くわちゃんの独り言

音楽や映画が大好きな爺さん。長年の経験から知りえたことを発信します。

ブギウギ1週間振り返り 過去から未来へつむぐもの

昨日、最終回の放送を終わったブギウギ。

最終週の物語はスズ子がを引退発表した後からお別れコンサートに至るまでの1連の流れが描かれた。

スズ子は歌手としてのパフォーマンスに譲れないポリシーが。

お客さんに最高のパフォーマンスを届けたい。

毎日繰り返す活動は、ともすれば体調に左右されやすい。

それでもステージに立ち続ける以上は、自分が納得できるものを披露したい。

スズ子の気持ちとしては、どうしても譲れないものが。

さて、長く歌活動をしてきたスズ子にも体力的な限界がやってくる。

もちろん体力とは別に歌うことへのモチベーションも絡んでくる。

昭和31年大晦日のオールスター男女歌合戦で新人歌手水城アユミのパフォーマンスは、スズ子のこれからを決定づける強烈なインスピレーションを投げかけた。

自分の歌手活動はこの辺が限界なんだろうと。

1人で悩み逡巡した挙句、引退表明を。

様々な人たちの意見を取り入れながら、自分自身の気持ちに揺るぎは無い。

最後に残った作曲家羽鳥善一だけは特別な関係で、それぞれ二人三脚でやってきた自分たちの芸術に決別する必要が。

善一からの提案で引退会見だけではなく、お別れコンサートが必要だと。

お別れコンサートでは今までお世話になった大勢の人たちに囲まれ、全力でパフォーマンスするスズ子の姿。

彼女が子供の頃から受け継いできた義理と人情の世の中のシステムを見事に体現。

福来家家族の最終形

目次

作曲家羽鳥善一の操り人形

スズ子とは切っても切れないコンビ

最後の1週間でスズ子のこれからの生き方が、くまなく紹介されただろう。

今までとは違った道に進むので、どうしても精算しなければならない過去が。

スズ子が歌手活動で歌ってきたのは善一の曲のみ。

この2人は二人三脚以上に強い絆で結ばれていた。

ブギウギを初めて日本に持ち込んだのが羽鳥善一なら それを広く世の中に知らしめたのは、福来スズ子。

2人が作り上げた音楽こそ、戦前から戦後にかけて、日本中の大勢の人たちを元気付けることに。

ブギウギは福来スズ子を主人公に様々な人たちとの関わり、音楽的なセンスについて語られることになる。

主題歌はもちろん物語内の音楽もすべて担当

物語で歌の果たす役割はとても大きかった。

役割を一手に担っていたのが服部隆之。

振り付けも歌もきちんとスタッフが

羽鳥善一のモデル服部良一の孫に相当。

ブギウギがどれほど音楽にこだわった物語なのかイヤというほど納得させられる。

福来スズ子の原点

母親ツヤさん 義理人情は彼女から受け継ぐ

物語の設定で明らかになることだが、スズ子は花田家の実の娘ではない。

彼女にはちょっとしたいきさつがあって、よそからもらわれてきた子供と言う設定になっていた。

実の母親ともきちんと打ち解けていたね

もらわれてきた子供とは言え、我が子のように可愛がられて育ったスズ子。

父梅吉と弟六郎とのオフショット

物語の中では戦中戦後のエピソードで家族は皆この世を去ることになる。

スズ子は1人残った花田家の子孫として家族の大切さを誰よりも強く感じていたに違いない。

ブギウギの後半のエピソードの中で、決して忘れられないのは愛助との恋愛、そして彼の忘形見愛子の子育て。

愛子を演じた小野美音 思わず目を見張るほどの演技だったよね

物語の最後に登場していた愛子はこのかちゃん

将来楽しみな子役😍

スズ子にとって家族の存在こそが生きるモチベーションだったに違いない。

新しくできた家族は自分のこと以上に大切に考えていた。

それは物語を見ていればひしひしと伝わってくる。

義理人情は感謝の心

お手伝いの大野さん 苦労を味わった経験から他人の心の痛みをよく理解する

育てられた環境で人格が形成されるとよく言われるがスズ子の場合、本当の親でない育ての親に育てられたからこそ強く感じられた部分じゃなかろうか。

オフショット 良いシーンが満載だね🤣

自分の娘の子育てこそが優先されるがあくまでも建前で、スズ子にとって縁のある人たち全てが大切な人たち。

スズ子の人となりはあちこちに現れていた。

娼婦達とオフショット 職業の貴賤を認めなかった

周りの人たちに元気を与えるために常に全力投球してきたスズ子。

しかし、パフォーマンスにはどうしても年齢制限が伴うのも事実。

お別れコンサートは、スズ子の今まで支えてくれた人たちへの感謝の気持ち、恩返しだったと言える。

日本をことほぐ

親友でもあり戦友でもある茨田りつ子とは日本を励まし続けた

物語は福来スズ子の人生を描きながら、日本が最も苦しい時代を励ますために語られたと言える。

そして当たり前のことだが、

日本に必要な励ましは今も変わらないのでは?

戦争前後の悲惨な時代は歴史にももちろん残ったことだが、今も苦しい歴史は刻まれ続けている。

ブギウギは福来スズ子の音楽活動を通して、日本への応援歌として語られた。

物語のテーマが音楽だったのは、朝ドラではエール以来だっただろう。

あの時の作曲家、古関裕而の活躍した時代とも物語は被っていた。

今後様々なジャンルでこのような応援歌が作られることを大いに歓迎したい。

ブギウギ 全ては伝説に

いよいよ最終回になったブギウギ。

物語はいつもの通り15分の放送枠しかない。

今日は特別編らしくタイトルコールなしで物語が進んだ。

そしてタイトルコールなしの意味が本編の中にちりばめられていることも納得。

ブギウギは福来スズ子という格好の表現方法を得て戦前戦後の日本を励まし続けた。

主人公はあくまでもスズ子だが、彼女の周りには大勢の必要不可欠な仲間が。

今日はこの物語の最初からのエピソードに登場した人たちが、直接間接を含めてほぼ全員登場してきたのではなかろうか。

スズ子は大阪のとある銭湯の娘。

それが縁あって歌うこと、踊ることを志した。

最終的に羽鳥善一に出会ったことで彼が愛して読まなかった音楽の形態ブギウギに到達。

ブギの女王として地位も名声も欲しいままに成功を。

しかし、ブギウギの表現にはちょっとした条件が。

それは明るく楽しい音楽には違いないが、表現するためにはふさわしいだけのモチベーションと体力が求められる。

平たく言えば年齢制限がありそうな。

スズ子は彼女なりの感性で自分にそろそろ終わりの時が近づいていることを感得。

紆余曲折があって、今日放送のお別れコンサートに至る。

物語をまとめ上げるには1秒2秒の時間も惜しい。

特に音楽の部分で、番組の音楽担当服部隆之が自ら指揮棒を振っていたね。

そして、タイトルコールも省略。

人形劇なので昨日すでに伏線回収はなされていた。

脚本家の一環した思い入れは、義理と人情で世の中が出来上がっていることを表現。

義理と人情を見事に体現したスズ子は伝説に。

物語の中で指揮棒を振っていた服部隆之 服部良一の孫

目次

福来スズ子お別れコンサート

物語では行方不明の人たちからも花輪が届く

昨日あたりから番組公式のXにはたくさんのオフショットがアップされていた。

既になくなった人たちも大勢。

大阪 生まれ育った銭湯の人たち

USK歌劇団のメンバーも忘れられない

これは桃色争議の時の記念写真

花湯のゴンベエさんの身元がわかったときのエピソードも素敵だった。

最後の花輪の中で見事に伏線回収

今日は最後ということで放送されたドラマの内容も、これらXの投稿も見事にかぶっているところが心にくい配慮。

物語の最初から登場していた人たち

観客席のかつての仲間たち

スズ子には音楽のベースとなるバックボーンがある。

それは他ならぬUSKのかつての仲間たちだろう。

そして福来スズ子になってからもたくさんの出会いがあって、

忘れられないのがアメリカ兵と結婚した小夜ちゃん。

彼女も最後に見事に登場してくれた。

小夜ちゃん サムと仲良さそう😍🤣

これらの人たちのつながりこそが、スズ子の立ち位置となる。

幼なじみも、かつての愛した人もすべてはスズ子のパフォーマンスの土台の部分。

愛助クランクアップのオフショット

スズ子にとって愛助とのエピソードが人生の全てだったかもしれない。

彼の励ましによって歌手として全力で生きることを誓ったスズ子。

その務めは見事に果たされたと言って良いだろう。

人生の全てが歌手活動に費やされたわけではなかったが、少なくとも果たすべき役割はしっかりと果たせたはず。

東京ブギウギ バラードバージョン

善一のピアノ伴奏でバラード調で始まる東京ブギウギ

ブギウギが音楽をテーマにしたドラマな事は最初からわかっていた。

ブギウギは、物語の最後で服部良一の音楽センスを孫がみごとに表現して見せる。

このシーンは、わずか1秒2秒あるかどうか

音楽担当自らが物語に登場するのも粋な計らいだと言える。

youtu.be

せっかくなので紹介させていただこう。

もともとリズミカルな曲なので、バラードに変換する事は想像しやすい。

バキバキのヘビメタミュージックをアコースティックなギターバージョンで演奏することも、著名な人たちはそつなくこなしたりする。

今回は服部良一の音楽センスを孫が見事にバリエーションの形で表現。

音楽魂がきちんと引き継がれているなぁとつくづく感心。

スズ子は羽鳥善一の操り人形

最後にふさわしい演出も表現されて、物語成功の一端を担っていた。

福来スズ子は伝説に

ダディーの遺影を携えて親娘

スズ子はこのコンサートを終えた後は、女優として活躍することになる。

正確に言えば他の芸能活動もやったので、今風に言えば普通のタレントと呼べるのかも。

テレビのコマーシャルで私たちが見かけた笠置シズ子は大阪のちょっと太ったおばさんでしかなかったが、彼女がかつて一世を風靡した大歌手だったことをすっかりリセットしていた事は驚き。

