じている富田望生のインタビューに

「小夜は自分の大好きなスズ子を愛助にとられてしまうのではと嫉妬しているのかも」と。

役者さんの洞察力はさすが。

オフショット 遊び心満載🤣

今日のエピソードの最後で、スズ子と愛助それぞれに厳しい決断のための試練がやってきたことが描かれた。

スズ子の前に現れた坂口。

この身なりで手切れ金を持参

手切れ金の額は500円とあった。

今の金額でいくらぐらいだろうか。

必要に応じて増額することも可能だと。

きっぱりとお断りをするスズ子。

彼女にとっては最大の侮辱だったかもしれない。

そして愛助には母親の村山トミから手紙がやってくる。

今日の物語はそこで終わったけれど、なんとなくこの先の厳しさが伝わってくるではないか。

2人は周囲の反対を押しのけて一緒になるところまではわかっているが、その後の不幸を考えると手放しでは喜べない。

私的には頑張れなんて軽はずみな言葉さえ、はばかってしまう。