くわちゃんの独り言

音楽や映画が大好きな爺さん。長年の経験から知りえたことを発信します。

カムカムエヴリバディ クリスマスに算太😍🤣

 

物語は1948年から51年にかけて。

既に戦争が終わって数年が経過。

日本の生活全般も少しずつ改善の兆しが見え始めた頃。

ただし、戦地からの帰還兵はまだまだ少しずつ続いていた。

物語の中では安子ちゃんの兄算太がとうとう戻ってくることに。

今日のエピソードは彼が主人公で戦争が終わった後の雉真家での暮らしぶりが描かれることに。

物語は算太の夢の中の出来事も交えてオムニバス風に描かれる。

ぱっと見ていてかなりユニークな作りになっているかも。

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土曜スタジオパークで父金太と😍

目次

算太帰還

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戦争が終わっていたことを知らなかったと述懐

彼は戦場で、戦争が終わったことを知らなかったと言っていたね。

実はそういう人たちは南方戦線にはかなり多かったよね。

有名な横井庄一さんとか小野田哲郎さんとか。

彼らは戦争が終わっていたことを知らずに何十年も南方で暮らし続けていた。

算太も危うくそんなことになりそうな雰囲気だったんだろう。

さて帰ってきてあちこち尋ねてみて妹の安子ちゃんが雉真家にいることを発見。

彼が戦争に行ってから今まであった事実をいっぺんに聞かされる。

わずか数年の間の出来事だったけど、とてもいっときでは受け入れられないだろう膨大な量の情報。

物語を見ていて感じたのは、家族が皆死んでしまったことを驚くほど無表情に受け入れていたこと。

しかし、これは物語の設定とか俳優の演技でそんなふうに見えていただけに過ぎなかった事は、今日の物語の最後の方で開かされることになる。

やっぱり算太は算太

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るいちゃんのいいおじさんだけど雪衣さんにちょっかい😓

るいちゃんを見かけて思わず目尻が下がるおじさん。

るいちゃんを膝の上に抱き上げて素朴な疑問。

この子は本当に安子が産んだんか?

ある意味とてつもなく失礼だけど、率直な気持ちがよく表れていた、笑えるシーンだったね。

そして算太らしい悪い癖も。

雪衣さんにちょっかいを出す。

あんた美人やね😍

わしと一緒にならへんか❣️

雉真の親戚になろう🤪

いくらなんでも初対面の人にこれは失礼極まりない。

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確かに雪衣さんは美人😍❤️

すぐに、安子ちゃんにたしなめられることになるが、彼は自分の本心を昔から明かさないことで記憶に残る。

本当は、あまりの状況変化に気持ちがついていけてない。

雪衣さんをダシに使った悪ふざけは、自分の本心を隠したいがために、思わずウケ狙いで行った行動。

彼はそうやって、彼の人生ずいぶん損してきたんだよな。

そんな様子を見るとおかしいのと逆に気の毒なのと、絡まれた雪衣さんがかわいそうに感じちゃう。

妄想の世界

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戦場では夢の中におはぎが出てきた

空腹で意識も朦朧とした中で夢に出てきたのはおはぎ。

食べようとして手を伸ばすと消えてしまう。

そういえば、かつての日本兵が南方で戦死した理由に病気と餓死が挙げられる。

有名なところではガダルカナル島がそうだったろう。

南方まで兵隊は送ってはみても、補給がままならなかった日本軍の切ない事情がある。

実際に前線で働く兵隊たちにしてみればたまったものではない。

よく知られているインパール作戦など、“食料は現地調達”だったとどのくらいの人が知っているだろう。

普通に絶対にありえない話だよね。

インパール作戦で、日本軍が行進した道路は、別名『白骨街道』。

それは死んだ日本兵士が道端にごろごろ転がっていたから。

算太が無事に帰って来れたのはある意味奇跡だったのかも。

彼は生き延びて日本に帰るような運命が初めから決められていたのかもしれない。

美都里さんは小しずさん

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本当はお母ちゃんに甘えたいんじゃろう?

この場面での美都里さんの行動は驚くべきもの。

子供がどんな気持ちでいたずらしているのかをよく知っている。

算太は照れ隠しに雪衣さんに絡んではみたものの安子ちゃんに厳しく咎められる。

酒がまずうなる😔

その場を取り繕うことができずに立ち去ろうとした。

それを美都里さんに抱きかかえられて、このシーンに。

生きているだけでええんじゃ😌

お父ちゃんお母ちゃんにもあいたかっただろう?

算太の気持ちをズバリ言い当てている。

あまりの図星に我に返る算太。

思わずお母ちゃん(涙)

彼がこの物語に登場していたところからずっとキャラクターとして描かれていた、

他人に対するおどおどする気持ち

そして、気にいられようとその場を取り繕うとする浅薄な気持ち

そういったものが彼のキャラクターとしてへらへら感満載で描かれることになった。

戦争から帰ってはみたものの既に橘家はなくなっている。

自分が頼るべき場所は妹のいるよその家。

小心者の算太にしてみれば、何とかして自分の存在価値をアピールしたかったに違いない。

今日はおかしくも、ちょっとかわいそうなエピソードになったかも。

カムカムエヴリバディー1週間振り返り 安子とるいの絆

 

苦しい中でも生きていくことに必死で立ち向かった大阪時代。

親娘は再び始めることができたカムカム英語のラジオ講座を楽しみに深い絆で結ばれていた。

しかし、そんな幸せな時間は雉真家の千吉さんの訪問で一変。

ぼんやりと自転車をこいでいた親子は思いがけない交通事故で2人とも大怪我を。

安子は左腕骨折、るいは額に一生残る傷を負ってしまうことに。

片腕1本でも大阪に残ってがんばりきるつもりだった安子。

しかし、娘の額の大きな傷を見たときに、深い後悔の念に駆られる。

聞けば、るいの傷は一生跡が残るらしい。

自分の不注意で傷を負わせたと自責の念に駆られた安子は勇の勧めもあって、岡山の雉真家に戻ることを決意する。

再び岡山で始まった親娘のストーリー。

大阪時代とは比べ物にならない穏やかで安心して暮らせる日常が送れると思われたのだが。

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安子とるい 仲良し親子だったが…

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岡山に戻る決意

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美都里さんの反応に戦々恐々😨

親子で大怪我を追ってしまった事はこの先の運命を大きく変えることになる。

安子ちゃんは自分の怪我はともかくるいちゃんの額の傷を何とかしてもとに戻してあげたい気持ちに駆られてしまうのだ。

そしてさらに雉真家には勝手なことをした上で、再び戻ってきたという申し訳なさ

帰ってきて挨拶をする時は、不安で胸が張り裂けそうになる。

息子を失って正気を失っていたはずの美都里さんは体調不良ながらも、息子の嫁と孫が帰ってきたことを快く受け入れてくれる。

再び戻ってきた岡山。

かつて自分の実家があったところは、すでに別な店があって面影は失われていると思われた。

家政婦雪衣さん

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安子ちゃんとるいちゃんの絆を分断するつもり⁉️

今週から新しく登場した若い家政婦さん。

新人女優と言っても良いだろう、岡田結実。

演技経験が乏しいと言いつつも、物語の中では影のある役どころを巧みに演じている。

彼女の本当の生い立ちは未だ明らかにはされていないが、雉真家と関係があるような気配。

彼女自身が勇君をどうやら好きらしいと言うこと。

そして勇君が安子ちゃんを大好きなことも鋭い洞察力でしっかり見抜いている。

そのことを知った上で安子ちゃんとるいちゃんの絆を分断させるような振る舞いを。

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オフショットではこんなに仲良しだけどね😅

来週彼女の本当の気持ちが予告編の中で描かれているような気がしたね。

復活 橘のおはぎ

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かつての評判をみんな覚えていてくれた

親友きぬちゃんのお豆腐屋さんで再びおはぎ売りを始める安子ちゃん。

娘の額の治療費をどうしても稼ぎたかった。

始めた当初は親娘で店頭に立てていたが、千吉さんからダメ出し。

るいちゃんは街に出ることが許されず、留守番することに。

幼いながらも自分が母親と一緒におはぎを得ることができないことに疑問を抱くるいちゃん。

実はここで雪衣さんが親子を分断するような発言。

お母さんはあなたを雉真家に返そうとしている。

幼い子供にとっては自分が捨てられると思っても仕方のないこと。

あれだけ深い絆で結ばれたと思っていた安子ちゃんとるいちゃんは、気持ちの中にズレが生じることになる。

ロバートローズウッド中尉

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メリークリスマス❣️

今週登場してきたもう1人の新しいキャラクターは米軍将校。

Japanese studiesを学んで岡山の復興を手助けするような任務。

彼が街で困っているのを助けることがきっかけで安子ちゃんは講座で学んできた自分の英語力を発揮することになる。

元はと言えば、夫稔君からがきっかけで学ぶことになった英語。

彼女にとって英語を学ぶことが夫との絆をより深めることだった。

クリスマスイブの夜、中尉に招かれて立ち寄った米軍キャンプのびっくりするほどの豊かさ。

そして、自分の気持ちを伝えるのに初めて英語を駆使して意思疎通を試みる。

これは演じている上白石萌音ちゃんの本来持っている英語力が遺憾なく発揮された。

そして、聞き役のローズウッド中尉も自分自身の身の上話を。

どうやら安子ちゃんと中尉は来週にかけて物語の中で大切な役割を果たしそうな予感。

親子が離れ離れになる?

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英語が通じる嬉しさ😍

ほんのわずかな時間来週の予告編が。

びっくりしたのはあの算太が生きて帰ってくる

彼が生きていたのはちょっとびっくり。

雉真家でみんなと談笑する様子が描かれていた。

そしてもう一つ雪衣さんの発言。

算太といっしょに雉真家をさっさと出て行くべき!

さらには、一番の驚きは勇ちゃんが安子ちゃんにプロポーズ‼️

物語をずっと見ていれば勇ちゃんが安子ちゃんに好意を抱いている事は誰の目にも明らか。

やっぱりこういった流れになるんだろうなとみんな思うだろう。

しかし全体の流れから見てこの2人が一緒になるとも思い難い。

そして、1週間前から登場してきたローズウッド中尉の存在。

彼との関係の方が明らかに親密に描かれているよね。

そうなると全体の流れはどうなっていくんだろう?

