くわちゃんの独り言

音楽や映画が大好きな爺さん。長年の経験から知りえたことを発信します。

ブギウギ 歌手へのこだわり

明日1日を残して今週のエピソードには、誰もが期待するきちんとした回答が出されたような。

昨日までの1連の流れで週刊誌記者鮫島の策略で、不本意な関係になってしまったスズ子とりつ子。

お互い、こんなはずではなかったと思いながら自分の正直な気持ちを見つめ直してみる。

りつ子は自分自身の歌手へのこだわりもあり、思い通りに歌えないことが大きな悩みに。

イライラしていたところに鮫島の誘導尋問のような問いかけ。

口車に乗せられて、スズ子と対談する羽目になってしまった。

スズ子は愛子の子育てをしながらの芸能活動。

大スターとしての地位はゆるぎなかったが、日々余裕のない生活を強いられていた。

そんな中鮫島の言葉巧みな誘導でりつ子と対談することになってはたが、結果は散々なものに。

お互い売り言葉に買い言葉で興奮したスズ子はつい声を荒らげてしまう。

母親の怒りに泣き出してしまう愛子。

りつ子とスズ子の関係を正常なものに戻したのは、愛子に他ならない。

いたいけな子供を泣かせてしまうような大人は初めから態度が間違っているのだ。

りつ子はわざわざスズ子の自宅を訪ねて謝罪。

あっけに取られるスズ子をよそにりつ子と愛子はすっかり打ち解けて仲良く過ごす。

そしてりつ子はスズ子のために自分と同郷の知り合いを家政婦として紹介する。

いかにもりつ子らしいおしゃれで思いがけないやり方で。

オフショット 菊池凛子ってずいぶん背が高いよね😅

目次

週刊誌記者鮫島の本心

福来スズ子との対談の第二弾はいかが?

りつ子と鮫島のやりとりの中で鮫島本人の気持ちが現れた瞬間があった。

彼はりつ子とスズ子の2人を対比させることで、それぞれの歌手活動の宣伝を担っていると語っていたね。

さらには、我々記者がいることで、あなた方の仕事もうまい具合に知名度を得ていると。

りつ子は落ち着いた対応ではっきりと断言していた。

別にお客さんは1人だって構わない。

一生忘れられない歌を聞かせてあげる。

あなた(鮫島)を招待してあげる。

聞かれた鮫島はさすがに返す言葉もない。

遠慮しておきます…😓

最後のセリフに鮫島の記者としてのスタンスが現れていただろう。

週刊誌記者としての彼の追求すべき点はいかに面白い記事を書いて、雑誌の発行部数を伸ばすかどうか。

記事の内容は歌がどうこうではない。

読んでもらえるかどうかが1番の注目点。

茨田りつ子の謝罪

あなたにきついこと言ってごめんなさい🙇‍♀️

りつ子は鮫島が帰った後スズ子のもとへおもむく。

この間の対談の時は明らかに言い過ぎてしまった。

物語の中でははっきりとセリフには出てなかったが、スズ子以上に愛子を気にかける様子がありあり。

りつ子には自分自身の子育てを放棄してしまった苦しい過去がトラウマになっている。

この上、愛子を悲しませるようなことがあればとてもじゃないが自分を許せない。

りつ子はスズ子と同じように愛子をかわいいと思っている。

笠置シズ子と淡谷のり子も笠置の娘を交えて長年交流を続けていたと伝わる。

淡谷は笠置の娘に常々“お母さんに感謝しなさい”と語ったようだ。

突然の訪問に驚きの表情のスズ子

2人のやりとりの中で、スズ子の自宅は子育て真っ最中なこともあって、見事に散らかりっぱなし。

しかし、りつ子はスズ子が全力で子育てしていることをむしろ微笑ましく嬉しく感じたようだ。

何よりも愛子に会うことができて会話をすることが楽しくて仕方がない。

考えてみれば、スズ子が日帝劇場で舞台をやったときに愛子の面倒を見てくれたのはりつ子だった。

りつ子自身の罪滅ぼしの意味もあった。

今回鮫島はすっかり悪者にされてしまったが、彼がいたせいでりつ子もスズ子も自分が命がけで歌手活動をしているとしっかり自覚できたはず。

スズ子とりつ子の歌手としての矜持

新曲「ヘイヘイブギ」を準備😊

スズ子は週刊誌に書き立てられた歌手廃業の噂を払拭するために、ブギの女王としての新曲を発表する。

自分は間違いなく歌手なんだと宣言するために。

ブギウギで描かれるかどうかは別として、淡谷のり子もブルースの女王としてたくさんの楽曲を発表している。

そのエピソードが描かれるかどうかははっきりはしない。

しかし2人とも歌手活動こそが存在価値だとともに認める。

戦争中、2人とも歌う場所を自ら演出するために自前の楽団を抱えていた。

つまり自分1人だけの生活ではなかったわけで、大勢のスタッフの面倒を見なければならない厳しい身分。

2人は芸能人とは言え、他とは覚悟が違っていたのかも。

お手伝いさん😳

茨田りつ子さんの紹介 今すぐにでも仕事をさせて😅

今日のエピソードの最後に登場してきた大野晶子は茨田りつ子と同じ青森出身の知り合い。

彼女本人が語る内容でいきさつも語られていた。

りつ子はスズ子の子育てに対し少しでも応援できることをしたかったようだ。

愛子を安心して任せられる家政婦がいない。

そこで白羽の家が立ったのが彼女。

木野花 NHK御用達女優

ドラマを見て感じるのはなんと違和感のない青森弁のセリフ回し。

俳優たちの底知れぬポテンシャルに脱帽する。

ドラマを見るときに私はセリフなどを字幕で表示することにしているが出来栄えの素晴らしさに感動することしきり。

ブギウギ 仕組まれたねつ造記事

今も昔も変わらないが、タブロイドの記者たちは悪者扱いされる。

ブギウギには悪役は登場しないと思ってはいたが、どうもそうではなさそう。

週刊誌「真相婦人」の鮫島記者は、巧妙な罠によってスズ子とりつ子を誘導。

お互い相手のことを批判し合う形での対談を画策。

これらも物語をよく見ているとすぐにわかることだが、鮫島の言葉がいかにもスズ子やりつ子が語ったように仕組んでお互いの疑念を増幅させる。

物語自体はベタな作りになっているので非常にわかりやすい。

りつ子はスズ子のことを「うのぼれている」と言い切っていた。

そしてブギの人気ももうすぐ終わると。

映画などにウツツを抜かしている場合ではないとも。

もちろんスズ子は何をやるにつけても全力投球でいい加減な気持ちなど微塵もない。

そして歌手を止める話も話題に登っていたがそれも真っ向否定。

福来スズ子が歌手を止めるなど絶対にありえないと言い切る。

また、鮫島はりつ子にスズ子が語ったと吹き込んでいる。

“歌手しか能のないりつ子がかわいそう”だと。

お互いそんなこと思っているはずもないのに、鮫島の巧みな捏造は2人の関係を険悪なものに誘導した。

対談も行われるが、すべて鮫島の筋書き通り。

スズ子とりつ子はお互い批判し合う形で関係がぎくしゃくしてしまう。

そしてつい興奮したスズ子は声を荒らげてしまい同席してい愛子が泣き出してしまう。

これこそが鮫島の願ってもないシチュエーション。

週刊誌にはあることないこと好き勝手に書かれて、2人のお互いの印象は著しく悪化。

2人が反目し合うように画策された対談

目次

真相婦人鮫島記者

山下マネージャーが一括 お前 大概にしとけよ

鮫地はいかにも悪者そうな表情でドラマに登場。

演じている役者のインタビューがネットに載っていた。

自分の悪役としての役柄を違和感なく演じさせてもらっていると。

主人公を陥れるための悪者の役なので、役者としてはやりがいのある仕事に違いない。

しかし、あえて世の中の週刊誌や新聞の記者たちの名誉にかけて言っておくがすべての記者たちがこのように低俗な人たちではない。

命がけで戦争などの大量虐殺について報道する熱意ある尊敬すべき記者たちも、世の中には多数いるので。

たまたま物語の中では、鮫島が悪者の役どころを一手に引き受けている。

これはこれでとても面白いなと毎朝楽しみに見ることに。

りつ子とスズ子

この頃りつ子は自分の歌に納得できていなかった

りつ子は歌以外のことで喉を使う事は控えると語るほど歌に命をかけている歌手。

彼女を巻き込むために鮫島は巧妙な罠を張った。

それはブギの女王福来スズ子が“茨田りつ子は歌手しかできない寂しい人だ”と語っている。
こういうのを捏造と言うんだよね。

明らかにスズ子に悪意があるかのような発言。

りつ子としてみれば絶対に面白くないだろう。

鮫島に吹き込まれたりつ子は“ブギ人気ももうすぐ終わりだ”と冷たく言い放つ。
お互いがいがみ合うように絶妙に誘導する鮫島。

スズ子はりつ子が語ったとされるブギ人気はもうすぐ終わる発言に激しく反応。

記事の内容はほんまでっか?