笠置シズ子の後を継いだ3人娘

この頃からブギは役目を終えたような。

その後はマンボが流行ることになるが、所詮は流行歌なので流行ってなんぼの世界。

歌謡曲と呼ばれるジャンルは、日本風の演歌の味付けも取り込みながら独自の発達を遂げることになる。

東京オリンピック(1964年)の数年後にはグループサウンズの時代がやってくる。

そして外国ではイギリスにビートルズが。

音楽は様々な表現方法を試みながら至るところで伝説が作られた。

福来スズ子は戦前戦後を通して日本の歌謡界に伝説として今でも語り継がれる。

ブギウギ ブギは感謝のミュージック

ブギウギはいよいよ今日明日で物語が終了する。

歌手引退を宣言し、記者会見まで開いたスズ子。

彼女には、まだやり残したことが。

それは師匠羽鳥善一とのきちんとした話し合い

実は善一も同じ事でモヤモヤした気持ちのまま。

今日の放送では、善一とスズ子の2人だけのやりとりで15分の放送全てを使い切るような出来上がり。

考えてみれば、ブギウギは善一が日本に初めて広めたアメリカの音楽。

スズ子は善一がいなければここまでの大歌手にはなり得なかった。

2人にとってブギは人生の全てだったかもしれない。

善一はスズ子の引退宣言で冷静ではいられなくなった。

激しく嫉妬した彼はスズ子に絶縁宣言すらしてしまう。

しかし、それはどこまで言っても善一の本心とは言い難かった。

さらにスズ子にとって、ブギは自分をここまで育ててくれたかけがえのないもの。

善一の歌以外は歌わなかったことで、自らの決意を表現。

引退宣言は、スズ子にとっても心苦しい限りだったが善一に反発されたことで説明のチャンスを失ってしまったことがどうしても引っかかる。

ブギウギの中では善一は妻麻里に促され、スズ子はりつ子にさとされて2人は改めて話し合うことに。

腹をわった2人の話し合い。

ブギウギの立役者は感謝の気持ちを表すことでお互いの労をねぎらうことになる。

スズ子の自宅 突然訪ねてきた善一

目次

善一を話し合いに促すもの

晩年の服部良一夫妻

売れっ子作曲家の善一にとっては歌を提供する場合、それなりに序列があったようだ。

ほとんど依頼されて作曲することが仕事の全てになりつつあった善一にとってスズ子は特別な存在だったに違いない。

ブギの魅力に最初に気がついたのは善一。

それは楽しくワクワクする時間の連続だった。

表現者としてのスズ子は善一にとって申し分のない存在。

善一はスズ子の引退宣言をどうしても素直に受け入れられない。

スズ子の前ではとても冷静でいられない。

そんな善一に優しく話し合いを促す麻里。

善一を支え続けてきた麻里は夫がどうするべきかを助言

善一は麻里に促されてスズ子と話し合うことに。

スズ子への後押し

りつ子はスズ子にとって戦友

どうやらスズ子とりつ子は時々会って話をする間柄。

りつ子は歌手としてスズ子の生き方を大きく評価していた。

さらには羽鳥善一は作曲家としてりつ子の恩人に当たる。

その彼がスズ子とぎくしゃくしていることも、お互いのことがよくわかるだけに適切な助言ができる。

きちんと話し合うべきよ

りつ子が話すと驚くほどの説得力。

戦争中の厳しい時代を生き抜いてきた2人はお互いのことを唯一無二の親友と意識していたようだ。

りつ子はブルースの女王

スズ子はブギの女王

これらの称号は善一の後ろ盾によるもの。

りつ子はスズ子に善一ときちんと話し合うように促す。

それぞれのブギウギ

ブギウギの創作者と表現者

善一がスズ子の自宅を尋ねる形で始まった2人の話し合い。

それぞれ思うところがあって、お互いの気持ちをきちんと表現できずにいた。

善一はブギウギがスズ子の代名詞になっている事実を見るにつけ、激しい嫉妬に駆られていたと。

ブギは自分が考案したにもかかわらず、自分の手を離れてどこかへ行ってしまった。

そんな中起こった突然のスズ子の歌手引退宣言。

とても冷静に受け入れられずスズ子に絶縁宣言を言い放ってしまう。

ブギウギは善一にとってもスズ子にとっても自分の全てと言って過言ではない。

スズ子はブギこそが自分の最大の表現方法と信じて疑わなかった。

スズ子のステージは善一と一心同体

スズ子は善一の曲以外は歌わずにやってきたことでも決意のほどが知れる。

福来スズ子をひとかどの歌手にしたのは羽鳥善一

スズ子は善一の曲の表現者として最高のものを披露することこそ、自分の使命と信じて疑わない。

善一もスズ子もお互いの存在は切っても切れない関係な事は今までもそうだったが、改めてそれぞれ思い知ることになる。

思いの果ては感謝

最後にもう一度お客さんに感謝する場を😭

善一もスズ子もお互いの胸のうちを納得。

スズ子は最高の表現者でありたいといつも思う。

しかし、既に中年の域になったスズ子にとって善一の歌に必要なパフォーマンスは厳しいものに。

最高のものをお客さんに届けられなくなった今、このまま歌手活動を続けることにはならない。

歌手としてのスズ子のポリシーは譲れないものがあったようだ。

お互いの胸の内を確認しあえた2人は握手して別れることになる。

善一はスズ子の最後のコンサートを提案。

引退宣言だけでは不足だと。

今日のエピソードが終わった後は明日ですべての物語が終了する。

ブギウギはここまで驚くほど早かったような気がする。

福来スズ子の歌手活動はこれで一区切りするが、この後女優としての仕事がまっている。

そこからも長く芸能活動は継続するので、スズ子の後半の人生はどうやら描くことが省略される模様。

ブギウギはどこまでいってもブギの女王福来スズ子の物語。

ブギウギ 引退という名のバトンタッチ

物語は今日含めても3話分。

どうやら全体の流れもある程度のものが把握できる中、スズ子の引退会見が行われる。

マネージャータケシの誘導で、様々な質問も受け付けることに。

ドラマを見ていてずっと感じていた悪役だったはずの週刊誌記者鮫島。

思った通り彼は意地悪な質問を投げかける。

しかし、スズ子は自分の決断にいささかの迷いもなかった。

そして鮫島の質問はおそらくみんなが知りたいことだと解釈。

スズ子らしいユーモアを交えて、上手に受け答え。

あの鮫島がインタビューの最後には、わざわざトレードマークの帽子を頭から外し拍手をする姿が。

このドラマでは悪人がいないのが最初からユニークな作りだと思ってはいたが、最後に来て物語にふさわしい展開が用意されていた。

スズ子は家羽鳥善一との関係を考えるといまだにきちんとした報告ができていないことを気にかけている。

善一はスズ子の引退決して認めないばかりか絶縁するとまで言い放っていたよね。

それだけ作曲家としての思い入れがあったことの裏返し。

しかし、歌手活動は自分が納得できるパフォーマンスを披露できてこそ命。

スズ子は自分が今までと同じようなパフォーマンスをすることが苦しくなってきたと正直に告白。

自分で納得できないものをお客様に披露するわけにはいかない。

スズ子なりの譲れないポリシー。

未練は無いのか?