結果として言える事は安子ちゃんの出番はもう後いくらもないってことだよね。

そして、るいちゃんは次のヒロインとして登場してくることになる。

カムカムエヴリバディ all is calm all is bright…

 

1週間の締めくくりとなるエピソード。

今週から登場したロバートローズウッド中尉。

彼の詳しいいきさつが物語の中で語られることに。

物語の冒頭で、「きよしこの夜」の女性3人によるアカペラ合唱が披露された。

クリスマス本来の目的が、中尉から知らされた安子ちゃん。

昨日の続きで案内された米軍施設内のクリスマスパーティーは、アメリカの豊かさの象徴に見えた。

日本が勝てるわけなかった😨

勘違いした安子ちゃんはすぐにその場を去ろうとしたが、きよしこの夜の美しい調べに引き寄せられるようにそのままパーティーに導かれる。

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豊かなアメリカ😳

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きよしこの夜

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本来はイエスキリストの生誕祭

パーティー会場に案内されたときに、アメリカがどれだけ豊かな国なのかを思い知らされた。

こんなに豊かな国と、日々食べるものにも事欠く貧しい日本。

およそ比較にはならないことだが、戦前の研究でも、

アメリカと日本の国力の差は「1対20」とあった。

つまり、アメリカは日本の20倍の力があるってこと。

当時のおもだった政治家や、軍人たちもその事は知っていたにもかかわらず、外交的努力を重ねつつも、戦争するしかなかった。

それは、術中にはまったも同じ。

自ら戦争できないアメリカは日本が先に攻撃を仕掛けてくるようにさまざまに画策していたと聞く。

さて、結果は誰もが知る通り。

パーティーの会場を出ようとした安子ちゃんに聞こえてきたのは「きよしこの夜」

クリスマスではお馴染みの曲。

この曲が女性3人のアカペラで披露されていたが、曲の美しさに感動した安子ちゃんは導かれるようにパーティー会場の中へ。

日本のクリスマスのイメージは、ケーキを食べて、明るく楽しく過ごすくらいだろうか。

もちろんイエス・キリストの誕生日であることぐらい知っているが、詳しいいきさつなど知らずに、行事としては年末年始の恒例として今もイベントなどたくさん。

ローズウッド中尉

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戦争で妻を失う

中尉は自分自身が日本に来ることになった過去について語って聞かせてくれた。

彼の奥さんは戦争中に、弟を戦いで亡くしている。

そのことを悲しんだ彼女は、もともと心臓の持病もあってそのせいで亡くなってしまうことに。

中尉と奥さんは恋愛結婚だったそうだ。

奥さんが“私と同じ大学に入ることができたなら、デートしてあげる”と言ったらしい。

大学に入学するために必死で勉強した。

そして大学に入ると同時に、努力が認められて彼女に受け入れてもらえた。

そのまま学生結婚したのだが、学生時代は合格するためにJapanese studiesを専攻

日本語学はそれをやりたかったのではなく、合格するためのアイテムでしかなかった。

戦後日本に配属が決まったが、自分の身内を殺した国の仕事なんてと思ったらしい。

しかし、いざ日本に来てみると日本人が驚くほど貧しく厳しい状況で暮らしていることを見せつけられることになる。

そして感じたのは、自分が日本に来るように仕向けられたのは上官の命令ではなく、亡き妻に導かれたのだと感じるに至った。

こういった内容を、ほとんどは日本語で1部英語で説明していたね。

安子ちゃん

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夫と知り合えて英語を勉強したから今ここにいる

中尉の身の上話を聞かされて思わず涙ぐんでしまう安子ちゃん。

…i'm sorry…

そう答えるのが精一杯。

中尉が語ったのは安子ちゃんと稔君の出会いについて。

英語を勉強することが夫との仲をより深く親密なものに導いたはずだと。

そしてあなたの夫が生まれてくる子供に日向の道を前を向いて歩いて欲しいと語った事は、すなわちあなた自身日向の道をしっかり歩いてほしいと思っていたに違いないのだと。

そのことを気づかされて、納得するしかなかった安子ちゃん。

クリスマスは本来親しい人大切な人が明るく幸せに暮らすことを祈るための儀式だと改めて説明されるが、それはすなわち自分の夫や家族など、戦争の犠牲になった人たちの安らぎを祈る儀式でもある。

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本当は庭師っていうのがすごいわ😳🤣

復活世良公則

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ボーカリストとしては一流かも😍

かつての“ツイスト”のメインボーカル。

その存在は今でも間違いなく強烈にイメージが伝わってくる。

はっきり言って、昔はそれほど歌の上手い人だとは思わなかったけど、今日のジャズを聞いたらそのイメージは全て塗り替えられた気がする。

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古いジャズも難なくこなす

やっぱりかつてのスターが登場するんだから、こういったシーンもあってしかるべきかもね。

わざわざ彼が選んだ曲は、安子ちゃんと稔君にちなんだもの。

ルイアームストロングのあの名曲。

on the sunny side of the street

何度もきかされているうちに覚えちゃうよね。

さて、ネットではもう来週の予告編が発表されている。

もちろん見たくない人はスルーしておけばいいんだが、私的にはさっさと見てしまう。

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勇おじちゃんにじゃれつくるいちゃん😅

上白石萌音ちゃんの出番は後いくらもないだろうと思いつつ、彼女のこれからの運命がいまひとつどこを探してもはっきりしてこない。

予告編を見た限りでは、何やら再婚話なども持ち上がるような。

それぞれの登場人物がどんな振る舞いをするのか目が離せなくなる。

カムカムエヴリバディ The war destroyed everything

 

いよいよ、本来の英語に関わるエピソードが紹介される。

米軍ロバートローズウッド中尉

彼が今週のキーパーソンになって描かれる物語は、安子ちゃんの英語のポテンシャルを証明し、彼女が戦前戦中戦後とどんな思いでいたかが詳しく語られることになった。

物語は、日本語の注釈が付いていたが、劇中の安子ちゃんは英語で話していたよね。

上白石萌音の本来のネイティブ英語が遺憾なく披露されたと思いつつも、物語の描き方としては日本語の注釈のナレーションがとても大きかったので英語の発音の詳細は聞き取りにくかったかも。

日本は戦後、進駐軍によってクリスマス文化がもたらされたと言える。

日本本来の祝賀行事の中に新しく根付いた文化かもしれない。

クリスマス=楽しいと私たちは感じてきたが、戦後すぐの人たちは必ずしもそうではなかったと、今日の物語は語っていた。

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初めて飲むコーラはどんな味?

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るいちゃんが抱く疑問

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お父さんを死なせた国の英語をどうして勉強しなきゃいけないの?

昨日のエピソードの中で、ラジオつけてカムカム英語を聴いていたらおばあちゃんがやってきて、ラジオを消してしまう。

稔を殺した国の言葉など聞きたくない!

るいちゃんはお母さんと英語を学ぶことに少しずつ疑問を抱くような。

お母さんと2人で聴く英会話教室はとても楽しくて、時間が経つのもすぐなんだけど、おばあちゃんやそれ以外の人たちはどうもそうではないらしい。

嫌いだとはっきり言う人のそばで自分が英語を勉強する意味は何なんだろう?

子供が抱いた疑問なので、たわいもないことに思えるが、しかしとても奥が深くておそらく誰も答えられないのでは。

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オフショット 雪衣さんとは仲良しです😍❣️

実はるいちゃんが抱く疑問は安子ちゃんにも伝染する。

安子ちゃん自身が、自分が英語を学び続けることに疑問を抱くようになってしまう。

人気の英会話放送だけど、まだ戦争が終わって数年のレベルでは、気持ちの整理などつかない人も圧倒的に多かっただろう。

英語なんか敵性外国語!

そう思ったとしても無理からぬこと。

自分の本当の気持ちがどこにあるのかもわからなくなってしまう。

安子ちゃんは新しい悩みを抱えつつ街に繰り出しておはぎ売りを。

クリスマスの街角

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調べてみると1950年とあった

進駐軍は、日本の復興のために相応の尽力をしてくれたとあちこちで見かける記述。

欧米諸国では、クリスマスはお祝い行事で、どこの家庭でも職場でも楽しく過ごすことが習慣に。

そしてクリスマスを楽しく過ごせない事は、それは救済の対象にもなった。

戦争直後の日本は戦災孤児が大量に発生していて、彼らに援助の手を差し伸べたのは米軍だったと聞いている。

サンタクロースの装束をつけてお菓子などを子供相手に配っていたと聞いた。

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こちらはかなり裕福な家庭だと思われるが当時の写真

物語の中では、進駐軍が子供たちにお菓子を配ったりすると安子ちゃんのおはぎはまるで売れ行きがはかばかしくない。

いってみれば競争相手だからね。

さてそんな中、突然現れたのがこの間から登場しているローズウッド中尉。

彼は米軍の将校だが、どうやら日本の文化に詳しそうで、しかも日常会話程度の日本語はこなせる様子。

ロバートローズウッド中尉

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もともと日本語を勉強していて、それが理由で配属された

安子ちゃんに声をかけた後、自分の執務室に彼女を案内。

そこで、売れ残っていたおはぎを全てお買い上げ。

彼らが普段どの程度の日本円を持ち歩いていたかはわからないが、それなりに持っていて、街中でも使用していたような。

彼には素朴な疑問が。

それは花屋さんの前で困ったときに対応してくれた安子ちゃんの英語力。

どうしてあんなにも英語が堪能なのかその理由を聞いてみたかったようだ。

彼自身も学校で日本語を勉強していたらしく、日常会話はこなせるが、ただし焦ると話せなくなってしまう。

この間の花屋さんの時も、まさに焦ってしまって日本語が出なくなった。

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このときの通訳でびっくりしたみたい

一般市民でこれだけ英語を話せるのはなぜなんだろうと。

聞いてみたところが、毎日ラジオの英会話教室を聞いているとの事。

それで勉強した。

しかし、答えには納得しない中尉。

英会話放送を聞いた位ではそんなに上手に話せるとは思えない。

ほかに何か特別な理由があるのでは。

安子

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私はなぜ英語を勉強し続けなければならないの?

ここからは本来は英語で会話がなされたはず。

物語をテレビで見ているものとすれば、字幕のみで英会話の上白石萌音の発音をそのまま聞かせて欲しかった。

彼女の英語のポテンシャルはネイティブと変わらないと聞いた。

その実力のほどを見たかったが、残念ながら日本語の注釈が音声が大きすぎて英会話がいまひとつ遠くにかすんじゃったね。

しかし、彼女は必死に訴えていた。

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私にとって英語を学ぶことが夫を思うこと

つまり夫を愛すれば愛するほど英語に深くのめり込むように。

しかし、戦争が全てをめちゃくちゃに。

これから先も英語を学び続ける意味があるんだろうか?

教えてください!中尉さん😭

本当はこれを英語できちんと聞きたかったよね。

それはともかく、今日の最後で将校のパーティーに案内された安子ちゃん。

それは彼女にしてみればあまりに豪華で立派に見えた。

中尉は彼女に少しでも明るく朗らかな雰囲気を味わってもらおうとしたに違いない。

さてエピソードは明日決着がつく。

カムカムエヴリバディ May I help you?