既にお互いの心はすっかり誘導されているので、相手の事などどうしても信用しがたい。

売り言葉に買い言葉で、どうしても相手を嫌悪するような方向にしか考えが及ばない。

この2人は、実はお互いのことを歌手としてとても尊敬していた。

りつ子はもともとクラシックのソプラノ歌手なので、高音で声をふるわせるコロラトゥーラの名手。

スズ子は羽鳥善一の指導のもと、わざと声を潰すなどして野性的な発声を身に付けていた。

お互いの雰囲気に合わせてそれなりの演出に基づく歌を歌う。

簡単に比較することなどできるはずもないのに💦

タナケンのアドバイス

何を言われてもしっかり継続すること

スズ子とりつ子の対談は、鮫島の巧みな誘導によって散々なものに。

特にスズ子の落胆は目に余るものが。

週刊誌記事を読んだタナケンが映画撮影の最終日、スズ子を尋ねてくる。

週刊誌記事を指して、こんなものに左右される事は無い。

自分の信じた歌手なり役者なりを精一杯演じること。

そしてそれを継続することで、お客さんには必ず伝わっていくと。

いかにもタナケンらしい励まし方。

スズ子はりつ子との対談がうまくいかなかったことですっかりしょげていたが励まされたことで少し気持ちを持ち直す。

オフショット 美音ちゃん可愛い😍❣️

スズ子はそのまま映画の撮影の最終日に臨むことになった。

撮影最後のシーン🤣

途中、様々なアクシデントに見舞われたが、作品作りにかける情熱はスズ子もタナケンも同じ。

2人の集中力は見事に撮影を乗り切ったと言える。

歌へのこだわり

羽鳥家にて 新曲の依頼も

スズ子は映画の撮影の時も自分が歌手であることを決して忘れなかった。

歌を出せば大ヒットする事はわかっていたが、ここへ来て善一に新曲の作曲依頼をすることに。

善一は今までずっとブギでやってきたが、ここで少し目先を変えて別なものにしようかと提案。

しかし、スズ子ははっきりと言い切る。

ぜひブギでお願いします。‼️

スズ子は自らに冠されたブギの女王のにこだわりがあった。

ブギの女王にふさわしい歌をもう一度みんなに披露する。

思いを込めた依頼となった。

ブギウギ 誹謗中傷の果て

いつの時代でもそうだが、週刊誌やテレビなどゴシップ記事の記者は山ほどいる。

物語で描かれた昭和24年当時だと登場する鮫島以外にも似たような記者たちは山ほどいたはず。

そして本当のことを3割程度、後は面白おかしく7割を捏造で固める

そうするといかにもそれらしい記事が出来上がる。

このやり方はこういった記者たちの常套手段。

スズ子は愛子は同伴させて映画の撮影に臨んでいる。

子育ても仕事も自分の手でというのが彼女の言い分だろうが、実際は娘と片時も離れたくないのは彼女の偽らざる気持ちだろうと推察。

とにかく離れたくないのはスズ子。

今日描かれたストーリーでは茨田りつ子の様子も話題の中に。

週刊誌記者鮫島はりつ子にも言葉巧みに近寄りそれとなくスズ子との対比の形で記事を作り上げる。

もちろん大半は鮫島の捏造になるが、スズ子とりつ子の2人の心をもて遊ぶかのような文面に。

りつ子はこの頃、自分の歌唱にいまひとつ自信が持てないでいた。

思うように歌えない

りつ子にとって歌手活動こそが自分の本分だとの覚悟がある。

週刊誌記者鮫島はりつ子のささやかな発言を救い上げる形でスズ子との対談を画策しようとした。

週刊誌は売れてなんぼの世界なので、記事が真実かどうかは二の次三の次。

スズ子は愛子のことが気になって撮影にもいまひとつ集中できないでいた。

決して離れたくない親娘😭

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愛子のケガの波紋

愛子可愛や…

愛子が怪我をした事はスズ子にとっては一大事。

ことを知ってか、映画の撮影もその日は取りやめになり、さらには2日ほど休んでくれると言う。

しかし、撮影が先延ばしになれば当然後から大変な目に遭う。

スズ子は役者として演技をしなければならない。

映画はステージとは違った緊張感があって気の休まる時間は無いと思われた。

何よりもスズ子は愛子と離れられない。

愛子がスズ子を求めるようにスズ子は愛子以上に娘と離れられない。

それにしても子育てと仕事の両立がどれほど難しいか。

今も昔も変わらないテーマ。

昭和24年当時なら子守を雇うのも全て口コミで探すしかなかっただろう。

スズ子はそのことができずに全て自分で背負い込んでいた。

茨田りつ子の不調

福来スズ子が茨田りつ子は終わりや言うてます😜

りつ子は自分の声がいまひとつ不調なことを厳しく受け止めていた。

歌手は歌ってなんぼ。

お客さんに歌を届けなければならない。

マネージャーがどんなに取りなしても、彼女の歌うことへの思いは揺るがない。

自分なりに出来が悪いと思ったんだろう、「チケット代をお客さんに返したいくらい」と語っていた。

物語に所々登場してくる三流週刊誌記者鮫島は、ゴシップネタを探して神出鬼没。

特にこの時代の歌手として茨田りつ子と福来スズ子は双壁をなす2人。

この2人を話題にすれば、週刊誌は絶対に売れると確信していたようだ。

本来りつ子は週刊誌などの取材を受けるような事はしない。

歌うこと以外に喉を使いたくない

あながち嘘でもないりつ子の本音。

りつ子のプライドを巧みにくすぐりつつ、鮫島はスズ子が語ったと嘘をつく。

はじめは取り合わなかったりつ子だが鮫島の巧みな誘導につい応じてしまう。

ブギウギは基本悪党と呼ばれる人は物語に登場しないが、鮫島がその役割を一手に担っているのかも。

タナケンからの助言

撮影に負担をかけ続ければ作品の質が落ちる😤

スズ子が愛子を連れて撮影にやってくるので、どうしても撮影の足を引っ張りがち。

子供の事だから仕方がないとタナケン。

そう言いながらも撮影全体のスケジュールを考えれば現場にかかる負担は、後々作品そのものの質を下げることにつながると手厳しい。

タナケンは自ら脚本を作って作品をまとめる言ってみれば、エンターテナー。

タナケンの1番の関心事はどれだけ納得できる作品を作ることができるか?