この問いかけにもユーモアたっぷりに返答。

未練があったらこの会見を開く事は無い。

しかし何年か経って後悔するかも😂

茶目っ気たっぷりに答えてその場のみんなを笑わす。

さて、今日の物語の後半に登場したのは、USKの秋山。

以前の朝イチでブギウギの最後の方にもう一度登場するとの発言があったので、それとなく期待はしていたが、やっぱり物語の中に出番が用意されていた。

それと同時に股野とアユミもその場に同席する。

そこでしっかりと新旧交代のバトンタッチ。

記者会見でのスズ子

目次

福来スズ子引退報告会見

物々しい雰囲気だけど、スズ子はユーモアたっぷりに回答

ブギウギの最後の落としどころは歌手引退宣言になるけど、その後も女優として仕事は続けると宣言。

働かなくても食べていけるだけのお金は持っていただろうが、完全リタイヤということにはならなかったようだ。

何よりもマルチな活動をすることで、それなりにオファーがあった。

タケシ 話が長くなりそうでスズ子にたしなめられる

それでもスズ子の正直なはっきりした態度は記者たちみんなを納得させる。

週刊誌真相婦人記者 鮫島

世の中のニーズを心得ていた点で優秀な記者

ブギウギで唯一憎まれ役を一手に引き受けていたのが彼。

彼は週刊誌記者としてどんな記事がみんなに呼ばれるか常に腐心。

見方によっては、質問は確信をついていたかも。

かなり意地悪な質問をズケズケと並べ立てる。

しかし、真っ正直なスズ子は自分の気持ちを素直に表現。

鮫島も最後にはスズ子に称賛の拍手を送っていたね。

スズ子の値打ちは本物

役者として憎まれ役を演じるのは役者冥利に尽きるのかもしれない。

物語を引き締める点で、これ以上の役柄はありえないので。

オフショット これが役者どうしの真実

物語の最後の方で、すべての人たちが進むべき道を祝福。

好きな運命に導かれてスズ子は次のステージへと歩みを進める。

福来家の家族たち

血のつながりは無いけど、みんな家族

スズ子のためにささやかなパーティーを催してくれた家族たち。

6人のメンバーがいる中で血がつながっているのは愛子だけ。

スズ子自身がもともと育ての親とは血がつながっていなかった。

しかし、スズ子にとって、家族の定義は血のつながりだけでは説明できない。

今まで多くの人に支えられ応援してもらって、ここまで来たスズ子。

目の前にいるメンバーが不思議な縁で集っていることに驚きを隠しきれない。

みんなから祝福されて、満面の笑み

育ての親ツヤから学んだのは義理と人情。

彼女は親の言いつけのまま、義理と人情を守って活躍してきた。

次のステージは女優業になるが、これからも家族としての絆は変わらなく続く。

スズ子からアユミへバトンタッチ

オフショット 実力派の舞台女優なんだよね😍

スズ子がオールスター歌合戦でのパフォーマンスはアユミからエネルギーをもらったと述懐。

これから先も同じことを続けることにはならないと告白。

きっぱり足を洗って別の道に進むのが自分らしいやり方だと信じて疑わなかった。

モデルの笠置シズ子は歌手引退に至る理由を自分なりのパフォーマンスができなくなったからと説明していたようだ。

歌手のパフォーマンスはスポーツにも似ていて体力も精神力も酷使。

それに耐えられなくなれば潔く身を引くしかないと考えていたらしい。

晩年の笠置シズ子 若い頃の面影はない

今日のエピソードの最後の方で登場した秋山はスズ子を尊敬すると語っていた。

秋山はUSKで若手を鍛えると語っていたよね。

かつてのオフショット 秋山 リリー 股野

ブギウギは残り2回のストーリーですべての物語が終了する。

ブギウギ 歌手引退を支えるもの

スズ子の引退宣言は様々な波紋を呼ぶことに。

特に今まで二人三脚で同じ道を歩んできた作曲家羽鳥善一の反応は特別だったかも。

僕は君の引退を認めない

どうしてもと言うなら絶縁する

冷静ではいられなかった善一がギリギリまで感情を押し殺しスズ子に宣言。

しかし、善一の強硬な反発もスズ子の決断をくつがえす力にはなり得なかった。

今日描かれるブギウギでは善一のスズ子の歌手引退に対する反応と、善一の妻麻里とスズ子のやりとり。

さらには同じ時代を共に頑張ってきた仲間茨田りつ子の反応。

さらにはスズ子のマネージャータケシとのやりとりも加わる。

スズ子の引退宣言は周りの人たち全てに大きく影響していた。

素直に受け入れられた人は、ほんのわずか。

茨田りつ子だけがわずかばかりの感傷を見せてはいたがスズ子の決断を支持。

考えて決めたことだろうから、反対はしないと言い切る。

どうやら全体で考えてみると麻里とりつ子がスズ子の良き理解者となっているような雰囲気。

歌手福来スズ子の引き際は本人が考える以上に大掛かりなものに。

しかしながら、福来家の人たちも皆スズ子の支持者たち。

大野さんも愛子もスズ子の良き理解者であり身方。

スズ子の引き際はどうやら記者会見を開いてきちんと発表するような流れに。

スズ子の決意を最初に受け入れてくれたのは愛子

目次

羽鳥善一の散らかりよう

「絶縁する」と言ってはみたものの…

羽鳥善一こと服部良一と笠置シズ子の関係もブギウギと変わらないような内容だったらしい。

服部良一は笠置が引退宣言したときに

俺の歌を葬り去るつもりか😱

と言って罵倒したと聞く。

アメリカ公演の頃のものらしい

物語の中で詳しく語られていたが善一は売れっ子作曲家として様々な歌手に楽曲を提供していたが、彼の中での1番はやはり福来スズ子だったようだ。

善一が愛してやまなかったジャズテイストの味付けをきちんと表現できたのがスズ子だけだったので。

昭和31年当時はスズ子は歌謡界の大御所として君臨していた。

笠置シズ子も同じようにブギの女王として不動の地位に。

しかし、翌年には一気にランクを下げ、さらにその翌年には圏外になってしまう。

もちろん引退したからと言う理由もあるが、当時はブギ人気は下り坂。

変わって出てきたのがマンボだったと言われる。

今回の物語で登場するかどうかはわからないが。

羽鳥麻里は良き理解者

福来スズ子も花田鈴子も私の大親友😍

スズ子はどうしても善一の了解が必要だと考えていた。

しかし、前日過激な発言をしてしまった善一はスズ子の訪問を避けるように逃げ出してしまう。

スズ子も善一もお互い気まずい思いをしたまま。

善一は可能な限りスズ子を引き止めようと考える。

しかし、それは無理だとわかっていたはず。

麻里はスズ子と善一が特別な関係なことを認めていた

スズ子と善一は男女の中ではないにせよ特別な関係だった。

もちろんそれは音楽を通してのことだが、麻里が嫉妬するぐらいの2人の関係だった事は麻里の言葉からも理解できる。

スズ子と善一は二人三脚を超える親密な関係だったことに違いない。

茨田りつ子は戦友

あなたが辞めるのは残念だけど仕方がないわね

りつ子はスズ子の報告に正直な感想を語っていたね。

スズ子はそっけない反応を予想していたが、実際は「寂しい」と語ったりつ子。

りつ子とスズ子は厳しい時代を生き抜いた戦友だった。

2人とも歌手活動のみならず女としてもその生き様は合い通ずるものがあった。

記憶に残るのは2人ともシングルマザーだったってこと。

そしてスズ子が子育てに関して逃げることなく真っ向勝負で戦えたこと。

りつ子はその点においてのスズ子の努力を大いに評価していたと思う。

2人のいきさつを考えれば、2人ともこの時代の大御所に違いない。

オフショット 善一はダメ元でスズ子の引退阻止を訴えてみる

善一の申し入れは、スズ子の歌手引退を思いとどまらせること。

りつ子は簡単に却下する。

ムリよ😌

あの子の決意は揺るがない。

善一もりつ子の言い分は大いに納得できるところ。

スズ子の決断は、こうして周りみんなが承知せざるを得なくなった。

スズ子はこの後歌手をやめて舞台やテレビラジオなど女優として仕事を続けるつもりでいるようだ。

確か昨日のエピソードで本人がそのように語っていたと思う。

マネージャータケシの提案

きちんと記者会見が必要です(きっぱり)

マネージャータケシは福来スズ子ほどの大歌手が引退するのなら、知名度に応じた報告会見が必要だと語る。

そしてそれはその場に居合わせた家族たち全員も同意見。

タケシはマネージャーとして記者会見の場を設けることに。

質問を受けることになればそれなりに厳しい意見だって出るはず。

何よりもこの物語で悪役を一手に引き受けている週刊誌記者鮫島の存在が思い出される。

どうして歌手を辞めるのか?

オールスター男女歌合戦の影響はあるのか?

思いつくだけでも様々な質問が投げかけられるだろう。

スズ子の口から語られるかどうかはわからないが、歌手としてスズ子には絶対に譲れないポリシーがあった。

自分が納得できるものをお客さんに披露する。

それができなければきっぱりやめるべき!