 

カムカムエヴリバディは、今日放送の最後のほんの数十秒間で本来の英会話のエピソードが出現。

既に番組の公式発表の中で、安子が米軍将校と出会うエピソードが発表されていた。

配役も発表されていて将校を演じている外国人役に村雨辰剛

ただし、ビジュアルでわかる通り全くの外国人。

彼はスウェーデン出身で、日本に帰化しているので日本人名を名乗っているだけ。

今日の物語は、安子ちゃんがきぬちゃんの豆腐屋さんの一画を借りておはぎを売っているところが中心的なエピソード。

大阪時代の習慣もあったが、るいちゃんの額の傷跡にどうしても責任を感じてしまう。

何とか傷跡をなくすだけの処置をしてあげたい。

その費用を稼ぐためと説明されていた。

ただし、物語のエピソードはそんなに甘くは無い。

雉真のお父さんからはしっかりとダメ出しが。

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中野翠咲ちゃんとオフショット 仲良し😍❣️

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復活 橘のおはぎ

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この味を懐かしむ人は多い😍

るいちゃんの額の傷は安子ちゃんの左腕が治った後もくっきりと残ったまま。

娘の顔に傷をつけてしまったことは安子ちゃんにとっては、後悔以外の何物でもない。

自分の不注意でと思ってしまえば、何とかして罪滅ぼしようと思う気持ちに嘘はなかろう。

戦後すぐの病院で整形外科がどの程度のレベルだったかはわからないが、医者に連れて行って傷跡をなくすだけの治療は受けさせてやりたい

いくらお金がかかったとしても、それは自分の責任でなんとかしなければと。

その思いから出た行動はやはりおはぎ作り。

安子ちゃんには父から習ったお菓子作りこそが自分に備わった能力だと信じて止まない。

物語全体を見ていれば、他にも彼女の優れた持ち味はいっぱいあると思うけど。

思い立ってした行動はきぬちゃんの店の一画を借りておはぎを売らせてもらうこと。

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大阪と同じ 親子でおはぎ売り

実はこうして親子並んで店先に立つことが後々大きな問題となってしまう。

雉真家

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おはぎを売る事は許すが、るいを連れて行くのはいかん😤

戦後すぐに残った工場で仕事を復活させる雉真繊維。

千吉さんの跡取りは稔君から勇君へ。

しかし、商売とはいってもまだ材料が配給制なので、業務拡張なんて事は夢のまた夢。

繊維会社の業績はいまひとつ伸びるところまではいかない。

経営者としては頭の痛いところで、さらに跡取りの勇君が商売となるとからきし役に立たない。

もともと野球しか能のない彼は、頑張って仕事に励むが、自分の果たす役割なんてたかが知れていると思わずにはいられないのだ。

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るいちゃんと遊んでいる方がはるかに楽しい😍

しかし、雉真家で安子ちゃん親娘に本当の意味で寄り添えているのは勇君だけ。

また、物語の中でも安子ちゃんと勇ちゃんのやりとりは本当に幼なじみから出発したもの。

2人の屈託ないやりとりは、ひょっとしたらこの先に何か進むようなことが!と思わせてしまうほどの親密ぶり。

雪衣さんって?

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心に何か秘めているような⁉️

もともと役者経験はほとんど少ない岡田結実。

彼女がなんとなく思わせぶりな演技を、昨日の登場以来繰り返している。

特に勇君への不思議な優しさ。

丁寧にドラマを見ていくと、彼女はなんとなく勇君に好意を抱いているかのような素振りを繰り返す。

しかし昨日説明した通り、番組のエピソードの中では彼女は良い所出のお嬢さんで、事情があって安子ちゃんに冷たく接するとあった。

問題はこの事情だよね。

ここからはどこにも載っていない私の勝手な想像だが、雉真に恨みを抱いている所の出身なんじゃなかろうかと勘ぐってみる。

つまり、恨みを晴らすために雉真家に入り込んだと設定してみたらどうだろう。

安子ちゃんへの個人的な恨みも捨てきれないが、もしそうだとすれば稔君絡みであることは間違いない。

稔君の許婚とされた人がいたと思うが、そこの家の出身からと思えないこともない。

物語の中では確か銀行の頭取の家だったと思うが、千吉さんがわかってもらえたと言っていたはずだけどね。

想像をたくましくいろいろと妄想してみるが、おそらく今週来週中には明らかになるかなと。

るいちゃんのために頑張らねば😓

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卵焼きをおいしそうにパクッ😋

るいちゃんは安子ちゃんの娘としてよりは、雉真家の娘としての役割の方がはるかに大きい。

親子でおはぎを売る事は雉真家にとってあまり見栄えの良いものではない。

千吉さんからダメ出しが入る事は納得できること。

安子ちゃんは義父からの提案を受け入れざるを得ないのだ。

嫌がるるいちゃんを振り解いてリヤカーでおはぎ売りを始める安子ちゃん。

岡山では、かつての橘菓子司のお菓子を懐かしむ人も大勢いて、仕事はそれなりに繁盛すると言える。

May I help you?

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本業は庭師 ただし、見ての通りのイケメンマッチョ

NHKの様々な番組に出演しているいろんな人たちがこぞって朝ドラに登場。

彼もそのうちの1人。

安子ちゃんが通りかかった路地で思わず外人相手にかけた言葉が、

May I help you?

こわごわかけた言葉だったけど、英会話教室で学んだ英語がどうやら生かされたような。

カムカムエヴリバディの公式ページでは彼の存在も詳しく説明されている。

彼は岡山在住の米軍将校で、安子ちゃんの親しい間柄になる存在。

ただし、恋愛関係になると言う事でもなさそう。

英語を通じて、様々な交流がなされると言うことではなかろうか。

演じている村雨辰剛はスウェーデン生まれで、日本の文化を学ぶためにわざわざ日本に帰化したとされている。

過去に結婚経験もあって娘も1人いるとか。

本業は庭師とのことで調べてみたら書籍なども発刊している。

ちなみに、英語スウェーデン語日本語と3カ国語をこなす才能の持ち主。

彼がこの後の物語を大きく牽引する役柄。

また、るいちゃんがもうじき本来の役者さんに切り替わる頃でもある。

今後の展開に興味津々。

カムカムエヴリバディ 再び岡山…

 

先週が終わった後の直後のエピソードから始まる再びの岡山。

安子ちゃんは雉真家に対して後暗い気持ちを捨て切れない。

冒頭で描かれたシーンは、先週の予告編で描かれた通り。

その場で土下座をして謝罪する。

このときの美都里さんの反応がネットでも盛んに書き込みが!

怖いとか、ラスボス感とか。

優しくしてねとか。

今日描かれた内容は、憶測のどれもがハズレだったことが証明されたね。

安子ちゃんとるいちゃんに戻ってきてくれたことにお礼を言っていた。

どうやら正気を失っていたところからは元に戻ったような。

ただし、迎えたときの姿は寝間着のままだったんだよね。

つまり、まだ寝たきりの状態だってことだ。

恐々と始まる再びの岡山生活。

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いきなりの対面ではびっくりするよね😨

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再び岡山

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るい よう帰ってきたね😊

すっかり落ち着きを取り戻していた美都里さん。

土下座する安子ちゃんに逆に頭を下げて戻ってくれてありがとうと。

以前は、出て行けっ😤

ほとんど錯乱してる状態だった。

今日の反応は安子ちゃんも面食らっていた様子。

安子ちゃんにしてみれば、自分の左手の骨折よりも何よりもるいちゃんの額に一生残る傷をつけてしまったこと。

今更だが、女の子の顔に傷がつく事は世の中の習わしとして致命的なダメージとされる。

まだ絆創膏が貼られた状態で、どんな傷になるかはわからない。

予告編では、結構大きな三日月が額にくっきりとメイクされていたけど。

かつて雉真家で暮らしていた部屋がそのまま使えることになった。

ただし、新しいお手伝いさんが1人加わっていたよね。

顔を見ればバラエティーでもお馴染みの人なので一目瞭然なのだが。

雪衣さん

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演じているのは岡田結実ちゃん

彼女は、少女の頃からモデルとかバラエティーで活躍していて、芸能人一家の出身。

今回朝ドラ初出演とのことで、それなりの緊張も感じていたらしい。

とにかく、演技経験がかなり少ないのでそのことをずいぶん危惧しているみたい。

調べてみると彼女が演じている雪衣さんは、良い所の出お嬢さんの設定で、事情があって安子ちゃんには冷たく当たる役柄と紹介されていた。

今日の物語の内容からはそんな事はまるで感じられないけれど。

ただし、予告編の内容を思い出すとなんとなくそれっぽいような場面もあったような。

じわじわと安子ちゃんの心を追い詰めているような、ブラックな感じも若干匂わせていたりして。

それと、彼女がひとりでいるときの様子も見ると、少し暗さを感じる。

心に何か秘めているものがあるのかなと勝手に想像するが。

わざわざこんな風な設定を設けたところを見ると、この先 彼女が絡んでくるエピソードが大切になってくる気がしないでもない。

再会 きぬちゃん

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結婚してた😍 ご主人とツーショット❣️

こちら水田屋豆腐屋さん。

幼なじみであり、安子ちゃんの良き理解者だったきぬちゃんは跡取りを迎えて見事に結婚していた。

疎開先で知り合った農家の三男坊との設定。

とにかく明るいキャラクターで家族みんなを和ませてくれると紹介されていたね。

こちらのお父さんお母さんは栄養失調がたたって、あまり体が丈夫ではないんだそうな。

しかし、このご主人力さんがいるおかげで、そんなことを気にせず明るく暮らしていると報告。

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昔話に花が咲く😅

話題はみんな戦地から帰ってくるの家族のこと。

まだ戻ってきてないのは橘の長男算太。

夢の中では、元気に帰ってきた様子だったが、それはあくまでも夢。

実際はほぼ行方不明扱いだと言える。

ひょっとしたら安否の情報はナレーションで告知されるのかもしれない。

ナレーションで告知される死亡のことをナレ死と言うんだそうな。

そんな事はないだろうと思いつつ、岡山のこちらの商店街では安子ちゃんの橘家はほぼ全員が戦争で亡くなってしまうことに。

かつての橘菓子司は今は不動産店になっていてかつての面影は無い。

そういえば、戦争中焼け野原になった後は人が戻ってきてまた暮らしが復活したのだが、家族がほぼいなくなった土地は別な人が住むことになった例も多かったのでは。

例えば、そのことについて裁判沙汰になったとかそんな話はなかったんだろうか。

疎開していた家族が戻ってきたら、かつての家の後に全く別な人が居座って暮らしていたなんて話は容易に想像できるけど。

戦争による状況の変化は想像の域を超えていたと思うので。

懐かしい大阪

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オフショット❣️

大変だった大阪の暮らしを懐かしむ安子ちゃん。

そんなことを告白できるのはきぬちゃんだけ。

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もう一度おはぎ作りを始めたら?