そのためには撮影が滞る事は1番避けたいだろうにね。

スズ子が撮影の合間に愛子と戯れているの複雑な表情で見つめていたよね。

みんなに迷惑はかけられない でも愛子と離れられない

演じるためには、役づくりと演じるときのモチベーションが何よりも大切。

集中力だけがそれらを可能にする。

愛子が気がかりでどうしても撮影に集中できないスズ子はダメ出しが多くなってしまう。

果たしてこのままでタナケンが目指す作品の質が保てるのかどうか。

三流週刊誌記者鮫島鳥夫

茨田さんと対談してください😝

物語でも描かれた通り鮫島は実に狡猾な誘導で記事を捏造する。

全くのデタラメでは無いわけで微妙に本当のことも混ぜながら、世の中の注意を引こうとする。

モデルの笠置シズ子も様々なゴシップ記事の洗礼を受けていた。

有名税のようなものと言ってしまえばそれまでだが、注目される人にしてみれば、迷惑極まりない。

鮫島の巧みな誘導で茨田りつ子とスズ子は対談するしかなくなってしまった。

お互い誤解を持ったままの対談だから、ろくなものにはならないのは明らかだが、鮫島の狙いはそこにある。

要するに面白い記事にさえ仕上がってしまえば、後はどうでもいいのだ。

この姿勢は現在でも同じように続いているものと思う。

現在は週刊誌やテレビ以上にネットのSNSで拡散する方がはるかに広まる。

普段からどんな批判にも耐えられるように準備しておけば良いのだが、それにしても正直疲れる話。

ブギウギ 仕事と子育て

ブギウギはいよいよ残りを数えれなければならないほど押し迫ってきた。

物語の設定は昭和48年の夏。

すくすくと育った愛子はやんちゃざかり。

目を離すと何をしでかすかわからない。

スズ子は愛子の子育てやそれ以外の家事もこなしながら忙しく活動していた。

なんといっても福来スズ子は日本国内では超がつくほどの売れっ子スター。

舞台やレコードだけでなく、映画のオファーもあったりで休む暇もない。

今日描かれたエピソードでは、子育てに奮闘するスズ子が愛子の天真爛漫で奔放な振る舞いに翻弄される様子が描かれる。

スズ子だけでなく仕事場でも様々な問題行動が。

愛子に振り回されるスズ子たちは仕事をしながらも、様々な場面で緊張を強いられた。

さらには先週のエピソードで幼なじみタイ子が元通りになったことを受けて、タイ子たち子は大阪へ引っ越していくと言う。

タイ子曰く、これから出直し

聞くところによると、旅館の女中として働くらしい。

この時代はまだホテルと呼べるものはなかったので、旅館では女中や中居など下働きの女性は、住み込みの場合が多かったようにも思う。

なんとなく想像のできるシチュエーションだが、タイ子はもともと日本舞踊を得意とした芸妓。

踊りを教えるなどの仕事ができるような気もする。

そんな中、タナケンとの初の映画撮影に臨むスズ子

もちろん愛子同伴での撮影になったが、とある事件が起こってしまう。

オフショット母娘😍

目次

天真爛漫な愛子

愛子を演じる小野美音 2017年生まれ今年7歳に

さて、私は物語にケチをつけるつもりはない。

エピソードが始まった時に「昭和24年の夏」と言う出だし。

愛子は物語の中でも、生年月日がかなりはっきりしている。

昭和22年の6月。

つまり物語の中の愛子は今2歳と言うことに。

どう見ても2歳には見えないよね。

演じている美音ちゃんは現在6歳で今年誕生日が来ると7歳になる。

こんな事は気にしなくていいのかもしれないが。

物語を見ている限りでは、それほど性格の悪い印象は受けないが、旺盛な好奇心はどうしても破天荒なおてんばぶりを発揮することになる。

今日描かれたストーリーでは愛子の傍若無人な暴れ振りが面白く描かれていたと思う。

タイ子と達彦

それぞれの家族が向き合って😅😍

愛子が大暴れした後、タイ子と達彦が尋ねてきた。

もうすっかり元気を取り戻したタイ子は演じている藤間爽子からそこはかとなく漂ってくる精々しさがなんとも魅力的。

達彦も見る限り元気いっぱいな様子。

オフショット 好感度マックス😍❣️

何よりも先週までと違ってちょっと薄汚れていた服装とは一変して、こざっぱりとしてきちんとした感じ。

タイ子は故郷大阪に戻るらしい。

旅館の女中として働くと語っていた。

大阪は彼女の故郷でもあり、戻ればそれなりに知り合いに出会う可能性も高い。

自立するための第一歩としては、この時代最もふさわしい選択をしたんだろうなと。

スズ子もタイ子親子の新たな門出を祝福しつつ送って行った。

タナケンとの映画撮影

ドタバタ人情時代劇

様々な依頼が舞い込むスズ子。

マネージャーの山下もスケジュールの調整など大変な日々が続く。

特に愛子の子守も兼ねているので疲労困憊も甚だしい。

スズ子の師匠でもある作曲家の羽鳥善一は彼の戦後の代表作、青い山脈を家族を相手に披露していた。

子供たちとスズ子を前に繰り返し合唱させる😅

この頃、既に売れっ子作曲家として身動き取れない状態だった善一。

たまたまやってきたスズ子たちを理由に息抜きも兼ねての合唱だったようだ。

スズ子は映画の撮影が近いこともあって、セリフを覚えたりまた歌などのトレーニングも欠かさない毎日が続く。

やっぱり気になるのは愛子

映画の撮影をしながらも、愛子のことを気にかける毎日が続いた。

撮影場所にも愛子を同伴させることがその後ちょっとしたアクシデントにつながってしまう。

愛子のケガ

目を離した隙にお嬢が怪我をしてしまいました💦🤕

スズ子は映画の撮影のために集中した時間を過ごす必要が。

その間愛子の面倒を見てくれたのが、映画撮影のときのスタッフの1人。

実はほんのわずかな時間目を離した隙に、愛子は転んで机の角に頭をぶつけてしまった

すぐに医者に連れて行って事なきを得たが、映画の関係者は大慌て。

その日の撮影はそのまま中止となり、さらには2 3日休んで娘のそばにいてやってくれと言う。

申し訳なさに恥いってしまうスズ子。

以前もタナケンと舞台を共にした

今回の映画ではスズ子は大阪弁のセリフでやりにくいことにはならないはず。

しかし、舞台と違って、映画は独特の緊張感があるとのこと。

エノケンと笠置シズ子 時代劇が多めだったかも

物語にはしっかりとしたモデルが存在。

スズ子は映画に登場することで新たな活動の場が広がったと言える。

さて、怪我をした愛子は大した事がなかったとのこと。

しかし今後のことを考えれば、このまま仕事に愛子を連れて行く事ははばかられた。

さらには有名人スズ子には様々な芸能記者がついて回ることになる。

物語は芸能記者に追い回されるスズ子にも注目。

ブギウギ1週間振り返り 運命を乗り越えて

物語が描かれた1週間は昭和22年から昭和23年にかけて。

戦後の復興期の始まりとされる年代。

戦前から芸能活動を継続してきたスズ子は戦後になっても愛子を連れだって歌手活動を。

この時代既に芸能記者なども存在したらしい。

あることないこと面白おかしく書き立てて世の中にアピール。

スズ子は芸能記事の格好の対象にされた。

スズ子のモデル笠置シズ子そのままに描かれるブギウギでは当時パンパンガールと呼ばれた娼婦たちとスズ子が交流を深めるところからきちんと描かれる。

スズ子はパンパンガールたちを差別する事はなく、一生懸命働く点で自分と同じ類の人間だとの認識を持っていたようだ。

そんな中幼なじみタイ子に遭遇。

スズ子とタイ子のお互いの人生は全く違ったものになっていた。

そしてスズ子の差し伸べてくれる手をタイ子は受け取ろうとはしない。

自分が無様で惨めなことがあまりに恥ずかしいと。

しかし、スズ子の筋金入りのおせっかいは、タイ子の凍りついた心を溶かしやがて心を通い合わせるようになる。

そんな時発表されたスズ子の新曲はジャングル・ブギー

映画の挿入歌にもなった楽曲は、激しいパフォーマンスで歌って踊るスズ子の真骨頂。

オフショット 衣装があまりに斬新😅

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ラクチョウのおミネとの交流

一緒に屋台で雑炊を食べる間柄

週刊誌に書かれた記事に激怒したおミネ。

最初はスズ子のところに怒鳴り込んできたがスズ子の渾身の弁明に心を動かされる。

スズ子は家族を次々と失ってきた不幸な過去が。

乳飲み子の愛子を抱えながら全力で生きている。

そのことを必死で訴えた。

嫌悪だったパンパンガールたちも心を動かされそれぞれ交流する間柄に。

笠置シズ子は当時パンパンガールたちを差別することなく交流していた。

笠置は職業で人を差別したりしない。

週刊誌には好き勝手に書かれてはいたが、彼女自身のポリシーは最初から一貫して変わらなかった。

生きるために必死で仕事をしている人たちに他人がとやかく言う資格は無い。

ラクチョウのおミネたち レトロ感満載

娼婦は人類最古の商売とされる。

単純に需要と供給があって成り立つ世界なので、これからもこれらの仕事がなくなる事は無いはず。

幼なじみタイ子と息子達彦

スズ子の援助で元気を取り戻した親子

靴磨き少年達彦の母親タイ子はスズ子の幼なじみ。

スズ子はタイ子が大親友だと語って、今でも思い出をしっかり持ち続けている。

タイ子は戦争によって夫も家族も失って、今は息子を働かせてギリギリの生活を。

スズ子と自分を比べてしまったら幼なじみとは言え、あまりの落差に返す言葉もない。

自分があまりに惨めで恥ずかしいと語っていた。

スズ子はタイ子を全力で励ます。

息子を立派に育てあげている。

タイ子ちゃんはスゴい。

どうか援助を受け入れて元気になってほしい。

それは施しや哀れみではない。

スズ子は自分の大切な人が目の前で苦しむ姿を決して放っては置けなかった。

思わず抱き合う2人 幼い頃の記憶は確かなもの

今週のエピソードの1番の目玉になるシーンだったろう。

演技をする趣里も藤間爽子も感情を爆発させて物語を演出。

この時代、多くの日本人が同じような不幸に見舞われていた。

なくなった人はもちろん生き残った人たちでさえ、苦難の歴史として刻まれる。

売れっ子作曲家羽鳥善一

作曲依頼が殺到 実は身動き取れない状態😓

羽鳥善一は服部良一がモデル。

笠置シズ子とはコンビで長く活動していた。

当時の人気ぶりがうかがえる

普段歌謡曲などを聞くときに作詞作曲が誰かなんてあまり気にする事は無いのでは?

しかしひもといてみると、服部良一作曲の楽曲は相当な数に。

ブギウギにも登場するので機会があれば紹介してみたい。

今週の物語で描かれていたのはジャングル・ブギー

この曲は映画の挿入歌として作られた。

作詞:黒沢明     作曲:服部良一

 

ウワオ ワオワオ ウワオ ワオワオ
私はめひょうだ 南の海は
火をはく山の ウワオワオワオ生れだ
月の赤い夜に ジャングルで
ジャングルで
骨のとけるような 恋をした
ワァーアー ワァーアーアア
恋にくるい くるって
ジャングルの ゴムの木に
ひょうの毛皮を おいてきた
ワァー ワァー

ウワオ ワオワオ ウワオ ワオワオ
私はめひょうだ 火のふる島は
炎の恋が ウワオワオワオいのちだ
月の青い夜に ジャングルで
ジャングルで
むねがさけるほど ないて見た
ワァーアー ワァーアーアア
恋にくるい くるって
ジャングルの 星空に
ひょうのなみだを すててきた
ワァー ワァー
ウワオワオワオ ウワオワオワオ
ボンバボンバボンバボンバボンバボンバ
ギャー

これが黒澤明本人の作詞だなんてドラマを見て初めて知ったような。

映画監督黒澤明は世界にその名が知れた著名人。

彼のごく初期の作品にこの歌が登場する。

黒澤明監督映画 酔いどれ天使

三船敏郎と志村喬 主演

ずいぶん昔になるが、この映画は見たことがある。

三船敏郎がひたすらかっこいいと思った。

フランスのアランドロンがイケメン俳優の代名詞のようにもてはやされていたが、個人的には三船敏郎の方がかっこいいとさえ思った位。

見ごたえのある映画

映画の劇中歌として歌われたジャングルブギー。

笠置シズ子本人も映画に登場する

物語は来週に崩れ込むことになる。

笠置シズ子は遠くない将来歌手を引退することになるが、おそらくそのエピソードも描かれると思う。

彼女の生一本な思い切りの良さは福来スズ子そのまま。

ブギウギ 未来を切り開く力

この1週間の物語の流れは、今までの朝ドラの中でも間違いなく筆頭に位置するほどの説得力があったように思う。

スズ子は変わり果てた姿の幼なじみタイ子をなんとしても助けたいと。

タイ子によればスズ子のおせっかいは筋金入りとのこと。

しかし、今回のスズ子の助け舟は結論から言えば命に関わるほど大切なものに。

1視聴者の私としてみればタイ子がもし重大な病気に侵されているならと不安を拭いきれなかったが、結果は「脚気」とのこと。

今ならありえない病気で東京が江戸と呼ばれた頃の典型的な病気。

いわゆる「江戸わずらい」と言う奴。

ビタミンB1不足で起こる。

もちろんきちんとした治療薬もあるが、今なら手っ取り早く市販のビール酵母などをサプリメントとして飲んでおけばほぼ間違いなく治るだろう。

原因は玄米を食べることをやめて白米を多食したことによるものとされる。

タイ子の場合は典型的な栄養失調。

わずかばかりのお粥か雑炊みたいなものをすすっただけの食事を毎日続けたんだろうと思う。

スズ子の渾身の説得はついにタイ子の心を解きほぐした。

そして物語の中盤から描かれるスズ子の新曲はジャングル・ブギー

これはオリジナルの笠置シズ子の圧倒的な歌声がぐうの音も言わさぬほど素晴らしい。

そして、この曲がとある映画監督の依頼によるものだとどれだけの人が知っているだろうか。

物語の全てを象徴するオフショット😍❣️

目次

スズ子に解きほぐされたタイ子の心

病名は脚気 栄養のあるものを食べてゆっくり養生すること

スズ子とタイ子のやりとりが胸を打つシーン。

2人とも涙でボロボロ。

タイ子は自分の人生がスズ子と比較すると、あまりに無様で惨めで恥ずかしいと語っていた。

その発言を真っ向から否定するスズ子。

タイ子ちゃんはスゴい。

達彦いう立派な素晴らしい息子を育てあげた。

こんないい子を育てたタイ子ちゃんには元気になってもらわな困る。

頼むから元気な姿に戻ってや

スズ子の申し入れをおせっかいと思いつつ、タイ子はついに心を開く。

スズ子や達彦の願いを聞き入れて、きちんと医者の診察を受けた。

栄養失調による脚気

戦後のご時世とは言え、一体どれほど厳しく辛い生活を繰り返してきたのか。

この頃のとりわけ都会に住む大勢の日本人はそのほとんどが似たり寄ったりの生活をしてきたと思う。

とりあえずは命があったことが不幸中の幸いだったのかも。

2人の絆は揺るがないものだった

不思議な縁で再会した2人だったが、これでやっと元通りの関係に戻れたのかも。

幼なじみの復活

スズ子とタイ子 天神様のお祭りにて

もともと一緒に過ごす時間が長かった2人。

学校で同級生と言うこともあったが、学校から帰った後は、踊りの稽古などさらに一緒に過ごす時間が長かった。

思春期の女の子同士、恋バナなどもそれとなく話題に登っていたように思う。

タイ子ちゃんの初恋の相手におせっかいを焼こうとして失敗したスズ子。

しかし、スズ子の失敗を許してくれたタイ子。

確か先生に似顔絵を描いてもらうシーンだった

大人になってからも、2人の関係は何のわだかまりもなく続いていたような。

大人になってから 藤間爽子の艶やかさに息を呑む😍

ブギウギでは今週いっぱいでタイ子ちゃんのエピソードは終わる気がする。

このエピソードでは、スズ子とタイ子ちゃんの時代背景に基づいた関係が詳しく描かれていたが、物語が本当に取り上げたかったテーマはおミネたちパンパンガールとスズ子の人を差別しないおおらかな性格についてが見所になるだろう。