今週中にそれらのエピソードが詳しく語られるものと感じる。

ブギウギ 重い決断…余波

ブギウギはついに残すところ1週間となった。

昨年後半から始まった福来スズ子の物語はここで完結することになる。

既に公式発表でストーリー展開も全て把握できる状況。

スズ子は年末の男女歌合戦でのステージですっかり燃え尽きてしまった。

物語は昭和31年12月31日。

今日から始まる1週間は開けて昭和32年のお正月が始まり。

スズ子は最後のステージを終えた後、体から力が全て失われるような虚脱感に襲われていた。

既に42歳になっていたスズ子にとって激しく歌って踊るパフォーマンスは厳しいものに。

しかし、1度ステージに上がったなら絶対にお客さんを失望させたりはしない。

スズ子の最後の砦手とも言うべきポリシー。

そうは言っても消耗するエネルギーは計り知れない

歌手を続けることこそが使命だと考えていたスズ子は、

“もう充分”との思いが見え隠れするように。

この際だからきっぱり歌手を辞めてしまおうと考え始めるスズ子。

しかし、今まで多くの人の助けでここまできたスズ子は自分の下した結論を周りの人に受け入れてもらうための説明責任が。

最初に相談したのは師匠の羽鳥善一。

彼は驚きを隠しきれず、さらには思いがけないスズ子の申し入れに狼狽。

もし歌手を辞めるなら、僕は君と絶縁すると言い放つ。

今まで二人三脚で歩んできた善一にとってスズ子の引退は、自分自身の音楽活動の終焉とも取れたはず。

マネージャータケシも引退発言を決して受け入れようとはしない。

ただ1人スズ子に親身に寄り添ってくれたのは、娘の愛子。

マミーの歌が聞けなくなるのは寂しい。

でもマミーがそうしたいのなら受け入れる。

愛子の子育てに苦労しっぱなしだったのエピソードが嘘のように、今日は唯一無二の身方になってくれるような。

ステージを終えて方心状態のスズ子 絶賛するタケシ🤣

目次

オールスター男女歌合戦

オフショット 2人は古くからの知り合い

いよいよ本編のストーリーは残すところ5話に。

この朝ドラは物語がてきぱきと進み、気がついてみたらもう終了間際。

後半の2週間の展開を考えてみると、モデルのいる物語ながら、実際のところ物語はほぼ全て脚本家の創造によるものと推察。

ブギウギのドラマとしての値打ちを評価するなら、この脚色部分の展開こそが全てだと言い切れる。

最後に登場してきたスズ子のライバルとされる水城アユミはの物語の最初の頃に登場したスズ子憧れのスターの忘形見だった。

アユミの披露した「ラッパと娘」は驚くほどの説得力

スズ子は彼女自身全力で歌いパフォーマンスした。

新旧対決と揶揄された歌合戦だが、結果としてはスズ子に軍配が上がったのかもしれない。

しかし、実際にステージで歌った2人の歌手はそんなことは気にしていなかったはず。

どれだけ自分らしく精一杯のパフォーマンスを披露できるか。

評価は自分が下すことではないので。

自分が納得できたかどうかで言えば、2人とも大いに満足できていたはず。

よる年波

新旧歌手 実力者の系譜

スズ子はこの年42歳。

年が開ければ43歳になる。

今の歌謡界を見回しても、この年齢のアイドル歌手はさすがに見当たらない。

30過ぎた子たちなら結構たくさんいると思うのだが、それでも皆40の手前だろう。

昭和31〜2年40歳を過ぎて、アイドルのような活動をするのはさすがにしんどかったかもしれない。

水城アユミの登場は物語から見ても違和感なく感じられた。

羽鳥善一の反応

僕は引退を認めない どうしてもと言うなら絶縁する

羽鳥善一こと服部良一について。

彼と笠置シズ子はセットで見なければならない。

笠置シズ子はほかでもない服部良一の弟子なので。

物語の中で、善一はスズ子の引退宣言に平静を保つことができなかった。

物語が最初の頃に用いたようなお笑い系のドタバタではなく、真面目な顔で本心を吐露。

作曲家として全身全霊で活動してきた善一にとってスズ子が歌手でなくなる事は、自分自身の音楽の大半が葬り去られることと解釈したに違いない。

生涯で3000曲に及ぶ作曲をしたとされる彼はジャズテイストの表現者としてスズ子とは切っても切れない関係にあった。

もし今後スズ子のように歌うことがなくなるのなら、善一の音楽もどこかの引き出しにしまわれることになってしまう。

さすがに言葉を失った彼はスズ子が引退してしまうなら絶縁するとまで言い放つ。

スズ子の決断

そろそろ自分を許してあげたい

スズ子にとって納得できるパフォーマンスが披露できるかどうかが全てだったに違いない。

少なくとも懐メロの領域で歌手活動を続けようとは考えていなかったはず。

自分には無理だと感じ始めたら、そこから先は道がなくなる。

スズ子は自分にとって最も重要な決断だったが、誰かに相談する形を取りながら実際は孤独な中でひっそりと決断したように見える。

仕掛け人のディレクターとともに😓

今までもそうだったが、スズ子は子供の頃から筋金入りの強情っぱり。

物語の中では誰かに相談する形をとってはいいるが、結論は既に出ている。

彼女は報告の形で相談していただけに過ぎない。

ここまでやってきたブギウギはいよいよ歌手活動に区切りをつけるスズ子の次なる可能性がメインテーマになりそう。

ブギウギ1週間振り返り 大歌手の到達点

残り2週分となったブギウギ。

最終週の一つ前は何が描かれたのか?

ズバリ一言で言うならば、世代交代

今や大歌手となった福来スズ子は、向かうところ敵なしと思われた。

歌手としての人気を独り占めにしていると思われたスズ子もフタを開けてみれば既に42歳。

若い時から繰り広げてきたステージ上の激しいパフォーマンスは、さすがに体に堪える年頃。

そんな中、強力なライバルが出現。

水城アユミ

10代の駆け出しながら、既に歌の実力は充分。

そしてステージ上でお客さんの心をつかむ何かも心得ている。

若さ溢れるエネルギーと確かな実力。

スズ子にとって、戦えば勝ち目のない大変な相手が出てきた。

さらには水城アユミはかつてスズ子が憧れてやまなかったUSK時代の大先輩の忘形見なことも判明。

母親父親共にスズ子には顔なじみ。

今週の物語は強力なライバルが出現したことによって、スズ子が思わずたじろいでしまう様子、そして目立たないながらも、逃げ回る様子がそれとなく描かれる。

今週1番の見所になったのはアユミと共にステージ上で歌うことを競い合うシーン。

昭和31年の大晦日に行われた男女歌合戦の舞台に

アユミはスズ子の楽曲「ラッパと娘」

スズ子は「ヘイヘイブギ」で一騎打ちをする形に。

甲乙つけ難い対戦だが、アユミとスズ子の心にはそれぞれ去来するものが。

歌合戦のフショット😍

目次

お名前.com

スズ子のライバル出現

アユミはスズ子の大ファン 

物語の設定は、昭和31年秋。

この頃スズ子は相変わらずの芸能活動を続けていたが、自分の人気が落ちめな事は承知していた。

主なものは歌手活動で、ステージやコンサートなどが中心になるが、他にも別な舞台やラジオの番組などがあった可能性も。

スズ子は本業は歌手ながらオールマイティーな活躍のできる芸能人だった事は言うまでもない。

現れたライバル水城アユミはUSK時代の大和礼子の娘。

大和礼子 スズ子憧れの先輩😍

スズ子曰く、アユミは母親の面影があって何よりも近寄りがたい凛とした雰囲気はそのままだと語る。

彼女がこの物語に登場した頃は、まだ彼女自身の歌声は発表されていなかったが、物語の中ではスズ子は既に歌を聴いていると語られていた。

やはり実力は間違いない。

スズ子を尊敬しつつ、スズ子の曲「ラッパと娘」を歌いたい

この申し入れでスズ子は自分が本当は彼女に歌わせたくないと密かに考えるように。

ラッパと娘はスズ子にとっても大切な曲。

羽鳥善一にこれでもかと言うほどダメ出しされて鍛え抜かれた楽曲。

依頼に対して答えられないスズ子は周りの人に助け舟を求める。

1週間の要になる部分が、この辺のエピソード。

福来家は大家族

オフショット クリスマスツリーを飾った福来家

福来家は先週描かれた誘拐事件の犯人も一緒に暮らすことになった。

犯人小田島の真面目でけな気な反応がスズ子の義理と人情の琴線に触れる。

庭師として雇い入れることになったのだ。

福来家は家政婦の大野さん、マネージャータケシ、そして小田島親子の大所帯。

家族全員で食事

小田島がいることで、愛子は親友一君といつも一緒にいられる。

友達が一緒にいることを望んだのは愛子だけでなく、スズ子もよかれと思っていたようだ。

水城アユミの頼み事

ラッパと娘を歌わせてください😓

水城アユミは子供の頃から父親に母親の事やスズ子の事を聞かされて育ったそうな。

アユミは辛いことがあったときはスズ子の歌声に励まされて頑張ることができたと語る。

そして自分も同じように歌手になろうと決意。

決意させた曲が「ラッパと娘」だったらしい。

スズ子「ラッパと娘」発表の頃のパフォーマンス

この曲は戦前の発表でかなり古いことだけは確か。

しかしジャズテイストで味付けされたこの曲を違和感なく存分に表現できたのは彼女だけ。

福来スズ子は自分自身の世界の独壇場に存在。

新旧対決のあと先

スズ子のステージは圧巻😍

アユミのラッパと娘はこのときの放送で初めて披露される。

歌声も去ることながら、踊りの凄いこと。

確かに若い頃のスズ子を彷彿とさせる。

スズ子が歌ったのは、ヘイヘイブギ。

ラッパと娘とは一味違う楽曲で観客に多いにアピール。

ステージ上で観客と一体になる歌手。

アユミとスズ子のパフォーマンスを比べれば、簡単に優劣など付けがたい。

ここから先は好みの問題に。

スズ子のヘイヘイブギを食い入るように見つめるアユミ

アユミはスズ子に負けないような歌唱を披露したつもりだが、ステージの奥深さを改めて思い知らされる。

彼女のキャリアはまだ始まったばかりだから、これから学ぶべき事はとてつもなく多い。

既に峠を越えたスズ子の歌声だが、自分が学ぶべきことがまだまだあることを痛感。

今週のエピソードの後は、来週の予告編が紹介。

やはりスズ子は歌手を辞めることになりそうだ。

きっかけはやはり年末の男女歌合戦が引き金になったはず。

アユミの登場で自分の時代が終わったと感じたんだろうね。

モデルの笠置シズ子もこの頃歌手を辞めている。

最後の1週間、スズ子は歌手を引退、後始末について詳しく語られるんだろう。

ブギウギ 舞台は楽しむもの

今日のエピソードが終了すると、いよいよ残りは1週間。

5話で物語の全てが終了する。

スズ子はアユミに自分の持ち歌「ラッパと娘」を歌うことを許可。

図らずも昭和31年大晦日の男女歌合戦での一騎打ちの様相に。

週刊誌を始め、テレビ局なども2人の戦いを盛んに煽り立てる。

挑発にひたすら踊らされるのはマネージャータケシ。

当事者のスズ子とアユミは意外にも冷静で落ち着いている。

スズ子はアユミが自分の持ち歌をどのように歌うのか待ち遠しくてたまらない。

興味が頂点にまで達していると思われた。

対するアユミは自分の無理な願いを心快く受け入れてくれたスズ子には感謝の気持ちしかない。

そして大晦日の夜、舞台はついに開かれることに。

今日初めて披露されたアユミの「ラッパと娘」。

演じている役者が舞台の実力者とのことで見事な出来栄え。

吉柳咲良は舞台女優とのことで、重大な役どころに起用された理由がわかると言うもの。

しかし、この物語の主人公スズ子の描き方はアユミのパフォーマンスを上回るものに設定されていた。

物語なんだから当然と言えば当然なんだけど。

スズ子の歌手としてのポリシーが感なく描かれきった設定になっていた。

このタイプの歌は楽しまなければ値打ちが発生しない。

そのことを自でいくスズ子のパフォーマンス。

ステージ上の様々な描写が当時活躍していた歌手たちを絶妙に変化させながら登場させるあたり、スタッフたちの遊び心も充分堪能。

役者が1枚上手かも🤣

目次

昭和31年大晦日

当時は東京宝塚劇場で開催された

物語の中では30組の男女が歌い合うと言う設定になっていたが、実際の紅白歌合戦はこの年から全体で50組の歌合戦となった。

今とはシステムが若干異なっていて、男性女性に分かれた戦いに司会はどちらも男性がついたらしい。

当時の司会宮田輝と高橋圭三

お祭りとして盛り上げようと言う意図が強く感じられる。

ブギウギは物語なので実際の紅白歌合戦とは微妙に違いが見られる。

当時の映像 今以上に盛況だったかもしれないね

 この時代、戦後の混乱期を脱していた感が強く、大晦日の恒例の娯楽としてたくさんの人が視聴していたものと思われる。

テレビではなく、NHKラジオ第一放送での放送となった。

競い合うより楽しむことが先

周りから一騎打ちとは立てられても楽しくなければ意味がない

スズ子は歌手として自分にしかない持ち味を今更のように噛み締めていた。

自分の歌はみんなを元気にできる。

かつて愛助から言われた言葉は今もしっかり胸に残る。

何のために歌うのかと聞かれればまず自分が楽しむこと、そして皆に元気を届けること。

スズ子は忘れかけていた自分の持ち味を再び反芻することになる。

流行歌なので、楽しめなければ存在する意味がない。

大歌手になってスズ子には守るべきものがたくさんできて、歌うことの本来の喜びを見失いかけていたところ。

水城アユミの存在は本来の姿を取り戻すきっかけになったのかも。

アユミの実力 スズ子の底力

スズ子圧巻のステージ

スズ子のステージはお客さんも巻き込んで、他の歌手とは全く次元が異なる。

 