きぬちゃんはいつでも安子ちゃんの良き理解者。

戦死した夫の稔君との仲を取り持ってくれたのも彼女だった。

そういえば、橘で店番してた時もあったよね。

こちらのお豆腐屋さんとお菓子屋さんは親戚のように付き合っていたとも思える。

今日の物語は穏やかな岡山での暮らしが再び始まったとの設定で描かれたが、何気ないやりとりの中にこれからの物語の布石が貼られていたかも。

幸せが長く続くと思っている安子ちゃんのナレーションは意味深に感じた。

青天を衝け 渋沢家の確執日清戦争の頃

 

物語は明治24年位から明治30年過ぎまでが描かれる。

幕末明治維新と時代を駆け抜けてきた渋沢栄一は今や日本の経済界の重鎮として泣く子も黙る存在。

渋沢栄一なしでは日本の経済は1日たりとも機能できないような大変な忙しさの中で日々を過ごしていた。

渋沢家は大家族で知られるが、今日のエピソードは渋沢家次男、渋沢篤二について詳しく描かれた。

渋沢栄一の長男は早くに亡くなっているので、実質的には篤二が嫡男として扱われていた。

さて、これだけ家族が多いと、人それぞれでいろんなことが起こってくる。

渋沢栄一本人も一般的な業績は大変なものだが、ただ1つ女癖が悪いと言うとんでもない弱点が。

実は、次男の篤二も似たような運命をたどることになる。

様々な論説がネットで確認できたが、総合してみるとやはりプレッシャーを感じていたんだろうな。

偉大な父親を持って、その跡継ぎとなれば、周りの見る目も当然のことながらヒイキ目だろうし、その事は本人にとっては苦痛だったに違いない。

今日は渋沢家のそういった事情とその当時の世情を合わせた物語作りになっていた。

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物語的には50歳は過ぎている

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東京開市300年祭

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旧幕府出身者が計画 徳川を慕う者たちは多かった

明治24年頃になると、どうやら国内の殖産興業の発展も軌道に乗りつつあった。

幕末の時点では、産業らしいものは何もなかったが、そこからたゆまぬ努力を繰り返した結果、世界に通用する産業が整ってきたと言える。

郵便、電気、運輸、銀行など、文明国には必要不可欠なアイテムが全て渋沢栄一達の努力で成し遂げられた形に。

様々な業績が華々しく評価される中、徳川15代将軍慶喜の評価は実は低いままだった。

徳川慶喜の業績は、周りの人が詳しく知ろうとしないこともあって正しくは伝わっていないのかもしれない。

しかし、可能な限り人々の負担を少なく、それでいて毅然とした態度で行政を行おうとした手腕は間違いなく評価されて良いはず。

当時のおもだった幕末の偉人に比べて、彼が長生きしたことを考えると、決してヤケを起こさずルールに則った活動ができてきたことを感じ取ることができる。

もし誰かに著しく嫌われて槍玉に挙げられるようなことがあれば、明治政府の賊軍の大将なんだから、命がながらえたとは思い難い。

その裏の事情をよく知る渋沢たちは、

その業績を正しく後世に伝えようと徳川慶喜からの聞き取りを始めることになる。

仕事で忙殺される栄一

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息子の不祥事にもあえて口出しはしなかった

この頃の渋沢栄一の忙しさは、想像を絶するものがあったと推察。

デスクワークもさることながら、彼は対外的なことも全てこなしていたのだ。

それは経済活動だけではなく、慈善事業にも及んでいた。

青天を衝けではしく描かれてはいないが、当時は鹿鳴館 華やかなりし頃。

ここで、養育院など福祉事業を行うための資金集めのバザーなどがよく行われていた。

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バザーでは兼子も大活躍

渋沢栄一は率先して寄付をして事業を助けていた。

ノーベル平和賞に2度ほどノミネートされているが、この福祉事業での活躍が評価されたと言って間違いないはず。

外国への援助も彼は惜しまなかった。

彼の中心的な眼目は、経済の発展にあったがそれは弱者を切り捨てるることではなく、救うことだとの確信が。

他の者たちが言うように、弱者を切り捨てていけばその刃は必ず自分に振り返ってくるとその厳しい事実を渋沢は知り抜いていたと言える。

徳川慶喜との信頼関係

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徳川慶喜は駿府から東京に戻ることに

明治以降徳川慶喜は針のムシロに座らされ続けたと言える。

悠々自適の暮らしをしているように見えながら、実態は必死に耐えていたことがなんとなく想像できる。

彼の記述は今ではネットでは色々と検索可能だが、彼は寝るときに刀、銃など必ず傍に置いていたとされる。

自分が恨みを買う存在であることをよく知っていたから。

さらに彼の妻、徳川美賀子は明治27年、乳がんが発見されて、東京で手術を受け療養していたがその年のうちに亡くなってしまうのだ。

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徳川(一條)美賀子60歳で亡くなる 慶喜の良き理解者

さて、明治27年は日清戦争が起こった年でもある。

明治維新からの年代を考えればわずか30年弱であの大国に勝てた事は快挙と言えるのかもしれない。

ただし、日清戦争の言葉から我々が想像するのはあの大国清に勝てたと言うくらいのことだろうが、あの広大な中国の大陸を想像するのは間違い。

実際は、朝鮮と台湾をめぐる争いだった。

戦争も1年弱で終わっているし、戦闘も限定的な地域だけで行われたので勝てた戦だと言える。

そのようなことも物語の中では割愛されていた。

日清戦争の頃

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内閣総理大臣伊藤博文と

日清戦争にかかった費用がおよそ2億円とのこと。

ちなみにこのときの日本の国家予算は8000万円。

国家予算の2倍を超える戦費なんて普通ありえないことだが、実はこの後の世界の歴史を見ると国家予算の何十倍にも及ぶ賠償金の話も出てきたりするので、このくらいの事は知っておくべきことだったかもしれない。

伊藤博文は渋沢栄一の言葉に対して戦費は賠償金で賄えそうだと語っていたね。

確かにあの時朝鮮と台湾と遼東半島の1部を領土として得ている。

勝ち戦とはそうしたものだが、これは欧米列強と同じような考え方で、渋沢栄一の胸の内としては必ずしもヨシとはできなかっただろう。

政治や戦争は主に指導者が起こすもので、一般大衆は基本的には関係ないのだ。

そのことをしっかり理解できている人が今も昔も驚くほど少ないのかも。

渋沢篤二

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父親と同じ 残念ながら女癖は悪かったね(汗)

今日の主役は彼渋沢篤二

渋沢家の跡取りなので、その責任は間違いなくとんでもなく大きいが、しかし渋沢栄一の後継者との呼び名は周りにちやほやするものも集まってきたりで、本人はどんな気持ちを感じただろう。

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検索して出てくる実際の肖像画はこちらが圧倒的に多いね

痩せた印象があるのと、表情からはいかにも神経質そうな印象を受ける。

彼は、偉大な父親の2世として、そのことを受け止めきれずにいたのだ。

そして、父親の悪い癖だけはなぜかそのまま継承していた。

ちなみに、この篤二の後見人になっていたのは姉歌子夫婦。

つまり、お姉ちゃんがかなり口うるさい感じだったようだ。

しかしながら、周りから言われれば言われるほど切なく感じるもの。

気持ちが休まるようなことをしてあげられなかったのは彼にとってとても不幸なことだったと言える。

今日1日ではとても終わらないエピソードで、来週も描かれることになるね。

渋沢栄一は昭和6年まで存命だったが、息子篤二は昭和7年に亡くなっている。

偉大な父親の期待に答えられなかった思いを抱きつつ、悩んだ末の人生だったのかもしれない。

カムカムエヴリバディ1週間振り返り 岡山逃避行の顛末

 

戦争中の苦労はわかるが、本当の苦労は戦後に発生。

物語が何を描こうとしているかが、今週あたりから本格的に語られたような。

家族との軋轢から岡山の雉真家にはいられなくなった安子ちゃん。

最初は、何とか堪えて雉真でがんばっていこうと考えていたが、様子を見ていてたまりかねた勇ちゃんが思い切った決断を。

ここを出て親娘2人だけで暮らすんじゃ

そう言い含めて逃がしてやることに。

向かった先は、かつて夫稔君との思い出のある大阪。

そこで必死でがんばりながら戦後の親娘2人の生活を続けていた。

ある程度のお金は持たせてはもらえたが、自分で何かをしなければとても日々の暮らしは成り立たない。

父親から教えてもらったお菓子作りの技術がここで安子ちゃんを支えてくれた。

また、周りの人からの不思議な手助けで慎ましいながらも親娘2人だけの暮らしは明るく楽しいものに。

しかし、物語はそんなに優しい振る舞いではなかったね。

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親娘2人で初めて降り立つ

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夫の戦死報告から…

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母の錯乱 再婚勧告

最初はほのぼのとしたムードの家庭のドラマって感じだったけど、実際は戦前戦中戦後と苦難の連続。

主人公安子ちゃんは恋愛結婚を反対を乗り越えて成就したにもかかわらず、夫は無慈悲に戦死。

そして、残された家族からはさらに厳しい現実が突きつけられる。

雉真の奥さん美都里さんは息子可愛さのあまり、戦死報告を受け入れることができずに正体を失いつつあった。

矛先は嫁である安子ちゃん。

さらには義父千吉さんから再婚を勧められる始末。

必死に耐えている嫁を自由にしてやりたいと思う親心からの提案だったが、条件が娘るいちゃんを手放すこと。

それだけは絶対に飲めなかった安子ちゃん。

見かねた勇ちゃんの助け舟がなければ、一体どんなことになったんだろうと。

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この家を出て親娘2人で暮らすんじゃ

勇ちゃんからの提案を迷いながらも覚悟を決めて受け入れる。

日向の道を歩いて人生を輝かせる

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夫との思い出だけが支え

ルイ・アームストロングの歌が頭の中で鳴り響く。

そしてしっかり覚悟を決めることになった。

どんなに苦しくても歯を食いしばって前を向いて日向の道を歩き続ける。

その先には必ず幸せが😭

大阪へ向かった彼女は、およそ2年ほど過ごすことになるが、その間の揺るぎのないポリシーだったと言える。

誰も助けてくれへんで😓

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最初は芋飴作りから

大阪で頼った先はかつて夫が下宿していたアパート。

そこの大家さんの計らいで、物置を作業場兼住まいとして使わせてもらうことに。

最初に、印象的な言葉があった。

今はみんな生きることで精一杯

誰も助けてくれへんで

戦後すぐの時代でまだまだものが揃わない時代。

そして自営業の仕事で子持ちの若い女性となると、何かと苦労は絶えない。

しかし、そんな中でもめげることなくがんばり続ける安子ちゃん。

そして、貧しい中でもすくすくと育つるいちゃん。

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るいちゃん 可愛い😍❣️❤️

工夫しながら必死で頑張った結果、おはぎ作りも再開することができた。

そしてひいきのお客さんもたくさん。

物語は極限で暮らす親娘を描いていたが、必ず温かく助けてくれる人がそこには存在したね。

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大家さんのおばちゃんとラジオを聴くことを許してくれた小川さん