パンパンガールたちは生活のためにギリギリのものを売って生きていた。

スズ子の人生を考えたとき娼婦たちも全力で生きている人で自分と同じ。

それ以外の意見等ほぼ関係なかったのかも。

おミネの願いとスズ子の役割

パンパンガールたちの職業訓練所を作る❣️

どうやらおミネたちとはすっかり打ち解けたスズ子。

愛子を連れて一緒に食事をするなど親密な関係が見て取れる。

スズ子はタイ子に笑顔が戻ってきたとおミネに感謝を述べていた。

おミネは将来の夢としてパンパンガールを辞めていく子たちのために、職業訓練所を作りたいと。

生きていくには手に何か職があったほうが良い。

そのための訓練学校。

すぐさま賛成するスズ子、そして自分にできることがあったら何でも手伝うと語った。

おミネは優しく諭す。

あんたがやるのは歌うこと。

みんながどれだけ元気付けられるか。

あんたは歌ってこそ人を幸せにできる。

それはかつて最愛の愛助が語った言葉。

福来スズ子の歌は人を元気付け勇気づける。

戦時中の愛助とスズ子

スズ子はどんな職業の人間であっても決して差別せずに、真面目に一生懸命生きることを人生の指標にしていたようだ。

ジャングル・ブギーの真実

🎶私は女豹🎵 ウワ〜オワオワオ〜🌴

曲が発表されたのは昭和23年。

この年の春に黒澤明監督の酔いどれ天使が公開された。

今日紹介された曲は、劇中曲。

笠置シズ子そのままにブギを歌う女として登場。

今日趣里のジャングル・ブギーが披露されていたが、はっきり言わせてもらうがオリジナルの方が圧倒的に素晴らしい。

youtu.be

物語はこの曲で来週へと崩れ込むことになる。

しかしスズ子の波瀾万丈の人生はここからさらに激しさを増していく。

ブギウギ 優しさの正体

今日のエピソードを見ていて、思わず涙ぐんでしまった。

戦争さえなければこんな事は起こらなかったんだろうと思っては見ても、それは歴史なので。

物語の中心に据えられていたのは、スズ子の幼なじみタイ子ちゃん

彼女の人生が本人の口からセリフとして語られていた。

この時代なら同じ境遇の女性はたくさんいただろうけど物語の中で描かれることで、改めて太平洋戦争の隅々に至るまでのことが思い知らされる。

タイ子ちゃんの一人息子達彦は母親を支えるために靴磨きで生計を。

手間賃だけが親子2人の生活費になっている。

おそらくこの時代でもギリギリ最低限の生活だったろう。

ブギウギの主人公スズ子は幼なじみの力になりたいと様々な思案を巡らす。

今日描かれたストーリーは脚本家のフィクションだとは思うが、演じている役者たちや脚本家の丁寧な筆使いが物語の信憑性を増していた。

達彦に靴磨きをお願いしながら少しずつ距離を縮めていくスズ子。

タイ子と達彦の今までが少しずつ明らかに。

父親は戦死、頼れる人もいないので行商などをして暮らしていたようだ。

しかし、病気をしたタイ子は働けなくなり達彦の靴磨きが親子2人の命綱。

スズ子はおミネに相談して、一策を講じる。

おミネは

人はどんなに落ちぶれても自分の力で生きていきたい。

人からの情けにすがってはとても生きられないのだと。

自分で働いたお金ならまだ多少は納得できる。

達彦の靴磨きにお客さんの紹介をすることに。

しかし、タイ子の硬くな心は簡単に打ち解けることを許さない。

ほっといて😓  あんたはワテの親友や😭

目次

おミネの分析

オフショット おミネの人を分析する力は確かなもの

スズ子は愛子をおぶっておミネにタイ子のことを相談。

幼なじみが困っているので何とか力になりたいと。

おミネは鋭い洞察を見せる。

人間はどんなに落ちぶれても自分の力で立って歩きたい。

ただ情けをかけてもそれを良しとはしない。

タイ子の胸のウチを見事に言い当てていた。

どんな境遇に置かれても、人は自分の意思でしっかりと地に足をつけて歩きたい生き物なのだ。

おミネらしく自分で稼いで生きると表現していた。

そこで思いついたのが達彦の靴磨きにお客さんを紹介してもらうこと。

娼婦たちはハイヒールが商売道具なので願ったり叶ったりでちょうど良かったようだ。

靴磨き少年 達彦

母親からスズ子の靴磨きは禁止されていた

達彦は母親から厳しく戒められていたようだ。

スズ子と関わってはいけない。

本当は誰彼構わず靴磨きをしてお金を稼ぎたい。

しかし、母親は東京ブギウギが嫌いで家で鼻歌を歌うことも禁じられていると語っていたね。

達彦本人は大好きらしいが。

おミネの紹介で娼婦たちがこぞって達彦の靴磨きのお客さんになってくれた。

かつてないほどの稼ぎで嬉しさいっぱいの達彦。

お母ちゃんの事は心配せんどき😅

スズ子は達彦を励まし、何かの時は必ず力になると約束していたね。

幼なじみであり親友のタイ子をこのまま放っておく事はとてもできなかったのだ。

戦後の世の中の人たち

昭和22年2月上野ガード下 凍死者が出るほど寒かったらしい

戦後昭和20年から25年程度までは真っ先に聞かれるのは食料難だったこと。

振り返ってみたときに、食料の調達は都会がより厳しかったように感じる。

田舎の方がむしろ得やすかっただろう。

東京を始めとする都会はよそから持ち込まれた食料に頼るしかないので、経済のシステムがまともに機能していない状況では、その日を生き抜くことで精一杯だったように感じる。

特に東京界隈は悲惨の極地だったのかも。

この頃のことを題材に描かれた小説に「野坂昭如の蛍の墓」がある。

妹を死なせ、自らもガード下で生き絶えていく1人の少年の物語。

この小説は何度か読み返したが、未来にわたって語り継がれるべき傑作だと思う。

物語で描かれるタイ子は夫は戦死したと語っていた。

そして頼るべき親戚もいない。

この時代の日本の悲惨さの象徴だったかもしれない。

タイ子の胸のうち

親友を放っておけない😰 ウチはもうボロボロや😭

達彦の靴磨きの売り上げに疑問を抱いたタイ子。

よそからとってきたお金なら返して来なさい!

どんなに無様で惨めでも他人のものに手を出してはいけない。

タイ子が絶対に譲れない生きるための哲学だったかも。

今は地べたを這いつくばって生きていても自分の生きるルールだけは絶対に曲げない。

スズ子の頑固さも筋金入りだがタイ子も全く同じ。

病気で伏せっていても聞こえてくるのはスズ子の東京ブギウギ

同じ歳の女子なのに全く逆の人生を歩んでいる。

スズ子の助け舟は無様でめな自分がより惨めになる。

そのままボロボロに泣いてしまうタイ子。

これが戦争が終わった後の日本の象徴となるべき姿。

こんな事実を知らされたときに、一体誰に怒りをぶつけられると言うんだろうか。

切ないエピソードは明日決着を迎えるものと思われる。

ブギウギ それぞれの戦後

今週から登場したラクチョウのおミネ。

彼女は、ガード下の街娼の取りまとめ役だった。

演じているのが田中麗奈。

女優さんだけあって、さすがにまだまだ若い。

1980年生まれなので、今年44歳になる。

さて、彼女が演じているおミネはスズ子の元に怒鳴り込んで大見栄を切って見せた。

タブロイド週刊誌の記事に腹を立てたもの。

今も昔もゴシップは本当の事3割に捏造を7割ほど加えて、もっともらしくこしらえる。

誤解を解きたいと考えたスズ子は単身ガード下までやってきて、おミネたちと話し合い。

既に物語の流れは明らかではなっていたが、どんな形で誤解が解けたのかは大いに興味が湧く。

スズ子を演じている趣里の声を張ったセリフ回しは、画面を見ていてもびっくりするほどの説得力があったように感じた。

この物語は既に後半に入っていて、来月いっぱいで終了するはず。

この間のネットのニュースで既に撮影が終了したと報告されている。

もうすべての物語は完結して後は放送されるのを待つばかり。

物語の中では、おミネたちと和解できた傍でこの間から知り合っている靴磨き少年達彦の家族の様子が明らかに。

ここへ来て、スズ子と幼なじみタイ子は思いがけなく再会することになる。

しかし、それぞれの置かれた立場はあまりに悲しく切ない。

戦争が終わった直後、日本は混乱の真っ只中。

誰がどれだけの不幸を味わっていたのかすべてのエピソードを網羅する事はとてもできそうにない。

撮影終了の公式発表 ほんまにお疲れ😌

目次

スズ子とおミネたち

ワテは気楽やあらへん💢

単身乗り込んでは見たものの、周りの状況にたじろいでしまうスズ子。

娼婦たちは女としてギリギリのものを売って商売をしている。

巷では人類最古の商売だと言われるが、結論から言えば需要と供給で成り立っているのはいろんな商売の中で共通する原理。

売る方と買う方がいて成り立っているのは誰にもわかりやすいことだろう。

スズ子は彼女たちと話をすることで誤解を解きたいと思っていた。

それぞれ全く違う立場で生きている女性。

自分以外のものはなんとなく気楽に生きていけてるような気がしてしまう。

しかし、スズ子は声を張り上げて自分は気楽に生きていないと反論。

母親が亡くなり戦争で弟を失い、

挙句の果て、最愛の愛助まで失ってしまった。

1人残された娘愛子は愛助の忘形見。

娘だけはなんとしてもしっかり育てあげたい。

スズ子の必死の訴えは、どうやらおミネたちにも届いたようだ。

それぞれの戦争体験

腹を割って話した結果

おミネたちは戦争のせいで生きる術を失ってしまった。

食べ物や住むところを得るために、女としてギリギリのものを売って生きていく。

誰彼できることではない。

ドラマの中で、おミネがスズ子に凄んでみせたセリフ

あんた 好きでもない男に抱かれたことあるかい?