実際に趣里のパフォーマンスをフルバージョンで観させてもらえば納得できる。

お客さんに対してどのようにアピールしているかがよく伝わってくる。

それぞれのブギウギ

水城アユミ スズ子の後継者

アユミの歌声もネットでフルバージョンが紹介されていた。

スズ子の「ラッパと娘」と比べてみればよくわかる。

確かにこれを見れば大いに納得できる。

若い頃のスズ子に似ているとの表現があったが、こうして比べてみればやっぱり別な気がするね。

私の印象では、フルパワー感はスズ子の方が強い。

アユミを演じている吉柳咲良はピーターパンの舞台を長く務めているらしい。

中途半端な力では到底演じきれるものではない。

舞台女優なんだと改めて認識させられる。

さらには歌声が今日初めて披露されたのでは。

さて、今週のブギウギが終われば、来週1週間で全てに決着が。

思った通り、スズ子は歌手を引退するようだ。

笠置シズ子の人生そのままに福来スズ子は自分自身の歌手人生に幕引きをすることになる。

自分の歌うジャンルが誰が演じることが望ましいのかを考えた結果だろう。

この時、既に42歳の彼女にとってそこから10年先20年先のパフォーマンスは想定できなかったのかもしれない。

泣いても笑ってもあと1週間で全てが完結。

ブギウギ 悔しい思いから逃げるのあり⁉️

いつの時代でもそうだが、プロと呼ばれる人たちの地道な努力は周りに知られる事はほぼない。

スズ子は日本を代表する歌手として、

不動の地位を築き上げていた。

昭和31年、42歳のスズ子は若い頃のようなパフォーマンスが厳しく感じられる。

そんな中思いがけず出会ったかつて憧れのスターだった大和礼子の忘形見

水城アユミ

彼女は年末の歌番組でぜひスズ子の代表曲「ラッパと娘」を歌わせてほしいと懇願。

衰えを感じ始めているスズ子にとっては、できれば逃げ出したい気持ちにも。

不思議なもので成功すればするほどその人の周りには守るべきものが増えていく。

スズ子は自分自身に常に最高のものを求める探求者でもあったはず。

モデルの笠置シズ子は40代に入ってから歌手活動をきっぱりと辞めてしまう決断をする。

いくつか本人の口で理由が語られていたが、

  • 中年に入ってから自分が太り始めてしまったこと。
  • さらには歌って踊るうちに息切れを感じ始めたこと。

思うようなパフォーマンスができなければ人前に立つべきではないと考えたらしい。

笠置の娘の言葉も残っている。

歌手を辞めてからの母親は家で鼻歌すら歌わなくなったと。

ブギウギのスズ子同様、思い込んだら一途だったことがよく伝わるエピソード。

ブギウギでは愛子のエピソードを絡めながら、スズ子本人は水城アユミのラッパと娘を聞いてみたい思いに駆られたと述懐。

自分の気持ちを正直に羽鳥善一に伝える。

スズ子の歌手としてのポリシーに大きくうなずく善一。

君の決断を支持する。

これで年末の歌対決は決まった。

「ラッパと娘」対「ヘイヘイブギー」

明日の放送を待つばかりとなった。

そして物語の終焉はすぐそこに。

勝っても負けてもとりあえずやってみることや

目次

愛子の迷いはスズ子の迷い

愛子の果敢なチャレンジは見事に討ち死に😭

愛子は負けるとわかっているかけっこに参加しないために学校を休もうと考えた。

スズ子は愛子の判断を尊重する姿勢。

戦う戦わないと決めるのは自分自身。

もちろん負ければ悔しいし、戦わなければよかったと思うことがあるのかも。

しかし大切なのは結果はともかく、自分がどれだけワクワクできていたか。

初めからやらないと決めるのも間違いではない でもね…。

スズ子は愛子の勇気ある決断と行動を心から褒め讃えていた。

初めから勝ち目のない戦いに果敢にチャレンジした娘。

娘の心意気をこれほど嬉しく頼もしく思った事は今までなかったのでは?

愛子は周りから過保護と揶揄されながらも、健気で前向きな考え方を持つことや行動することができる

とても素敵な子供に成長していた。

愛子のチャレンジはすなわち自分自身に置き換えることができる。

スズ子は善一に自分の気持ちを伝えるために出かけることに。

新旧対決

対決を受けて立ちます😤

TV局は自分たちの企画がどうやらやりすぎなのかもとも思っていたようだ。

しかし、大勢の注目を集めるのに十分な企画であることに間違いない。

敏腕ディレクター 孫の手の意味がわからん🤣

このテレビ局は言わずと知れたNHK。

歌番組は今でも続く紅白歌合戦。

スズ子の決断に編成部長も驚きを隠し切れない😨

しかし、どうやら本番対決まで、あとわずかとなったようだ。

スズ子は自分にとっても最も大切な曲をアユミがどんな風に歌うのか聞いてみたくて仕方がない。

歌手としてのスズ子はまず自分がワクワクすることが出発点なのだと改めて確認。

どうやら思い通りの舞台が出来上がる。

善一と麻里

福来君の思う通りに😓

善一にとってスズ子は特別。

彼女がいたから、様々なブギウギが作曲された。

福来スズ子の楽曲は善一とスズ子の共同作品。

大切な曲目を全く別な人が歌う。

確かに大いに興味が湧くところだが、別な意味で比較されれば優劣をつけられる事は目に見えている。

自分の分身とも言える曲をどんなふうに扱えばいいのか思案は尽きない。

しかしこのような芸術作品にとって、大勢の人に様々な条件で鑑賞してもらうのはむしろ望むところではなかろうか。

スズ子のパフォーマンスしか知らない一般の人たちが、別人が歌うことでどのように感じるのか。

そのことを考えれば、善一もスズ子同様ワクワクして興奮を抑え切れない。

いつの時代も芸術家の立ち位置は作品と同様、デリケートで驚くほど繊細。

歌手福来スズ子のポリシー

自分がまずワクワクドキドキすること😍

ブギウギの歌手として、スズ子は自分がワクワクしなければならないと考えている。

逃げたり隠れたりは、自分の本分ではない。

スズ子は自らの決断で、アユミに「ラッパと娘」を歌うことを許可。

本当は恐れている新旧対決の結果。

スズ子は自分自身のパフォーマンスの限界に気がついていた。

アユミは20歳前の元気いっぱいな娘。

対するスズ子は42歳。

もし、運動競技なら明らかにスズ子が不利。

しかし、歌合戦は運動競技のように見えて、実際は芸術を披露し合うこと。

気持ちは、少なくとも演じる側だけに存在するわけではない。

結果はともかく、同じステージでそれぞれが思うところの楽曲を披露してみる。

スズ子の歌手としてのポリシーは勝ち負けはあまり関係ないようだ。

明日の放送で時間をかけてアユミとスズ子のステージが描かれるはず。

歌手福来スズ子の最後の舞台になる可能性も。

ブギウギ 歌手の矜持

いよいよ盛り上がってきたなぁと思いつつ、スズ子が果たして歌手としてどんな立ち位置にいるのか。

物語を見ていて、痛烈に思い知らされることが。

スズ子のような歌手は基本的にアスリートと変わらないなと感じてしまう。

旬でいる時間には限りが。

そう思うと物語とは言え、ちょっと切ないものが。

今週から登場した水城アユミは心身気鋭の若者だが、間違いなく実力者。

彼女の血統はスズ子が尊敬する大和礼子。

そして父親はかつてお世話になったピアニスト。

実力を裏付ける素質は十分なものが。

スズ子はアユミ親娘の「ラッパと娘」を歌わせてくれとの願いに即答できずにいた。

スズ子の現状を考えてみれば、自分のパフォーマンスにもどうやら峠を越えた感が漂う。

もし、周りが揶揄するようにステージ上で競い合うことになればひょっとすれば負けるかもとの思いがよぎる

自分では決めかねていろんな人に助け舟を求めるスズ子。

しかし、スズ子の仲間たちは、愛情を込めてスズ子に言い放つ。

やるやらないは自分で決めるしかない。

物語の1番の見所は茨田りつ子とのやりとり。

彼女の痛烈なアドバイスをもとに決断するスズ子。

かつての全盛期の頃の自分ならどんなふうに対応しただろうか?

それに比較して、今の自分はどうなのか?