カムカム英語が導く不思議な縁

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がんばってラジオも購入

戦後間もない頃だが、ラジオの英会話教室が復活したことを家の軒先で聴くことになった安子ちゃん。

夫との楽しかった思い出が蘇る。

夫に紹介されて初めて英会話教室を勉強してみることになった。

さらには、自転車の乗り方も教えてもらった。

その思い出は再びラジオの前に座って今度は親娘で英語の勉強をしようと。

仕事で忙しい合間を縫って、2人でラジオの前に座る至福の時間。

雉真の父と再会

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義父の申し出を拒否

雉真のお父さんが突然訪ねてきたことから物語はまた大きく動き出す。

勇ちゃんに決して探さないでくれと言われていたにもかかわらず嫁と孫を探し続けていたらしい。

苦労している事は目に見えていたので、できれば、岡山に戻ってくるように説得したい。

居場所を見つけたことで、その思いは叶うことになったが、そこでも安子ちゃんは申し出を拒否する。

2人で日向の道を歩いて行くと決めたから(キッパリ)

この言い争いの場面ではるいちゃんが思わず母親を守ろうとして、ちょっと涙を誘うシーン。

事故から再び岡山へ

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るいちゃんの死体には一生残る傷跡

物語の最後で、ぼんやり自転車をこいでいて事故に遭ってしまう安子ちゃん。

いろいろ調べてみるとひき逃げにあったと書かれていた。

今なら凶悪犯罪で絶対に逮捕されるところなんだけど、この時代では叶わなかったのだろう。

安子ちゃんは左手を骨折。

るいちゃんは額に大きな傷。

このピンチを救ってくれたのは雉真のお父さんと勇ちゃん。

勇ちゃんに岡山に戻るように促されて、そこでも戻らないと言い張ってはいたものの、頭に包帯を巻いたるいちゃんを見たときに、心が変わる。

娘を守ることができなかった。

そして、このまま頑張れないこともないけど、それはやはり娘に負担を強いてしまうことなんだろうなと、素直に思えたこと。

この辺のやりとりは巧みに割愛されている。

説明をしなくてもその前後のセリフのやり取りなどで、気持ちがどんなふうに動いたかを推察する作り。

結果として岡山に戻ることを選択。

既に来週の予告編は昨日の段階でネットで発表されていたので何度か見返してみたけど、どうやらアメリカ駐留軍の軍人と出会うような雰囲気。

この物語は親子孫の3代の女性をヒロインに設定している。

安子ちゃんのヒロインでいられる時間も、どうやらそろそろバトンタッチの時期に来ているか。

カムカムエヴリバディ 岡山へ……

 

昨日のエピソードで最後に登場した雉真の父千吉さん。

今日の物語で種明かしはされるが、奥さんにも勇くんにも内緒で安子ちゃん親子の捜索をしていたような。

考えてみれば繊維会社の社長なので取引先は大阪にもたくさんあっただろう。

驚きの表情を隠せない安子ちゃんに久しぶりと挨拶をした後。

大きくなったるいちゃんに感慨もひとしお。

物語のエピソードは驚くほどわかりやすく進行する。

千吉さんは安子ちゃん親子に岡山に戻ってくるようにと告げるのだ。

もう、かつてのように再婚するなどとは言わないし、奥さんの美都里さんも昔のような事はしないだろうと。

長男の嫁として、また孫のるいちゃんにはふさわしい教育のご縁も世話してあげたいと。

長男の家族として、もう一度雉真に戻ってくるように促すのだ。

今日はそこから物語は大きく進行。

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撮影中はこんな感じになる❣️

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お名前.com

義父千吉の提案

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岡山に戻ってきなさい…お断りします(キッパリ)

突然訪ねてきた父に理屈抜きにうろたえる安子ちゃん。

必死で頑張って何とか生活できるようにはなってみたものの、岡山の雉真家にはどうしても後ろめたい気持ちが先立ってしまう。

勝手なことをしてすみません(汗)

これは正直な気持ちだろう。

行き先も何も告げずに逃げるように岡山を去ったわけだから。

もし再び合えば、口をついて出る言葉は謝罪しかないのもよくわかる。

そんな気持ちを察して千吉さんは岡山に戻ってくるように諭す。

きっぱりと断る安子ちゃん。

岡山を出るときに心に固く誓ったことがあると。

自分の力でるいを育てると決心して誰かを頼る気にはならない。

その発言に思わず声を荒らげる千吉さん。

何といっても母と娘の2人暮らし。

戦後すぐで世の中はまだまだ不安定。

自分で商売をしながら子育てをするなど、この時代の常識からすればありえないこと。

子育ての条件も必ずしも良いとは言えない。

外から見ればそんなふうに見えても致し方ないこと。

ただし、安子ちゃんには彼女なりの幸せに対する夢が。

母娘の思い

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おじいちゃんから母を守るるいちゃん😓

雉真家では、戦後、まもなくして稔君の戦死報告が届いた。

その段階で未亡人となってしまったが、その後の雉真で受けた様々なトラウマが岡山脱出につながった。

美都里さんの嫌がらせ、そして再婚勧告。

安子ちゃんは気持ちの整理もつかないまま必死に耐えることだけを要求されていた。

その様子を見るに見かねた勇君が助け舟を出して今日に至っている。

岡山で暮らすべきではない。

母娘2人でどこか別なところで暮らすべきだと。

追い詰められていた安子ちゃんは1も2もなくその意見に賛同する。

そして困難を乗り越えて気づいた今の生活は、慎ましいながらも充実したもの。

大好きな英会話の勉強も再開することができた。

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思い出のカムカム英語、ラジオ講座❤️

このラジオも必死でお金を貯めて自分で購入したもの。

亡き夫に教えてもらった英会話教室の訓練が再開。

それを親娘で勉強できる。

この幸せは何にも変えがたいと親娘で思っていた。

安子ちゃんの頑張りと事故

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実は無理して仕事をした結果、ぼんやりしていて車と接触事故

千吉さんが帰った後、仕事をさらに頑張る安子ちゃん。

自転車を使って、営業範囲を広げて、得意のおはぎをおろせそうな取引先をあちこちに見つける。

しかし、千吉さんの言葉は心に重くのしかかっていた。

本来ならばたとえ夫はいなくとも、もっと安定した生活が当たり前に送ることができたはず。

そのことを考えると今の生活はどうしたって無理があると言える。

ぼんやりしていたところが、突然曲がり角から現れたオート三輪。

調べてみるとこれはちょっと前のドラマスカーレットでも使われていた車両のようだ。

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そういえば火鉢を運ぶのにこれ使ってたね

事故で道路に投げ出される親娘。

そのままぼんやりとした朦朧とした意識の中で気がついたら自宅という。

物語の展開はごく自然に見えるけど、これって今なら重大な人身事故に相当。

車を運転した側は今なら現行犯逮捕なんだけどな。

この時代だと、道路交通法なんてあってないようなもんだから、ぶつけたほうは余裕で通り過ぎちゃったのかも。

こんなんでは命はいくつあっても足りない。

ご縁

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気がついたら目の前に勇ちゃん😨

自宅で目が覚めるとそこにいたのはなんと勇ちゃん。

父親と2人で仕事で近くに来ていた時、偶然発見したとのこと。

不幸中の幸いと言えばそれまでだけど、やはり何かご縁があるのだろう。

彼らがいなければ事故にあった親娘2人は果たして適切な治療を受けられたかどうか。

安子ちゃんは左手骨折。

るいちゃんは額に傷跡の残る大きな怪我を負ってしまう。

女の子が顔に傷が残るなんて!

混乱する頭の中で、娘の安否を気遣う安子ちゃん。

この後、勇ちゃんとのやり取りの中で、状況が変わった。

やはり、岡山で親娘暮らすのがよかろうと提案される。

最初は激しく反発するも、冷静に考えれば岡山に戻るのが1番無難な選択なのはわかりきったこと。

再び岡山

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寝間着姿の美都里さん ちょっと怖😨😱

今週のエピソードは、途中経過を端折って、岡山に戻るまでが描かれる。

岡山で以前過ごした雉真家の門をくぐったら、美都里さんが正座して無表情で座っている。

なんとも、無言の威圧感。

今週はここで物語は終了。

ネットでは、この後いじめられないようにとか優しくしてねとか様々な書き込みが。

すでに来週の予告編がネットでは公開されていた。

おそらくすぐに受け入れられるものと想像。

ただしカムカムエヴリバディは全体の流れを考えると安子ちゃんが主人公でいられるのは後2〜3週間程度と思われる。

るいちゃんとその後のヒロインひなたちゃんのエピソードが、8週間程度ずつ続くはずだから。

他の朝ドラとは違って、物語のスピード感はかつてないほど早い。

そろそろ次のエピソードを受け入れる準備もしておく必要が。

カムカムエヴリバディ つつましい生活

 