おそらく朝ドラではギリギリのセリフだと思う。

娼婦たちの現実がこの言葉に集約されていたのでは。

もちろん当事者でなければ絶対にわからないことなので、コメントしようもないが戦後日本の大都市ではこういった女性が多数存在していた。

そして、これらの歴史は戦後の闇の部分でもある。

表立って大きく取り上げられる事はなさそう。

スズ子はおミネたちの苦しい事情を聞くにつけ、自分自身の切ない胸の内を明かす。

スズ子自身、今まで思ってはいても人には話したことがなかった。

ブギの女王スズ子は大勢のスタッフが周りに存在する。

彼女自身が1人感傷に浸っている暇などないのだ。

大勢のスタッフの手前自分が取れる行動にはおのずと制限が。

おそらく今も昔も変わらない裏事情だと言える。

スズ子にとって今は愛子の子育てと歌手活動の両立こそが全て。

物語の中で明かされていた言葉の中に

今でも愛助の寝間着を抱きしめて寝ていると。

戦争未亡人と呼ばれる女性も当時たくさんいたと思うが、同じような経験をされたのではと考えるたびに胸が痛む。

戦後のガード下

バラックが立ち並ぶ中大勢の人通り

この時代は市場経済もまともに機能していなかった。

商売をやるにもそれぞれが勝手に店を広げて売り買いしている有り様。

許可証もあるようでなかったような。

闇市もこの時代を象徴するシステムだっただろう。

しかし、戦後復興の日本の出発点はここにあったのも事実。

ここから多くのドラマが生まれ、現在にまでつながる。

幼なじみタイ子とスズ子の人生

衝撃の再会

描かれたエピソードの中でタイ子がとっていた行動。

明らかにスズ子には知られたくないような気持ちがありあり。

彼女の胸の内を必死で考えてみる。

幼なじみのスズ子には合わせる顔がない。

自分は幸せな結婚をしたはずが、今はすっかり落ちぶれてしまった。

歌手として大成功したスズ子とは明らかに異なる。

帰ってください 施しを受ける義理はありません😭

女優趣里と藤間爽子の真っ向勝負は見ごたえ十分。

2人ともマジで素晴らしい女優。

今週のエピソードはあと2回続くので、2人の再会にも相応の決着がつくものと思われる。

スズ子の波瀾万丈の人生は彼女だけに留まらなかった。

戦後の日本が抱えた闇の歴史は今でもしっかりと語り継がれる。

ブギウギ 世間の評判

ブギウギの今週のエピソードは始まったばかり。

モデル笠置シズ子の人生そのままに描かれてるのが1番のウリになるのかも。

笠置はこの時代の娼婦たちと懇意にしていた。

彼女は職業で人を差別しなかったことで知られる。

その人が選んだ仕事を他人がとやかく言う資格はないと考えていた。

物語のスズ子のところにはラクチョウのおミネを名乗る1人の娼婦が怒鳴り込んでくる。

スズ子が語ったとされる週刊誌の記事に激怒。

バカにするな! とスゴい剣幕。

どうやらこの間取材に応じた鮫島のいい加減な記事が原因らしい。

確かに鮫島は口先だけでいかにも胡散臭い。

今も昔も3流タブロイド誌はこんなものなのかも。

記事の内容はパンパンガールの面倒は福来スズ子がみるというもの。

ずいぶんと先走ったものの言い方で、いかにもスズ子がパンパンガールたちのリーダーにでもなったような表現で誤解されても仕方ない

必死で弁明しようとしてもおミネの剣幕に圧倒されたスズ子は返す言葉もない。

おミネが帰ったあと、彼女を訪ねて話をしようとするスズ子。

マネージャー山下はスズ子の考えに厳しくクギを刺す。

絶対に関わってはいけない🙅🏻‍♂️

おミネが縄張りにしてたのは有楽町のガード下。

当時でも普通の日本人は立ち入らない場所とされてた。

しかし、忠告を無視してスズ子は単身乗り込む。

コワ〜いお姉さんたちに速攻捕まる😓

目次

ラクチョウのおミネ

この記事はなんだ😡

物語で描かれたこのエピソードは、笠置シズ子の実際のエピソードをそのまま採用しているらしい。

笠置は自分自身ファンの仕事についてコメントする事はなかったと聞く。

自分の歌やステージを支持してくれる人は等しく自分の支持者だと解釈していたように伝わる。

さらには普段から他人の悪口を口にする事はほぼなかったと伝わる笠置

笠置シズ子について、様々な噂噂話なども現在には伝わっているが、調べてみると、それらは全て週刊誌や新聞などのいい加減な報道に基づくものと聞いた。

描かれているスズ子の反応はスズ子らしい生一本なもの。

今回の週刊誌記事も明らかに捏造だと言える。

スズ子の言葉として紹介されていたのは、

パンパンガールは私が守るといったかなり突っ込んだ発言。

もちろんそんな発言はしておらず、記事を見せられたスズ子本人が驚くばかり

3流タブロイド誌の記事

コブ付きの歌姫🤣

物語の中でも話題になっていたのが記事の表題の付け方。

コブ付きの言葉にはどちらかと言えば人を揶揄するイメージが強いい。

暖かい目で見守るといった優しさはどこへやら。

ゴシップ好きの一般人の興味を引くような下世話な語り口。

いかにも胡散臭そうな表情🤣

この時代、肖像権や個人情報等といった概念は今とは比較にならないほどゆるゆる。

大抵の情報はダダ漏れで、私が子供の頃は芸能人の自宅なども普通に週刊誌などに載っていたと記憶する。

もちろん写真付きでプライバシーも何もあったものではない。

さらには、名誉棄損等の言葉もほとんど意味をなさなかったのでは。

笠置は様々な取材を時間の許す限り受け入れた

笠置は事実無根の内容を書き立てられても、そのことにいちいち腹を立てる事はなかったようだ。

有名人としての自覚が充分備わっていた。

秋山との再会

本当に福来さんが産んだの⁉️

久しぶりに登場してきたUSK秋山。

スズ子の後輩だが、舞台にかける姿勢は2人とも共通するものがある。

かつて同僚だったリリーが結婚したとのこと。

リリーが来ていたきれいなドレスをお土産として持参してくれたようだ。

オフショット写真😍お互い励まし合う関係なようだ

2人のやりとりはいかにも大阪風のドタバタ喜劇のように描かれていたね。

愛子を前にしたやりとりはどたばた喜劇を見ているような。

パンパンガールたち

ホンモノなら証拠みせろ😤

スズ子は周りから厳しく止められていたにもかかわらず、単身ガード下まで乗り込むことにした。

どうしても腹を割っておミネと話して誤解を解きたい。

マネージャー山下を説得 ガード下まで単身乗り込むことに。

物語の中で描かれたのはいかにも娼婦街といったいでたちの場所。

アメリカ兵を中心に春を買いたい男たちがたむろし、売る女たちも多数。

有楽町ガード下の戦争直後の賑わいは今も伝統として残っている。

最近になってからのガード下 当時とは様変わりしているような

物語の中では、1人で乗り込んでは見たものの周りのあまりの迫力にとりあえず帰ろうとしたスズ子が逆に呼び止められる形で囚われの身となってしまった。

この手の物語あるあるで、最初はホンモノの福来スズ子とは思われなかったような。

緊張のあまり、自らを証明するための歌声も全く調子が出ずにホンモノと信用されない。

そんな中たまたま登場したおミネに奥に引きずり込まれる。

今日の物語はここまで。

詳しいエピソードの説明は明日以降の話になりそう。

福来スズ子のピンチのようにも映るが、パンパンガールたちがのちのスズ子のの味方になることを我々ははよく知っている。

ブギウギ 成功の影で…

ブギウギを物語として見たときに、戦後の復興の時期と被る部分があって、時代背景を掘り下げることにもつながる。

今日のエピソードの最後に登場した

ラクチョウのおミネ

当時の有楽町界隈で街娼たちのまとめ役をやっていた。

実はブギウギに登場する人たちは、ほぼ全てが実在の人物をモデルにしている。

田中麗奈演じるおミネもブギウギのモデル笠置シズ子の人生からは切っても切り離せないほどの深い縁でつながっていた。

笠置シズ子は「ブギの女王」と呼ばれて、戦前から戦後にかけて日本を代表する大歌手だったが私の個人的な思いとして、物語で語られるほどの知名度には達していない記憶が。

ブギウギを見るようになって詳しく裏の事情を検索していて気がついたことがあるので、少しずつ紹介しようと思う。

今日の物語に出てくる靴磨きの少年とその母親タイ子。

この2人だけはフィクションで作られたキャラクター。

しかし他は皆実在の人物で、笠置シズ子と深い絆で結びついたご縁がある。

それは当時(昭和22年から30頃に至るまでの時期)、全国の街角に立つ娼婦たちとの関係。

日本の戦後の復興史を考えれば、どちらかと言えばなるべく隠しておきたいことなのかもしれない。

朝ドラがこの部分に真っ向から取り組もうとしている姿勢は私的に大いに評価できる。

タブロイド紙の取材を受けたことから始まる

目次

東京ブギウギの大成功

舞台は常に満員

戦後の日本を元気付けるための楽曲 東京ブギウギ

レコード発売と舞台講演が同時進行で進むが、特に舞台は連日満員でスズ子はや押しも押される大歌手として知られるように。

歌って踊るスタイルは誰からも大絶賛される

楽曲の素晴らしさも去ることながら、何よりもスズ子の歌い振りが当時の日本の世相にぴったりはまったことが言える。

戦後の復興期とは言え、まだ終戦から数年しか経過していない状況では何もかもが発展途上。

日本全国で励まし勇気づけられ元気を求める気運が頂点に達していた。

スズ子は愛子の子育てをしながら舞台に立ち続ける日々を過ごしていた。

靴磨き少年達彦の物語

どうしてもお金を稼ぎたい裏事情が😰

既にネタバレしているので、この少年が何者なのかはほぼすべての人が知っている。

彼はスズ子の幼なじみタイ子の一人息子達彦。

達彦😭 おかあちゃん😍

タイ子はどうやら訳あってバラック小屋で暮らしている。

確か結婚したところまでは記憶に残っているが、それ以降の消息は掴めていない。

いずれ物語の中で明らかにされるとは思うが、今は体を壊して床に伏せっている状態。

病弱な演出だが、女優藤間爽子の精々しさがにじみ出ていると思う❣️

達彦はお金を稼ぎたい一心で、インチキなどにも手を染めていた。

彼は靴磨きの仕事を増やすために往来にわざと水たまりをこしらえて、靴が汚れる人が発生するのを待っていた。

そのことを素早く見抜くマネージャーの山下。

商売は真っ正直にやらなければ何も身に付かないと厳しく諭す。

しぶしぶ従わざるを得ない達彦。

今日物語の裏の事情が明らかになっていた。

母親を病院に連れて行くためのお金をなんとしても稼ぎたい。

そしてエピソードとして心動かされたのは達彦が何気なく口ずさんだ東京ブギウギ。

タイ子はその歌は嫌いだから歌うな!と。

スズ子の活躍を知っていて、自分自身も芸ごとで身を立てるはずだったものが途中戦争などもあって、今はすっかり身を持ち崩している。

同じように苦労していても、片や不幸なまま、一方は大成功を収めている。

素直に受け入れられない気持ちもなんとなくわかる。

売れっ子作曲家羽鳥善一

あちこちから作曲依頼が殺到 身動き取れない💦

羽鳥善一は殺到する作曲依頼で身動き取れない状態。

確かに彼が残した名曲は、今でもしっかりと音源が残っていて歌謡曲の全般にわたる。

スズ子からのオファーももちろん忘れてはいない。

先生 福来の新曲はどうでっか?