簡単には決断できないと思われたことも、実は自分が現実から目を背け逃げ出そうとしている気持ちの裏返しでしかなかったことに気がついてしまう。

私は歌手。

スズ子は自分がするべきことに再び向き合うことに。

オフショット 物語の中ではこうはいかない😅

目次

ウェブでふるさと納税(受付中)

福来家の日常

もはや大家族 6人で食事😅

食事のシーンで驚きだったのは、いつの間にかマネージャーのタケシだけでなく、小田島親子も同じように食卓に座っていたこと。

こういった事は多分スズ子の発想なんだろうと思う。

確かに、家に朝から晩までいるような場合だと食事は同時にしてしまった方が効率が良いのは間違いない。

素朴な疑問だけど、こういった場合の食費はどんな風な割合になっているんだろうね。

要するに食費は誰がどんなふうに負担しているのかってこと。

もし、スズ子が負担していると言うのであればそれなりに大変だと思うけど。

当時納税額からスズ子の収入は概ね想像がつくけど、それにしても通常ならありえないことだと思う。

冒頭で語られていたけど愛子はかけっこが得意だったはずなのが、足の速い子が1人引っ越してきたとのことで、すっかり意気消沈。

愛子のエピソードと言うよりは、負けたら悔しいってことの問題提起だろうね。

スズ子にも同じようなことが起こっているので。

羽鳥善一の反応

スズ子の本心を見抜いていた

アユミの依頼もあって、善一に相談するスズ子。

先生さえ許してくれたら、歌わせても良い。

この言葉に善一は激しく反応。

スズ子の守りに入った逃げの姿勢を見抜いていた。

既に自分のピークのパフォーマンスは過ぎてしまっている。

この状態で歌の勝負をすれば負けるかもしれない。

そうすればスズ子は自分の居場所を失いかねないと。

歌手を自分のなりわいとしているものにとって、他の人に負けるなんて事はあってはならない。

常に自分がNO1のパフォーマンスでお客さんに受け入れてもらえること。

そのことに自信が持てなくなった今、誰かに助けてほしいと間接的にアピール。

なるほど、それぞれ大変な立場だからね。

善一はやるやらないは自分で決めろとそっけない。

自分自身の歌には自分で責任を取って欲しい。

厳しいようだけど、プロの歌手ならしかるべきと思われる。

茨田りつ子の答え

オフショット カメラチェックの様子

りつ子の答えは明確だった。

今までのあなたならワクワクドキドキする方を選んだはず。

逃げ回って誰かにすがっている姿などスズ子らしくないと。

痛烈な言葉でスズ子を批判。

りつ子に言われてはっとするスズ子。

自分の受け止め方が間違いだと気がつく。

りつ子に罵倒されるスズ子

プロの歌手である以上今更逃げ隠れなどできない。

潔くステージの上で自らをさらけ出すべき。

りつ子が今行っている歌手活動も同じような状況だと推察。

どうやらアユミとの対決はここで決定したようなもの。

歌手 福来スズ子

先取りステージの様子

スズ子はどうやらアユミに「ラッパと娘」を歌うことを許可するようだ。

それは明日以降のお楽しみということに。

ここで物語の年代をきちんと整理しておきたい。

昭和31年の大晦日の歌合戦に向けての物語になる。

そこで注目すべきはスズ子の年齢。

彼女は1914年生まれなので、この年42歳になっているはず。

ステージ上のあのパフォーマンスは42歳には厳しいかも。

もっと別なアピールの方法を考えなければ、冒頭でも語ったように歌手は基本的にはアスリートと同じ。

若さ溢れる馬力で乗り越えられる時期は少ない。

別なもので少しずつ補うか、別な表現に変えていくかは必ず必要になってくる。

同じ芸術でも、ピアノなどの演奏家でも同じことが言えるはず。

どんなに優れたプロのピアニストといえども、年齢を重ねれば若い時のようなパフォーマンスはどうしても厳しくなる。

演奏する曲目を変えたり演出を変えたり様々な努力が必要になるだろう。

私が知る限り、若い時と寸分変わらぬパフォーマンスを披露しているピアニストは、

マルタ・アルゲリッチぐらいだろうと思う。

さて、佳境に入ってきたブギウギ。

スズ子最後のパフォーマンスも近い。

ブギウギ それぞれの子育て

佳境に入った物語。

感じるのは登場人物をはじめ、ドラマのさまざまな設定がオリジナルっぽいこと。

ライバルとされる水城アユミは美空ひばりがモデルと思われたが、聞くところによれば江利チエミの方が近いらしい。

物語の設定ではかつてスズ子が憧れた大和礼子の忘形見とのこと。

それはブギウギオリジナルではないか?

そして水城アユミの父親股野は今日のエピソードの中で男手一つで自分の母親の協力を得ながら娘を育てたと語る。

彼が苦しいときに励ましてくれたのがスズ子のブギウギだった。

今は娘のマネージャーをしながら成長を見守る。

スズ子は愛子の子育てと全く被る話しに驚きを隠しきれない。

今日の展開の中で注目したのは、先週詳しく描かれた誘拐事件の犯人との交流。

犯人小田島は息子を連れてわざわざ挨拶に。

普通はあり得ないことと思うが、先週を振り返れば高橋刑事にずいぶん親身に扱われていた。

詳しく説明されていたが、富山に行って親戚の口添えで庭師の仕事をしていたとのこと。

しかし、親戚が北海道に引っ越してしまうこと、息子の一君が東京に戻りたがっていることを考えて、再びこちらで仕事を探して地道に暮らしていこうと決意したようだ。

まず真っ先に迷惑をかけたスズ子の所に謝罪に来なければと思ったようだ。

物語はどんどん進んでさらに昨日から登場した水城アユミとのやりとりも。

どうやらスズ子には自分では決めかねる難しい依頼が舞い込んでくるような。

小田島親子 スズ子たち😅😍

目次

思いがけない謝罪

あの時は申し訳ありませんでした🙇🏻‍♂️

誘拐犯の小田島がこの物語に再び登場してくる事はネタバレ情報で把握していた。

普通はわざわざ謝りになんか来たりはしないだろう。

しかし、いくつかの理由があって謝罪する道を選んだ小田島。

1つは取り調べの時に刑事から受けた温かい対応。

もう一つは息子の存在だろう。

小田島が人として最も正しい方法をとっているなと感じるのは、自分の息子に対して恥ずかしくない行動をとるってこと。

小田島は、スズ子の娘愛子は1人娘でどれほど家族にとって大切にされていたか嫌と言うほど知っていた。

それ故の誘拐予告。

どんなに苦しくても、誰かの持ち物を奪って自分が幸せになれるはずもなく。

息子に申し開きできないような真似だけはしてはいけない。

自分の気持ちを正直に丁寧に説明

このときの話し合いをもとに、スズ子は小田島を庭師として雇うことに。

物語だからできると言えばそれまでだが、スズ子は母親のツヤから義理と人情について丁寧に教え込まれていた。

何かの縁なんだから自分ができることをしてあげたい。

何の恩義もないからこそ助けになるようなことをするべき。

これは多分仏教の教えの中にあったような気がする。

仕事と子育て

愛子は今では友達がたくさん🤣

今日の物語の中で丁寧に描かれていたのは、それぞれの家庭の子育てがどんなふうになされているか。

スズ子は愛子にあらん限りの愛情を注いでいた。

小田島は息子に恥ずかしくない人生を送ろうと決めていたようだ。

スズ子の人生ではどんな仕事であろうと生きるために頑張る姿は皆としく尊いと受け止める。

それは娼婦のような女性たちも、スズ子には頑張ってる人たちでみんな一緒。

今回誘拐未遂事件を起こした小田島もスズ子には頑張っている点で同じように映ったのかもしれない。

水城アユミ親娘とスズ子

それぞれ片親だけで子育てを

スズ子と股野はかつての思い出話に花が咲く。

お互い

子育てと仕事の両立で苦労した部分も通じるものがある。

話を聞いていて感じたのは、それぞれ必ず助けてくれる人がそばにいた。

全くの1人で全てをこなす事は不可能だと思うので。

股野はアユミのマネージャーとして活動していく中で、どうしてもスズ子の助けが必要だと感じていたようだ。

実は、依頼される事は、スズ子以上にマネージャーのタケシが危惧していた。

マネージャータケシと誘拐犯 オフショットだからこんな感じ

愛子の誘拐未遂事件は、タケシにとっても寝耳に水の事件だった。

その事件が終わらないうちに、さらにまた股野親娘がスズ子に擦り寄ってくる。

マネージャーとしては簡単には首を振るわけにはいかない。

難しい依頼

福来先生 「ラッパと娘」を私に歌わせてください

アユミはスズ子を心から尊敬しているようだ。

自分が歌手になることを決意させた「名曲ラッパと娘」を歌わせて欲しい。

丁寧に許可を求めてくるあたり、しっかり筋を通しているようにも見える。

スズ子は羽鳥善一にお伺いを立てなければと。

真相婦人記者鮫島 物語の悪役を一手に引き受ける🤣

この物語のストーリー展開は想像力の賜物だと言える。

鮫島がなんと憎らしい役を演じていることか。

物語の人物描写が実に巧み。

今週の物語はここで大いに盛り上がることになる。

のエピソードにケリがつけば、残りは5回の放送で完結するしかないのだから。

ブギウギ もはや戦後ではない

物語の設定は昭和31年秋。

既に終戦から10年以上が経過した。

私自身の幼い頃の記憶とも被る。

この当時の経済白書で政府が用いた言葉を今日の題材にさせてもらった。

スズ子は羽鳥善一とのコンビも既に10年以上が経過してて人気に陰りが。

今週からはスズ子のライバルともされる若いアイドル歌手

水城アユミが登場する。

ネタバレ情報では、彼女の存在はスズ子のモデル笠置シズ子のエピソードの中に登場する美空ひばりだろうと推察する声は多い。

実際はどうだったのだろうか?そしてこの物語では?