昨日、限界を迎えた安子ちゃんだが、助けられたおうちの計らいで、どうやら頑張って生活を立て直すことができたみたい。

物語はその後努力をして、昭和22年頃の設定になる。

この頃になると、お菓子作りのための様々な材料も何とか揃うように。

米、あずき、砂糖など。

橘のあんこを使ったおはぎや大福もいよいよ復活することになる。

やはりかつての老舗の橘菓子司の味はいつの時代にも通用することが証明された

順調に続いた商売は、やがて外に売りに出る必要すらなくなったようだ。

つまり、あの物置を改造した場所で店としてやっていくことが可能になった。

驚いたのは、頑張ってラジオを購入できたこと。

るいちゃんと一緒に聞く英会話講座は親娘の楽しみに。

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自分が子供の頃の記憶と被る

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お名前.com

復活橘のあんこ

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最初はサツマイモぐらいしか手に入らなかったよね

なんといっても、わざわざ街に売りに出かける必要がなくなった事は大変な進歩。

作り始めた頃から芋飴もおいしいとの評判が先に立って、みんなこぞって買ってくれるようになった。

そうするうちに、やがては欲しかった品物も徐々に手に入るように。

やはり、あんこ作りを再開できた事は何にも増して大きな力に

時々は、思い出に浸ることもあるようだが、娘との2人暮らしは安子ちゃんを穏やかな気持ちにさせてくれる。

長い目で見たときに父親から教えてもらったお菓子作りのテクニックが、今の彼女を間違いなく支えているね。

子供の頃から経験した、朝起きたときのあんこの匂い。

同じ経験がるいちゃんにも。

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娘は自分と同じ経験をしている😌

つつましい生活を心がけたことで、念願だったラジオも買うことができて、きちんとした戦後の生活が成り立っている。

るいちゃんと勉強するラジオ英会話講座

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カムカムエヴリバディ…

頑張って購入したラジオは、平川唯一さんの英会話講座を親娘で勉強するため。

ラジオ放送を担当しているのは演じているさだまさし。

彼の話し方が驚くほどレトロで、当時の雰囲気をよく表していたように思う。

実は平川さんは冒頭で流れる狸囃子の英語バージョンを自ら作詞したと聞いた。

当時はラジオを聴くことが唯一の娯楽だったと言えるだろう。

映画館に出かける人はラジオほど多くはなかったはず。

しかもこちらの親娘の勉強は、きちんとテキストを目の前に置いて、本当に講義を聞くかのような集中の仕方。

こういった勉強をやっていけば英会話も身に付くかもしれない。

何よりも描かれ方で分かったのは聞いている人たちがいかにも楽しそうで、放送内容もびっくりするほどわかりやすかったから。

戦前は敵性外国語で、英語は一切禁止だった。

それはほんの数年前のこと。

今は、そんなわだかまりもなくなってむしろ推奨されるぐらい。

順調な商売と復活自転車

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毎日200個のおはぎ😳大口注文😍

穏やかで安定した日常が繰り返される中、ある日突然大口の注文が舞い込む。

それは料理屋さんが、毎日200個ほど届けて欲しいと言う。

つまり、個人の小さなお菓子屋さんながら、問屋さんのように自分の品物をおろすことができる。

これは大変な嬉しい話ではあるが、配達場所は住吉とのことで、自分が住んでいる場所からはかなり遠い。

最初歩いて行ってみたところが大変な思いをしたので、その後以降は自転車を利用。

この自転車も、夫稔君との思い出が被る。

まだ14歳の頃、自転車の乗り方をマンツーマンで教えてもらった。

これは2人の出会いのときのエピソード。

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順風満帆な親娘の暮らし

物語の中で、親子が河原に散歩に出かけたときの様子も描かれていたね。

これも、夫との思い出が被る景色。

ちょうど昭和22年の春の設定かな?

2人でよもぎを積んで、よもぎを利用した草餅と天ぷらなどの料理をこしらえてみる。

本当は、親子で夫も含めて楽しみたかったけれど、そこは諦めるしかない。

父であり夫だった稔君の思い出

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お父さんは大きな夢があった❣️

日常生活をする中で父親のことに素朴な興味を抱き始めるるいちゃん。

お父さんはどんな人だったの?

優しい人❣️

大きな夢を持っていた人

るいの名前にはその夢が込められている。

ルイ・アームストロングからとった名前は、どこの国にも自由に行けて、自由に音楽を聴くことができる。

そんな意味が込められている。

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撮影時のオフショット 本当に良い家族に見えるよね😭

この写真は、安子ちゃんの切ない妄想との設定で、実際の話ではない。

ちなみにここでるいちゃんを演じているのは、中野翠咲(なかの みさき)

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2015年生まれ6歳 既に映画出演などもこなしている

やっぱりNHKに出演するような子だと、それなりの実績が伴っているね。

番組放送中の字幕から、彼女の名前をGoogle検索。

れっきとした事務所に所属していてまさにこれから売り出し中ってところかな。

さて、今日のエピソードで登場したのはなんと雉真のお父さん

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やはり、場所はわかったんだね

一体どんな用事でこちらに来たんだろうか?

実は登場して振り向いた段階で明日に続くことになったので、目的までは不明。

番組の後のあさイチでは、その話題でもちきりだったね。

いろんな想定もされていたけど、一番思いたくないのはるいちゃんを引き取りに来たこと。

多分そんな乱暴な事はやらないと思うし、るいちゃんもそのままついていくようなことにはならないと思うので。

しかし、ここで物語は大きく動きそうな予感。

明日、今週のエピソードに決着が。

カムカムエヴリバディ 15分の励まし

 

物語は昨日の流れを受けて戦後初めて聞くラジオ英会話講座に遭遇。

家の軒先で聞いた英会話講座は懐かしい狸囃子の音楽を英語バージョンで歌っていた。

毎日、芋飴を売って何とかやりくりしていた安子ちゃん。

るいちゃんの世話をしながら、しかも商売は困難を極めて、体力も気力も振り絞る毎日。

しかし、仕事終わりに軒先で聴く英会話講座は疲労困憊した安子ちゃんにとって、わずか15分ながら応援歌のように聞こえたに違いない。

物語は、体力的に限界を迎えつつある安子ちゃんが、不思議な縁で助けられることが描かれる。

それは15分の英会話放送から始まった励まし。

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若井みどりさん よしもと新喜劇😍❣️

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カムカムエヴリバディ

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平川唯一さん さだまさしが演じる😊

たまたま軒下から聞こえてきた英会話教室は記念すべき第一回の放送だったようだ。

実はドラマは安子ちゃんを中心とした登場人物がたくさんいて、その人間関係が描かれる。

でも、タイトルが示す言葉によれば、カムカムエヴリバディが物語全編を貫くポリシーだと言えるだろう。

英会話、英会話ができること、英会話を学ぶこと、そのことが物語の最初から最後までをつなげるアイテムになっている。

今の段階では平川唯一さんが放送しているが、演じているのは歌手さだまさし。

まだ、ご本人の登場は無いね。

声のみだけで登場。

放送はわずか15分だけど、当時は大人気だったと聞いた。

この放送を我が家で聴くとすればラジオが必要になるが、物語の中でラジオの値段を見たら、なんと2500円とあった。

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今だと大型の有機ELテレビがこんな感じかな

これを現在のお金に換算するといくらになるか。

諸説あって、はっきりしないがそれでも大学出の初任給が数百円レベルの時代。

おそらくは現在の価値で数十万円程度したものと推察。

庶民に手が出るレベルじゃないね。

しかし戦後とは言え、持ち家の人たちは概ねラジオを所有していたようだ。

物語で描かれる安子ちゃんは特別な事情だからね。

他の人とは一緒にならない。

空き巣じゃないし😰

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たまたま軒下にいたことで空き巣に間違われる

初めて立ち寄った家が小川さん。

しかし、同じ時間あちこちの家の軒先でじっとたたずんでいればやがて声をかける人だって出てくるってもの。

小川さんの家では、問い詰められて芋飴をたくさん渡してその場を逃げた過去が。

2回目に見つかった時はさすがに逃げ隠れできなくなっていた。

しどろもどろになりながらも、必死で事情を説明する安子ちゃん。

もう体力的に限界を超えていた体は、ついにそこで崩れ落ちるように倒れ込んでしまう。

娘をしっかり育てるために、自分の食べるものもロクに取ることなく、全力で仕事をしていた安子ちゃん。

芋飴は父親から教わった様々な技術をもとに、日々品種改良。

当初は時々売れるレベルだったものだったが、今ではそれなりの人気であちこちで声がかかるようにも。

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橘のお菓子のおいしさはホンモノだった

物語がこの時点で芋飴の材料はサツマイモと麦芽。

これだけで他には真似のできない味が作れるんだよね。

おそらくさつまいもの蒸し加減とか潰した後の火加減や、麦芽の混ぜ方とか色々とあるんだと思う。

物語でもそんな描かれ方で紹介。

捨てる神あれば拾う神あり

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小川澄子さんを演じる元宝塚“紺野まひるさん”50過ぎには見えない😳😍

テレビの画面で見た感じでは30半ばぐらいかなと勝手に想像していたが、彼女はなんと50歳を過ぎている。

さすがに、元宝塚だけあって、画面に映った姿だけでも華があるような❣️

物語の中では家庭の主婦の設定で、男の子1人女の子1人の母親。

さらには安子ちゃんからもらった芋飴が家族が大ファンとのことで、もう一度会いたいと思っていたような。

ある時、男の子のセーターの袖の繕いをして、安子ちゃんの仕事ぶりが素晴らしかったので、繕い物の仕事の口利きをしてくれるようになった。

物語は主人公がギリギリのピンチになったときにまるで神様のように誰かが助け舟を。

出来過ぎなような気がしないでもないが、この物語の流れで見たら、納得できる。

るいちゃん

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実は子役はたくさんの子が演じている❣️

るいちゃんを演じる子役は赤ちゃん時代からだと10人を超えると聞いた。

もちろんテレビで見るしかない私にとっては誰が誰だか全く不明だが。

ストーリーに合わせてたくさんの役者さんが用意されているみたい。

写真の子たちは実際でも仲良しと聞いた。

とてもよく似ているが姉妹ではない。

名前が全然違うので。

今日はるいちゃんが初めて言葉を発したことが報告されたね。

カムカム…エヴィリバディ

なるほど、こんな形でタイトルが回収されるとはね🤣

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子供の頃から慣れ親しむってことが第一なんだね😂

るいちゃん、これからどんな子に育っていくんだろう?