しかし、催促されたから次々に曲が出来上がるわけではない。

創作活動は、そんな甘い作業では無いので。

大丈夫です。信じてお待ち下さい😅

この後、モデルの服部良一は笠置シズ子とのコンビでヒット曲を連発することになる。

おそらくこの物語でも詳しく描かれることになるはず。

考察 おミネとの関わりから見る当時の街娼たちとのやりとり

週刊誌を抱えて楽屋で乗り込んできたおミネ

今日描かれたこのエピソードはモデルの笠置シズ子のエピソードとして捉えるのが妥当だろう。

笠置はこの頃街中で後ろ指刺される娼婦たちを蔑むことを決してしなかったと伝わる。

むしろ生きるためにそのような仕事を選ぶしかなかった彼女たちを擁護していたとも。

笠置のほとんどのヒット曲、特に戦後発表されたブギの作品は全国の娼婦たちから大絶賛されていたようだ。

彼女たちは日劇の座席の半分を買い占めてステージに駆けつけるなど中途半端なファン活動ではなかった。

笠置はそんな娼婦たちを他の人たちと平等に扱って交流していたと伝わっている。

今日から描かれるおミネとのやりとりはこのようなエピソードに基づくものと思われる。

当時の様子 後ろにいるのは娼婦たちと思われる

笠置の人となりは見かけで人を判断しないことに尽きる。

生きるためにどんなことをしていようが、その生き方は等しく尊敬されるべきだと言う。

監督溝口健二作品 「夜の女たち」から。 当時のご時世を題材にした映画

明日以降スズ子とおミネのやりとりから当時の様子も詳しく語られるものと思う。

光る君へ それぞれの平安

「光る君へ」は平安時代の中期紫式部が源氏物語を書いていた頃と設定される。

この時代、政治的に何か大きな事件があったわけではない。

さらには、詳しい資料が残っているわけでもなさそう。

物語の脚本を作るにあたっては、どうしても脚本家の筆力に頼らざるを得ないのだろう。

今日描かれた物語では、紫式部と清少納言が同じ場所で語り合うシーンなどが描かれた。

実は資料を詳しく調べてわかることだが、この2人は同じ時期に宮中に参内していたわけではなさそう。

微妙に年代がずれていると言うのが最近の研究だと聞いた。

しかし、それでは物語そのものが成立しない。

この時代を代表する2人の文学家が同時に物語に登場してこそ初めてドラマが面白くなる。

子供の頃のトラウマが原因で、引っ込み思案なまひろ。

活発で物怖じせずに発言をしたがるききょう(清少納言の事)。

2人の天才文学家のキャラクターがくっきりと描き分けられていた。

それにしても時代はドロドロと陰謀が渦巻く。

まひろの父は右大臣藤原兼家の庇護の下、官職を得ていた。

父親の仕事を手伝う意味で、スパイのような真似さえさせられるまひろ。

しかし、前回からのエピソードでまひろが思いを寄せる藤原道長のすぐ上の兄道兼がまひろの母の仇であることを知ってしまう。

運命の無慈悲な流れに激しく心が乱れるまひろ。

それぞれの気持ちはそっちのけで波瀾万丈の運命が繰り広げられる。

まひろと源倫子 同世代で思いのほか気心が知れる

目次

まひろが抱えるトラウマ

目の前で母親を殺された記憶 犯人その他すべて記憶していた

物語の主人公は紫式部、ドラマの中では「まひろ」と呼ばれる。

彼女は子供の頃、目の前で母親を殺される不幸に見舞われた。

幼い頃の事とは言え、決して忘れる事はなく犯人の名前も顔もしっかりと記憶している。

父親は母親が殺された事実を自らが仕える貴族の手前、隠蔽しようと。

激しく反発するまひろは心の中に拭い去ることのできないトラウマを抱えることになった。

物語の時から6年前の設定とされている

平安時代の政治は、朝廷を中心とした貴族の勢力争いに終始。

少なくとも民衆の方を向いている事はなかった。

また貴族たちは自分の官職こそがすべて。

どうすれば自分の利益に直結するかを、常に腐心していたように思う。

まひろの文学的才能

道長からの手紙に心をときめかせる

源氏物語の作者として世界的に有名な紫式部。

同時代の女流作家として清少納言がよく知られる。

物語の中では、彼女は清原家の娘。

ききょうと呼ばれていて、まひろとはどうやら真逆な性格。

清少納言(ききょう) 明るく屈託のない性格

物語の中で重要な役どころと思われる。

枕草子の作者として日本だけでなく世界的に有名。

近年見つかった清少納言とされる肖像画

紫式部は自分自身の文章の中で清少納言を激しくけなしているらしい。

実際に2人が会う事はなかったはずだが、彼女たちが仕えた女性同士がライバルだったこともあってそのことを反映していると伝わる。

平安貴族の勢力争いは男たちだけのものではなかったようだ。

藤原道長の政治への関わり

父藤原兼家の謀略も受け入れるしかない

物語で語られる藤原道長は、政治にはあまり関心がないように見える。

しかし、この後道長は1族の中でもトップに君臨することになる。

この時代、平均的な寿命が50歳の手前だったことを考えれば、大抵のものは早死にすることが多かったようだ。

道長の父藤原兼家は右大臣で相応の地位についていた。

父親の関心事は1族の繁栄。

ただし、今日の物語の中で1族の中にも汚れ役が必要だと語っていた。

娘詮子は円融天皇に入内 皇太子を設ける

汚れ役こそがまひろの母親を殺した道長のすぐ上の兄道兼。

道兼を殴り飛ばす道長 

道兼は1族が既に汚れていることを思い知ることになる。

藤原道長が、この後朝廷のトップに君臨するためにはそれなりの画策が必要と思われた。

今の段階では、道長は藤原家のナンバースリー。

彼の上位に立つものが数名存在している。

排除する以外に方法はなかったはず。

漢詩の会

平安時代の風流なしきたり

漢詩の会は中国の詩歌を必要に応じて披露し合うもの。

当たり前のことだが、相応の知識が求められる。

当時は印刷技術もそれほど発達はしていなかった。

書籍と呼べるものは書き写しで残すしかなかったわけで、それらの文章に触れる機会も一般人ではままならなかったと思われる。

貴族と呼ばれる者たちは、男女に限らず教養の1部として文学に親しく接する者たちがもてはやされたようだ。

今日描かれたエピソードの中でどこを1番の見所にあげられるだろうか。

あえてまひろと源倫子の2人のやりとりを上げてみたい。

年頃の娘らしく話が弾む

この時代を生きる女性たちの胸の内が象徴的に描かれていた。

倫子が見たまひろは常に緊張を強いられているように映っていた。

生い立ちを考えれば納得できる部分も。

倫子たちは書籍を読むことが苦手と語っていたが、この時代の女性にとっての1番の関心事は誰と結婚するかだったのかも。

時代は婿入り婚が当たり前。

何気なく展開している物語だが、それぞれのキャラクターは思いのほか色鮮やかに映る。

ブギウギ1週間振り返り 不幸を乗り越えるもの

先週からの流れを受けて、物語はスズ子が生まれたばかりの愛子とともに再び歌手活動を再開させる1連の流れが描かれた。

愛子はスズ子にとって守るべき家族の象徴。

愛子の誕生は愛助との命の引き換えのような雰囲気さえ漂う。

スズ子の人生は大切な人が自分の身近から次々と消え去っていく辛い経験の蓄積。

最初になくしたのが母親ツヤ。

そして弟の六郎。

最後極めつけとも言うべき結婚を約束した愛助。

愛子は愛助の忘形見でスズ子の命よりも大切な存在なのかもしれない。

しかし、乳飲み子の子育ては1人で頑張るには驚くほどの大変な仕事。

戦後時間が多少経ったことで、スズ子には歌手活動を再開するオファーも。

何よりもスズ子本人が愛助の遺言や自らの気持ちに向き合った時歌わなければならない要求がふつふつと湧き上がってくる。

新しい福来スズ子を何とかして、大勢の人たちにお披露目したい。

羽鳥善一に新曲の依頼をし見事に叶えてもらえる。

スズ子の大ヒット曲は愛子の子育てと同時進行でお披露目されることに。

今週は東京ブギウギの完成に至る1連のエピソードが詳しく描かれた。

間違いなく名曲には違いないが、物語の上で最も大切なのはスズ子の子育てに関わるポリシー。

必ず自らの手で人任せにはしない。

それはあらゆることに真正直にごまかすことなく向き合うスズ子の生一本な性格がそのままていた。

ブギの女王福来スズ子が降臨する!