実はブギウギ最後の2週間で描かれる物語は全て脚色だと思われる。

脚本家が自らの想像力をもとに練り上げた展開だと推察。

ブギウギは笠置シズ子がモデルな事は誰もが知っている。

物語の展開も、笠置の人生をなぞる形で描かれてきたものと思うが、しかしそこは脚本家として細部に至るまでしっかり練り上げてきたんだろう。

最後の2週間で登場する水城アユミは物語の最初の頃に登場してきたUSK時代の尊敬する先輩大和礼子の忘れ形見

物語のはじめの頃のエピソードが絶妙に伏線となって蘇ってくる。

そして笠置の様々なエピソードの中で、淡谷のり子も交えたキーパーソンになってくるのが幼い頃の美空ひばり。

そのまま物語に登場したのではまるで味気ないと思われるので全く違った味付けで登場。

使っている役者も調べてみたら驚くほどの実力者なことが判明。

最後まで見ているものを飽きさせない絶妙な展開が繰り広げられる。

福来家食事シーンのオフショット 雰囲気がよく伝わる😅

目次

福来家の日常

食事中の様子、こちらが本来の風景

先週描かれたのはスズ子が愛子の子育てに悩み、乗り越えていく様子。

時間が経った設定の今週冒頭では愛子は近所の子供たちと遊ぶことに余念がない。

どうやら友達もたくさんできて、愛子本人は走ることが大好きらしい。

そして、物語の中でさりげなく語られていたのは、

母親と同じように負けず嫌いだってこと。

お手伝いの大野さんが相変わらず絶妙なサポートをしてくれている。

大野さん喜色満面なオフショット🤣

少なくとも福来家は本来あるべき家族の姿が描かれているような。

つい何週間か前からスズ子のマネージャーになったタケシが家族の一員に加わっているぐらい。

昭和31年これから発展する日本

NHKテレビ局から舞い込む新たなオファー

テレビ放送も始まっておよそ4年が経過したはず。

もちろん日本で最初にテレビ放送したのはNHK。

このテレビ局が果たした役割はとても大きいだろう。

今週から何人かユニークなメンバーも物語の中に登場。

敏腕ディレクター沼袋勉 演じているのは中村倫也

彼は少し前に日本テレビアナウンサーと結婚したことでも知られる。

日テレアナウンサー三ト麻美 女子アナ人気NO1

今回はさらに少し調べてみて沼袋勉にもモデルがいただろうと推察。

実は物語を見ていて少し思い当たる人がいたので調べることに。

やっぱりこの人に行きついたね。

元NHK敏腕ディレクター和田勉

どうやら彼がモデルのような。

番組の中で紹介されていた歌番組は今も続く長寿番組「NHK紅白歌合戦」

今のように大晦日の夜何時間も放送される番組ではなく、1時間枠の番組だったようだ。

当時笠置シズ子が舞台のトリを務めていたことも知られている。

ブギ人気の陰り

週刊誌の記事を読んで、感慨深気な善一

モデルの服部良一は、この頃押しも押されもせぬ作曲家で仕事は多忙を極めていたようだ。

週刊誌の記事など目にすることもなかったはずだが、物語の中では記事の内容に神妙な面持ちで見入る様子が描かれていた。

戦前から戦後にかけて、ジャズテイストの音楽を自分の本分と決めていた善一は自分の音楽の人気にも陰りができてきたことを少しずつ実感。

人々から支持されてこその音楽であることも充分承知していたものと思われる。

水城アユミの正体

USK時代のピアニスト股野義夫 水城アユミの父

物語のアジな設定に舌を巻く。

父親股野はUSKの頃、当時のトップスター大和礼子と結婚。

女の子が1人生まれる。

演じている蒼井優 お腹の大きい設定で生まれてくる子供が水城アユミ

ストーリーが絶妙に合致できるように組み込まれている。

ちなみに笠置シズ子は美空ひばりとは必ずしも良いエピソードばかりとは限らなかった。

笠置のアメリカ公演では美空ひばりに先を越されるという苦い経験をしている。

そのせいで公演は必ずしも成功はしなかった。

また、笠置は当時からずっと淡谷のり子と親交があったが、詳しいいきさつを知っている淡谷は美空ひばりを徹底的に嫌っていたことでも知られる。

当時の貴重な映像 左から3番目が淡谷のり子 右から2番目が笠置シズ子

この映像は服部良一の2000曲作曲のイベントで撮影されたものらしい。

今では考えられないようなビジュアルに違いない。

水城アユミを演じている吉柳咲良(きりゅうさくら)は舞台で活躍する人らしい。

YouTubeで既に音源が多数紹介されているので。

youtu.be

舞台のピーターパンで活躍しているらしい。

確かに歌のうまささは筋金入りだと思う。

ブギウギの物語に間違いなく花を添えてくれるものと確信。

ブギウギ1週間振り返り 有名人ゆえに

カウントダウンの始まったブギウギ。

モデルの笠置シズ子にも起こった有名な事件が、今週の題材。

それは、一人娘の誘拐事件

誘拐は成功する事はなかったが、少なくともスズ子たち家族を震え上がらせた。

スズ子はこの頃、推しも押されぬ大歌手として成功

具体的には示されなかったが、収入もかなりのもので有名人長者番付の2位にランクインしたことも。

芸能人ではおそらくトップだったのでは。

この時の1位が作家の吉川英治。

宮本武蔵で有名だと思うけど。

物語の展開で、特に気になるのは、この当時個人情報なんて考え方がまるで存在していなかったこと。

スズ子をはじめ有名人たちの住所、家族構成、生活の様子など世の中に筒抜けだった。

事件の1番の理由がこの辺だろうと推察。

スズ子は愛子の誕生日パーティーを計画。

父親のいない娘に寂しい思いをさせたくない。

親心と経済力が合わさった時、一般人では及ばないような豪華なものになったそうな。

しかし誕生日パーティーが愛子にとっては実はそれほどありがたくないことが物語の中で詳しく描かれる。

流れの中で明らかになるが、愛子は学校で母親がらみを理由にいじめを受けていた。

愛子は友達がいないだけではなく、むしろその逆で母親を理由に周りから揶揄される。

愛子の誘拐事件は、誕生日パーティーにたまたま呼ばれた親子の父親が計画。

物語の中でも詳しく丁寧にいきさつが描かれたが、その理由はどうやら裕福なものがこれ見よがしに催した誕生日パーティーを羨む気持ちが起こしたと推察。

有名人は傍で見るほど気楽な生活が送れているわけではないのだが。

お待たせ 昨日の朝イチより

目次

愛子の誕生日パーティー

スズ子が愛想を振りまく

スズ子は愛子の学校のおもだったクラス全員の子供を親子で招いたようだ。

今回の誘拐事件の犯人とその息子も招待された中にいたとのこと。

物語を見ていて感じるのは、この時代の有名人も一般の人も全く同じように生活していたってこと。

もちろん裕福な人たちはそれなりに豪華な生活を送ることができたと思う。

それ以外の一般人は収入に見合った暮らしができていたのでは。

スズ子は明らかに裕福な家庭を築き上げていた。

豪邸に住み、お手伝いさんがいて、しかもマネージャーの若者が常に出入りする。

一般の人たちとは、隔絶された暮らしと言って過言ではない。

愛子は学校でいじめられることもあって誕生日パーティーははっきり言って迷惑。

愛子の気持ちとは裏腹に、スズ子は娘のためにと全力を振り絞って様々なことをしようとする。

何かをやればやるほど空回りしている自覚もなく、ひたすら労力とお金を使って愛子の過保護に拍車がかかる。

誘拐予告

電話と脅迫状

既にこの時代、仕事がうまくいかなくて世の中の流れに乗り遅れた人たちも大勢いたようだ。

たまたま出会った裕福な有名人の家に小さな女の子が1人。

“誘拐して身代金を”と思ったとしても不思議は無い。

いかにも稚拙な犯行

犯人が誘拐を企てた背景が物語の中で詳しく描かれていた。

ちょうど高度成長期の1歩手前にあった日本は、発展することで右肩上がりの成長を続けていたが、誰もがその恩恵を受けられたわけではない。

この事件から10年経たずに東京オリンピックが開催。

たとえ誘拐予告とは言え、スズ子たちにしてみれば深刻な問題。

気が気じゃないのもうなづける。

愛子は脅迫状を目にしてもそれほど驚いた様子は無し

事件の背景では、愛子にはいじめと母親と触れ合えない葛藤でスズ子にかつてないほどの反発心が湧いていた。

その様子も詳しく描かれていたね。

羽鳥家で相談する様子

親も子供も精一杯の生き方をしていたことだけは間違いない。

誘拐犯と愛子の友達😰

初めて打ち解けることができた親友。

物語の設定で愛子が初めて仲良くなれた友達が誘拐事件の犯人の息子。

物語では犯行は未遂に終わり、後始末の様子も丁寧に描かれて物語の格式を大いに高めていたと思う。

高橋刑事とのやりとりが物語上どうしても必要だった

あまりネタバレはできないが、この犯人は残り少ないストーリーの中で再び物語に登場するらしい。

なかなか粋な計らいだとは思うが、こうご期待ということで。

事件のてん末

全てを知った上で再び会うことに

スズ子は高橋刑事に頼み込んで愛子のはじめての友達一君を連れて来てもらうことに。

実はこの物語では一君も愛子も事件の詳しいいきさつをきちんと理解している設定。

それでも嫌な顔することなく、2人ともきちんと打ち解けて会話することができていた。

愛子は約束を破ってしまったことをどうしても謝りたかった。

一君はスズ子に愛子の本当の胸の内を肩代わりりする形で語って聞かせていたね。

有名人の子供も結構大変。

もう少し娘に寄り添ってあげたほうがいいよ😌

さて、物語は残すところ2週間。

予告編もしっかり公開されていて、スズ子の進退について語られるようだ。

次の朝ドラへのバトンタッチも無事終了😍

4月からは新しいドラマが始まる。

休む間もなく次から次へと準備がされている。

考えてみれば、今のドラマも前回の「らんまん」から受け継いだもの。

前回のバトンタッチセレモニー🤣

実は朝ドラは次の作品はもう放送間近だが、さらにその次とさらにまた次の作品までがスタンバイ中。

NHKにしてみれば、最も健康的に視聴率に貢献できるアイテム。

力が入るのもうなずける。

ブギウギ 子供の背中を見て育つ親

1週間の締めくくりとなるエピソード。

スズ子のモデル笠置シズ子の人生さながらに娘の誘拐事件がテーマに描かれた。

スズ子は一人娘愛子の子育てと仕事に忙しい日々を送る。

さらには都内に大きな邸宅を建てて悠々自適な毎日のはず。

しかし、有名人ならではの悩みも尽きることがない。