カムカムエヴリバディ 新生活はタイヘン😱

 

物語はいよいよ舞台を変える。

戦後、雉真家で必死に堪えていたところが、様子を見かねた勇君が助け舟を。

岡山を出て別な場所で母娘2人で暮らすように便宜を図ってくれた。

手近な荷物と、ある程度まとまったお金。

安子ちゃんの向かった先は、かつての稔君の下宿先。

とりあえずは母娘が住む場所を見つけなければならない。

さらには生きていくためには、自ら仕事をする必要が。

新生活を始めるための様々な準備が今日の物語の大きなテーマ。

下宿先では物置を掃除して、住む場所と小さな台所を確保。

彼女ができる事は、父から習ったお菓子作りを生かすこと。

お菓子を売って生活費を稼ごうと。

しかし、商売が簡単に軌道に乗るわけでもなさそう。

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母娘のオフショットらしいです😍❣️

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大阪へ

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始発の列車の中 子守唄はon the sunny side of the street

岡山に残る事はほぼ拷問に近いと思われた。

そのことを身近で1番心配してくれたのが勇君。

彼の計らいがなければ、岡山を出ることにはならなかったはず。

この物語はエピソードがピークに達したところで、助け舟が出てくる。

脚本は、ほのぼのしたホームドラマの雰囲気でいながら、かなりな鬼脚本👹

主人公を始め、関わりのある人たちをこれでもかというぐらいな目に合わせる。

岡山を出て、別な土地に向かうとなれば、思い当たる大阪ぐらいしかないはず。

かつて、稔君と遠距離恋愛で文通をしていたので、住所はよく知っていると同時に、いちど訪ねたことがあったよね。

うまくいくかどうかは別として、そこに向かうしかなかったのだ。

勇ちゃん

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どうしてもあかんようだったら帰ってきぃ

勇ちゃんは今日のエピソードの中心的な役割を果たしていた。

彼は安子ちゃん母娘を逃すだけではなく、その後始末にもきちんと配慮していたよね。

兄嫁親子がいなくなったとなれば、両親は必ず探そうとするだろう。

特に母親がかなり問題。

嫁の事はともかく孫の事は自分の息子と同様に溺愛しようとする匂いがプンプン。

そして何かにつけて嫁いびりをしていたからね。

周りの者もとても見ていられなかったに違いない。

物語の中では家族同士のやりとりしか描かれていなかったが、これにお手伝いさんが加わるはずなので、彼女たちがどんなふうに見ていただろうね。

勇ちゃんは母娘を送り出す時に、ユーモアを込めて語りかけていた。

あんこ 気ぃつけてな😌

もし、戻ってきたならわしがもろたる😂

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勇ちゃん かっこいいねぇ😭

これは安子ちゃんを励ますための精一杯のおふざけ。

ひきつった表情だった安子ちゃんも思わず表情がほころび始めたね。

稔君の下宿先

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事情を察してくれて場所を提供してくれた😊

かつての稔君の下宿先だが、事情を察してくれたおばちゃん。

今はみんな生きることで必死やねん

誰も助けてくれへんで!

この言葉には実感がこもっている。

母娘2人だけで暮らすのだ。

子供はまだオムツが必要な年齢。

苦労する事は目に見えている。

しかし、岡山を離れてみて、

改めて2人だけで生きていかねばならないと覚悟を決める安子ちゃん。

やはり、天下の台所と言われた大阪は、人通りも多く、それなりに頑張れば生きていけないこともないのかもしれない。

おばちゃんが貸してくれた物置は、土間が2坪ほど。

そして畳の4畳半。

ガスは来ていて水道も玄関先に。

土間の2坪は6畳に相当。

かなり狭いけど、とりあえずは生きていく場所は確保できたわけだね。

生きるための仕事

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芋飴は簡単には売れない😰

最初に頑張って手がけたのが芋飴作り。

こんな方法で飴ができるなんて知らなかったけど、父から教わったお菓子作りの技術が生かされたと言える。

物資はほとんどが闇市で仕入れるしかなかっただろうが、うまく頼み込んで、値切りも成功しているような。

この当時の日本の様々なものの値段は、一般の人たちが手が出るようなレベルではなかっただろうと思う。

勇君からどれほどのお金を渡してもらえたかはわからなかったが、封筒はかなり厚いようにも見えたよね。

しかし、そんなものは使っていくうちにすぐになくなってしまう。

実際に品物を作って売ろうとしても、簡単に受け入れられるはずもなく。

おばちゃんから言われた言葉、

みんな生きるのに必死

誰も助けてはくれないの言葉の意味を思い知らされることになる。

勧めた芋飴を代金を払わずに立ち去ろうとするものや、さらにはいかがわしいチンピラ風な男たちに絡まれたりで、散々な様子。

一体どの程度売れたんだろうか。

逃げ込んだ路地の先で聞こえてきたのは昔お馴染みだった狸囃子の音楽。

しかし、その歌詞は英文だったね。

調べてみたところ、きっちりYouTubeにアップされていた。


www.youtube.com

正直なところ、初めて聞いちゃう。

これが逃げ込んだ路地の奥で聞いた懐かしい歌の英語バージョン。

今日の物語はここまで。

この後どんな展開になるのやら。

カムカムエヴリバディ 母娘が生きるために必要なこと

 

今週からの物語は昭和21年から23年にかけて。

戦後まもなくだと、日本はGHQの言いなり。

およそ主権国家とは程遠い存在だったようだ。

戦地から戻ってくる人たち、また全国で行われた爆撃で生き別れになってしまった人たちなど、国全体としてもほぼ無法状態だったのかも。

安子ちゃんはるいちゃんと雉真家に残って暮らしてはいるものの、その居心地は日を追うごとにに辛く厳しいものに。

義母美都里さんは息子を失った悲しみから、いよいよ壊れ始める。

息子を失ったのは安子ちゃんのせいだと言い始める。

そんなことを決して良しとはしない夫千吉さんだが、安子ちゃんの将来のことを考えて再婚を進めるようになる。

雉真家を出るように促すのだ。

そして、るいちゃんは雉真家の養女として育てるから、安子ちゃんに単身で出て行くように提案。

そんな申し入れをかたくなに拒否する安子ちゃん。

日常がどうしようもなく厳しくなる中、助けるために手を差し伸べてくれたのは勇君。

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まだ若いから再婚してはどうか⁉️

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壊れゆく義母美都里

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稔君を溺愛してたからね😓

義母美都里さんは稔君の戦死報告が届いた半月後位から、少しずつ精神に変調をきたし始める。

息子を溺愛していたから無理もないと言えばそれまでだが、

稔君が戦死した理由を安子ちゃんのせいと決めつける

こうなると、理屈は通用しなくなる。

人間は何か嫌なことがあると、必ずと言っていいほど自分以外に理由を求める生き物。

息子がこんな運命を辿らなければいけなくなった理由を、安子ちゃんだけを悪者にすることで自分に納得させようとしていた。

もちろん、そんな事はただの言いがかりにしか過ぎないが、雉真家の奥さんがこんな状態では、他の家族たちも苦労をせざるをえなくなってしまう。

何かにつけて安子ちゃんを目の敵にする彼女は、ついに夫をそそのかして安子ちゃんを追い出しにかかるのだ。

目の前から葬り去ることで、自分の気持ちに踏ん切りをつけようと。

初孫のるいちゃんをあれだけ可愛がっていたにもかかわらず、彼女にとっての1番は長男の稔君。

それは絶対に揺るがないことだったようだ。

義父千吉の提案

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再婚をしないか❓ただし、条件が…

雉真繊維の社長でもある父親は、未亡人となってしまった義理の娘安子ちゃんを不憫に思っていた。

まだ、20歳そこそこの娘盛りの嫁をこのまま家に縛り付けておくのはどうかと考え始めたとしても無理からぬこと。

長男の嫁だが、すでに息子の戦死の知らせも届いたことで次の段階に進む必要があると思われた。

そこで、妻美都里の申し入れもあって、安子ちゃんに再婚話を持ちかけることに。

もちろん、物語の中で誰か良い相手がいるからと言う設定ではない。

この先、良い相手を見つけるのでその相手と再婚することを促すような口ぶり。

親心としてはまだ若い嫁をこのまま縛り付けておくのはあまりに不憫と考えたに違いない。

そして再婚するためには娘るいちゃんの存在はきっと足かせになると考えても不思議は無い。

雉真家でるいちゃんを引き取るので、身軽な状態で再婚に向けて気持ちの整理をしてくれと。

思いがけない提案で、追い詰められた形の安子ちゃん。

しかし答えはきっぱり。

お断りします😔

私は稔さんの妻で“るい”の母親。

雉真家が私の居場所。

この返答にはいささかの迷いもない。

しかし苦労することが目に見えていたんだよな。

るいちゃん

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初めて立てたよね😅

周りの事情も知らないまますくすくと育つるいちゃん。

ある時ふと気がついたら娘が立っていることに気がつく安子ちゃん。

思わず娘を抱きしめる姿は、周りの状況が厳しいだけに切ないものが。

こんなことを長く続けていては、安子ちゃんの気持ちもやがては折れてしまうことにもなりかねない。

この時代、日本全国でこういった事は起こっていた可能性が。

出兵前に駆け込みで結婚した男女がかなり多かったと聞いている。

そして終戦前後に生まれた子供たちもたくさんいた。

その時、夫がいない状態で生まれた子供も大勢いたのは事実。

うまく夫が帰ってくればいいけれど、帰ってこない場合は…。

そんな例もたくさんあったとあちこちで記述を見かける。

戦死報告が届いた場合だってかなりあっただろう。

日本全体で310万人が亡くなっているのだ。

エピソードとしては十分に考えられることだったと思う。

勇君の計らい

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安子ちゃんをこのまま家にはおいとけない😰

終戦後早い時期に日本に戻ることができた勇君。

彼は安子ちゃん親子が厳しい運命にさらされていることを日々感じていた。

彼自身も、長男がいなくなったことで、雉真繊維の跡取りとして振る舞わなければいけなくなった。

戦争によって、誰もがその運命を狂わされたと言えるだろう。

勇くんは、ある時思い立って安子ちゃんに彼なりの提案をすることに。

雉真を出て、親子2人で暮らすように。

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お金を渡して、家を親子で出るように促す

思い切った行動に出たと思うが、今日のエピソードはここまで。

安子ちゃんも雉真にはいられないと感じていたはず。

先週の予告編から類推すると、おそらく岡山を離れるのではと思う。

その詳しいエピソードは明日以降語られる。

青天を衝け 再婚

 