いたるところに様々な配役が😅

目次

愛子の子育て奮戦中

いろんな人の応援がありがたい😍

今週のエピソードが始まったのは、愛子が生まれて3ヶ月経ったころ。

まだ夏の暑い盛りだったろうと思う。

スズ子は基本的に1人で子育てをしている。

乳飲み子なので、母乳で育てる。

およそ3時間おきに授乳して、さらにはオムツ替えや泣き出したときの様々な世話が24時間休みなく続くと言っていい。

スズ子は愛子の可愛さもさることながら、休みなく続く世話にさすがに疲労感も。

そんな時助けてくれたのが善一の妻麻里。

彼女自身が今3人の子育て真っ最中。

スズ子がどんなふうに苦労しているか手に取るように理解していた。

麻里のおかげで、久しぶりにきちんとした食事にありつけた😋😅

この頃、愛助の母トミもやってきていたね。

トミにしてみれば、かけがえのない孫になる。

スズ子とトミのやりとりは、かつてのわだかまりを越えて心温まるものに描かれていた。

オフショット 和やかな様子がよく伝わる

そんな中、スズ子には歌手としての新たなオファーが。

福来スズ子の復活は、かつてのファン周りの者たちの願い。

何よりもスズ子本人も再び歌うことへ情熱をたぎらせていた。

歌手福来スズ子の復活をかけて

舞台に向けて稽古中

歌手活動を再開するにあたって、スズ子は善一を尋ねて新曲の作曲を依頼していた。

様々な思案を巡らせ善一が作ったのは名曲東京ブギウギ

福来スズ子の最大のヒット曲になる。

これはスズ子のモデル笠置シズ子の人生と見事にリンク。

ただ、ブギウギで描かれたスズ子はスズ子ならではの譲れないポリシーが。

子育てを人任せにせずに自分でする

しかし、それは見事に稽古の足を引っ張る。

赤ちゃん同伴で舞台稽古 助けてくれたのが茨田りつ子

りつ子が愛子の子守をかって出てくれた。

どんなにスズ子が頑張って稽古の滞りはいかんし難かった。

渡りに船とはこのこと。

笠置シズ子のときも同じように娘の世話をしてくれていたと聞く。

シズ子の娘エイ子は子供の頃から淡谷のり子と親交があって会うたびに言われたそうだ。

あなたはお母さんに感謝しなきゃだめよ。

淡谷の口癖のようだったと聞いている。

周りの目にもシズ子の娘への愛情は手厚いものに映ったようだ。

大勢の人の助けもあって、スズ子は大ヒット曲東京ブギウギを発表。

物語の中で描かれた第一話の時とほぼ同じシーン。

しかしこれは回想ではなく、新たに撮影し直したものと思われる。

現在の物語の進行状況に合わせて、微妙なニュアンスが各人に盛り込んでいたような。

特にりつ子を見ていると強く感じる。

名曲 東京ブギウギ

歌って踊る 楽しさ爆発

この曲は、羽鳥善一が汽車の中でインスピレーションを得て書き下ろしたもの。

作詞家はほとんど謎に包まれているが、鈴木勝。

スコットランド人とのハーフで通常アランと呼ばれていたらしい。

物語の中では、鈴木ちゃんと呼ばれていた。

歌って踊るスズ子の東京ブギウギは戦後の日本の復興ソング。

日本全体を励ます応援歌。

曲調はもちろんのこと、明るく歌うスズ子にとっても歌手活動再開のための力強いノロシになったと思う。

ブギの女王降臨

拍手喝采 満面の笑み

それまでスウィングの女王として名声を得ていたスズ子。

東京ブギウギを皮切りにブギを題材とした様々な楽曲を発表。

もちろん、来週以降詳しく描かれることになるが、彼女はブギの女王と呼ばれることになる。

特に来週のエピソードになるが、彼女が歌ったジャングルブギ。

これは黒澤明の映画に使われる。

来週の予告編より

このときの楽曲はもちろん服部良一の作曲だが、なんと作詞は黒澤明本人。

このときの映画が酔いどれ天使

御船敏郎の出世作だと言える。

さて、来週のエピソードも笠置シズ子の人生さながらに様々な人たちとの交流が描かれることになる。

新しい登場人物も多数。

付け加えれば、それらのエピソードも笠置の交流関係をそのまま踏襲したようなもの。

ブギウギ ブギの女王爆誕

今日のエピソードを見ていて、昨日からの続きとして大いに納得。

名曲「東京ブギウギ」が誕生したのは昨日描かれたが、肝心の音が昨日は紹介されずじまい。

その理由が今日の物語で見事に披露。

今日はステージ上の福来スズ子として華やかに描かれた。

もともとこの時代、子育てをしながら仕事もする女性なんて数えるほどしかいなかったに違いない。

仮にいたとしてもスズ子のように大スターとなるとほぼいなかったはず。

ステージに向けたスズ子の稽古は愛子の子育てもあって簡単なものではなかった。

子供は大人の都合などお構いなしに傍若無人に泣き始める。

スズ子はその都度稽古を止めて世話をするために席を外すしかなかった。

大勢のスタッフが参加するイベントになると1人の都合が全体の流れを大きく阻害。

スズ子は自分の行動がみんなの足を引っ張っていることを重々納得しつつ、稽古するしかなかった。

そんな中、助け船を出してくれたのが茨田りつ子

スズ子の子育てを我がことのように受け止めて、愛子の世話をかって出てくれた。

無事舞台を務められたスズ子。

物語はこれで万事円満に終わったと思ってみたが、どうやら次のエピソードも控えているらしい。

昨日から登場していた靴磨きの少年の出生の秘密がどうやら明らかに。

スズ子の幼なじみタイ子ちゃんを覚えているだろうか。

ここへ来て新たな展開が待ち受けることになる。

ステージで弾けるスズ子

目次

子育てと稽古

山下マネージャーの乳母車に愛子😅

稽古中も愛子同伴。

確か生まれたのが昭和22年の6月なのでおよそ半年ちょっと過ぎたくらいの血飲み子。

愛子の子育てと舞台稽古が両立しないのは誰の目にも明らか。

それでもスズ子は人任せを絶対に許さない。

自分が育てるのだとその気持ちは全くゆるぎない。

しかし、いざ稽古が始まってみると愛子の世話をするたびに稽古は中断することになる。

当然周り全体に迷惑がかかり、スズ子も気が引けてしまうのだがそれでも覚悟の上で愛子の世話を人任せにする事は無い。

善一もさすがに困り果てて、自分の妻麻里を連れてこようとするがスズ子の反対で引き下がるしかなかった。

みんながこのままではまずいと思い始めていた頃、思わぬ人物が登場。

青森のじょっぱり茨田りつ子

私が愛子ちゃんの面倒を見るわ

みんなが稽古がうまくいかずに悩んで議論していたときにふらりと現れた茨田りつ子。

彼女は周りにいるスタッフの男たちに苦言を。

あなた方が面倒を見てあげれば良いでしょう。

しかし簡単に引き受けられるような人物はいなさそう。

その時、私が面倒を見ると思いがけない申し入れ。

りつ子の世話なら、スズ子も申し訳ないと思いつつも信頼がおける。

実はりつ子は自分自身の子供の世話をできなかった辛い過去を持っていた。

申し入れはりつ子にとっては自分自身の罪滅ぼしだったのかもしれない。

演じている菊池凛子は実際に子育て中のママ。

子供をあやす手つきも慣れたもの。

そして今日描かれたエピソードの中で、1番の見所はドラブギウギの初回放送の時のシーンがそっくり描かれていた。

これはどこかで見たことがあると、ドラマのファンなら誰もが気がついたに違いない。

りつ子とスズ子のやりとりも、その後善一が登場するシーンもそのまま再現されていると思った。

聞くところによると、以前撮影したシーンの回想ではなく全く同じものを同じ俳優で取り直したのではと意見を述べる人も。

だとしたら、NHKの朝ドラスタッフの心意気が如実に現れているのかも。

ふたりの会話の中でスズ子が自分自身がもらい子と告白。

りつ子は驚きを隠し切れない。

調べてみると、モデルとなった笠置シズ子と淡谷のり子は晩年に至るまで親交があったと聞く。

お互い歌のジャンルは全く違うけど、プロとしての心意気は相通じるものがあったのかもしれない。

ドラマを見ていて感心するのは菊池倫子の話し方は淡谷のり子に絶妙に似せている気がしたね。

昔テレビで拝見した淡谷は青森訛りでドラマの中のりつ子のようにボクトツとした語り口だったように思う。

お互い相手のことを評価していたんだろうね

スズ子にとっては心強い応援だったに違いない。

爆誕 ブギの女王

日本全体への応援歌

15分のドラマの枠の中で丁寧に描かれた東京ブギウギの舞台。

今日のためにわざわざ昨日は音を一切公表してこなかったようにも思う。

そして今日趣里が思いの丈を込めて東京ブギウギを披露。

見事な演出、そして見事な舞台だったと思う。

普通朝ドラなんて、家庭のちまちました居間の様子が描かれるのが関の山だと思っていたが、こうしてみるとかなり大掛かりな本格的な映画のように感じた。

新たな物語の登場

タイ子ちゃん スズ子の大切な幼なじみ

実は、既にネタバレ情報は明らかにされている。

スズ子には幼なじみがいる。

左スズ子 右タイ子ちゃん

この頃のエピソードもなかなかユニークで面白かったように記憶する。

タイ子ちゃんの成長した姿を演じたのが藤間爽子。

彼女有名な日本舞踊の名取さんだよね。

藤間爽子 彼女の爽やかですっきりした魅力はさすが😍

ネタバレしてはいけないと思いつつ、もう誰もがわかっていることなので、ばらしちゃうが昨日から出ている靴磨きの少年達彦。

彼はタイ子ちゃんの息子とのこと。

母親を助けて自分で小銭を稼いでいる

来週の予告編ではタイ子ちゃんとのやりとりも描かれているような。

そして名曲「ジャングルブギ」を始めとして様々な楽曲がお披露目になるようだ。

スズ子の大活躍はさらに続く。

ブギウギ 名曲誕生の裏

昨日紹介された東京ブギウギ

この物語でも、最も重要な楽曲になるに違いない。

どんなふうに音が紹介されるのかと期待度マックスで待っていた朝ドラファン。

しかし物語を既に拝見した人は承知の通り、特別な演出を施した録音の様子が描かれながらも実際の音は紹介されなかった

だし、大成功だったと別なバックミュージックのもと描かれた。

レコーディングが大成功したことを受けて所属レコード会社はワンマンショーを企画。

物語をじっくり見て感じたのは、楽曲の素晴らしさを伝えることがドラマの目的ではない。

シングルマザーとして乳飲み子を抱きながら歌手活動をするスズ子の生き様こそが物語の最大のテーマになる。

我々朝ドラファンもそのことを心しながらドラマを見守るしかないのだ。

スズ子にとって愛子の存在は子育てを超えた家族の絆の象徴。

それは何をさておいても1番に特筆されるべきこと。

舞台をやるとなれば当然稽古することが必要になり、子育てしながらではなかなか厳しいものが。

スズ子はレコード会社の提案、「子育てのプロを雇って世話してもらいましょう」の申し入れを丁寧にお断り。

可能な限り自分で世話しながら舞台稽古に臨みたいと。

特別な思い入れは、当時の日本ではごく少数の女性でもあり得なかったほどのポリシー。

物語は最後に1人の少年との出会いもエピソードに付け加えられた。

物語の本当のテーマは、ここ😅

目次

東京ブギウギの制作秘話

子育てしながら稽古⁉️

東京ブギウギが笠置シズ子の1番のヒット曲な事は間違いない。

他にもブギのリズムに乗せて多数の曲がYouTubeでいくらでも確認することができる。

確かにノリノリで独特のスイング感は当時の日本はおろか、現在でも画期的だとさえ感じる。

これだけの歌手はそうザラにはいない。

youtu.be

せっかくなので、当時の音源を紹介しておきたい。

今日の物語の中では音は紹介されていなかったので。

さらに付け加えると物語の中に登場するレコード会社コロンコロンレコードは

当時の日本コロンビアそのもの。

当時の著名な作曲家を始め、主な歌手は皆ここに登録していたと思う。

服部良一、古賀正雄、古関裕而 今でこそ日本の歌謡界の重鎮達だが、皆同じレコード会社で活動していたと思う。

さらには作詞家の鈴木勝も物語の中で1部紹介されていた。

善一が“鈴木ちゃん”と呼んでいたけどね。

作詞:鈴木勝     作曲:服部良一

 