娘のためを思って開いたはずの誕生パーティーだったが、いつの時代も他人の持ち物を羨ましがる人たちは必ずいる。

誕生日に参加した1人の親子がスズ子の一人娘、愛子の誘拐を企てた。

未遂に終わったとは言え、エピソードの裏側にはちょっと切ない事情が見え隠れ。

愛子に初めてできた友達の父親が誘拐事件の犯人。

愛子は友達のできない学校生活に嫌気がさしていたが、初めて心を開いて話せる友達が誘拐事件犯人の息子一君。

実は、脅迫状や電話があったことで警察も介入するおおごとに。

誘拐事件は未遂に終わって、物事は一見落着したと思われた。

しかし、友達を裏切ってしまったと思った愛子は母親に激しく反発心を募らせる。

悩んだスズ子は羽鳥家に相談。

アドバイスを受けて、スズ子はさらなる行動に出る

高橋刑事に特にお願いして一君に家に来てもらうことに。

愛子のことを思えば、スズ子にとってギリギリの判断だったのかも。

快く承諾した高橋刑事は一君を連れて福来家を訪問。

愛子は一君と話すことができて、母親への感謝の気持ちが湧き起こってくる。

マミーもええ子 でも時々悪い子の時も😝

目次

母親スズ子の苦悩

今日も学校へは行かん😓

愛子は一君との約束を破ったことが悔しくてならない。

そして、学校へ行けば母親のことをからかわれる。

友達がいるわけでもなく“学校になんか行きたくない”と考えるのは無理からぬこと。
愛子がスズ子に反発するのもわかると言うもの。

愛子のために良かれと思って頑張ってきたスズ子はこの先どうすればいいのかわからなくなったとしても仕方がなかったのかも。

子育てに関して相談するのはいつも羽鳥家の麻里さん。

彼女は3人の子育て真っ最中で様々なことでスズ子の良い相談相手。

スズ子の悩みに的確なアドバイスを。

子育てに正解は無い。

スズ子さんが思う通りにすることが1番。

今はいつも通りに接して愛子ちゃんを見守ること。

スズ子が母親であり、しかも歌手であることを踏まえた上での発言。

スズ子にとって最も心強い励ましだったかもしれない。

考えてみれば、スズ子の周りは味方になってくれる人が多い。

いつも助けられるのはお手伝いの大野さん。

彼女がいなければ、福来家の生活は成り立たないのかも。

羽鳥家のアドバイス

スズ子さんは今のままでいいのよ😌

今日のドラマ放送直後の朝イチにはスズ子役の趣里が登場。

羽鳥善一を演じていた草薙君のコメントがとても印象的に感じた。

髪の毛を切ってより丸くふっくらしたようにも見える😍

羽鳥善一のクリエイターとしてのコメントがとても大切に感じた。

自分の芸術家としての立ち位置がどれほどのものなのかを考えればキリがない。

おこがましいことと言われれば口答えもできない。

「僕はバッハやベートーベンのような大げさなものは作れないから、気安めなものでも作って表現できればいいなぁ。」

麻里がさらにそのことに付け加える。

私にしてみれば、夫もスズ子さんもベートーベンやバッハと同じ。

考えてみれば、作曲家も、スズ子のような歌手も何も生産しない人たちだからね。

生きていく上で必要不可欠なものではないので。

しかし、芸術も何もない世界で生きる人生なんてどれほどつまらないものか。

何かを考え悩む以前に自ら活動すること。

答えは出そうで出ない。

髙橋刑事の粋なはからい

一君をわざわざ連れてきてくれた

高橋刑事は歌手福来スズ子の大ファンなようだ。

職権濫用と称して、自分の警察手帳にスズ子のサインをしっかり3ページもらっていたね。

今週のエピソードが始まったところから、彼は娘を持つ親心に寄り添うような内容の発言が多かったと思う。

スズ子の一君を福来家に連れてくる願いもきちんと聞き入れてくれた。

警察官としての彼のキャラクターがこの物語に大きく花を添えていた。

犯人の目の前でカツ丼をパクパク

脚本家の遊び心がよく現れているシーン。

犯人の小田島が唾を飲み込んで下を向いているときに、彼の前に差し出されたのは特上のカツ重

特上のカツ重 今度は息子にも食べさせてやれ

映像を見るだけで食べたくなるような豪華なカツ重。

事件のいきさつが丁寧に描かれていたが、これは制作陣の粋な計らいだと思う。

物語の中に決して悪役を作らない。

出来心で悪事を企てたとしても、自ら反省し償おうとする。

確かに二度と犯人は悪いことを考えたりはしないだろう。

子供の背中を見て親も育っていくんですよ

今日のエピソードの中で最も印象に残ったセリフがあった。

スズ子が愛子に語ったもの。

私の子供に生まれてくれてありがとう。

愛子のことが大好きや❤️

愛子の返答が、さらにユニーク

私もマミーのことが好き。

マミーもとても良い子

でも時々悪い子😝

1週間を締めくくるエピソードとして申し分のない展開。

愛子と一君を見守るスズ子たち

子供の背中を見て親は育つ

今までとは違った味付けで語られた誘拐事件のてん末。

今週のエピソードが終わったことで、ブギウギは残すところ実質10話分。

今回の朝ドラは早かった。

ドラマ放送後の朝イチで趣里が様々な撮影秘話を語っていたが、何よりも驚きだったのは、彼女やスタッフたちが驚くほどの努力を重ねていた。

東京生まれの趣里にって最初のハードルが関西弁の習得だっただろう。

朝イチより

女優としてさらに多くの経験を重ねながらこれからも活躍するだろうと思う。

ブギウギ 親は子のために…誘拐事件てん末

じっくり見てみると、今日のブギウギはかなりユニークな出来上がりになっていたと思う。

早々に誘拐事件の犯人は捕まると思ってはいたが、その前後のストーリー展開がなかなか味わい深い。

予告編の映像も所々に本編として流れていたが、今日見ることで辻褄があったような感じ。

愛子は初めてできた友達(小田島一)との約束を果たすために、スズ子たちの言いつけに背いて学校に行きたいと譲ろうとしない。

犯人がすぐそばにいるのに、そのまま学校に行かせられるはずもなく。

愛子は友達との約束を破って1日家で過ごすことに。

犯人からは身代金引き渡しの連絡があって、その場所がなんと日帝劇場のロビー。

誰もが知っている場所だがお金の運び役は犯人指定で、マネージャータケシが務めることに。

ただし、物語の1番描きたかった部分はスズ子の愛子への思い。

親の気持ちを受け入れようとしない娘。

2人のすれ違いが明らかに。

親娘の切ない間柄に彩りを添えたのが高橋刑事。

さりげなく描かれていたが、高橋刑事にも娘がいるらしい。

年頃の娘は育てるのが大変との親心に寄り添う形。

さらに警察での取り調べの様子もかなりユニークな描かれ方。

犯人の前でおもむろにカツ丼を食べ始める高橋刑事。

つばを飲み込んで我慢する犯人の前に、より豪華なカツ重が置かれる。

ちょっとした刑事物語を見ているようなベタなストーリー。

しかし、物語の中心に据えられていたのはやはりスズ子と愛子の行き違い

マミーの作ったのはまずい🙅‍♀️

目次

刑事たちの焦り

犯人からの電話待ち

刑事たちの気持ちとしては、犯人がいるかもしれないところにみすみす子供を行かせるようなことだけは絶対にしたくない。

安全を優先させるために家にいてもらうのが1番。

8歳の愛子が素直に「はいわかりました」ということにはならなかったようだ。

スズ子が力づくで押さえ込もうとするのを制して愛子に寄り添ったのは大野さん。

茨田さん紹介のお手伝いさんはここでも大いに頼りになる。

誘拐犯がいるとの事なので危険な事は極力避けたい

犯人を必ず捕まえる決意のもと、刑事たちはスズ子の自宅に待機。

電話を待つばかりに。

犯人の要求

息子を育てるために止むに止まれず犯行を

物語なので電話はすぐにかかってきた。

身代金は3万円を日帝劇場のロビーまで持ってくるようにとの事。

そして運び役は、マネージャーがお手伝いのどちらかに指定。

マネージャータケシが受け渡しの役目を。

お金をしっかり抱きしめておどおど😨

物語の中でも語られていたが、スズ子のセリフで「3万でいいんでっか?」

これはこの当時でも、それほどの金額ではなかったことが見て取れる。

昨日のブログでも紹介したが、昭和30年、当時の物価等のレートを考えると、500万円程度になるものと思われる。

それにしたって大金であることには違いない。

モデルの笠置シズ子が長者番付に登場するほどの高額納税者だったことを考えれば、この程度の金額ならすぐに対応できたんだろうと想像する。

しかし、物語で大切なのはスズ子と愛子の親子関係がどんなふうに描かれるか。

スズ子は愛子に迫る危機を全力で取り除こうとしているが、愛子はをそれを親の愛情とは受け取らない。

すれ違うスズ子と愛子

明日から学校に行けるで マミーのせいで約束破った

犯人はあっさりと捕まってしまう。

刑事の1人が柔道の技で見事に投げ飛ばすシーンは予告編でも描かれていた。

誘拐の手口があまりに稚拙だと思うのは私だけじゃないだろう

 スズ子は危険が去ったことで一安心だが、愛子は友達の一君との約束を破ってしまったことが残念でならない。

そして一君がどうやら犯人の息子なことも知ってしまう。

愛子にことのいきさつを知られてしまう

愛子のためを思っての行動だったが、どうやら愛子はありがたいとは受け止めていない。

せっかくできた友達と会えなくなってしまうことが悔しくて仕方がない。

それって一君のこと?

誕生パーティーでたまたま招待されていた少年が一君だった。

誕生パーティーそのものも愛子が望んでいたわけではない。

全ては母親が計画して行動したもの。

自分は母親のせいで大切な友達をなくしてしまったとスズ子を恨む気持ちが湧き上がってくる。

この時代有名人の子育てはかなり難しかったんだろうなと推察。

親子だからこそわかり合わなければならない部分があると思うので。

時代背景から考える子育て

情報公開しすぎるのはいかがなものでしょう

高橋刑事の取り調べの様子が刑事ドラマを見ているような描かれ方

息子にも食べさせられるように頑張れ

高橋刑事本人は並盛りのカツ丼。

犯人の小田島には特上のカツ重。

息子にも食べさせたいと涙ぐむ犯人。

警察で受けた丁寧な扱いで、二度と犯行を企てる事は無いだろう

ブギウギは悪人を懲らしめるドラマではない。

戦前から戦後にかけて大活躍したジャズテイストの歌手の物語。

彼女は未婚の母として子育てをしながら芸能活動に邁進していた。

人間福来スズ子の物語はどこまでいっても頑張った人たちにエールを送り続ける物語でもある。