先週の物語で糟糠の妻千代を失った渋沢栄一。

今週は彼が亡き妻の面影を抱きつつ、どんなふうに仕事をしたのかが詳しく語られることになる。

明治15年千代が亡くなった翌年に、栄一は再婚をする。

すでに数週間前から把握はしていたが、かつての豪商伊藤家の出。

伊藤兼子と再婚を。

その時のエピソードが詳しく語られていたが、渋沢栄一が周りから紹介されて受け入れたような物語だったね。

栄一は幼なじみの千代のことが忘れられない。

2人で二人三脚でここまで頑張ってきたのだ。

特に、明治初期の対外的な活動には千代の存在は欠かせないものだった。

最愛の妻であり、間違いなく戦友だったと言える。

妻を失った渋沢栄一がどれだけ憔悴しているかは、周りが放っておけないと感じるほど。

そして白羽の矢が立ったのが芸者見習いとして描かれている伊藤兼子。

すでに朝ドラスカーレットでもおなじみだが、あの大島優子が演じている。

スカーレットの役柄が記憶に新しいところだが、全く違うタイプの女性を演じているところが、彼女の女優としての才能を強く感じるところ。

今週はそういったことを中心に描かれるが、かつて好敵手とされた明治の偉人たちが次々と亡くなることも描かれた。

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徳川慶喜の前で涙する栄一

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驚くほど事務的な再婚

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ニコリともせずに事務的に話を進めて再婚😨

渋沢栄一にとって、自分が心を許せる女性は最初の妻千代だけだったのかもしれない。

もちろん伝わっている事実を総合すると、極めて女癖の悪い輩で、あちこちに子供も50人以上こしらえたような。

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千代の死亡広告

当時、このようなお悔やみ欄が存在していた。

伊藤兼子は芸者見習いとは言え、お妾さんは望むところではなかったらしい。

平岡円四郎の妻やすの紹介として描かれていたが、渋沢栄一の後添えとして結婚を勧められていたね。

最初に、どちらがオーケーしたのかはわからないが、途中経過は端折った状態で物語は描かれていた。

渋沢家の応接室で2人が一対一で話をする。

このやりとりが驚くほど事務的で、こんなんで結婚しちゃえるの?と思うくらい無味乾燥な描き方。

多分、2人の心の通いあいとかじゃなくて、身分とか世間体が優先されたんだろうと勝手に推察。

三菱対共同運輸

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渋沢栄一が運営する会社は三菱とのつぶし合いで互いに疲弊

岩崎弥太郎は三菱商船で日本の海運業の独裁を狙っていた。

それを阻止するための共同運輸だったが、ここで行われたのはお互いの激しいダンピング。

それは1割引2割引の運賃の話からやがては会社の存続も危うくなるほどの値引き合戦。

最終的に三菱の残り時間は1年間。

共同運輸の残り時間は100日。

ここまで疲弊するに至ってしまった。

調べてみると、間違いなくお互いの会社は競争していた。

しかし、物語で描かれていたような渋沢対岩崎の全面戦争でもなかったような気がする。

渋沢栄一と岩崎弥太郎は相反する勢力だったが、会社が共倒れになる前に2人が手を携えることになった。

実はこの2人が共同でやった仕事も数多く存在しているとの記述もあちこちで見かける。

ただし、岩崎弥太郎は50歳そこそこであっさりと亡くなってしまう。

五代友厚の忠言

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このままでは誰も得することがない😓

三菱と共同運輸を和解させたのが五代友厚だったように描かれていた。

お互いの代表が顔を突き合わせて本音で語り合うことを促していた。

この時、五代はすでに目が見えなくなっていて、はっきり言ってなくなる直前の仕事だったように思う。

彼は50歳の手前で亡くなっているので、ちょうどこの時期に相当する。

今日の描き方だと、渋沢栄一は岩崎弥太郎への対抗心をむき出しにしていて、食うか食われるか、どちらかが生き絶えるまで戦い続けるとの描き方。

渋沢栄一の他の業績を考えると、そこまで意固地な性格とも思えないが、そこは物語なので、対比のためにはこういった描き方をしたのかも。

関西方面で活躍していた五代友厚は当時の経済人の中でも渋沢栄一や岩崎弥太郎と並び称せられるほどの存在。

かつての薩摩藩士の生き残りで、渋沢栄一がパリ留学中に彼もヨーロッパを訪問していた。

2人とも、欧米の先進的な経済運営を熟知していたと言える。

明治の英雄たちの死

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岩倉具視 岩崎弥太郎 五代友厚 全員が死亡する

幕末以前に生まれて明治維新を経験していた人たちで長生きできた人はどちらかと言えば少数派だろう。

大抵の人は50歳前後で亡くなっているのだ。

様々な原因で亡くなっているが、岩崎弥太郎の胃癌が切なく感じる。

彼は、共同運輸との戦いの最中になくなったと物語では語られていたが実際は存命中に渋沢栄一と和解していたはず。

物語的にはそれほど大きな影響はないと思うが。

岩倉具視も五代友厚もこの前後で亡くなっている。

逆に長生きした例で言えば渋沢栄一が昭和の初めまで90歳以上の長命だった。

徳川慶喜も70歳過ぎまで生きたと記憶。

時代は、自由民権運動の走りがこの辺から。

わかりやすい形をとっていたので民衆はお金持ちの資産家を敵とみなしていた。

このような運動は今でもそうだが敵を作ることが1番強く訴えることができる。

要するに批判をすれば良いのだ。

しかし志のあるものはそういった批判に屈する事はなかっただろう。

兼子の思い 栄一の真心

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初孫が生まれ、兼子と福祉事業を共同運営

今日の物語の最後の方で兼子が離縁を申し入れる場面が。

自分では役に立てないと素直に気持ちを吐露する兼子に栄一は土下座をして謝る。

俺を見捨てないで助けてくれ。

その願いは切実だった。

このことがあってから渋沢栄一は彼の孫が生まれた後にも、2人の男の子を設けている。

つまりおじさんの方が年下なのだ。

この時代はこういうことがよくあったような。

さて、東京養育院は渋沢栄一が個人で運営することとなった。

それは亡き千代の思い出が被る

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千代ちゃんクランクアップのときの記念

この時以降、兼子は鹿鳴館でその存在を大きく知られる存在になる。

渋沢栄一の妻としてその役割を遺憾なく発揮できていた。

ただし、下世話なことだが渋沢栄一の女癖の悪さは相変わらずだったようだが。

照ノ富士優勝に見る大相撲の未来

 

千秋楽を待たずして昨日優勝を決めた照ノ富士。

横綱になってから2場所連続優勝を成し遂げている。

横綱と言えば、白鵬のイメージが強かったので、照の富士の相撲振りを見ていると白鵬とは違った横綱らしさを感じる。

相撲の開催期間中は必ずと言っていいほどテレビで見るので、照の富士中心に相撲のこれからの楽しみ方などを含めて考えてみたい。

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福岡国際センター 今日で15日間全てが終わる

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横綱 照ノ富士

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土俵入りもサマになってきた

モンゴル人力士として早くから注目されていた照ノ富士。

2015年にはすでに大関に昇進していた。

彼の相撲人生は実はこのときの大関昇進ではない。

彼はその後今に至るまで、到底ありえない苦労の中で相撲を続けてきた。

彼には、両膝を怪我するアクシデントが。

そのせいで相撲はおろか、日常生活もやっとのレベルまで追い詰められていた。

その結果、

大関から番付はどんどん下がって、序二段まで。

今の彼は、その時からの復活した姿。

もうあちこちで紹介された話なので、知っている人も多いはず。

何度も相撲をやめようと親方に相談したらしいが、その都度遺留されたと聞く。

まず、体をしっかり治すこと

相撲を止めるのはそれからでも遅くない

このアドバイスに素直に従って、今があると言える。

親方はかつての横綱旭富士。

現、伊勢ケ浜親方

それと、忘れられないのは横綱にとって内助の功で支え続けていた奥さんの存在。

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奥さんの果たした役割はとても大きい

ちなみに最近知り合った人ではない。

2015年、大関になった頃に知り合って、照ノ富士がどん底に落ちたときに支えてくれた人が彼女。

彼女は、“相撲が取れなくなっても私が仕事をしてあなたを支える”と言ったそうな。

最近はほとんど聞くことのなくなった言葉かもしれない。

ちなみに、横綱は彼女の用意してくれた食事を食べて、持病の糖尿病も治療中と聞いた。

体つきを見てもそんな気はしていたが、照ノ富士は満身創痍と言える。

照ノ富士以外の力士たち

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幕内力士土俵入り 観客もそれなりに入っていて賑わいが

大相撲は白鵬の1人勝ちの時代が長く続いた。

白鵬の功績は認めざるを得ないが、私の個人的な意見では、彼の相撲に対する姿勢は正直、好みではない。

大変な記録を打ち立てているが、もし横綱朝青龍が現役を続けられていたなら、これだけの記録にはならなかったはず。

そんな事はともかく現在の力士たちで横綱以外と言えば、大関2人が挙げられる。

彼らが果たして横綱になり得る器かどうかというとそれは厳しい。

さらには今謹慎中の朝乃山が果たしていつ頃復活できるのか。

そういったことも含めて、照の富士以外の力士たちで横綱まで行けそうな力士は今のところ見当たらない。

照ノ富士の相撲を見ていて特に感じるのは決して、攻撃的な相撲を取らないこと。

つまり、横綱として必ず相手の力を受け止めてから事に及んでいる。

白鵬とは真逆の相撲姿勢。

横綱の条件

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相手の相撲を受けて立つ

これは昨日の相撲 阿炎との1戦

全力で、死に物狂いで向かってくる阿炎の激しい突き押しは一旦はしのいだ後。

リアルタイムで見ていて、負けた!と思わせるぐらい危機一髪の内容だったけどね。

私が大切だと思うのは、相手の攻撃を一旦は受けると言う事。

かつて私が知る横綱たちは皆照ノ富士と同じ相撲をとっていたような気がする。

大鵬、北の湖、千代の富士

体の大小こそあれど、彼らは絶対に自ら攻撃を加えるようには見えなかったな。

そのイメージを一新したのが白鵬だったと思う。

白鵬の相撲は先手必勝。

必ず先に攻撃を仕掛けて、相手をひるませてから自分のやりたいようにとっていたと思う。

実はこのやり方を評価しない私のような相撲ファンはかなり多いだろう。

大相撲では横綱は名誉職なのだ。

名誉が傷つくような横綱では止めていただかなければいけない。

今までも今もこれからも私が持ち続けるだろうポリシー。

大相撲の未来

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テレビで毎日見かける「たまり席の妖精」と呼ばれる女性

この方は、ネットで特に有名でよく知られている。

最初は誰なんだろうかと思っていたが、毎日必ず同じ席で見かける姿で、テレビの放送上観客席の様子もよくわかるので、おのずと気にかけるようになる。

もちろん名前も身分もまるで存じ上げないが、とある有力なタニマチのお嬢さんだと聞いた。

座っている席と、毎日見かけることが実は大変なことで、あの場所の席を確保できる力を持った人と言うのは一般人ではありえないこととされるので。

相撲では土俵周りのたまり席は特に席が確保しにくいと昔から言われる。

テレビ放送は、画面がハイビジョンでくっきり映るので、お客さんまでしっかり見ることができるのだ。

彼女は、どうも東京在住の方ではなかろうかと感じている。

今場所は九州なので、ホテルでもとっているんだろうか。

テレビ放送で見ている大相撲は、観客に誰が座っているかを確認するのも私にとっては最近の楽しみ方。

いろんな楽しみ方があるとは思うが、大多数の相撲ファンは皆テレビで観戦していると思う。

こうしろ、ああしろなんておこがましい事は言わないが、これからも放送し続けてほしいと願うばかり。