東京ブギウギー リズムうきうき
心ずきずき わくわく
海を渡り響くは 東京ブギウギー
ブギの踊りは 世界の踊り
二人の夢の あの歌
口笛吹こう 恋とブギのメロディー
燃ゆる心の歌 甘い恋の歌声に
君と踊ろよ 今宵(こよい)も月の下で
東京ブギウギー リズムうきうき
心ずきずき わくわく
世紀の歌心の歌 東京ブギウギー

さあさブギウギー 太鼓たたいて
派手(はで)に踊ろよ 歌およ
君も僕も愉快な 東京ブギウギー
ブギを踊れば 世界は一つ
同じリズムと メロディーよ
手拍子取って歌おう ブギのメロディー
燃ゆる心の歌 甘い恋の歌声に
君と踊ろよ 今宵も星を浴びて
東京ブギウギー リズムうきうき
心ずきずき わくわく
世界の歌楽しい歌 東京ブギウギー
ブギウギー陽気な歌 東京ブギウギー
ブギウギー世紀の歌
歌え踊れよ ブギウギー

これだけの歌詞を10分ほどで作ったと語っていた。

実際のところは伝わっていないのでわからないが、作詞家は当時別名アランと横文字で呼ばれていたらしい。

スコットランド人とのハーフだから風貌が外国人ぽかったのかもしれない。

史実の通り興味深いことではある。

レコーディングの特別な演出

アメリカ兵も招待して国際的に😅

レコーディングの途中マネージャー山下の提案で米兵を同席させることになったようだ。

ブギウギはもともと1930年代のアメリカのポピュラーミュージック。

本場の人間を招待することで、曲の出来栄えもわかる。

結果は素晴らしいものでノリノリの米兵が描かれていた。

ノリノリの兵隊たち🤣

米兵を招待することを提案したのはマネージャーの山下。

彼もまたスズ子の歌手としての存在感を充分理解していた。

もともとジャズもブギウギも日本のものではない。

本場アメリカ人の前で披露したらどうなるのか?

結果は充分期待できる自信があったんだろう。

それゆえ、福来スズ子の宣伝活動にももってこいだと判断したようだ。

スズ子のこだわり

家族こそがスズ子の全て

スズ子は舞台稽古の時に子供同伴で参加したいと申し出た。

位を唱えることなく賛成する善一と山下。

レコード会社の佐原だけが、前例がないことを理由に多少渋ってはいたが。

物語の中で大切なのは、スズ子の立ち位置。

彼女はその生い立ちもあって自分の愛する人たちとの別れを幾度と無く経験。

今ある家族は何をさておいても守らなければならない。

思いは子育て中の愛子を外して仕事をすることではない。

仕事しながら子育てしながら スズ子のポリシーは揺るがない。

大活躍への道

靴磨きの少年 後で彼の素性を知ることに

物語の最後に登場した靴磨きの少年。

東京の新宿あたりでは昭和49年頃でも靴磨きの人はいたように記憶する。

ちょうど私が上京した頃になるので。

あと見かけたのは手足を失った焼夷軍人。

彼らは2人セットで、1人はアコーディオン1人は四つん這いで歌。

私は19、20の少年だったが戦争がいまだに終わっていないと痛烈な印象を受けた。

今日登場した少年は実はネタバレで誰だかもうわかっているが、おそらく明日には判明するはずなので、物語で明かされるまでそのままにしておこうと思う。

福来スズ子の快進劇は火蓋が切って落とされた。

ブギウギ 優しさは梅吉流

ドラマの冒頭から登場したのは、なんとスズ子の父梅吉

彼は息子六郎の戦死を受け入れた後、故郷の香川に帰ることになった。

最初は友達の会社を手伝うって話だったが、現在は写真館を開いていてかなり繁盛しているとの事。

スズ子の家に登場するときの様子から既に梅吉流が炸裂。

何事も必ず冗談半分で。

そしてどこまで行っても自分流のマイペースを崩さない。

やってきてそうそうスズ子に抱き付き再会を心から喜んでるような。

そして何よりも愛子とのはじめての出会いは楽しみが1つ増えたよう。

スズ子はどこまで言ってもマイペースな梅吉のことが大好きだが、いつも煩わしさを感じてしまう。

梅吉も周りから煙たがれる存在なことを十分に意識しつつ、自分の人生を楽しもうとしている。

スズ子と梅吉はタイミングの合わない会話を繰り返しつつも、梅吉はスズ子が夫を失ったことを気遣っていた。

縁側で2人で(飲んでいたのは梅吉だけだが)酒を汲み交わす2人の会話。

見ているものが思わず涙ぐんでしまうような優しさがチラリと覗く。

物語は変わって羽鳥善一がスズ子から依頼された作曲になかなか1歩踏み出せないでいた。

そしてとある列車の中で、周りの人を見たときに、ふと思いつく。

結論から言えば、東京ブギウギのメロディーが、彼曰く日本を応援するために湧いてきたメロディーだと。

いよいよ大ヒット曲がここから生まれる。

オフショット 2人が持ってるグラスのサランラップが何とも言えん。

目次

梅吉登場

お待たせ 存在感たっぷり😅

演じているのは柳葉敏郎で、役者としてはもうすっかりベテランで顔なじみにもなっている。

彼と母親を演じていた水川あさみの記憶がありありと蘇る。

ツヤは癌で早逝

スズ子の家系花田家は弟に六郎がいたけど、彼も戦死。

スズ子と梅吉が最後の生き残りとなる。

物語の中で、詳しく語られたがスズ子は実の娘ではない。

彼女自身がもらわれてきた子。

しかし、愛情いっぱいに育てられたスズ子は自分の生い立ちを少しも悲観することはなかった。

梅吉とスズ子は親子でいながら友達のような不思議な関係。

梅吉は自分の妻が亡くなった後や息子が亡くなった後、人格が壊れてしまうのではないかと思えるほど苦しんだ。

梅吉のキャラクターは、自分の苦しみの感情表現をまるで他人事のように語るところ。

長く生きて人生を達観したようなところもある。

世間で言われる夫ロス、妻ロス、そしてペットロスなど自分が愛したものを失う苦しみは、自分が死ぬ以上に苦しいと感じることさえあるのだ。

今回スズ子が同じ苦しみを味わっている。

スズ子と愛子に梅吉爆弾

全てが自分流のやり方で🤣

スズ子は梅吉の前に出るとイヤミな性格が炸裂。

ドラマを見ていても、スズ子ってこんなに性格悪かったかなぁと。

サバサバしているけどせっかちなところが。

梅吉がすかさずスズ子にツッコミを入れる。

子育てはもっとのびのび穏やかに。

お母ちゃんがそんなにツンツンしてたら、子供だって付き合うのが大変なんや。

のんびりゆっくり構えて子育てせなあかん。

梅吉の指摘は、ズバリ的を得ているだけに、スズ子も耳が痛い。

それ故反発したくもなるようだ。

食卓での様子 お食い初めの儀式を敢行

そういえば愛子にお食い初めの儀式を行っていた。

ネットで調べると、かなり本格的な需要があるみたいで😅

こういった昔ながらのしきたりを孫にもしてあるあたり祖父として、果たすべき役割をしっかり理解しているようにも見える。

梅吉はスズ子にご祝儀を渡して、去っていった。

記念写真もそういえば撮っていたね。

写真家の主なんだからカメラなんかもお手の物なんだろうと思う。

そういえば昔から機械とか結構扱っていたような。

羽鳥善一の産みの苦しみ

汽車の中ではみんな疲れ切っているように見えた

羽鳥善一は、スズ子の依頼になかなか応えられないでいた。

スズ子との思い出が次々と蘇ってくる。

おそらく知り合ってから10年以上は経ったと思う。

梅丸楽劇団以来だと思うので。

善一はスズ子のジャズシンガーとしてのポテンシャルを最大限評価していた。

その目利きに狂いは無い。

それにしても今スズ子にふさわしい新曲はどんなものがあるって言うんだろう?

名曲東京ブギウギ

紙ナプキンに自筆の楽譜

列車の中で突然思いついた善一。

彼がいつも形容するように作曲してイメージが湧くと音楽が音符が降ってくると。

今回もまさにそんな状況。

列車の中でメモにする紙がないことを良いことにビュッフェで、紙ナプキンを数枚頂戴する。

一旦イメージがわけば次から次へと😅

そして、ほどなくして名曲東京ブギウギが生まれる。

曲のお披露目はまだ明日明後日あるので、その時にまで持ち越す可能性が。

最大のヒット曲がこの段階で披露されることになる。

東京ブギウギはは作曲は間違いなく服部良一だが、作詞家はこれから登場する。

なんと鈴木勝は出生不詳で推察だが、スコットランド人の父親と日本人女性との間にできたハーフらしい。

ドラマに本人が登場するようになったなら少し詳しく調べてアップしてもいいのかな?

それにしても服部良一はどんないきさつでこの作詞家を見つけたんだろうか。

謎だらけであまりよくわからない。

それでも明日と明後日でいよいよ名曲が披露されそう。